みんなの議会

今金町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月11日

農業の6次産業化について

聞いた人
日置紳一 議員
答えた人
町長 外崎秀人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 日置紳一

農業の6次産業化について、町長にお伺いいたします。私は、今金町の基幹産業は農業であり、農業の成長なくして今金町の発展はないと言っても過言ではないと思っています。昨年12月の総選挙で政権が変わって、農政においても大きく変わっていくこと、 、 。も予想され 特にTPPに関する国内外の動向は 予断を許さない状況にありますこのような農業情勢に対応するために、足腰の強い今金町農業を構築していくことが大変重要であり、農業所得の確保と農業の持続的発展のため、その一つの方法として6次産業化が考えられます。今金町には、日本一のブランド今金男爵があり、ブランド維持のため選別基準厳格化の結果、大量の規格外品が発生します。また、広域連から出る大根、人参についても、産業廃棄物として有償処理されています。例えばこれらを商品化することで付加価値が高められ、所得向上につながると思います。今金町の農畜産物を活用した特産品開発に具体的に取り組む必要があると思いますが、町長の考えをお伺いいたします。

町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

日置議員の一般質問にお答えをいたします。6次産業化は、今から十七、八年前に、経済学者の今村奈良臣教授が「農業における六次産業創造」あるいは「農業の六次産業化」というところに基本があるとして提唱をしたものであります。わかりやすく言えば、これまで農業は農業生産過程のみを担当するようにされてきて、二次産業的な部分である農産物加工や食品加工、あるいは肥料生産などは、食料品製造企業や肥料メーカーに取り込まれ、さらに三次的部分である農産物の流通や農業に係る情報やサービスなども、卸売・小売業や情報サービス企業に取り込まれていたものを、農業の分野に可能な限り取り戻そうではないかと提唱したものであります。議員が言われるように、今金町で生産された農畜産物は、系統販売や流通市場及び工場等に直に販売・取引されるものがほとんどだと聞いております。一部を除いて、地元で加工等により付加価値を高めて商品化されたものは、14年前に組織化された法人うまいベイ工房での手づくり味噌やしそジュース、川上農園の黒豆等ジュースの取り組み、さらには地酒の会などと事例は少ないのが実態だということを認識しております。質問の今金男爵は、選別の段階できずや空洞等により規格外品が発生しますが、加工向けやでんぷん原料用に出荷されているようであります。大根・人参等の野菜は、産業廃棄物として処分されているのが実態と聞いております。生産者は、日ごろの農作業、また近年は農業経営にかかわる事務的なこともふえてきている中で、加工技術の取得や取り組み、さらには販売ルートの確保までできるかということでは、踏み込めないとの声もあり、それが実態なのではとも思うところであります。議員の質問にありますように、足腰の強い安定的な農業経営の目指すところは、所得の確保にあります。農畜産品等の生産品の価値を高める、よさやおいしさを知っていただく努力を含めて、まずは誇れる素材をつくる、生産者がその気になり所得に結びつけようとする意識を、持っていただかなければなりません。さらに、生産物の販売を担う農協等の理解、協力を得なければ、安定的な原料確保ができないということにもなりますので、思いの一致を見ることが重要であります。町長として、質問趣旨に賛同するものでありますし、現在、人流創生プロジェクトにおいて本格的にご当地グルメ&PR事業として取り組んでいることは、そのことに通じる機運を高めるきっかけづくりにもなるものと期待をしているところであります。やりましょうという気持ちが結集すれば、何をどのようになどなど実現に向けて抱えている課題解決に動けると思います。その際は、行政の立場としての役割はしっかりと果たしてまいりたいと考えております。

