厚沢部町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日
ちょっと暮らし体験住宅について
- 聞いた人
- 上戸昌行 議員
- 答えた人
- 町長、総務政策課長、副町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 上戸
それでは、議長の了解を得ましたので、私のほうから2点ほどの一般質問をさせていただきます。まず初めに、ちょっと暮らし体験住宅についてでございます。これについては、いずれは厚沢部町に移住してもらうために、シニア層をターゲットにちょっと暮らし体験住宅を設置して、お客さんといいますか、利用もしていただいておりますけれども、残念ながら、この事業を始めてから相当の年数が経過するも、移住実績がゼロという状況が続いています。このままでありますと、同じことを続けても、移住者があらわれないという可能性が強いと感じられることから、何か思い切った対策を講ずる必要があるものと思いますので、今後の取り進め方針等の考え方を伺いたいというふうに思います。4点ほどありますけれども、アとして、ちょっと暮らし体験住宅を設置してから何年経過して、平成29年度、30年度の利用者数は何組何名いるのでしょうか。イとして、毎年の利用者に対して、町ではどのような対応をしているのでしょうか。ウとして、完全移住した人がいない状況ですが、何が原因であるのかなど、町ではどのように考えているのでしょうか。最後でありますけれども、定住促進のために、今後の取り進め方法で何かよい考えを持っているかどうか、これについてまず伺いたいと思います。よろしくお願いします。
町の答え 町長
ちょっと暮らし体験住宅についての質問であります。今、上戸議員から、アとして、ちょっと暮らし住宅を設置してから何年経過して、そして、平成29年度と30年度の利用者数は何組かと、何名だ、こういうふうな問いでございます。ちょっと暮らし住宅につきましては、建設協会が設置した4棟の住宅を、平成22年度から29年度まで活用をさせていただいたところであります。また、平成28年度からは、上里地区の個人所有住宅を1棟追加して、5棟で利用してきました。平成30年度からは、建設協会設置住宅のかわりに、地方創生交付金を活用した上里地区の移住体験住宅3棟4戸と、旧上里コミュニティセンター1棟を追加して、これらを利用しております。利用者数は、平成29年度で17組63名、平成30年度では19組66名の利用者があったところであります。それから、イの毎年の利用者に対してどのような対応をしているかと、こういうことでありますけれども、厚沢部町に来る方々は、暑さをしのぎ、静かに過ごしたいと、こういう方が多いわけでありますけれども、希望によりましては、そば打ちや陶芸などの町の文化体験、農業の収穫体験や町内会サロンへの参加など、メニューを用意して、町民との交流を進めているところであります。それから、ウの完全移住した人がいない状況ですが、何が原因、問題であるかなど、町ではどのように考えているのかということでございますけれども、確かに、ちょっと暮らし体験から移住者はいませんけれども、関東、関西、中京方面からの利用者で、年代は60代から70代がほとんどであります。アクティブシニアの受け入れのための、民間によるサ高住整備のおくれもありますけれども、受け入れ環境整備を進めたい、このように考えております。なお、ちょっと暮らし体験とは別になりますけれども、現役世代の移住につきましては、地域おこし協力隊制度や地方創生事業の活用を図りながら、町の基幹産業である農業の担い手や公営塾スタッフの確保など、既に6戸11人が移住定住者の実績となっております。それから、エ、4つ目ですけれども、定住促進のために、今後の取り進め方で何かよい考えはありますかというふうなことでありますが、子育て世代への支援策や高齢者サービスの提供などを行っておりますけれども、あわせて、アクティブシニアや現役世代の住環境整備やそれぞれの就労の確保が重要であります。移住・定住のための取り進めについて、地方創生の第2次総合戦略においても議論されるところと考えておりますので、これらも踏まえて取り進めたいと、このように考えているところであります。以上です。
議員の質問 上戸
ただいまの町長の回答で、平成30年度は、19組66名の利用があったということでありますけれども、この中で、リピーターというふうな方がいるかと思いますけれども、これらの率はどのくらいいるのか。それと、利用したくても、満杯で断っている人も中にはいるかなというふうにも思いますけれども、そういう例があるかどうか。あわせて、毎年の利用者に対して、そば打ちだとか陶芸、農業体験、町民との交流、これも非常に大事だと思いますけれども、町では、どの部署が主に担当しているのかということを伺いたいと思います。また、今回、議員が道内視察した先でありますけれども、移住コンシェルジュという専門家を専門的に配置して、サポートを充実して移住促進をしているというようなことでありますけれども、我が町でもこのようなことをやってみればよいと思うけれども、この辺の考え方、どうかということもあわせて伺いたいと思います。
