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松前町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月6日

松前町創生戦略推進強化について

聞いた人
沼山雄平 議員
答えた人
町長 石山英雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 沼山雄平

続きまして、次の質問に移ります。松前町創生戦略推進強化について、質問させていただきます。創生と言いましても、観光、福祉、産業、子育て、医療、介護、移住定住等多岐にわたることから、個別ではなく、総じて創生にかける町長の考え方、政治手法について伺いたいと思います。既に、広く知られていることではありますが、日本は平成20年に人口減少が始まり、今後加速度的に進むとされています。人口減少の状況は地域によっても大きく異なり、地方から始まり、都市部へと広がっていくと言われています。少子高齢化に加え、地方から大都市へと人口移動が進み、地方の人口減少が止まらない状況になってきている。こうした状況を踏まえ、政府は平成17年には地域再生法を、平成26年にはまち・ひと・しごと創生法を成立させています。この創生法に基づき、長期ビジョンと今後の5年間の地方版総合戦略の策定が努力義務として課せられています。平成27年12月には、松前町創生総合戦略、松前wayが策定されているところであります。松前町の人口においては、昭和30年の2万72人をピークに減少が始まっております。実に、国よりも53年も早く、現在からは61年前より既に減少が始まり、今日現在の人口、7千771人に至っている状況にございます。その時代、その時代にこの流れに立ち向かうべく施策も講じられてきたこととは思いますが、あまりにも大きな減少の波には叶わなかったものと思われます。この地域再生法や、まち・ひと・しごと創生法も、これまでの延長戦のまま進んでも減少の波に押し戻されて行くことへの警鐘とも受け止められると思います。全国の自治体は、人口減少対策に競うように再生への舵を切り始めました。平成17年には、平成17年から平成28年12月までの11年間、全国の自治体が行った地域再生計画は、3千361件が国の支援事業として認定されております。今日に至るまで、地域再生計画や地域おこし協力隊など、地方再生への、地方創生への取り組みは10年以上前から既に始まっておりました。特にこの2年間、セミナーや研修会が数多く開催されております。全国の自治体は、人口減少推計を睨み、我が町の将来を描くため、そして切り開くため、町の特色を生かした地域再生計画やまちづくり法人の立ち上げ、様々な事業を始めたところもあるようです。21世紀、創生合戦の様相が色濃く表れてきているという印象を持ちます。知恵の戦国時代と言われる昨今、全国の自治体、特に地方と言われる市町村は、それぞれの町の存亡を賭けた戦いになるのではないかと受け止めております。平成27年の国勢調査によると、松前町のこの5年間の減少率16.1%と、全道の市町村で6番目に高い減少率です。石山町政においては、大変な人口減少という逆風に向かって走り出しているわけです。時を的確に読み、社会の流れを敏感に捉えなければなりません。地域再生法が施行され11年、まち・ひと・しごと創生法が施行され2年経過しました。町長は現在の状況をどのように受け止めているのかを伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

平成27年の12月に町内から62名の若手の皆さんによりまして、松前町人口ビジョン松前町創生総合戦略の策定をしてきたところであります。四つの重点戦略に沿いまして、平成28年の3月には、松前町創生総合戦略プランを作成してございます。28年5月には総合戦略会議におきまして、戦略プランの事業計画を進めていくこととしたところでありまして、本年2月の23日にも創生総合戦略委員によりまして、28年度事業の検証をお願いしてきたところであります。事業的には、予定事業を計画的に実施してきたところであります。事業が主に行政が主体となるものが多いわけでありまして、なかなか民間の方々を巻き込んだ事業展開が難しい点もあることもご理解いただきたいというふうに思います。いずれに致しましても、人口減少対策は、交流人口を増やすための施策を実施したり、子育て支援にも力を入れていくことが大事でありますので、計画事業に則って邁進してまいりたいというふうに思っております。議員ご指摘のように、各自治体の知恵比べというふうな状況もあるわけであります。そういう中で、即効性のある特効薬みたいなものもなかなか見当たらない状況でありますけども、きちんとした若い皆さんの意見を、形の見えるようなまちづくりをしてまいりたい。10年、20年後を見据えたまちづくりをしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいというふうに思います。