議員の再質問 8番 日置紳一

昨年の定例会で、農業共済の掛金助成について一般質問をさせていただきました。そのことは、農業所得を減らさないための政策でありましたが、この6次産業化については、農業所得をふやしていくための政策だと考えています。本町は、町、農協いずれも合併ではなく単独の道を決めたわけですので、基幹産業である農業の振興には、ともに最大限の努力をしていくことが望まれます。今金男爵一つを例にとってみても、日本一の今金男爵イコール日本一の農家手取りには。 、 、なっていません 原材料の目的だけで出荷していても 所得の増加は望めないため農畜産物の付加価値を高める6次産業化が必要不可欠だと思いますが、農家個々で始めても、マーケット的にも限界があると思います。既にこの6次産業化をJAと農業試験場、または町とJAと大学などが連携して。 、 、進めているところもあります 今金町においても 関係機関などの協力をいただき農家や商工の方々からもアイディアや知恵を出していただいて、オール今金で今金町の特産品をまずは一つ製品化していくことが必要だと思います。私は町と農協を中心にプロジェクトチームを立ち上げて進めていくことがベストだと思っていますが、来年度から国営農地再編事業が始まり、人員的にも無理があると思います。町長も答弁の中で名前を出しておられました今金人流創生プロジェクト協議会にお願いしてはどうかと思いますが、町長の考えを再度お伺いいたします。

町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

再質問にお答えをいたします。議員おっしゃるように、これまで今金町には、私も町職員、49年に入ったんですけれども、そのころから青年活動あるいは青年会議という中で、さまざまな地域産業の活動なり勉強なりをしてきたわけでありますけれども、当時から特産品開発という部分の中では、若い方々、農協青年部も含めてそうでありますけれども、全面的に取り組んだ経過があるわけであります。その後には、また加工品の開発という言葉になったり、最近では付加価値化などという言葉を使いながら、それぞれに時代に応じたような形の中での取り組みをしてきた経過があるわけでありますけれども、なかなか物にならなかったということが実態であるわけであります。今、質問の用紙の中にもTPP含めた言葉があるわけでありますけれども、日本の農業の売り上げというのは9.4兆円くらいの農業の売り上げがあるわけであります。外国品はそれにプラスされるわけでありますけれども、ただ最終的に飲み食いとして使われる経済といいますか、消費額というのは、73兆円なんですね。でも、実際は農業の産物が即にそのまま生鮮でもって売られているということに関しましては、その全体の73兆円のうち14%なんです。53%くらいが加工に回っているんですよ。今、議員がおっしゃるように、所得を確保するとすれば、例えば以前からいろんな場面で私も話を申し上げていますけれども、生産物そのものを、今、農協を通じて出荷しているのが基本だと思っております。100円のものは100円でもって価値がついて動いているわけであります。そこにもう一歩踏み込んで、これは50円なり70円なりの経費をかけても、手間暇かけてもいいから、それが150円、170円になっているものが200円、250円、300円で売ることによって、。 。その分が所得としてなるわけです これが価値化というものであるわけでありますそこを目指していかなければ、私はやはり一つはたくさんつくるか、もしくは効率のよい生産物にするか、もしくは今言ったような価値を自ら高めていって、少しでも有利的にその価値を高めながら利ざやを得るという、所得を確保するかということではないかなと思うんですね。国に向けていろんな機会もあるわけでありますが、私が話をさせていただいているのは、今金町、すべての産物をとってもすばらしいものがありますけれども、ロットということを考えた場合には、非常に厳しいものがあります。今、この今金の芋、男爵の例を挙げましたけれども、この高い芋をすぐ加工に回せといっても、生でも高く売れるのに、それでも数が少ないのに、それを加工に回してということになりますと、非常にまた市場が狂うわけであります。そう考えた場合に、この国営事業に際して町長が求めているものは何かといったら、すべての産物の生産量を高めていこうと、すべての量を高めていこう、日本全国で高めていこう、その一部を今までどおりの流通系統からプラスして販売するものと、もう一つは、そこにプラス加工してもっと価値を高めるような方法をとることによって、全体の市場の価格なり何なりは、そんなにぶれることなく一定程度の確保ができるのではないかと。やはり生産量を高めつつ、その一部を加工に回していくという仕組みをつくっていくことが、6次化に向けた最善の道ではないでしょうかという話をさせていただいているわけであります。議員の提案もすばらしい提案だと思いますし、私も同じような思いを持っております。ただ、事例的にはJAだとか試験場だとか町だとか、さまざまなプロジェクトチームがあると言いましたが、私の基本は、やはりすぐれたものをつくっている生産者がここにどう入っていくかなんですね、生産者がその思いをどう持っているかと。例えば、さまざまな流通系統に乗る場合に、ちょっと待ってくれと。おれたちのこのすばらしいものを加工したいんだ、地元で加工に回したいんだという声が届かなければ、そのままスムーズに市場の方に行ってしまうわけであります。それで果たして実現できるかといったら、結果的には生産者の所得には結びつきません。私はそこが大事だと。6次産業化というのは、生産者自らにも所得を得るような、2次の力を3次の力を得ながらやるということが、ベースは1次産業の農業の方々の所得をどう高めるかということであるわけでありますから、そこが参画しないプロジェクトというのは、決して私は望ましいあり方になっていかないと。従来どおりの形にとどまってしまうのではないかなと。今ここで一番、やはり生産者自らがきちっと向かい合って、こういう方向でこういうものを取り組みたいんだと、この我々がつくった一部をこういう形で加工に回したいんだと、だから販売の系統、ルーツの部分の中で、これだけのものを、農協さん、悪いけれども確保してくれ、そういうような道筋をきちっとつけることが、私は重要な要素ではないかなと。そのことが、一つの大きな私はポイントになるだろうと。加えて、それを後押ししたり、いろんなアイディアをいただくのが、議員さんおしゃったように人流プロジェクト、そういう方々の知恵をもらいながら、どんどんどんどん高めていくことが、より近い私は今金町における6次化に向けた対策ではないかなと思って、大いに期待をしているところであります。

