知内町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月8日
自治基本条例の制定について
- 聞いた人
- 花井泰子 議員
- 答えた人
- 町長 大野幸孝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 花井泰子
それでは、私の方から質問をさせていただきます。質問は、『自治基本条例の制定について』です。町民と行政が力を合わせて、「自分たちのまちは自分たち自身でつくる」という、町民自治によるまちづくりの実現に向けて、町民、議会、行政の協働によるまちづくりのための基本的なルールを定めた「自治基本条例」を制定する考えはないか、お伺いします。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
お答えを致します。NPO法人公共政策研究所の調べでは本年2月現在で、全国の370の自治体が「まちづくり基本条例」や「自治基本条例」を制定しておりまして、そのうち道内では59の自治体で条例が制定されているところであります。特に平成13年に全国初となる「まちづくり基本条例」をニセコ町が制定していることは議員もご承知のとおりというふうに思っておりますが、その基本的な内容は、住民の権利保護やそのための制度保障など、自治実現のための基本となる条例として、また、自治の本旨であります、住民自治及び団体自治を法的側面から支える条例として制定されているものと理解をしているところであります。条例では、まちづくりの基本原則として「情報共有の原則」と、各種の施策の決定にあたり「町民参加の原則」が中心に据えられているところであります。一方、知内町の行財政運営にあたっては、まちづくり総合計画に定める、1つとして、みんなでまちづくりを進める、2つ目として、地域と行政の連携を深める、3点目として、信頼される行政を進めるを基本理念として、住民と行政との協働によるまちづくりの推進に向けた、まちづくり懇談会、さらには、ふれあい懇話会、各産業団体や女性団体など幅広い町民の皆様との懇談や意見交換を通じて、町の課題や対応する施策の検討を進め、施策に反映させているところであります。また広報誌や町のインターネットサイトを通じて各種の情報の提供や情報公開の充実にも努めさせていただいているところであります。更に知内町議会基本条例の第6条には町長による政策等の形成過程の説明について規定されておりまして、今後もその条例を尊重しながら行政運営を進めてまいりたいというふうに考えているところであります。自治基本条例は、住民自治の最高規範となるものであることから、余市町では平成25年の策定準備会の発足から5年の歳月をかけて、本年4月の条例施行を目指すなど、住民議論の丁寧なプロセスが大切であると考えております。また、議会基本条例との整合性を図るなど、議会の皆様との協議も今後必要となるものと今、考えているところであります。さらには、「自治基本条例制定の働きは、ともすれば条例制定そのものが最終目的にすりかわる危険性を持っている。」とも指摘をされておりまして、知内町の自治基本条例のあるべき姿、そして、住民自治を体現するための実践の在り方について、今、少し時間をかけながら検討を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきますようにお願いを申し上げたいというふうに思います。以上であります。
議員の質問 2番 花井泰子
今、ご答弁をいただきましたが、確かに第6次総合計画につきましては、審議会で丁寧な議論がなされたと承知しております。集約すれば、今、町長がおっしゃった1つとしてみんなでまちづくりをすると、それから、地域と行政の連携を深める、それから、信頼される行政を進めるという、この基本理念として、住民、行政との協同によるまちづくりの推進を図っているというふうにご答弁をされています。実は私、第6次のまちづくり計画、その中身を何回も読ませていただいております。それで、読んでいるうちに、何かしっくりこないという、丁寧には作っていらっしゃいます。しかし、何かしっくりこないという、そういう思いがしまして、そして、自治基本条例はどういうふうに書いているのかなというふうに実は思った次第です。探しました。なかったんですね。知内には、この自治の基本条例がないんだなということがまず、1点、そこでうっかりとしていましたということになるか、そうかと、自治基本条例がないのかということが、そこで実は認識したわけであります。自治基本条例というのは、本当に大事な、国でいえば憲法にあたる、町でいえば、自治基本条例にあたるというふうな中身であろうかというふうに私は思います。ですから、憲法の中に、まず、前文として、これから日本がどうしてやっていくのかという、そういうロマンあふれるというか、これから日本全体が頑張っていくんだよという、そういう優しくて、そして、しっかりとした、そして、世界に向けてもそういうふうな文言になっています。