議員の質問 2番 沼山雄平

松前町は既に人口減少の時代を長く経験しています。これまで歩んだ過去の政策を検証しつつ、30年、50年、100年先を見据えて政策の方向を示し、戦略的な事業を着実に前進させなければならないと考えます。町行政にも通じるものがあると思いますので申し上げますが、民間企業の多くは顧客の満足度を上げるため、また企業の発展のため、たゆみない技術開発や商品開発、営業努力、顧客の裾野を切り開く開拓努力で企業の発展を支えて来られたことは言うまでもありません。したがって、商品開発や営業力がなければ競争社会にあって発展も存続もありません。また、良い商品があっても顧客の心に届く、また心を動かす営業力がなければ企業は姿を消していくことになります。更に大事なことは、事業の継承であります。それは、人材の流れを作ることです。いかなる団体も組織も人材がいなければ衰退しかありません。次の人材を育て、継承のバトンを繋ぐことであります。こうした道理の上からも、町行政にも通じるものがあるのではないかと思います。ゆえに、町長はじめ全職員が、今の自分の仕事が将来の松前創生に繋がっているという自覚、誇り、そして松前創生という希望の幹のもとで仕事をしているという責任と使命感を、今一度重く受け止めていただきたいと思います。そこで申し上げたいことは、現状からもう一歩強化策を考えても良いのではないかと思います。いわゆる創生強化対策です。松前町の創生は町長の本丸であると思います。ゆえに、職員が最も力を発揮できる体制を作るべきではないか。歴史や文化は教育委員会、商工業、観光は商工観光課、政策、立案、予算は政策財政課、松前にとっては特に歴史、文化、商工観光は大きな資源であり、骨格をなすものであり、創生の柱と思っております。松前町創生に向かって、共通した認識と目的の下に力の結集を図る、協働と推進強化を担当する松前創生推進対策室なる部署の設置を考えるべきではないかと強く訴えたいわけであります。教育委員会、商工観光課、政策財政などの担当課を、縦に割れている構造を横に結ぶ歯車となり、牽引力となっていただきたい。更には民間業者であります観光協会の様々な観光事業も、創生という観点から見ると、その多くは共通の認識を持つことができるのではないか。一過性のものではなく、創生への流れは作ることができるのではないかと思います。町長も、様々な思いを巡らしていることと思いますが、どうか、既存の殻を打ち破り、未来の指標に向かって、斬新かつ大胆な体制で前進していただきたいと強く願うものでありますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

創生推進対策室の設置をしながら、斬新かつ大胆な体制づくりが必要だというふうな質問でございます。本当に趣旨十分理解できるところであります。しかしながら、現状を見ますと、全体的に町の現在の組織機構においてもですね、職員の数が不足気味である実情もあるところでありまして、またこの数年の国の経済対策によりまして、国の施策の多様化というふうな部分もあります。例えば、臨時福祉交付金など、事務などによりまして、事務量も増えているのも実態でございます。したがいまして、現状の職員体制であれば、議員ご指摘のような新たな組織の、横断的な組織を形成するというふうな意味で、専門部署の、新たな専門部署の設置につきましては、現状の段階ではちょっと難しいというふうに考えているところでもありますけども、これも質問の趣旨十分理解できますので、その体制づくりが可能なのかどうか、検討はさせていただきたいというふうに思っております。横断的な体制強化については、議員ご指摘のとおりだというふうに思っております。本年度、更には総合計画の策定の年でもありますので、全庁舎的な、全職員的な会議を持ちながら、横断的な連携がとれるように対応してまいりたいというふうに考えております。質問の趣旨は十分理解できるものであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

