みんなの議会

遠軽町議会 令和4年第9回定例会 2022年12月14日

白滝遺跡群出土品の国宝指定について

2022年12月14日、遠軽町議会の一般質問で、山谷敬二議員が「白滝遺跡群出土品の国宝指定について」質問し、町長 佐々木修一、教育長 河原英男、ジオパーク推進課長 松村愉文、総務部長 鈴木浩が答弁しました。

質問者
山谷敬二 議員
答弁者
町長 佐々木修一、教育長 河原英男、ジオパーク推進課長 松村愉文、総務部長 鈴木浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 山谷敬二

山谷です。よろしくお願いいたします。白滝遺跡群出土品の国宝指定について質問させていただきます。旧石器時代の資料が、国宝になるのは全国で初めてであり、白滝の埋蔵文化財センターにある黒曜石の石器群は国の重要文化財の指定を受けており、文化審議会において重要文化財北海道白滝遺跡群出土品が国宝にふさわしいとの答申がされたこと、大変うれしく思っています。長きにわたり関係された方々の地道な努力に心より敬意を表したいと思います。今後、文部科学大臣が、文化財保護法にある世界文化の見地から、価値の高いもので、類いない国民の宝なるものを国宝に指定し、通知してくるものと思います。官報の告示があったときから効力が生ずると思われますが、白滝ジオパークの魅力を観光振興、地域活性化として地域振興につなげたいとコメントしていますが、町として、どのようなことを考えていますか。また、教育・文化活動へ活用したいとのことですが、具体的内容があればお伺いいたします。

答弁 町長 佐々木修一

山谷議員の白滝遺跡群出土品の国宝指定についての御質問にお答えいたします。11月18日に開催されました国の文化審議会において、重要文化財北海道白滝遺跡群出土品を国宝に指定することについて、文部科学大臣に答申がありました。北海道では、函館市の中空土偶に続く2例目であり、旧石器時代を代表する国内最古の国宝として学術的価値が評価されたことは、非常に名誉なことであり感慨深いものがあります。郷土史研究家である遠間栄治氏の資料収集をきっかけに、多くの関係者による調査研究や保護活動の成果が実を結んだものであると思います。改めて深くお礼申し上げます。白滝ジオパークの魅力を観光振興、地域活性化として地域振興につなげる町としての考え方についての御質問でありますが、まず来年7月には芸術文化交流プラザを会場として世界の研究者が集う国際黒曜石会議を開催する運びとなっております。当町が所有する日本の宝の価値を国内外に発信する機会として大いに活用してまいります。また、今年度より白滝地域の農家レストランのランチを提供する黒曜石ジオツアーを実施し、白滝じゃがや鹿肉などの地場産品と大地のつながりを紹介することで、参加者からも好評を得ているところであり、今後も国宝指定を弾みとして、より魅力的なツアーの企画や誘致を推進したいと考えております。さらに、地域の事業者には特産品等開発支援制度を積極的に活用していただき、国宝にちなんだお土産品や特産品の開発にも、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。国宝指定による認知度の向上により、多くの観光客等が本町に訪れると思われますので、この機会を逃さずに観光誘客による地域活性化に向けて検討をしてまいります。以上でございます。

答弁 教育長 河原英男(教育長は2023年6月まで)

山谷議員の白滝遺跡群出土品の国宝指定についての御質問にございました、教育・文化活動への活用を考える具体的内容についてお答えさせていただきます。まず、教育への活用についてでありますが、平成22年度より遠軽町立白滝小学校において、地域の特色ある授業の取組として石育を全学年対象に、年2回取り組んでおり、野外活動並びに体験活動を行ってきております。また、北海道遠軽高等学校では年3回のふるさと学の講義や文化財を含む地域の魅力を紹介し、さらに選択制授業、オホーツク風土研究の白滝巡検では、実際に赤石山の八号沢露頭等を訪れる実地調査も行い、黒曜石の誕生に至る過程について現地にて解説するなど、活用を図っているところであります。これまでも、町内小中学校の社会科見学でも活用されているほか、修学旅行のルートとして取り組んでいただいている学校もあることから、今回の国宝指定の答申に鑑み、さらに関心が高まることが予想されるため、関係機関とも連携し、教育活動の推進に取り組んでまいりたいと考えております。次に、文化活動についてですが、白滝ジオパークと北海道白滝遺跡群出土品を含む文化財の魅力を伝え、関心を高めるため、今後も情報発信などの取組に力を入れていくとともに、貴重な文化財を後世に継承するための担い手育成にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。以上です。

