せたな町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月11日
新型コロナウイルス感染症問題と暮らし、医療、教育など町民生活の擁護について
- 聞いた人
- 菅原義幸 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光、教育長 成田円裕
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 11番 菅原義幸
新型コロナウイルス感染症問題と暮らし、医療、教育など町民生活の擁護について、町長と教育長に答弁を求めます。①4月30日に、新型コロナウイルス感染症対策に関する10項目の申し入れを行いました。1項目ごとに回答を求めます。②国立感染症研究所の予算削減、保健所縮小、病床削減、地域病院の統廃合など、国の医療や社会保障政策の後退が暗い影を落としています。せたな町の今後を考える時、国によるせたな町立国保病院の統廃合構想に反対すべきではありませんか。③児童、生徒の学習の遅れと格差の拡大や、心身のストレスに対する手厚く柔軟な教育の必要性について、教育長の所見を求めます。以上です。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それでは菅原議員2つ目の質問にお答えをいたします。1点目の4月30日の10項目の申し入れについて、まず回答をさせていただきますが、私の関係する分について①、②と回答をさせていただきたいと思います。1つ目、町内事業者への経営実態アンケート調査につきましては、せたな商工会において会員への影響額調査を実施しており、調査結果のまとめが町にも報告されています。2項目めは、プレミアム商品券の販売時期と使用期間の延長につきましては、事業主体でありました商工会におきまして、販売期間を6月12日まで、使用期間を9月30日までとしております。3項目め、北海道の休業要請対象施設に限定しない町独自の設定と実情に応じた支援策の実施、これにつきましては、北海道のような休業要請の期間延長は行いませんでした。5月6日まで休業した事業者へ一律20万円の支援金を支給しております。また今定例会で補正予算をお願いしています感染リスク低減支援金において、休業要請の対象とならなかった小売店、飲食店及びサービス業に対して、北海道が提言する新北海道スタイルを実践する事業者への支援金を支給いたします。なお町の対策としては休業要請協力支援金で1,100万円、感染リスク低減支援金で1,500万円、合計2,600万円の予算規模となります。4項目め、浜値低迷、取引減少などの経営危機に直面している漁業者に、町独自の支援策を実施する。これにつきましては、本定例会で補正予算をお願いします漁業経営維持負担金の2分の1を檜山管内共通の対策として、新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けているせたな町の漁業者155名に総額1,007万5,000円を交付するものです。5項目め、農業、漁業、商業振興のために新チャレンジ事業の早期具体化と実施につきましては、現在、国、北海道におきまして、様々な補助金や給付金をコロナ特別枠として拡充し取り組んでおり、前向きな投資を行う事業者を支援することとしておりますので、町としましても、それらの上乗せ補助を国の第2次補正予算により検討してまいります。6項目め、釣り客や観光客など町外からの訪問自粛要請措置につきましては、4月28日から30日にかけて、町内の釣り場スポット13箇所へ町外からの釣り自粛を求める看板を5月末まで設置しておりました。また町のホームページや観光協会のホームページでは、ゴールデンウィーク期間中の駐車場を含む観光施設の閉鎖につきましてお知らせし、現在も町外からの観光客が利用するキャンプ場などの施設を閉鎖しております。7項目め、医療崩壊の回避と医療現場への支援を強化し、医療用マスク、フェイスシールド、防護服、消毒液等を確保することについて、これにつきましては、町民の健康維持や適切な医療を提供するため、医療の崩壊の回避については、発熱外来を設けるなど対応しております。また感染防止の基本となるマスクや消毒液などを購入し確保に努めたことに加え、たくさんの企業や個人の方々からこれらのご寄附をいただいたことから十分確保できております。