せたな町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月18日
有害鳥獣ヒグマ対策について
- 聞いた人
- 本多浩 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 本多浩
議長のお許しがでましたので、私から有害鳥獣ヒグマ対策について町長に答弁を求めます。昨年の春に山菜採りの女性がヒグマに襲われ、尊い命が奪われるという悲惨な事故が発生しております。今年も同じく山菜採りの女性が襲われて怪我をしました。DNA鑑定によると同一の個体であると報告がされています。危害を加えたヒグマは未だ捕獲されていません。よって被害の発生が危惧されますので、次の3点についてお伺いします。一つ目は今年の捕獲対策の経過と実績。二点目に来年の被害防止対策をどのように図っていくのか。三点目にハンターの養成対策。将来的にどのように図っていくのか。以上 3 点について町長の考えをお伺いします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
本多議員の質問にお答えをいたします。質問にありましたように、昨年 4 月に町民が被災した重大で痛ましい死亡事故に続き、今春も山菜採りの女性がヒグマに襲われた人身事故は、その後同じヒグマによるものと判明したところであります。まちも事故後、速やかに対策本部を設置し、地域住民の不安の解消と再発を未然に防ぐため、猟友会はじめ関係機関の協力を得ながら、防災ヘリを導入した大規模な捜索や猟友会による山狩りなど長期にわたり実施しましたが、今なおこのクマの捕獲には至っておりません。このようなことから一日も早くこのクマを捕獲し、町民の安全を確保しなければならないと考えております。ご質問の対策と実績については、昨年の事故及び融雪の早さを念頭に 3 月中旬には、ヒグマの駆除捕獲許可を受けており、現在の捕獲数は、銃器及びわなを併用し、従事者 25 名による共同捕獲で 20 頭を捕獲しております。2 点目の来春の被害防止対策については、基本的に現在行っている対策を継続実施していきますが、融雪状況を見ながら、これまでより更に早めて 2 月下旬から捕獲に向けた対応を実施してまいりたいと考えております。また、国並びに道の各関係機関と連携を密にし、出没情報の共有化により、入山規制の徹底や道路電光掲示板及び町広報誌、防災無線による注意喚起についてもこれまで以上に強化をしてまいります。3 点目のハンターの養成対策についてでありますが、高齢化などにより年々ハンターの数が減少傾向にあることから、まちでは平成 25 年度から有害鳥獣の捕獲に従事しようとする町民に対して、必要な狩猟免許の取得、猟銃の所持許可の取得及び猟銃等の購入に要する経費に対し助成を行っております。この補助制度を利用して、新たに 5 名の方々が免許を所持され、積極的に有害鳥獣捕獲活動に従事し実績を上げていることから、まちとしても補助制度の効果を感じているところであります。また、新函館農協若松支店も独自に、わな狩猟免許の取得に対し補助しており、今後も農漁業者はもとより地区懇談会など機会をとらえ、町民皆様の協力をいただき後継者の育成を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、渡島半島域は、知床半島と同様にヒグマの生息密度が高く、また生息域と人の活動域が近接していることで、ヒグマとの接触頻度が他地域に比べ非常に高く、これらの軋轢を減らすため予測されるヒグマの出没に対して効果的な防除施策等を出来る限り実施してまいることで、ご理解を願いたいと存じます。
議員の質問 2番 本多浩
町長の答弁の中で、まちとしても総合的な被害防止対策、ハンターの養成対策について検討されていることは、ただ今の説明で理解できますが、将来的な対策として私の考え方もありますので、再質問させていただきます。一般的にハンターの養成対策に関して言えば、野鳥、小動物、きつね、たぬき、うさぎなどです。また大動物のシカの捕獲は、人的危険度も少なくレジャー的要素があり、将来においても一定の人数の確保が見込まれます。しかしながら事ヒグマを狙撃できるハンターの確保養成は難題であり将来を危惧するところであります。被害防止対策については、何といっても第 1に人に被害を加えたヒグマを捕獲することであります。ただヒグマを捕獲できるハンターがいたとしても、現実的には目撃情報があったとしても、猟友会のメンバーは各自仕事を持っているので、すぐ出動できるとは限りません。そこで捕獲に対し迅速に対応することにより、人的被害を防止していくその対策案として、特にヒグマを狙撃できるハンターについては、町職員として特命採用してはいかがでしょうか。また、ハンターの養成についても、長期的養成の視野に立ち、現職員が狩猟の有資格者になっていただくことにより、養成を図っていくことも一案と考えます。このことについて、町長の考えをお伺いします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