町の答え 総務政策課長
1点目の30年度のちょっと暮らし住宅の利用者のリピーターですけれども、19件中12件がリピーターでございます。対応部署につきましては、総務政策課の政策振興、それから、素敵な過疎づくり株式会社のスタッフとの連携によって管理しております。それから、移住コンシェルジュの業務につきましては、素敵な過疎づくりのスタッフに委託料としてお願いしているところでございます。やはり、利用される方につきましては、夏場、7月から9月にかけてが主でございます。棟数も限られておりまして、大体30日前後の利用者が多いことから、重なって調整していただいたり、お断りしている部分も若干あります。
議員の質問 上戸
今、リピーターが19組中12組というふうにおっしゃいましたけれども、この中には、多分、毎年来られている方もいるのかなというふうに想像できます。そういうことはないと思うんだけれども、避暑地がわりに利用されているというふうなことも想定されるんで、なるべくだったら新しい人を入れて、少しでも厚沢部町の魅力を知ってもらって、移住促進につなげていただければなというふうに思います。それと、今回いただいた回答では、サービス付き高齢者向け住宅、このおくれもあるということでありますけれども、これは民間業者が建設するものでありますので、今々の話ではなかなか進まないのかなというふうに思うところであります。このような中で、他の自治体の取り組み等をインターネットで見てみたところ、20年間家賃を払えば住宅を無償譲渡するだとか、それとも、住宅を建てる条件で土地を無償で譲渡するだとか、さまざまなことをやっている自治体があるわけであります。移住者の関心を呼び起こすというようなことで、それぞれ努力されているのかなというふうに思いますけれども、厚沢部町では、このような考え方をしてでも移住者を呼び込むというような考え方はあるのかないか、この辺伺いたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
町の答え 副町長
ちょっと暮らしのスタートしたときというのは、いきなり田舎に移住を勧めても、なかなかこれは来られるものじゃないということで、少し長いお試し期間でということが目的となっていたところでございます。確かに、そういう当初の目標はあったんですけれども、実際やってみると、先ほどおっしゃられたようなこともなきにしもあらずだというふうに思っております。ただ、これまでやってきた中で考えますと、どちらかというと、やってみると移住というよりも、移住交流の交流のほうが主な主眼としているほうが正しいのかなと、いいのかなというふうな気持ちも持っております。長期的な観光といいますか、ヨーロッパのバカンス的な感覚なんだろうなと、そういう視点のほうが大切なんだろうと思います。単に通過型の観光ということでは得られない町のよさなりを、長期間いることで感じていただくということだと思います。それがリピーターが多くなっている現実なのかなと思います。1組1カ月いますと、地元の消費というのは20万円ほどあるというデータもございますので、ずば抜けた観光施設のない厚沢部町においては、それなりの効果を発揮しているんだろうなと思います。そこで、御質問にあった土地等の提供なりでございますけれども、現在のところは、そういう考え方はございません。どちらかというと関係人口をふやしていこうと。移住につながるのは一番いいんですけれども、移住については今までやってきた成果を見ますと、回答あったとおり、ちょっと暮らし体験よりも、地域おこし協力隊や地方創生の中で仕事をつくっていくということのほうが、効果的であろうなというふうに考えております。そこで、東京や大阪のフェアへ行きますと、来た方にはいろいろお話、厚沢部町のよさを伝えるわけですけれども、「じゃ、仕事はどういうのがありますか」ということを、まず聞かれると、こういう人が多いということでございますので、できればというか今回の補正の中で、いわゆる、町内の仕事ガイドブックみたいなのを作成して、それらを広く広めて、お試し住宅でもそうですけれども、協力隊なり何なりの募集に当たっていきたいというふうに考えております。
議員の質問 上戸