9項目め、国が行う一律10万円の特別定額給付金の申請の関係につきましても、国の実施要領に従って運用しており、障害者の方についても本人確認のためコピーの提出を求め作業を進めておりますが、特段問題は発生しておりません。またDV被害者で住民票がない場合でも、各機関が発行する確認書や証明書などの提出は必要になりますが、当町に申出があった場合には、当町が給付するものとなっております。なお4月24日から4月30日までを全国一律の事前申出期間として設定されておりました。この期間を経過しても申出がある場合には給付が行えるよう柔軟な対応をするようにしておりますが、現在までこのような申出はございません。10項目め、国民健康保険等の被保険者資格証明書を短期被保険者証に切り替えることにつきましては、被保険者が帰国者、接触者外来を受診した際に資格証明書を提示した場合、一般の被保険者証とみなして取り扱うことと国より通知がなされていることから、当町においても通知に基づき発熱外来において同様の取り扱いをしております。8項目めについては、後ほど教育長より答弁をさせていただきます。次に2点目の、せたな町立国保病院に関するご質問でありますが、厚生労働省による再編、統合の議論が必要な病院名の公表については、必ずしも統廃合を求めているものではなく、病床機能の見直しやダウンサイジングによる再編のほか、2次医療圏における役割分担がしっかりと図られ、地域にとって必要な病院となっているかの視点が重要であると認識しております。この公表に関しては、地域の実情を踏まえることなく全国一律の基準によって分析されたもので、地域住民や医療関係者に不安を与え、混乱をもたらしかねないものであることから、町村会はじめ、北海道、北海道市長会、北海道国民健康保険団体連合会など6団体が国及び関係省庁に対し、昨年11月、道内各地域の実情を十分に踏まえた柔軟な対応について、強く要望したところであります。今後も将来における地域医療のあり方は、地域が主体となり検討すべきであるという視点に立ち、関係団体と連携し国に対し必要な要望を行ってまいります。ご理解をいただきたいと思います。
町の答え 教育長 成田円裕(教育長は2020年9月まで)
それでは菅原議員ご質問の①の8項目め児童、生徒の学習の立ち遅れ対策のために必要な予算措置を講ずることについてお答えいたします。新型コロナウイルス感染症対策により、各小中学校は長期間にわたり臨時休業を余儀なくされることになりました。今後、同様の事態が起きた場合を想定し、再度臨時休業となった際に児童生徒の学習の遅れがないようにするための措置をあらかじめ講じておくことが必要と考えます。そのためオンラインによる遠隔授業ができるよう環境整備を進めるとともに、家庭のICT環境が必ずしも整っていない要保護、準要保護世帯を対象に端末機器の貸し出しなどを行うための補正予算を7月以降の臨時議会でお願いすることとしております。次に3点目のご質問にお答えいたします。この度の新型コロナウイルス感染症による児童生徒の学習の遅れについてでありますが、1学期の授業時数の不足分を調査したところ、各学校の行事、学年により異なりますが、小学校で最大71時間、中学校で最大64時間の不足となり、今後、これらの学習の遅れを取り戻すことが必要となります。ただし学習の遅れを取り戻すため、平常時の時数を増やしてやみくもに各教科の内容を身につけさせるのではなく、児童生徒の負担に十分配慮しながら行うことは大事なことだと思っております。こうした考えのもと、臨時のせたな町校長会議を6月3日に開催し、協議をさせていただきました。その結果、校長会から提案のありました夏期休業日の7月28日から31日の4日間と、8月18日から20日の3日間の合わせて7日間を登校日とし、冬季休業日の12月25日と28日、1月18日と19日の合わせて4日間を同じく登校日として全小中学校で授業を行うことといたしました。夏冬合わせて11日間の登校日を設けたことにより最大62時間の授業時数を確保できる見込みとなりました。今後コロナウイルスによる臨時休業などの不測の事態がなければ、十分に学習の遅れを取り戻すことができると考えております。次に、家庭における教育格差についてでありますが、今回のコロナウイルス感染症に伴う臨時休業によって、パソコンやタブレットを活用した学校と家庭を繋いだ遠隔学習の必要性が全国的に議論されております。議員ご承知のように、パソコンやタブレットは高額な商品でもあり所得の低い世帯が簡単に用意できるものではありません。