今金町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月10日
家族一緒の山村留学
- 聞いた人
- 上村忠 議員
- 答えた人
- 教育長 中山秀悦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 上村忠
質問をさせていただきます。昨年12月の定例会において、光ファイバー網が全町に整備されるタイミングにおいての企業誘致、移住対策について質問させていただきましたが、その際、町長の答弁の中に、テレワークやワーケーションなどの可能性について言及されました。コロナ禍により、リモートワークできる環境は、若い単身者を中心に全国的に進んでいるように感じます。しかし、一方で子どもの居る家庭に目を向けると、地方でのリモートワークに合わせて、親と一緒に引っ越し一時的に転校させるとなると、現実的に難しくなります。子どもを抱える家庭こそ、地方の自然環境のよいところで子育てをするべきであると思いますし、そうしたいと考える親は、都会にこそ多いと考えます。そのことに、徳島県ではデュアルスクール事業として、区域外就学制度を活用し、地方と都市の2つの学校が1つの学校のように教育活動を行うことができる先進的な取り組みを行っています。また全国においても、そういった事例は増えているようであります。そこで、我が町でも同様のことができないかと考えます。親はリモートワーク等により仕事をし、子どもたちはもと居た地域の学校に籍を置いたまま、今金と2つの学校に通い、さらには移住・定住交流の施策である、ちょっと暮らし体験事業やワーキングステイ事業などと連携することにより、家族で今金町を体験してもらえます。一方、受け入れる学校や児童生徒においては、都市と地方との違いを感じることにより、我が町のよさを再発見できると思います。その上で、新たな人間関係づくりの体験により、学校自体の活性化にもつながるのではと考えます。以上のことを踏まえて、私は「家族一緒の山村留学」と銘打ち質問させていただきました。教育長のお考えをお聞きいたします。
町の答え 教育長 中山秀悦
上村議員の一般質問にお答えいたします。ご質問については、テレワーク、ワーケーション等に伴う区域外就学に関してと受けとめております。区域外就学制度については、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成28年12月22日)において、地方への移住に伴う子どもの就学手続について、区域外就学制度が活用できることを周知することが明記されたところであり、学校教育法施行令第9条の規定により、保護者が他の市町村の学校に就学させようとする場合、住所の存する市町村教育委員会との協議に基づき、他の市町村教育委員会が受け入れを承諾した場合、就学する学校を変更することが可能となります。現在、この制度の活用により、今金町立学校へ近隣町より通っているお子さんもおります。また、令和元年度には、アメリカ合衆国からの一時帰国に際し、日本の学校を体験させたいという保護者からの相談があり、北海道教育委員会と検討協議し、体験入学という形で10日間ほど受け入れたこともありますので、相談に来られた方には、できない部分もあるかもしれませんが、都度対応してまいりたいと思っております。今回の質問にございます、ちょっと暮らし体験事業やワーキングステイ事業などとの連携については、現時点で実施することは考えておりません。デュアルスクール事業を提唱した徳島県においても、6校ほどで小学校1年から中学校2年を対象として、1~2週間という短期間、家族での実施にとどまっていると押さえております。そのための加配教員も居るようですが、県費負担教職員制度という点で、任命権者である北海道教育委員会では、まだ積極的な事例はないと押さえております。現状、いま、学校は変化のただ中で教育活動を行っております。これまで経験したことのないコロナ禍、GIGAスクール構想で授業のコンテンツも変化しようとしております。その面での活性化を進めるこの一、二年だと私は考えております。教科書採択制度によって、授業で使われている教科書が地域で違うことや、授業の進みぐあいが違ったりするため、短い期間での受け入れは子どもにとってとても大変なことと思っております。かつて美利河地区で山村留学を実施していた今金町です。また私自身も、近隣町で海浜留学制度を経験してまいりました。こちらは期間が異なる教育制度と私は押さえております。議員がおっしゃるように、これからの時代、企業や人々の働き方の変化は加速していくかもしれません。デュアルスクールのような制度を決して受け入れないということではなく、子どものことを第一に考えた場合、今金町教育委員会としては、近々に推進して実施する事業ではないと考えております。よろしくお願いいたします。