質問 10番 山谷敬二

実は、質問を出していながら、まだ指定が決まったわけではないのです。答申されたということで、ほぼそういう流れになるのだろうなというところで質問を出したのはちょっと早計だったかなという気持ちがありながら、町長、教育長がコメントなされていたこと、町として観光振興、地域活性化、地域づくりにつくりたい、教育長の教育文化活動、ジオパーク、つながりながらやっていきたいと。これは遠軽が今までやってきていることでもあり、これからも十分大事なことだろうと思って質問をいたしました。なおかつ、こんな国宝という北の北海道、一番北に当たります。遠軽がそういう誉れにあうという、楽しいうれしいような気持ちを理事者側と共有しながら、やり取りができたらなというふうに思ってはいるのですが、理事者側はそうはいかない、やはり責任がありますので、その中で質問をさせていただきます。観光につなげたいということで、遠軽には本当に資源といいますか、生田原にはちゃちゃワールド、温泉もあります。遠軽には瞰望岩のコスモス、それから新しくできた道の駅の展開、丸瀬布にはいこいの森、さらにジオパークがその中で黒曜石が国宝になるということで、観光という部分で考えると、国宝になるとやはり認知度はアップします。それは最高だと思います。それによって経済効果が生まれ、この遠軽のある4地域の資源、これから国宝になることでどうやってつなげていくか。ちょっと、ぼおっとしかまだ分かっていないのだろうと思うのですが、話せるところがありましたら、お聞かせください。

答弁 町長 佐々木修一

議員おっしゃっているとおり、まだ正式にはなっていないです。こういう話をすること自体もいいのか悪いのか含めて、これは国のほうにも了解を取ったうえで、その上で話せることだけ話させていただきますけれども。国宝にしたのは国ですから、別に町がしてくださいと言ったわけではなくて、国がその価値があるということですね。これは非常に町としては名誉なことでありますが、我々としてはやはり国宝になったというだけではなくて、やはり白滝地域を含めた遠軽町全体にどういうような地域の活性化になるかということを私はそこまでいければいいなというふうに思っています。ただ、今ちょっと浮かれているときに、やはりいろいろ冷静に考えなければいけないのですけれども、やはり現実はそんなにほかの地区も見ても、世界遺産見てもしかりですけれども、そんなに甘い話ではありません。ですから、そこら辺を今まだなっていないので、具体的には何をやるというのは決めていませんけれども、そこはいろいろな知恵を皆さんで出し合って、地域の活性化につなげればいいなということしか今のところ答えようがないかなと思います。あと、事務的にはいろいろやらなければいけないことがあるので、そういうところにどれぐらい予算かかるかというのを今積算中であります。ですから、いろいろなことがこれからちょっと財政的にも出てくる面もありますので、そういったことを慎重に考えながら、何とか、せっかくの国宝ですから、利活用できればと思っております。以上です。

質問 10番 山谷敬二

少しではありますが、町長から楽しい雰囲気のお話をいただいている感じがするのですが、本当に発表されますと、今、答申の段階ですけれども、結構報道にも載ったりしています。町が先日、無料開放して結構人が集まったという話も聞いております。発表されると、国内ばかりでなく海外からもいらっしゃるということに夢を持ちます。ただ、国宝に指定されるであろう黒曜石群の埋蔵文化センターは白滝というところにあって、この交通手段、交通インフラといいますか、JR特急が白滝には止まる。それから、高速バスが止まるのがあるぐらいで、決して便利とは言えない。今現在、遠軽から白滝まで直通があるわけでないという部分もあります。この交通的な流れを何か考える余地があるのかな。国宝になって、何かいろいろなお金がもらえるのかなと、自分なりに調べてみましたけれども、そんなにやはり甘いものではなくて、ただ検討、そういうようなことも考えていかなければならないのではないかなというふうに思いますが、この点も軽くお話しいただければなと。

答弁 町長 佐々木修一

例えば、交通アクセスの面も今お話にありましたけれども、その前に、既にもうツアーが、札幌の大手の業者さんのほうで、この間、新聞、私も見せてもらって、もう既に国宝白滝ツアーみたいなものを、バスツアーですけれども。もう既にそういうものが、さすがに民間早いなと思いましたけれども、ボンと出ていますね。よく読むと、昼食は遠軽の道の駅でと書いてあって。そういうことをどんどん旅行代理店だとかそういうところにツアーを組んで、できれば、やはり経済的なものが欲しいですから、宿泊もしてもらい、また食事もしてもらい、お買い物してもらう、またいろいろなアクティビティーもやってもらうというような、そういうツアーをやってもらうようにという指示は担当の職員のほうに出してございます。本当に、そういうふうになってくれれば一番いいなと。そして議員おっしゃったようにいろいろ遠軽の丸瀬布の公園だとかコスモスだとか、生田原とか回ってもらうと。そこまでいけば、本当にもう国宝の、遠軽町にとっての国宝になるんだというふうに思っております。その中で、交通アクセスの話でございますけれども、それについてはまさに本当にJRを使っていただきたいというのが遠軽町としての大事なお話でございます。今、今回御質問にはありませんでしたけれども、JR石北線の存続については、これから本当に大きな山場に入ってまいります。私、特に白滝・丸瀬布・生田原地区に行っては、とにかく皆さん使ってくれと。はっきり言って、その方々が毎日乗ったってJR北海道の巨額な赤字を解消できるには、もう焼け石に水の額でありますけれども、やはり、そういった姿勢を地元として見せることは必要だということも、ずっと訴え続けているのです。これ以上深くしゃべりませんけれども、そういったこともありますので、確かに遠軽、人口がいるところからのあまり町民向けにやっても僕はちょっとどうかなと思うのですけれども、そういったJRを主とした交通機関の利用につながればいいなとは思っているところでございます。以上です。