憲法はですね。ですから、私としては、やはり基本計画はすごくすばらしいというふうに思うのですが、その基本計画の基になる、やはり自治基本条例があって然るべきではないかなというふうに思っています。このまちづくり総合計画の中で、議会としても、記録を読んでみますと、5回ほど付託をされた審議会、やっているふうに、最後の方ですけれども、読ませていただきました。議論の中でも、やはり議会としては、付託された案件をその中で議論するという中身ですから、どうでしょうか、議会としてはそれに総合計画に、全て関わるというような、そういう形にはもしかしたら、ならないと、そういういろいろな議員の思いもありながら、付託された案件の中で決められていっているのではないかなというふうな、実は私としてはそういう思いも読みながら持ちました。ですから、今、町長がご答弁されたように、ともすれば、条例だけを作って、それが本来の中身ではなくて、作ったという目的で終わってしまうような、そういうことも考えられるとおっしゃいましたけれども、例えばそういうことで、具体的にどういう心配があるというように町長は思われますか。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
以前から、この自治基本条例というのは、議員の皆様方から度々、発言があります。そんなことから、町として今、自治基本条例を作るとしたらどういう形になるかということで、実はもう副町長に指示をしまして、素案ではないですけれども、手元には実はあります。でもですね、これ今、考えてみますと、要するに住民と行政がお互いに責任をきちんと確認し合いながら進めるということが大前提なんですよね。だから、町の責任もありますし、町民の責任もあるということなんですよ。それで、まず、住民自治に町民の人方が誇りを持って参画する、そんな環境を整えなければ、町が要するに自治条例を作りました、町民はそういう権利もあるけれども、要するに義務もあるんですよ、一方的に町が町民の義務をそこで定めてしまうことによって、なかなかその辺のコンセンサスが得られない中で条例を作っても、今、言うように、ただ作るだけで、町民の理解を得られない条例になってしまわないかという、これが今、いろいろと言われているところでありまして、北海道で59しかまだ作られていないというのは、そういうことがきっとあるんだろうというふうに思っています。ですから、私は今、議員が言うように、条例を要するに作ることに対しては、否定はしません。でも、それを作るがための町民とのきちんとした考え方、町がこういう形で要するに条例を作るんですよと、そんな形で要するに町民の皆様方も理解をしていただけませんか、その中には、町民の権利としては、選挙権、行政サービスを等しく受ける権利、選挙権、被選挙権、条例の制定、改廃請求権、それから、事務の監査請求権、議会の解散請求権並びに議員及び町長等の解職請求権などを有するほか、住民投票を請求する権利も要するに定められるということになるんですね、中身。その中で、町民の義務としては、行政サービスに伴う納税等の負担を分任する義務を果たすとともに、町と共同、地域社会の発展に寄与するよう努めるものとするいう、これは努めるものでありますから、強制的なものではありません。ただ、それが町民だけではなくて、事業者の部分にも権利と責任を与えるという形に今、ただ、これはそしたら、町がそれをというのは、1つの例として今、持っているに過ぎません。その中で町の責務もあるし、町議会との責任もありますし、それから、町議会議員の責務も出てくるんですよね。そして、執行機関としての町長の責任も出てくるんです。そんなことからですね、町は1つの最高規範であるということは、私は理解しないわけではありませんけれども、私の要するに行政の指針としては、まちづくり総合計画を町民の皆様方からいろいろと努力して作っていただいた、まちづくり総合計画を私の要するに行政の指針として行政を進めさせていただいているということで、ご理解いただければというふうに思っています。ですから、これはどんな形が一番いいのか、ニセコ町の例もお話をさせていただきました。5年も掛けるということは、それだけやっぱり町民の皆様方の理解を得なければ、やっぱり条例制定というのは難しいのかなというふうにも私自身思っていますので、もう少し議論を進めさせていただければというふうに思っていますので、少し時間をいただければということで、答弁をさせていただいたところであります。
議員の質問 2番 花井泰子