2 回目の質問にお答えをいたします。実は今回、北海道からヒグマの推定生息数が出まして、最大で渡島半島 890 頭という数字でございます。これは 12 年前の 2倍でございます。こうした状況に対して議員おっしゃいましたように、ハンターの高齢化に伴いまして、ハンターの減少が進んでいる状況、まちはこれに対して対応しておりますが、なかなかハンターの確保は難しい状況にあると言わなければなりません。そこで、どうして安全を確保するかということになるわけでありますが、議員おっしゃいましたように、この一つの方法として、議員ご提案の方法もあるかと思いますが、これもなかなか難しい状況にございますので、一つこれから研究の材料にさせていただきたいと思っております。いずれにしましても、近年、シカやクマなどによる農業被害、あるいはトドなどによる漁業被害が年々増加をしていることからしますと、このような有害鳥獣につきましては、保護とのバランスも考えなければなりませんが、しかし適正な個体管理、頭数管理をしていかなければならないと考えております。そこで、先ほどJA新はこだての独自の助成制度のご紹介をさせていただきましたが、やはり農業者、漁業者につきましても自ら被害を防止するという観点から、まちの補助制度あるいは農協の補助制度などを利用しながら積極的な取り組みをお願いしたいと思っております。今回の事故につきましては、大変、重く受けとめておりまして、できる限りのクマの捕獲を目指すという被害防止対策を講じてまいりたいと考えておりますけれども、しかしそれまでの間、当該地域の入山規制については、これはぜひ、しっかりと守っていただきたいと思いますし、また、他の地域への入山につきましても、ヒグマの生息域に入ることになりますので、ぜひ自らの命を守る観点から細心の注意を払って行動をしていただきたいと考えております。先ほどの答弁の中で、クマは今年度 20 頭の捕獲と申し上げました。シカにつきましても、実は25 頭の捕獲をしております。これからシカはまだまだ捕獲はされるものと思っておりまして、頑張ってまいりたいと思っているところでございます。ひとつよろしくご理解を願います。
議員の質問 2番 本多浩
職員を狩猟の有資格者にするということについて、まだ答弁してないんですけど。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
職員をハンターに養成してはという議員の質問でございました。これにつきましては、先ほど答弁したつもりでおりましたが、改めてお答えをさせていただきたいと思います。これはなかなか、まちとしても難しい問題と思っております。いずれにしましても、さまざまな観点からハンターの養成は目指してまいります。議員の発言についても、十分これから参考にさせていただいて研究してまいりたいと思います。
議員の質問 2番 本多浩
私は、ハンターの養成は、長期的な目で育てていかなければならない。それは町長の考えと同じです。ただ、現実問題としてクマを撃つハンターが少なくなっている。将来的にはいなくなるかもしれない。そういう可能性を秘めているわけです。ではその時になって、誰が危険を冒してクマを仕留めるのか。一般町民にやらせるんですか。違うでしょ。将来を見据えたら公務員がやるべきです。危険なことは、汚いことは公務員がやらなきゃいけない。私はそう思っています。ですから今のうちかからハンターを町で用意しなさいと言っているんです。町長もう一度答弁をお願いします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
お答えをいたします。このことについては、さまざまな考え方があるものと思っております。したがいまして、ハンターの養成については、いろいろ難しい面が非常にあると思うわけでありまして、そういったことも含めて、総合的にどういった、まちの支援がハンター養成の成果につながるのかということについては、もう一度考えてみなければならないと。ただ、しっかりと適正な個体管理をすることが重要でありまして、すべていなくするということはできませんので、適正な個体管理をこれからもしていくことになるわけでございまして、そのためのハンターの養成については、私たちも重大に考えておりますので、しっかり対応して参りたいと思います。