なかなか移住・定住というのは難しいというふうに、私だけでなくて、ここにいる皆さんもそのように感じているというふうに思いますけれども、今の副町長の話の中でもありましたように、地方創生の第2次総合戦略の中で、移住・定住のことを議論されるというふうにありましたけれども、何かしらこういうのが、今までも何年もやってきて、どんどん先延ばしにされていっているのではないのかというふうに思うわけであります。ですから、あえて今回、ちょっと暮らし体験住宅について質問させてもらいましたけれども、先延ばしするのではなくて、何が何でも、厚沢部町に1組でもいいから移住させるんだというような強い政策、対策を講じていただきたいというふうに思います。これで、今回の件は、私のほうからの質問は、ちょっと暮らしのほうは終わりにしたいというふうに思います。今の最後には回答は要りません。次の質問に入らせてもらいます。有害鳥獣の対策でありますけれども、町長の町政執行方針の中に、農業振興の項目に鳥獣被害対策について、鳥獣被害防止のため電気牧柵の利用促進、鳥獣被害対策実施隊の充実等々が記載されています。近年、有害鳥獣である熊、鹿等の頭数増加により農業被害の拡大が続き、農業経営に影響を及ぼすことも懸念されることから、これらの被害防止対策について、改めて町の考えを伺いたいと思います。これも、質問事項が5点ほどありまして、アとして、平成29年度、30年度の農業被害額はどの程度の金額でありますか。2つ目のイとして、鳥獣被害対策実施隊の充実とは、具体的にどのようなことを考えていますか。ウでありますけれども、有害鳥獣の駆除を、町内の鳥獣被害対策実施隊に依頼していますけれども、平成30年度の駆除実績はどのようになっていますか。また、鳥獣被害対策実施隊が有害鳥獣駆除のため見回った際に支出する報奨金はどのようになっていますか。4つ目、熊と鹿の有害鳥獣の捕獲に対する報奨金を支出していますけれども、近年は小動物の被害も大きいので、この捕獲報奨金を設定する考えはないでしょうか。最後でありますけれども、農業被害防止に電気牧柵が有効で、町も補助金を支出していますけれども、2ヘクタールの面積に設置するのに20万円かかるとしたら、今まで、おおむねでどのぐらいの面積をカバーできる分の事業累計になっていますか。この5点です、5点の回答をお願いしたいと思います。
町の答え 町長
有害鳥獣対策についての質問であります。今、全道において、エゾシカの生息数は減少傾向にあるものの、後志、渡島、檜山の南部地域では、平成27年度にエゾシカの推定生息調査が行われまして、その調査をもとに平成29年度は、3万から大幅にふえて12万頭の生息が推定されているところであります。町の捕獲数は、平成30年度で32頭でありますけれども、平成16年度まではほとんど見かけなかったわけであります、急激にふえてきていた状況にあります。また、この渡島半島は、人間と熊との距離が大変近い地域でもあります。全道の捕獲頭数も増加傾向にありまして、最近では、札幌市や江別市など、都市部での目撃例もふえてきている状況であります。当町も平成30年度で26頭の捕獲があります。ここ数年増加している状況にあります。そういう中での、今、アの質問でありますが、質問の農業被害額についてでございます。平成29年度は、報告を受けているものは約500万円、平成30年度では800万円を超えておりまして、被害は増加している状況にあるというふうに理解をしております。それから、イの鳥獣被害対策実施隊員の充実についての御質問でありますけれども、鳥獣被害が増加する一方、狩猟免許を持つハンターは高齢化と減少が進んでいるところでありまして、昨年の町内のハンターの平均年齢は62歳、50歳代以下のハンターは6人よりおりません。さらに、銃器の保有者は若干5名という状況にあります。そのような中で、今年の1月、鳥獣対策セミナーを開催し、2月に実施された狩猟免許試験では、新たに9名の方が免許を取得した。50歳代以下が10名となったところであります。農業者を含む若い世代で、これからの活躍に期待しているところでございます。それから、ウの駆除実績、見回りの報奨金についての御質問ですありますけれども、有害鳥獣の駆除実績につきましては、先ほど申し上げたとおり、エゾシカ32頭、ヒグマ26頭。それから見回った際に支出する報奨金は、平成30年度で461万5,000円となっておりまして、年々増加傾向であります。ここ2年は追加補正している状況もあります。それから、エの御質問であります。タヌキやキツネの小動物に対する報奨金の設定については、町民にも危害が及ぶ獣害を念頭に置いていることから、現在のところ、この小動物については奨励するというふうな考えはありません。それから、オの電気牧柵についての質問でありますが、電気牧柵補助で購入した総延長は1万9,400メートル、補助金額の総額は256万5,000円となっております。1ヘクタール当たり400メートルで換算しますと、約50ヘクタール分を措置していることになります。拡大する鳥獣被害に対して、今後も継続して町や猟友会、各関係機関によって、この厚沢部町の鳥獣被害防止対策協議会と被害に遭われる農家が一体となった対策を進めていきたい、このように思っているところであります。
