森町議会 令和元年第2回 6月会議 2019年6月4日
噴火湾の汚染対策について
- 聞いた人
- 宮本秀逸 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 10番 宮本秀逸
それでは、通告に従いまして、質問させていただきます。噴火湾の汚染対策について。噴火湾の海岸ごみや水質汚濁については、これまで議論されてきた大きな問題であり、解決するのが大変な状況にあります。そんな中、今年の養殖ホタテの出荷、稚貝の状況が悪いと聞きます。1つ目、養殖ホタテの出荷状況、耳づり作業の実態について伺います。2つ目、養殖ホタテの生産悪化の要因は何が考えられますか。また、改善策はどういうことが考えられますか。一般的に海水温の上昇や水質汚染が指摘されますが、その実態をどのように認識されておられるか町長に伺います。3つ目、豊かな海を次世代に残すことが現役世代の責務です。漁協や漁業者のみならず、その恩恵に浴する人、河川の上流に住む人等、森町民全てで取り組む課題ではないでしょうか。何年かかっても本気で取り組むときであると考えます。噴火湾の海岸ごみや水質汚濁については、森町単独では解決できないものであり、近隣町はもちろん、道や国の関係機関との連携が欠かせません。その取り組みについて伺います。以上です。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
宮本議員の質問にお答えします。1点目ですが、昨年10月から今年の5月中旬までで、原因不明の大量へい死の影響を受けて森漁協で約2,500トン、砂原漁協は約1,600トン、森町全体では4,100トンであり、昨シーズンに比べて8割減、直近ピークの平成27年シーズンに比べますと約9割の減となっております。また、耳づり用の稚貝も相当へい死していたため、全体にならしますと例年の6割程度と伺っております。なお、つるした時期、場所にもよりますが、現時点で若干のへい死が見受けられる方もおると伺っております。2点目の生産悪化の件ですが、原因としましては温暖化による水温の上昇やホタテ付着物の海中投棄による水質の悪化といった環境面の可能性や稚貝自体のそもそもの健康状態や耳づりによるストレスといった貝の生態的なことが複合的に絡んでおり、現時点で原因の特定はできておりません。北海道としましても、今年の2月に関係機関による噴火湾養殖ホタテガイへい死対策会議を開催し、へい死の原因究明に向けて動き出したり、漁業者みずからも耳づりの開始時期を工夫してみたりとへい死の要因となり得る可能性を1つずつ検証しながら、改善策を模索している状況にあります。3点目の噴火湾の環境問題は、国際的な問題でもあると考えております。海岸ごみにつきましては、以前にもお答えしておりますとおり、森町だけでも海岸線が約33キロメートルもあり、現在漂着しているものを回収するには分別や処分に係る費用が非常にかさむことから、現実的ではありません。このため、これ以上増えることのないよう、啓蒙、啓発に努めてまいりたいと思っております。また、水質の悪化につきましては、ホタテ付着物の海中投棄といった湾内共通の課題もあることから、漁業者自身の自主的な意識改革が必要であると考えております。なお、詳細につきましては議員の皆様に後日説明する準備をしておりますが、今年度から各自治体に森林環境譲与税が新たに交付され、森林整備を推進していくことが義務化されました。噴火湾は、沿岸自治体の基幹産業を担う共有財産でもありますので、海づくりは森づくりと言われるように、川上から川下までの連携と自治体間の連携を図りながら、長期的な視野に立って環境問題に取り組んでまいります。以上です。
議員の再質問 10番 宮本秀逸
先ほどの同僚議員の木村議員の質問とも重なる部分があろうかと思いますけれども、もし話の中で重なったらご容赦願いたいと思いますが、恐らく、私の推測ですけれども、原因がわからない、わからないと言っていますけれども、本当に原因がわからないのか。わからないようにしているのか、発表したくないのかという問題も実はあろうかと思うのです。なかなか言えない、直接的には言えない部分も当然あるでしょうし、そこは当然経済と産業と大人同士のつき合いの中の問題でもございますから、いきなり何が悪いとかという言葉にはなかなか出しづらいというようなことが現実にはあろうかと思いますが、私たち人間が汚した以上は現役世代がやっぱり解決していかなければならぬというのは、これは大前提だと思うのです。これは、先ほど町長触れられましたように、世界的に今マイクロプラスチックごみが話題になっておりますし、本当に世界中で取り組んでいかなければならぬ課題でもありますし、ここにも書いておりますように、森町単独で解決できる問題ではないということは重々承知しているつもりなのです。私も直接的な当事者ではない場所に住んでおりますけれども、だからといって傍観するわけにはもちろんいかない。私たちが誰かに紹介するときは、ここが私たちの町です、私たちの海ですと言って紹介しますし、森町の10年計画ですか、にもありますように、海と緑の理想郷を目指していかなければならないわけですから、当然そこは全ての人たちがかかわっていかなければならないという前提で私はお尋ねしたわけでございます。それで、今まで何回か質問した経緯がございます、この海岸のごみにつきましては。1つお聞きしたいのは、海岸漂着物処理推進事業というのがあるというふうにお聞きしたのですけれども、これは町から道に申請していくというような内容だそうでございますけれども、当然費用がかかります。その処理につきましても、これは恐らく半端なものではないだろうというふうに思うのです。そういった事業にこれまでに取り組もうという計画がなされたのかどうかをまず1つはお聞きしたいと思います。それから、先ほどの木村議員の質問とも重なってくる部分でもございますけれども、町長にリーダーシップをとっていただきたい、リーダーになっていただきたいというのは、私もそれは同じ思いなのです。この町で生まれた町長でございます。それは、町長にごみの責任があるという意味ではございませんが、毎年行われております陸上でのクリーン作戦と同じように、ごみを捨てない人たちがごみを拾っていかなければならぬというような何とも皮肉な今の時代だと思うのです。それはそれ相当の効果もあると思っておりますし、海岸ごみにしても海岸の汚れにしても、直接的には漁業者や漁協等が主体的に取り組んでいくというのが当たり前の話であろうかと思いますけれども、でない人もやはり取り組んでいかなければならぬだろうという思いはすごく強く持っております。そのためには、やはり町長にリーダーシップをとっていただきたい。リーダーになっていただきたいという思いが強いのです。まして、何回も言いますように森町単独ではこれは解決できない問題であろうというようなことは誰もが容易に考えることができるわけですけれども、とにかくのろしを上げていただきたい、こんなふうに思うのですけれども、海岸漂着物処理推進事業と町長のリーダーとして取り組んでいくぞという勢いをもう一度伺いたいと思いますけれども、いかがでございましょうか。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再質問をいただきました。お答えいたします。先ほど答弁させていただきました木村議員の答弁とも若干重なる部分出てくるかもしれませんけれども、その点は同じ噴火湾を心配されるということでご了解をいただきたいなと、そのように願っております。まず、ホタテのへい死と申しますか、生産が極端に落ちたというのは、これは原因は1つではないというふうに皆さん誰しも理解していられると、そのように思います。そういうふうにして、先ほど申し上げましたような原因もあったり、また平成28年から、今まで台風がこの噴火湾まで直撃するほど来たということはないのです。平成28年から毎年連続で台風が湾内に、もしくは直近を通過して、その風に影響される潮の流れ、倒木、いろんなものが原因として重なっておりますので、これを特定して1つということの答えが出ない。出していけないということは、大変質問に対する答弁としては失礼なのかもしれませんけれども、その点はご理解いただきながら、みんなはそれぞれの立場で、それからそれぞれの持ち場でできること、ひょっとしてこれが原因ではないかということを改善して今現在取り組んでいる状況だと、そのように思っております。ですが、そういう中において、噴火湾の中にもニシンの群来が毎年見られるようになってまいりました。ですから、皆さんお耳にされたこともあるかもしれません。春のチカ釣りの時期になると、チカが釣れたのかなと思うと小さなニシンの稚魚だったりということもありますので、全く噴火湾が再生できていないかというと、そうでもないのです。今後いろんな点でみんなで努力しながら、湾の再生というよりも、将来的に全体のバランスがとれて、来るべきときに魚が、きちんと予定されていた魚がとれるとか、養殖にしてもある程度の見込んだ数量が水揚げできるようになってほしいなと、そのような状況に向けて私たちも頑張っていきたいと、そのように思っております。さて、その中で先ほど議員のご質問にありました海岸漂着物処理の事業でございますけれども、これにつきましては外国船籍の漁船、それが漂着したときの処理費用、松前方面ですとか、木古内方面に韓国船が漂着したと、それを処理するための対策です。過去に噴火湾内でも一時、この処理ではございませんが、漂着物が余りにも多いということで、道のほうで一時期取り組まれたところがあります。私どもも要望はしたかったのですが、噴火湾の一番奥の自治体です。