今の町長の答弁にありました職員の体制、また、おそらく横の連携も十分とっていきたいという旨、理解したいと思います。また、それは当然のことでありますけれども、その少ない人数の中からでも、町長のこれは本丸である以上、先程の答弁も十分理解できますが、理解できますと申し上げたいんだけれども、時には闇を切り裂くような大胆さも必要なんです。それぞれの課が一生懸命努力されていることと思います。しかし、力の分散は避けるべきで、創生の幹の下に結集されるべきではないかと思います。多くの町民は、松前町創生にかける町長の本気度、覚悟に期待されていると思います。ぜひ、前向きに検討していただきたいと思います。次に、地域に根ざした創生の展開について伺います。地方創生は、官民一体でと言われております。町によっては、町行政と町民と一体でということであると思います。政府は創生総合戦略を進めるうえで、従来の政策の検証を行っております。これまでの政策は、一定の効果は、一定の成果を上げてはきたが、大局的には地方の人口流出や少子化に歯止めがかかっていない。その要因に5点挙げられています。その中の2点申し上げますと、地域性を考慮しない、全国一律の手法、また地域に浸透しない表面的な施策が挙げられています。これらは、町行政とすれば国の打ち出しなどに素早く対応するために陥りやすい傾向ではあると思われます。今後も政策、企画、実行にあたっては大変参考になると思います。良き事業として走ってみても、振り向けば後ろには誰もいない、行政のみ走っていたということがないよう、地域性を考慮して、地域に浸透させる取り組みということだと思います。中には先程町長申し上げましたとおり、行政主導で行う事業や、行政がレールを引く事業もあると思いますが、町民の中にいかに浸透させていくか、これは大きなテーマであります。町長は、この官民一体、地域に根ざした創生の展開、どのように考えているのか伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

先程の答弁でもさせていただきました。行政が主体となるような事業が多いわけでありまして、その事業を展開していくうえで、やっぱりこう民間の協力や関わりは議員ご指摘のように必要不可欠なものであると考えているところであります。その時々に民間の方々にいろいろ周知し、関わりや協力を仰いでいるのが現在の実態であります。町内会にも参加していただきたいし、町内会長にもお願いし、協力を願ったり、それから創生委員の、委員や各団体の青年部にお願いするとかですね、いろいろお願いをしてきているのが実態であるところであります。本来、民間主導での事業展開は、本当に理想でありますけども、現実的にはそのような状況になっていないのが現状であります。民間の方々も本当に職業を持ちながら展開していくうえでは、相当な熱意がなければできないというふうな話も聞いているところでありまして、ここは行政が強制的な協力などについては難しいのかなというふうに思う部分もあるわけであります。むしろ、現状を言いますと、むしろ民間の皆さんに負担をかけないような協力の呼びかけをせざるを得ないのが実態であることを、ぜひご理解をいただきたいというふうに思っております。民間に対する理解を深めるための、ために熱意のある町民の方がおれば、行政として大きな支援をしていきたいというふうに考えているところであります。以上でございます。