質問 10番 山谷敬二

JRの存続のことは質問していながら外れていて、ああ、そうだよなというふうに今思ったところです。正直、このところの報道で、いろいろなことが出ていて、赤石山のところに俳優さんが来て「世界ふしぎ発見!」とかいうやつで全国放送されたり、違うけれども、道の駅が全国放送でなされると。自分のことのように、遠軽が出たらうれしく思います。その遠軽の中で、今、町長が言われたように、交通インフラ大事。その中でJR存続の話もあったので、そこら辺も全部ひっくるめて、町のいい方向性で検討していただきたいなというふうに思います。教育文化のほうでちょっとお伺いいたします。今まで、私ども議員も新しい方はまだ行ってらっしゃらないかもしれないですが、赤石山のほうを見させていただいたことが過去にあります。そのときに、赤石山の露頭を見させていただいたときに、あちらのほうにあじさいの滝ってあるのですね。そこがぐるっと周遊できるようなことができればいいななんていう話もして、ああ、本当だよな。ただ、ここに来てというよりもちょっと観光的にはいいのかな。そこを楽しんでもらうのにはいいのかなということと、山の上のほう、山の家ですか。あっちのほうに展望台みたいなものを造りまして、赤石山が見えるようなところがあるんですが、そのときに、今でいう頭に残っているのはカルデラという言葉が残っているのですが、ちょっと教えてもらったら、火砕流台地という珍しい北見の地形でありまして、それも一つの先ほど町長が言われたように一過性でなくて滞在してもらってというふうなことでは、大変有意義な資源があるのではないかというふうに思うのですが、いまだにそこはさらに進化は遂げていないのですが、何か支障があって続けられないのだろうか。それだけちょっとお伺いします。

答弁 ジオパーク推進課長 松村愉文

ただいまの質問にお答えいたします。現在、赤石山の八号沢露頭や天狗平の展望地などにつきましては、黒曜石ジオツアーの中で、当時の火山活動の痕跡を紹介するサイトとして参加者の方をバスで案内をして見学をしていただいているところでございます。それらの見学と埋蔵文化財センターの展示室の石器などの資料を見学することによって、この地域で起きた火山活動と人とのつながりといったものが知っていただくということがツアーの一番の趣旨となっております。今年度におきましては4回ツアーを実施して、41名ほど参加者の方がいらっしゃいまして、参加後のアンケートなどの内容からも非常に満足したという内容も得られておりますので、今後も引き続きそのようなツアーの継続や旅行会社等の誘致などにも力を入れてまいりたいと考えております。

質問 10番 山谷敬二

すみません、あじさいロードというのを聞いたことはあるのだけれども、あれができてないというのは何か支障があるのかなということも教えてください。

答弁 ジオパーク推進課長 松村愉文

ただいまの質問にお答えいたします。今年度のツアーにおきましては、赤石山の八号沢露頭を見学地として実施したのですが、あじさいの滝露頭につきましては、マイクロバスの進入が若干道路の状態によって難しいと判断しまして、今年度におきましては見学場所を八号沢露頭としましたが、今後におきましては、車両の選定ですとか、ツアーの定員などを検討しながら、アンケートの中でも、またほかの場所も見学したいという要望もございましたので、さらにツアー内容を充実させて来年度以降についても、あじさいの滝露頭なども見学場所として検討しながら、ツアーの充実を図っていきたいというふうに考えております。