外国からの漂着物がたくさん、ハングル文字が書かれていたりとか、そういう漂着物が真っすぐ海岸に打ち寄せられるものですから、私どもも要求はしたいですけれども、道の全体予算の中ではその自治体のみ処理費用を充当したという経緯がございます。今後全体として、私たちも困っている部分がありますので、海岸を本当に清掃、きれいにしていきときにはそういった要望も中に考えて行動していきたいと、そのように思っております。最後に、リーダーシップということでございますけれども、平成28年にホタテが噴火湾で台風によって非常に施設が被害を受けて、それを道に陳情しに行ったときには、木村議員のご質問にもお答えしましたけれども、被害はやっぱり森町が一番大きかったです。そういった観点からも、私が音頭をとらせていただいて、湾内の2市4町ですか、全部の自治体、そして漁業協同組合に協力をいただき、団体として知事から激甚災害の陳情をするという結果を受けてまいりました。今後におきましても、私どものホタテ生産量の激減というのは大きなものがございますので、こういったことでは機会を見ながら、いろんな点で知恵を出して、そして意見を出し、本当に私がリーダーとして必要だと、そういうときには私も声わたくし出して道や国のほうに赴きたいと、そのように思っております。以上です。
議員の再々質問 10番 宮本秀逸
本当に今こそが町長がのろしを上げられるときだと私は思うのです。私たちが思う以上に汚染されていくと思うのです、世界中。もちろん噴火湾も含めてです。そんな中で、歯どめをかけるかどうか、あるいはどこまで可能かどうかというようなことは本当に未知数ですけれども、今こそ手挙げなくていつ挙げるのでしょうみたいな感じに私は捉えてしまうのです。それで、町長はさまざまな会合に出席なされると思いますし、陳情にも行かれると思いますので、その都度、その都度かかるであろう費用等についても陳情なさっていただきたいと、こんなふうに思うわけなのです。そのためのリーダーを何としてもお願いしたいと、こんなふうに思うわけでございます。それから、私も実は以前海中を撮影したビデオを見たことがありましたけれども、本当に汚れているなみたいな感じでございました。それが簡単にきれいになるとは当然思えませんが、何がしかの方法で次の時代にいい海をつないでいくぞという気持ちだけは、私個人的には何もできないかもしれませんけれども、気持ちだけは持っていきたいと、こんなふうに今強く思っているところでもございますので、町長にぜひそのリーダーをやっていただきたいと、こんなふうに思います。先ほど海岸漂着物処理事業について船のお話をされましたけれども、それももちろん当然あると思いますけれども、私の聞いた範囲ではごみ処理についても可能だみたいな話を聞きましたので、それがどこまで可能かどうか、本当なのかというようなことを確かめていただきたいと思います。また繰り返しの話になって大変申しわけありませんが、森町は本当にすばらしい町だと私は思います。よそから来ましてもう何十年になりますけれども、今でもそう思っているのです。挙げれば切りがないほどすばらしい町だと思うのです。それが汚れていくことが耐えられない感じがします。毎回のごみ拾いもそうです。クリーン作戦もそうですけれども、そういった世の中になりつつありますから、それを防止するために旗を振っていただくのは町長しかございませんので、町長は本当にお忙しい身ではもちろんありますけれども、町をきれいにするということは全ての産業にいい結果をもたらしていくと思いますし、町民の幸せにもつながっていくと思いますので、その決意のほどをもう一回お願いしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再々質問にお答えいたします。いろいろと大変力強く後押しをしていただいて、少し歯がゆい部分もございますが、でも今までの質問の経過をたどってみましても、海だけではなく、海をきれいにするためには町中もきれいに保たなければいけない。そういう点で私いろんなところでお話しさせていただいたり、うちの担当課、環境課のほうでも山から畑から、いろんなところを監視しながら、町民に対する啓発、啓蒙活動も含めて取り組んでおります。私もこれから、まだまだ十分とは思っておりませんし、森町内の公園についても地元の方々だけではなくて、企業関係者、他の自治体からも清掃活動で毎年毎年来ていただいている多くの方々がおりますので、そういった方々の期待にも応えるために、また地元の漁業関係者、そういった方々にも声がけをしながら、何回でもとにかくきれいになるまで続けていきたいと、そのように思います。また、いろんな機会で中央省庁にも赴くことがございますので、そういったところとの信頼関係を深めて、そして構築することによっていろんな費用面でも有利な状態になりますように考えながら頑張ってまいりたいと思いますので、それについて申し上げながら、再々答弁とさせていただきます。以上です。