議員の質問 2番 沼山雄平

今の町長の答弁を聞いていますと、なかなか思うように進まない、難しいという反面もあるということだと思います。ただ、創生と言ってもいろんなスタイルがあると思います。必ずしも大きな財源を投入してやることが創生ばかりではないと思います。創生と言っても、個人発の創生もあれば、家族型の創生もありますし、企業という創生もありますし、或いは大企業の中の創生ということも考えられると思います。その意味では、例えば家族発ということを考えますと、我が家から息子が一人Iターン、Uターンで帰ってきた。また、更にそこには嫁さんを連れて来た。またこの秋にはどうやら子どもさんができるようだということも大きな創生であります。こうしたことを多いに行政はサポートしていっていただきたい。また、企業においても、後継者ができた、未来が明るくなったということもまた一つの創生であります。やはり、創生と言っても、創生の種をまき、そして花と開き、果実と実って、そしてその果実の中にまた更に再生への種があるわけです。そのことは、道理と思います。そのうえでは、町民と力を合わせながら取り組まなければならないと考えます。行政だけでできることではありません。足下を掘れ、そこに泉ありという言葉があります。町外はもとより、足下である町民が大事です。民間の力をいかに引き出すか。遠くばかり見るのではなく、足下にこそ大きな可能性を秘めた人的資源があります。先程申し上げましたが、営業力とか開拓力は町民の中にもあることです。町民とともに、創生の種をまき、苗を植え、そして育て、町民の中に創生の息吹、みなぎるような流れを作っていただきたいと思います。次に、次世代を担う人材の育成について、伺います。松前の将来を担う人材、次世代を担う青年の育成が重要です。人材とは見つけ、育てるものです。人材を育成することは未来を開くことに繋がります。未来を描くうえで最も重要なテーマと思います。身近な例で申し上げますと、今日、この議場に参加されている管理職の皆さんも、10年後には退職され、誰もこの議場には残っていないと思われます。それが現実です。総入れ替えとなっているでありましょうし、次の担い手の方々によって行政運営がなされていることでありましょう。これは、行政のみならず、全ての企業、団体、組織、社会全体に言えることであります。次なる人材を育て、バトンを託す以外にないわけであります。町内会もまた然りであります。既に役員の若返りを試みている町内会もあるようです。大事なことであります。世代から世代へ、人材の流れを作ることを考えなければなりません。人材育成に総力を挙げることです。町長においては、人材育成への具体的な政策を示すべきではないかと思います。例えば、連続創生講座の開催など、松前未来ミーティングとか、次世代カレッジとか、再生サミットなどの立ち上げ、発足なども考えられるのではないかと思います。集い、学び、語り、創造の場を幾重にも広げる。そのようなことができないだろうかと思うわけです。町長は、次世代を担う人材の育成をどのように考えているか伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

人材の育成につきましては、現在、社会教育、学校教育、地域教育というものが非常に大事であるというふうに考えているところであります。子どもは町の未来の希望であります、町の宝であります。本当に教育環境の整備を図り、松前町に、将来の松前町に愛着を持てる、松前町を引っ張っていく、引っ張っていく人材を育てるためにも重要であるというふうに思っているところであります。現在、学校教育の中ではICT教育や書道教育など、支援員の配置なども人材育成の観点から配置しておりまして、重要であるというふうに思っているところであります。そのうえで、青年の皆さんなどの重要なテーマの人材育成についての考え方であるようでありますので、各種のセミナー、研修など、知識を広める点も大事であります。これは、ご指摘のとおりだというふうに思っております。本当にサミットなどなど、人々が、町民が集まってですね、そんな議論をしていくような、そんなまちづくりが必要だというふうに思っているところであります。町長としては、まず就業体験のような、各分野において専門的な見地を持っている方々との交流を通した育成などが、即効性があるんだろうなというふうに思っておりますので、そこの部分を大事に、まちづくりに結びつけてまいりたいというふうに考えております。やらなきゃならない部分は、多くあるんだろうなというふうに思っているところであります。議員のご指摘、十分理解できるものであります。努力をしていきたいというふうに思っているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

人材の育成、非常に地味ではありますけれども、地味のうえになかなか結果が見えないのも現実かと思います。しかし、将来へのもっとも確かな財産になると思います。その意味で、ぜひ松前の未来を開く人材を育てることに力を注いでいただきたい。育った人材は、自ずから持続可能にして、確かな創生の道筋を見つけ出し、そういう青年が出ることに期待したいと思います。先程申し上げましたが、松前町の人口が61年前から始まったわけですが、早くから始まったのであれば、再生もまたどこよりも早くとの強い信念で、新たなる歴史を開くべくのろしを上げていただきたいと思います。重ねて申し上げますが、松前創生を加速する、松前創生推進対策室の設置検討、地域に根を下ろした創生の展開、次世代を担う人材の育成に全力傾注をしていただきたいと申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。

出典:松前町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月6日 議事録 PDF(127ページ) 間違いを知らせる

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