今、ご答弁をいただきました。条例ですから、今、57・8・9ですか、北海道の条例、全部、私も見たわけではございません。一途最初にニセコ町でできた条例、実はそのとき、私も機会がありまして、そこを視察させてもらいました。初めて条例を作ったということで、視察者がすごく多くて、対応に大変、追われておりました。それで、確かあのときに、1人1千円、資料代をいただきますと、ニセコ町が、そういった形をやりながら、各自治体からの議員も含めてですけれども、視察者を受け入れていたというふうに記憶しているのですが、私もそういうところで、少し勉強をさせていただきました。そのあと、前に住んでいた登別でも作る機会を得ることができたということであります。今、総合計画の話を言われましたけれども、そうなんです、町民と一緒に、本当に丁寧に総合計画は作られている。その総合計画の基になるのが、私は自治基本条例だというふうに思うんです。ですから、そんな細かいことを書く必要、町長がおっしゃった住民投票制度だとか、そういう大切なものはもちろん入れなければならないというふうに私は思っていますけれども、本当の意味の、例えばこの知内の町民憲章というのがございますけれども、町民憲章の中、5つありますけれども、これをまず、膨らませたような、例えばですよね、そういうふうなそれにある程度付け加えた本来の基本的な、本当の基本になるようなもの、それが私は自治基本条例だというふうに思っています。そこに改めて知内町のまちづくりの総合計画が個別ごとにひとつひとつされていって、それがきちんとこの町を運営していくものであるというふうに私は考えているんです。ここ知内町は、議会基本条例はできています。私も何回も議会の基本条例は読んでいまして、もちろん当たり前なんですけれども、そして、本当に今、町民のために議員にならせていただいて、本当に町民のための仕事ができているのかどうか、そういう意味では、何回も私も読み返します。そういうものだというふうに思うんです。町民として、議会として、行政として、本当の意味の、本当の意味というのは、うそを言っているという意味ではありませんよ、本の基本のところの心構えというのが自治基本条例だと思うです。だから、そこには多分、議会の責務とか、住民のとか、行政のとかというようなくくりでは、他の自治体ほとんど見ておりませんけれども、あると思うんですよね。ですから、私はそんなに難しく考えるものではないというふうにひとつ捉えているんです。本当に基本のことをこの知内の町民として、行政として、議会として、何をなすべきか、何を守っていくのか、これから何を目的として頑張っていくのかと、将来に向けてと、その基本のところを書くのが私は基本条例だというふうに思っています。ですから、今、町長がおっしゃったいろいろなことがあるんですけれども、私としては、そんなに、町民の皆さんとこれからもし、作るとなれば、議論もし、いろいろなことを立ち上げてやらなければならないというふうに思いますし、そこは大事なことだというふうに思うのですが、私としてはそんなに大上段に振りかざすようなものではなく、本当に基本的なそこら辺を抑えたものにすればいいのではないかなというふうに、私はちょっと思うのですが、町長はどうでしょうか。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
今、町民憲章を例にあげてお話しされておりますけれども、もちろん、知内らしさを要するにどんな形で自治を築いていくかということが、条例の前文としてきちんと町民の皆様方と執行者側との意識のやっぱり一致がなければ駄目なんですね。その中で責任はあって、そして、自治に参画をするという、これをやっぱりきちんとそんなことで自治の町という形が要するに形としてできてくるんだろうということであります。ですから、今、議員言うように、そんなに難しく考える必要ないのではないかということを言われていますけれども、私は条例を作るんですから、どういう考え方で町民の皆様方の理解を得られるか、まず、そこがスタートだというふうに思っています。ですから、この辺の考え方というのは、いろいろときっとあると思います。私はもうちょっとやっぱり慎重になるべきだという考え方です。でも、議員はそんなに慎重にならなくても、まず、ひとつ、一番要するに大切な条例なんだから、町がある程度主導してというか、そんな今、お話であったというふうに思いますけれども、もう少しですね、やっぱり何のためにこの条例が必要であって、作ることによって、お互いに要するに住民自治に、そして、執行者側と町、町民が本当に積極的に要するに行政運営に関わりを持っていくか、その責任も町民の皆様方に持っていただけるんですよということでありますので、もう少しやっぱり時間が必要でないのかなというふうには実は思っています。そんなことからですね、否定はしません。先ほども答弁させてもらいました。否定はしていません。もう少し、この条例制定に向けての要するに町民の皆様方とのコンセンサスというか、いろいろと要するにこういう今、議会の方からもありますし、1つの今、方向としてはこういうものが要するにまちづくり総合計画はあるにしても、こういう今の自治基本条例というのが1つあるんですよということをですね、少し投げかけをさせていただいて、その状況を見極めさせていただければというふうに思っています。以上です。
議員の質問 2番 花井泰子
実は私としては、もう1つ心配が実はあるのですが、今、国では、いつの間にかというか、何年か前からというか、公助が先で、共助が次で、それから自助というような、昔はですよ、昔はそういうことで、社会保障全般でもやはり国がきちんとそこに軸足を置いていたような気が、私はしていました。ところが、いつの間にかと言いますか、昨今と言いますか、先に自助がきて、次に共助がきて、最後に公助がくると。そういうふうな流れになっております。ですから、本当に今の政治、ここは自治体ですから、国のことは言えないんですけれども、その流れを見ると、いつの間にか、ほとんど自分のことは自分でみんなやりなさいというような方向になりかねないような、一方で、そういうふうな流れがすごく見えているんです。ですから、そういうときに、ここに住んでいる住民が自分たちのことはこれだけはするけれども、しかし、これはちゃんとほかでやっていただくとかというふうな、そのことをきちんと私は決めたいなというか、そういう思いもあります。というのは、いつの間にかそういうことで例えば介護保険1つ取ってみても、いつの間にか要支援1、2が外されましたしね、今、自治体でやっています。そういうことで、どんどんどんどん住民の福祉と言いましょうか、そういうことが削られていっているのではないかというふうな、私は思いを強くしております。そういう中で、議会としてでもありますけれども、町民に何を保障して、どういうふうな方向でこの町をやっていくのかと、議員の1人してもそうですし、町政を担う町職員の方もそうだと思うのですが、そういう中で、私は今、自治基本条例を作ってきちんとしていきたいなというような、文言一つ一つは、まだまだここで私の意見を言うべきではありませんけれども、さっき1つ言いました、例えば住民投票条例とかそういうものはきちんと入れるべきであろうなということは、まず、1つは言えますけれども、そういうことで、各自治体が、各自治体として、自分の町の住民は守るんだという、そういう視点を入れたような、そういう自治基本条例になればいいかなと、そういうふうな思いで今、質問をさせて実はいただいています。今、町長が作らないというわけではなくて、少し研究をさせてくださいと、そういうお話でしたので、私もこれでやめますけれども、本当にそういった意味で、町民をどうするかという、そういうこれからの知内、人口減少のこととか、いろいろなことは総合計画の中で全部謳っていますけれども、そういうことも含めた本当の基本のところで町民を守るという、そういう自治基本条例になればいいなというふうに、作られればいいなというふうに思って私は質問をさせていただきました。町長の考えはわかりました。作らないというわけではなくて、研究をしたいということですので、何かあれば、お答えをいただいてやめに致します。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
今、最後に福祉が削られてしまっているという、それは議員の考え方です。それを要するに自治基本条例の中にという話では、ちょっと私は違うのかなと思っています。ですから、自助・共助・公助というのは、基本的に今、自治基本条例というのは、町と行政を進める中で、町民の責任、そして、義務、そして、町もその部分、議会もきちんとした責任義務を果たすんですよということですから、要するに行政を進める方向性をきちんと謳うということでありますから、今の福祉の部分については、別な計画もありますので、それはその中できちんと知内町の町民をどんな形で要するに暮らしやすい、守っていけるかというのは、それはちょっと自治基本条例の中にその部分まで組み入れるというのは、ちょっと難しいのかなというふうに思っています。そんなことで、まず、自治基本条例というのは、どういう要するに条例なんですかということまでですね、ここからやっぱりスタートしなければ、町民の皆様方だって、いろいろとやっぱり考え方ありますよ。何でそんなものをと。そんなことまで町民が責任を負わなければないのということだってきっとあると思いますし、ですから、先ほども言っています。もう少し、町民の皆様方と議論を進めさせていただけませんかと。その中で、状況を見ながら、これはやっぱり1つの町を進める上で、この自治基本条例というのはやっぱり必要な条例なんだということを理解していただいた折りには、提案をさせていただければなというふうに思っていますので、ですから、もう少し時間をいただいて、町民の皆様方と議論を進めさせていただければというふうに思っていますので、よろしくお願い致します。
議員の質問 2番 花井泰子
少し誤解を与えたかなというふうに思います。細かいことを例えば今、福祉のことを例に致しましたけれども、そこを文言に入れるとか、そういう意味ではございません。そこだけはお話したいと思って、質問を終わります。