遠隔学習を行うことのできない家庭があることは、教育の機会均等を逸することになります。所得の多寡に関わらず同じ水準の教育を行うことが大事なことでありますので、所得による格差が生じないよう学習環境を整備する考えでおります。具体としては、遠隔授業を行う場合は、要保護世帯、準要保護世帯に対してパソコン、タブレット、モバイルルーターの貸出を行いたいと考えております。なお要保護世帯に対する通信費については、公費負担で検討している旨の国からの通知がありましたので、準要保護世帯についても同じく公的負担の取り扱いになろうかと思います。次に、長期休業に伴い心身にストレスや体調不良を訴える児童生徒の対応でありますが、6月1日の学校再開に合わせて、教育委員会所属の生涯学習指導主事とスクールアドバイザーを各学校に派遣し、児童生徒の学習の様子や体調管理の聞き取り調査を行っております。議員も危惧するとおり、児童生徒の中には夜遅くまで起きているなど不規則な生活による体調不良、運動不足による体力の低下に伴う疲れなどの症状、さらには家族との関係によるストレスもあり不安定な児童生徒、保護者もおりました。スクールアドバイザーとの相談を望んでいる家庭もありますので、共働きの家庭の事情も考慮しながら、臨機応変に対応してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、長期休業に伴う心のケアや不登校などの様々な対応につきましては、各学校の担任や養護教諭、北海道教育委員会から派遣されるスクールカウンセラーなどの関係者、北海道教育委員会などの関係機関と連携を図りながら対応してまいります。
議員の再質問 11番 菅原義幸
町長に対して再質問を行います。まず1点目、新型コロナ問題は長期に渡ることが想定されております。今1番大事なことは、経済活動の自粛要請と共に公的な補償一体に取り組むことであります。国の第2次補正予算に合わせたせたな町としてのさらなる支援を取り組むべきだと考えます。これまで経済対策対象外にされている商工業者や農業関係者、福祉や介護の現場への支援策などについて、さらに幅広く対応すべきだと思いますが、町長の考え方を伺います。2点目、厚労省が関係自治体に求めていた公立公的病院の再編、統合問題の結論を出す時期を、当初予定の9月から来年の3月か9月にする案が出ています。今必要なのは、せたな国保病院などをしっかり守ることであり、再編や統合などではありません。町長は、厚労省の構想にきっぱりと反対すべきです。そしてこそ新型コロナウイルス感染対策と、町長が公言した公立病院改築に向けた課題整備の促進を可能にするのではないでしょうか。以上2点についてお尋ねいたします。
議員の再質問 11番 菅原義幸
エッセンスを言ってください。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それでは2回目の質問にお答えをいたします。先ほどの横山議員の答弁と被ることになりますが、新型コロナウイルスの影響によります経済の立て直しということにつきましては、長い期間が必要になってくるということを既に申し上げております。したがいまして、今後さらに影響も大きなものに拡大するということを考えますと、その辺もじっくりと確認をしながら、適切な対応を図ってまいりたいというふうに思うところでございます。それから厚労省の関係でありますが、まず状況としては、このコロナの関係から対応方針の期間延長につきまして、これは新聞ですが、今後は地域における感染症対応について議論が必要なことや、コロナ患者を受け入れた病院の評価などを考慮した議論を求めるとされていることなど、国の考え方に変更が生じる可能性がございます。これが一つ。それから町立病院の必要性につきましては、現在、新型コロナ感染症の発生に伴い、いわゆる発熱外来を設置して公立病院の役割をしっかりと果たしている。重要な病院であるということ。3つ目、再編統合これは厚労省の再編統合が決定事項では無いということ。このようなことから今後の動向を注視してまいりたいと考えております。そして議員おっしゃいました反対すべきではないかというお話でございますが、これは最初の答弁でも申し上げました。強く全国一律の対応につきまして北海道は違うと、強く柔軟な対応について要望しているということを答弁をいたしました。したがいまして、これは私の考えとしては、厚労省の全国一律な基準につきましては反対をしているということでご理解いただきたいと思います。