質問 10番 山谷敬二

ツアーのこともそうですが、そういう楽しみ的なことがあるとリピートにつながっていくのですよね。経済効果は、先ほど町長も話をしてくれたように、一過性ではなくて、滞在してもらって、いろいろ回って、できればリピートがあれば本当にいい流れになるのかなと。ただ、これは本当に来てもらわなくては今後、多くの方が来てもらって、先ほどお話しいただいた、もう民間の方がそうやってバスツアーをしているのだと。そういうのが大いになってきたら、また町のほうもいろいろな展開ができるのだろうなというふうには理解はしています。そうなるように、ただ国宝だ、ほかの地域より鼻が高くなっただけではいけないというふうに思っていますので、皆さんのほうでいろいろな知恵を出し合って、この展開がうまくいくように私どもも頑張りますけれども、そこはお互い頑張って、せっかくすばらしいものを頂くので、お互いに協力してやっていきたいなというふうに思います。(発言する者あり)

質問 10番 山谷敬二

分かります。分かりますが、お伝えだけしておきます。この国宝という形で皆さんがどれぐらい理解しているのか、簡潔に言えということですが、簡潔に進めさせていただきます。担い手のことを教育長がおっしゃいました。今現在、ジオパーク推進課ですか、ジオパーク課、ここには何て書いてあったかな。ジオパーク課と、それから白滝教育センターの職員が併任している状態だと思います。教育長がおっしゃったように担い手の育成も必要だと。埋蔵文化センターになるまでも非常に人のつながり、人間がやってきたことで、大変御苦労なさっていると思うのですが、けがでお仕事ができなくなったり、いろいろなこともありますので、この担い手育成、それから恐らく人が足りないのではないかなと。また足りなくなるのではないかなというふうに考えます。この質問を最後に、そこら辺の人員、教育、担い手をどう考えているか、教育長、どうですか。どんなふうに思ってらっしゃるかお聞かせいただいて、最後にいたします。

答弁 教育長 河原英男(教育長は2023年6月まで)

山谷議員の質問にお答えさせていただきます。担い手の確保及び担い手を育てることについて、具体的なプランというか考えを持ち合わせているかという質問だと受け止めさせていただきました。現在、御活躍をいただいているガイドツアー、道内外からお越しいただいた方々に赤石山の成り立ちや黒曜石についてのうんちくを語っていただいているわけでありますけれども、いかんせん高齢化が1年に2歳も3歳も年取っているのではないかという私も含めて、このことが緊急でかつ重大な課題であります。それから、児童・生徒に対しても、この間、平成22年度から白滝小学校を中心に石育として特別に取り組んでいただいてきているわけでありますけれども、子どもたちに対する期待で言えば、郷土のことを自分たちが一番知っているよと、僕も経験しているよ。白滝で生まれ育った子供たちは、やがて全国に、あるいは全世界に飛び立っていくのだろうと思いますけれども、白滝のことは僕に任せてよというような理解と造詣を持って巣立っていただきたいなと。やがて、また帰ってくる機会があれば、温かく地域も、遠軽町の住民も迎えると、そういうサイクルができればうれしいなと考えているところであります。以上です。

答弁 総務部長 鈴木浩

職員体制について私のほうから若干補足をさせていただきたいと思います。現在、ジオパーク推進課、白滝教育センター、御質問のとおり併任という形で職員配置をしてございます。両課とも専門的な知識を持った職員がふさわしい課になってございまして、なかなかそういった職員の採用が難しい状況もございます。職員全体の中で、職員数をいかにしていくかという議論もある中で、どうやって専門的知識を持った職員を確保していくかというところも踏まえながら、今後も職員確保、育成に力を入れていきたいと思っております。また、国宝という視点で考えれば、ジオパーク推進課、白滝教育センター、中心になる課というふうには思いますけれども、役場全体として、この機会を捉え、国宝をいかに役場の行政に生かしていくかということを役場全体として考えていかなくてはいけないのかなというように一方で考えております。以上でございます。

答弁 町長 佐々木修一

すみません、私のほうからも。黒曜石、国宝だからというだけではなくて、これ、もともとジオパークやり始めたときから、ずっと今も、ツアーとかほぼ職員が付いていてやっているのですけれども、職員がずっとそんなことをやっていては駄目なのですよ。やはり、民間の人がガイドになって、そしてその人たちが、おらが地域の自慢話を自分も楽しくして、そして報酬も得ると、そういうサイクルを目指してやっているのです。それでうまくやっているところも私も行っています。例えば、これ以上はやめますね。そういうようないろんな種類の、昼間御商売やっている、夜の御商売やっている方もいるのですよ。やはり、そういうことを目指して、組織をずっと立ち上げて、それもまたそこに組み直して、町も支援して、今、ジオパーク推進協議会というのをやっているのですよね。そこをもうちょっとやっていかないと駄目だと思うのです。そういう意味で教育長がそういう担い手も、やはり育成していかなくてはいけないなと言っている意味でございます。よろしくお願いいたします。

出典:遠軽町議会 令和4年第9回定例会 2022年12月14日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる