森町議会 平成27年第1回 3月会議 2015年3月4日
木質バイオマスエネルギーの可能性について
- 聞いた人
- 前本幸政 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 前本幸政
それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。木質バイオマスエネルギーの可能性について。過去2年ほど前より再生可能エネルギーに関する質問を2度ほどさせていただき、今回で3度目の質問となります。これは、町長の公約である脱原発を目標に掲げた自然エネルギーを活用したまちづくりに対し、大変興味を持っているからであります。各種エネルギーの賦存量及び利用可能量の推計がなされ、森町広域地域新エネルギービジョンの素案も平成26年1月に報告され、さらに今年の1月にはそれをもとにした森町新エネルギービジョンも報告されました。中でも注目されるのは、町民の意識調査の結果であります。アンケートの回収状況は、回収率36.1%と決して高い結果とは言えませんが、町民の91%が地球温暖化問題や新エネルギー導入に取り組むべきと考えており、その方法として公共施設へ新エネルギー施設を積極的に導入するが35%と最も高い結果となりました。町民の関心ある新エネルギーは、太陽光発電が最も多く、次に地熱発電、太陽熱利用とあるわけでありますが、今後特に注目されるのが木質利用のバイオマスエネルギーの活用であります。森町は、渡島地区でも森林面積が2万8,000ヘクタールと大変多く、さらに植林し、40年から50年生の針葉樹も伐採時期を迎えております。以前道内では輸入をしていた時期もありましたが、二、三年ほど前より韓国、中国などに多くの木材が輸出されているのが現状でございます。ちなみに、平成26年度は海外向けの丸太の68%を占める2万8,000立方メートルの丸太が函館港から輸出をされました。このように現在森林バイオマス(端材や枝、製材端材や建築解体材など)となる原料が豊富に存在しています。知内町では、公共施設等の熱源を化石燃料から森林資源を活用した木質バイオマスエネルギーに転換するため、チップボイラー施設と木質資源貯蔵施設をこの1月に完成をされました。さらに、このチップボイラーを利用し、町民センターの暖房と、さらに1月に完成されました町民プール、子ども交流センターの暖房や温水プールの加温に使われるようであります。バイオマス導入による削減効果は、化石燃料に比べ維持管理費年間360万円、削減率65%、二酸化炭素削減量242トン、削減率33%と試算されております。また、削減額だけではなく、コストそのものが地域内の経済循環効果を生むことにもなっております。次に、木質ペレットについてお話をいたします。現在森町には、町民スキー場と駒ケ岳小学校に1台ずつペレットストーブが試験的に設置されました。今後大変期待するところでございます。燃料となるペレットは、町内に製造する施設がありませんので、町外、現在は岡山県真庭市から購入されているのが現状です。伊達市では、平成17年度より木質ペレット製造に取り組み、現在までにペレットプラント建設や公共施設へのボイラーやストーブの購入、また一般市民に向けた購入支援の補助、また農業ハウス暖房燃料の木質ペレット補助など幅広く木質バイオマスに関する取り組みをされております。我が森町では、原料となる木質は豊富にあるわけでありますから、町独自でペレット製造機を導入し、低価格の燃料ペレットを利用したバイオマスのストーブ普及につなげないものかと思います。さらには、子供たちと一緒にペレット作成が可能というお話も聞いており、学校での環境教育の活用も期待できます。また、生産量が道内一の木炭を混入したカロリーの高いペレットも考えられることなど、木育の振興と町のPRにもつながるとも期待するところでございます。以上のことから、町長の申しています自然エネルギーを活用したまちづくりを考えるのであれば、まずは公共施設を利用した木質バイオマスの中のチップやペレットを利用するバイオマスエネルギーの活用を実現していただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
前本議員のご質問ですが、まず自然エネルギーを活用したまちづくりに深いご理解をいただき、感謝を申し上げます。また、木質バイオマスに関して非常に調査研究された内容ですが、お答えいたします。ご質問中にありますように、平成26年度は森町地域新エネルギービジョンを策定いたしました。その中にも表記され、平成27年度執行方針では地域新エネルギーの中でも申し述べさせていただきましたが、重点プロジェクトとして公共施設における新エネルギー導入事業、新エネルギー導入の推進に向けた普及啓発事業、地域資源の利活用事業を3本柱として取り組んでまいるつもりでございます。さて、ご質問の公共施設等への木質バイオマスエネルギー導入ですが、さきに申し上げました新エネルギーの導入指針に基づき、設置やランニングコストなど予算面など重要な点においても十分勘案を重ね、ボイラーやストーブなどの設置を含め、具体的な取り組みについて今後検討してまいりたいと思っております。森町の新エネルギーに関する可能性の高いものは、まだまだあります。木質バイオマスに限らず取り組みを進めることが大切であると考えております。今後も広い考えを持ちながら、自然エネルギーを活用したまちづくりを進めてまいりたいと思いますことを申し添えまして答弁とさせていただきます。以上です。
議員の再質問 5番 前本幸政
ただいまの町長の答弁で、公共施設に対しまして3本柱で今後取り組んでいきたいというようなお話をいただきまして、本当に真剣に取り組んでいただきたいなというふうに思うわけでありますけれども、通告書の中にもペレットの話もされましたけれども、その答弁がなかったので、再質問をさせていただきたいと思います。森町の公共施設のエネルギーの使用量を自分ながらに調べてみたわけであります。本庁舎、砂原支所、各会館等でございます。そのうち特に使用量が多いと思われるところが各清掃施設、小学校、病院、中学校、さくらの園などとあるわけであります。この公共施設の燃料の使用量としては、160万リットルくらいかなというふうに私は試算したわけでありますけれども、金額に直しますと約1億6,000万円だろうというふうに思っているわけであります。もしこれを木質のバイオマスチップボイラー、先ほどお話ししましたけれども、そのボイラーを全面的に導入したという仮定でございますけれども、そうすることによれば削減率というものがあるのですが、その削減率を当てはめますと森町の場合は年間約5,000万ほど節約できるのかなというような数字が出たわけであります。この公共施設全部にバイオマスエネルギーに切りかえろという話は大変無理な話でございますけれども、できることがあるのかなというふうにちょっと考えたわけでありますけれども、例えばさくらの園の施設をそういう施設に切りかえた場合年間約400万程度、病院であれば年間600万程度節約できるのかなというふうに期待するところであります。これは、あくまでも化石燃料に対しての差だけでありまして、バイオマスエネルギーの持つ特有の有効の計算ではございません。私は、計算することはできませんでした。と申しますのも経済効果というのは大変なことなので、それほど簡単に計算ができないということでございます。それを計算された町がありましたので、ちょっとご紹介をしたいと思います。これは、下川町でございます。下川町もバイオマスエネルギーを実施しまして、役場、小学校、図書館、病院、町営住宅に配管されまして、そして化石燃料の約6割を賄っているようであります。最終的に経済効果というのは28億円と推定をされております。今後は地域の自立に結びつけたいということで、町長が力強いコメントもされておりました。森町も先ほど申しましたように、今後考えられる約28カ所の施設であると思いますけれども、老朽化に伴って交換時期が近いものであれば、設置可能としての仮定でございますけれども、バイオマスボイラーの導入を本当に真剣に考えていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。次に、木質ペレットのことでも答弁がございませんでしたので、再質問させていただきますが、木質ペレットでありますが、町長の執行方針の中にも書かれております木質ペレットを燃料とする暖房機器、ペレットストーブ設置者への費用の一部を助成をしたいという方針を打ち出しております。大変結構なお話と思いますが、ストーブ自体が調べますと、カタログ、僕は販売店ではございませんけれども、どれ見ても40万、50万、60万という高額でございます。ですから、なかなか町長が思うように補助をしても高額だけに普及促進につながらないのではないかなというふうに思っているわけであります。さらに、それを追い打ちをかけるようにペレット自体の単価もそんな安価ではないということです。通告書にも書かれていましたように、現在は岡山県の真庭市から取り寄せているわけでありますけれども、これは10キロ当たり約600円しております。単価的には一般的な相場ということで、灯油よりも安いのかなというような単価でございますけれども、まだまだ安価ではございません。ここに「里山資本主義」という本ありますけれども、これに今言いました参考になることが多く書かれておりました。その中に紹介されている岡山県の真庭市、今ペレットをつくって取り寄せているところなのですが、そこは2005年に9つの町村が合併してつくられました5万人のまちでございます。面積の8割が山林を占める山村地帯でありながら、林業を中心として物すごく成功された実例が本当に書かれておりまして、大変おもしろい本だなというふうに思いましたので、読んでみたらいかがかなと思います。市では、このペレット自体にも、つくっているわけでありますけれども、補助金を充てておりまして、一般の市民の購入であれば10キロ当たり250円程度で購入ができるというようなお話でございますので、現在森町は600円するのでありますから、半額以下で購入されるというようなお話を聞いております。また、先ほどもお話ししました伊達市も同様に市の補助も使って、安く市民に販売されています。いずれの市にいたしましても、ペレットをまずつくっています。そして、補助をし、そして普及促進につなげているというのがあります。ですから、執行方針の中にストーブに対して補助するのはもちろん結構なのですが、それだけではなかなか普及できないのかなと私は思っているわけであります。ペレット製造機、これはペレタイザーというのですが、ペレタイザーは200万円から600万円で購入できます。それが約100キロから500キロの燃料ペレットをつくることができるということで、そんなに難しい話ではないのかなというふうに思っています。ですから、どうかペレットをつくれればいいのかなというふうに思っていますし、さらに木炭のお話もさせていただきますけれども、今木炭も全道一の出荷量を誇っておりますけれども、その中で木炭のB品と言われていますゴン灰なのですが、それをまぜることによってカロリーも高く、そして木炭組合にもすごく貢献できるのかなというふうに思っています。これがそのペレットなのですけれども。どうか町にはたくさんの製材の端材だとかありますから、ぜひ補助しながらペレットをつくって、反映できないかというふうに思っていますけれども、いかがお考えでしょうか。以上です。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
前本議員の再質問にお答えいたします。非常に勉強されて奥深く、フォーラムができるほどの量のご質問でございますけれども、下川町につきましては私も非常に興味深く見させていただいております。道内でのバイオマス、木質ペレットに関しては最先端を行っております。また、十数年前からずっと町長が取り組んでこられて、今再生可能エネルギーが非常に着目を浴びているときに脚光を浴びていると、そういうふうに伺っております。下川町は、今このようにチップ関係に使っても60年サイクルで森林が活用できる、そういう広大な面積の森林を持っている町で、木質ペレットに関しての導入は自然の流れだったのかなと、そのように思っております。そしてまた、藻谷浩介さんの「里山資本主義」、私も昨年読ませていただきました。非常に興味深い内容でございます。ただ、それが100%だとは信じておりません。その地域、地域によって、やっぱり合うこともございますし、できないこともあります。そしてまた、先ほどの第1回目のご質問で、まずペレットについての答弁が漏れましたことをおわび申し上げます。ペレットにつきましては、議員ご指摘のとおり遠い町外から購入するというのは省エネとは言えません。並行して地元で燃料が調達できる、製造ができる、そういう環境が整うというのは、非常に安定供給にもつながって、全体的な地場産業の育成にもつながってくると、そのように考えております。今後そういったことも含めて自然エネルギーを総体的に考えていく必要があるかなと、そのように思っております。それで、先ほど1点目の答弁でも申し上げましたが、各公的な施設に対するそういうバイオマスストーブもしくはボイラー等の導入でございますけれども、やはり今何ともない、壊れてもいない、そういったところを急に取りかえるというのはまたふさわしくないのかなと、そのようにも考えておりますし、燃料とも並行していろんな全体的なことを考えて取り組んでいかないと、一部分だけを見ては将来的な展望は開けないのかなと、そのように思います。まだまだペレットや再生可能エネルギーについては、非常に研究や調査が必要な部分もございます。そういったものを勘案して今後も取り組んでいきながら、将来的にこのペレットがよければその時点で町として大いに盛り上げていく、そういった取り組みをするべきだなと、そのように思っております。また、ストーブの補助ですけれども、新年度から若干の購入に対する補助を導入いたしますが、確かに製造しておるストーブの台数が少ないものですから、今現在どうしても高価なものになっております。これも実際に10年、15年もしくは20年たっていって年数を重ねる中で、木質ペレットがどんどん普及していくことによって恐らく定価、値段も下がってくるものと、そのように思います。ちょっと答弁ずれるかもしれませんけれども、トヨタの自動車の燃料電池車、今は700万円しています。それに対して国ではやはり普及させるために200万円の補助を出していると。そういうこともあるときには必要になってくるのかなと、そのように思います。今はまだ取り組む段階ではない。今は広く、広くいろんな可能性を求めて調査研究が必要であると、そのように考えております。決してペレットが町にはふさわしくないということではなく、民間でそういうペレットもしくはチップを利用した、活用した取り組みもなされておりますから、そういったところといろんな検討を重ねながら今後も進めてまいりたいと、そのように思います。以上でございます。
議員の再々質問 5番 前本幸政
いいです。