議員の再質問 8番 日置紳一

個人的にやってもマーケット的にということを申し上げたんですけれども、町長の考え方からいきますと、個々にやってみて、そのことでマーケット的なものが見出せれば、そこから協力してもらえるようなニュアンスともとれるんですけれども、そういうときには積極的に協力していただけますか。

町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

基本的には、町長の願い、思いでもあるし、地域の方々の思いでもあるのではないかなと思っています。以前から申し上げておりますけれども、どこかに旅行に行くなり出張に行くなりで地元のお土産を持っていきたいと。なかなかそういうものがないというのが、実態であるわけであります。そういうときに初めて、地元にそういうものがあればなと感じる方は私だけではないし、多くの方がそう感じるのではないかなと思っています。、 、 、基本は 今申しましたように 農家個々の所得をどう高めていくかということにどれだけ向かい合っていけるかが基本であるわけであります。私はそのスタートから、当然今までもいろんな部分のかかわりを持ってきましたし、スタートからそういう思いがあるのであれば、やっぱりきちっと向かい合っていくという姿勢は、町長そのものも持っていますし、今、国においても道においても、この前ある農業の組織の私役員をやっていますので、そこに道の職員が来て、新しいこの6次化に向けたプログラムの情報をいただきました。今までは個々の農家への応援もありましたけれども、これからは、先ほどおっしゃったように、地域全体に広めるような、官も民も含めたような形に広めるようなプロジェクトの方にも応援をしていくという姿勢を、道もとっていただいたわけであります。そういう視点から考えましても、町も同じような視点を持っておりますので、個々の取り組みへの情報、あるいはさまざまな支援ができるのであれば、そういう支援体制、加えて、今言ったようにプロジェクトが立ち上がるのであればプロジェクトに対しては立ち上げ、これは今金町の本当に大きな私は課題だと思っています。ただ単なる、原料供給地という言葉はよく言われますけれども、私はそういう言葉は聞きたくありませんし、もっともっと価値あるものがあるわけでありますから、そのことを別な形で売り込んでいくということも非常に重要なので、いろんな視点から、今何をという具体的なものはありませんけれども、やはり基本はぜひ声を上げていただいて、その対象者、だれがということがなければ、町長も声をかけづらいという部分がありますので、そういう努力をお願い申し上げたいと。加えて、私は今、国営の部分の中でお願い申し上げているのは、集落営農という部分の方向に、また新しい政権が向かってきているわけでありますから、地域の中、 、 、 、 、で そして生産組合の中で あるいは今 施設 ハウスもやっておりますけれどもそれを集団化しながら、その中で全体で取り組んでいく。個人の取り組みでは非常に私は難しいと思いますので、地域の中で、あるいはいろんなグループをつくっている中で取り上げていくという手法が、最も身近に取り組める一つのスタンスになるのではないかなと。そういう視点を持ちながらぜひ考えていただければ、大いに町としても、さまざまな面での支援体制をとらせていただければと思っています。

議員の再質問 8番 日置紳一

これで私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

出典:今金町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月11日 議事録 PDF(42ページ) 間違いを知らせる