議員の質問 上戸
今の町長の説明で大体わかるんですけれども、鳥獣被害対策実施隊が苦労しながらでも、平成30年度に駆除した実績が、熊で26頭、鹿で32頭であるということでありましたが、多少の密度は下がるものの、抜本的な解決にはなかなか至らないのかなと。今では、米は大体480ヘクタール作付しているそうです。それから、豆類で680ヘクタール、あと小麦、スイートコーン、カボチャ等、ほとんどの作物が、鹿や熊の被害に遭う状況というふうになっているということです。また、作付したくてもできないという形で、農家が諦めている状況もあります。鳥獣被害対策実施隊の駆除だけでは、農家が期待できるような効果があらわれにくいと思います。このような中で、電気牧柵については有害鳥獣の被害防止に有効であります。ただ、高額でありますので、回答にありますように、町全体で50ヘクタール分の措置よりしていないと。例えば、豆680ヘクタール丸々被害あるのかというと、そうでもない。被害あるところ、この半分にしても300ヘクタールぐらい必要かなと。そうすると、全然、50へクタール分であれば足りないと。町からの補助は1回限りで、20万円以上の事業費に対して10万円の補助、100万円かかっても10万円の補助なんです。今年、補助金もらって、来年もまた牧柵を買いたいといっても補助はなしということになります。このようなことじゃなくて、補助率をもう少し上げて、この電気牧柵をつけさせるというような考え方があるのかないのか、この辺どういうふうに考えているか、まず伺いたいというふうに思います。
町の答え 副町長
電気牧柵については、当初、補助じゃなくて町が買って、14セットだったかな、13セット買って、貸し出すというやり方でスタートしたところです。貸し出しについては農協を通してということで、農協預かりながら、あと指導は町がやりながらということでやったところです。ただ、農家の方も忙しい中で、それを移動して歩くというのがなかなか手間だということで、当初補助していなかったんですけれども、何とか町の単独事業の中で補助してほしいという声が強くありまして、その後、補助に、先ほどおっしゃられたような対象で補助してきたところです。当然、半額補助ということでやってきたんですけれども、それでも足りないと。基本的には農家みずからが、みずからの農地を守るという気概が、まず最初になければならないんだろうなと、町はそれを支援するという形だと思います。幸い、生産者団体もありますので、生産者団体のほうで、幾らかでもプラスできないかどうかというのを確認はしたいと思います。町としては、今の補助率を上げる考え方は現在のところ持っておりません。
議員の質問 上戸
町では、なかなか10万円の上限の補助を上げるという考えがないというふうなことで、ちょっとがっかりしましたけれども、こういう類いの補助事業というのは全くないものなんでしょうか。国でも道でも、そういう補助事業というのはないものなんでしょうか。
町の答え 副町長
あります。ただ、ありますけれども、今の被害額では全然足りません。これも被害も、当初やっていたころは何十万円単位の被害しか上がってこなかった。で、鹿もふえたから被害額も大きくなってきたんだろうと思いますけれども、実際には農協を通して、農協を動かして、もう一回、再度農家にファクスでも何でもいいから連絡して、上げるようにということで少しずつ上がってきて、何百万円単位になって上がってきているということでございます。残念ながら、これくらいの被害額では、国の補助対象には上がっていかないということだと思います。だからといって、被害が多くなればいいのかということではないんですけれども、ですから、あとは、貸し出しをうまく利用する、あるいは、一度かけた圃場から次の圃場へ移行する等を考えていただければいいのかなということがあると思います。それと、電気牧柵だけじゃなくて何が効果的なのかというのも、今、ドローンを使って追い払いをするとか、そういうのも研究されているようでございますので、そういう情報というのは常にいち早くとって、効果的な方策があれば、どんどん導入していければなというふうに思っております。
議員の質問 上戸
被害が少ないから補助事業に当たらないという、これも最もな話だと思いますけれども、このような中で、ハンターもだんだん高齢化が進んでいる中、若い狩猟免許取得者があらわれているという明るい兆しもある中で、町に再度お願いしたいのは、ハンターの皆さんが、有害鳥獣の駆除に出向いた際にいただく報奨金、日当でありますけれども、自動車の燃料代を差し引くと、場合によっては赤字になるというような話もありましたので、できるものであれば、若干でも引き上げの検討をしていただきたいということをお願いしまして、私の質問を終了したいというように思います。どうもありがとうございました。