議員の再質問 7番 上村忠
再質問させていただきます。現在のコロナ禍の状況下で、臨機応変な対応を求められているのは、医療福祉関係と教育現場であると認識しています。変化の中で、現場の皆さんの努力とご苦労には、本当に感謝申し上げます。現状を考えますと、教育長の答弁のとおり、近々に推進できる事業ではないのかもしれません。しかし、それでも今回の質問は、将来の今金町の子どもたちのためになると考えました。これからにおいて、児童生徒の減少というのは、本当に大きな問題になってくるのではと考えています。人は人の中で磨かれます。さまざまな個性と出会うことで成長するものと考えています。また現実的にも、児童生徒の人数によって、1クラスなのか2クラスなのか学年によって決まりますし、その人数によって、教職員の配置も当然ながら変わってくるものと思っています。今金町は、教育環境においては本当に先進的な取り組みをし、またほかのどこにも負けないすばらしい環境であると。そういう環境づくりをしていると実感していますけれども、ただ、どんなにすばらしい環境があっても、その受ける人が居てこその環境であると考えます。そういう意味において、児童生徒の確保というのは、大切な問題ではないかなと感じています。答弁の中にもありましたけれども、美利河地区で実施していた山村留学、とてもいい取り組みであると感じていますけれども、思っていますが、やむを得ず休止することになった大きな要因としては、児童を受け入れるホスト家族の減少にあると思っています。ですから、家族一緒に今金に来ていただくことで、その休止になった要因の解消ができるのではないかとも考えました。先ほど他県の例も挙げましたけれども、その事業をそのまま今金に当てはめてうまくいくというふうにはならないとは思っています。ですが、参考にはなりますし、いいところは取り入れるべきではないかなと考えています。いまのコロナ禍によって、地方が見直されている時です。この時に、今金の取り組みが過疎地域の希望となるような仕組みやそういう体制づくりを構築するいい機会ではないかと考えます。もちろん、準備には相応の期間が必要であるというのはわかります。必要であると思いますので、それでも今後に向けて検討する価値があるのではないかと考えますが、改めて教育長のお考えをお聞きいたします。
町の答え 教育長 中山秀悦
ありがとうございます。今回ご質問をちょうだいして、我々も正直デュアルスクールという言葉を勉強させていただく機会になりました。ありがとうございます。現状で、いま、狭い地域の話で申しわけないんですが、今金小学校、今金中学校というのは、管内で一番児童生徒数の多い学校でございます。そして、種川小学校は特認校制度ということで、充実したものを目指してということで取り組ませていただいております。校舎も中学校がこのあと、皆様のご理解で新しくなるということで、いまいろんな小中一貫校ですとか、義務教育学校とかというのがあるのは認識しておりますけれども、うちに関しては、立派な小学校、中学校、そして特認校制度の立派な小学校ということで、それぞれ校長先生の経営方針で、個性を持って充実した学校経営を進めていただきたいと私も思っているところです。当初のご質問にありましたが、今後の働き方というか、国全体のということで、どのようなことが起きるかということはまだわからない部分は十分認識しております。教員の数とかについては道教委ですが、道教委自体も知事部局と詰めないと動けないことだということは押さえておりますし、私どもも、町部局が、今後の働き方ですとかそういう、移住ですとかそういうことに伴って考えていかなければいけないという場合に備えて、勉強はしていきたいと思っております。町長部局とも相談していきたいと思っておりますが、先ほど申し上げましたように、現状では、まずこの一、二年、GIGAスクールも2年ぐらいは軌道に乗るまでには時間がかかると思います。一生懸命やっておりますし、決して他地域におくれた事業はしていないと思うのですが、まずは、そういう点では、変化の中でも安定した環境で学校経営をさせてあげたいなという思いが強いので、今回勉強もさせていただきましたし、これからもいろいろ調べていきたいと思うのですが、今回については、一歩踏み出すということはちょっと控えさせていただきたいというのが正直な気持ちであります。よろしくお願いします。
議員の再質問 7番 上村忠
以上で、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。