みんなの議会

七飯町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月8日

七飯町の人口減少問題と今後の対応について

聞いた人
上野武彦 議員
答えた人
政策推進課長 中村雄司、民生部長 杉原太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 上野武彦

では、2問目にいきたいと思います。七飯町の人口減少問題と今後の対応についてであります。国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、七飯町の人口は、2011年のピーク時には2万8,920人でしたが、人口が減少に転じ、2030年には2万4,696人という推計になり、ピーク時に比べると4,224人も減少するという推計となっております。これがその後も減少が加速するというふうな推測になっております。七飯町において、人口の減少と、それに伴う高齢化の影響は、地域産業にも及び、農業では高齢化の問題と担い手不足という問題に直面することが予想され、また、就業者が多い他の業種においても、就業者数の全体的な減少が企業の撤退等につながり、労働市場が減少していくということも考えられます。また、七飯町にとっても、この人口減少問題は、税収の減、それから、地方交付税の減少など、財政上の影響もあるという問題でもあります。こうした人口減少問題への対策として、七飯町まち・ひと・しごと創生人口ビジョンでは、高齢者に対する健康増進対策と、出生率の上昇や出生数の増加につながる施策、これが喫緊の課題であると指摘しました。そこで、七飯町の人口減少問題と今後の対策について、以下の点についてお伺いいたします。1点目、七飯町の過去5年間の人口と、転入、転出の推移について。2点目、七飯町の過去5年間の合計特殊出生率と出生数の推移について。3点目、七飯町がこれまで実施してきた出生率と出生数の増加につながる子育て支援策について。4点目、まち・ひと・しごと創生人口ビジョンが人口対策として掲げた高齢者に対する健康増進施策、出生率上昇や出生数増加対策、これについて、どのような施策が必要と考えているのか。また、具体的にどのような施策を実施しようとしているのか、これについてお伺いいたします。

町の答え 政策推進課長 中村雄司(政策推進課長は2021年12月まで)

それでは、順次お答えしてまいります。1点目の、七飯町の過去5年間の人口と転入、転出の推移についてお答えいたします。人口でございますが、いずれも1月1日の住民基本台帳における人口でお答えいたします。平成29年は2万8,574人、平成30年は2万8,563人、平成31年は2万8,288人、令和2年は2万8,148人、令和3年は2万8,072人となっており、微減となっております。転入と転出は、1月から12月までの1年間を集計したものをお答えいたします。平成28年の転入は1,213人、そして転出は1,047人、平成29年の転入は1,210人、転出は1,063人、平成30年の転入は1,056人、転出は1,127人、令和元年の転入は1,202人、転出は1,096人、令和2年の転入は1,146人、転出は974人となってお- 8 -り、転入者と転出者の差を示す社会増減では、過去5年間では、平成30年を除いて、転入超過、いわゆる社会増となっているところでございます。令和2年の状況としては、道南の自治体では、七飯町が唯一、社会増となったところでございます。次に、2点目の、七飯町の過去5年間の合計特殊出生率と出生数の推移についてお答えいたします。15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計しました合計特殊出生率でございますが、平成28年は1.33、平成29年は1.45、平成30年は1.30、令和元年は1.28、令和2年は1.23となっており、近年は減少傾向が続いております。次に、出生数についてですが、1月から12月までの1年間を集計したものをお答えいたします。平成28年の出生数は170人、平成29年は182人、平成30年は163人、令和元年は155人、令和2年は136人となっており、近年は減少傾向が続いております。次に、3点目の、これまで実施してきた出生率と出生数の増加につながる子育て支援策についてですが、平成27年度から令和元年度までを計画期間とした第1期七飯町まち・ひと・しごと創生総合戦略により、人口減少問題等に対して総合的に進めてまいりました。基本目標の一つ目として、子供を産み育てたいという希望をかなえることを掲げまして、妊婦健診事業や、出産後のお母さんをサポートする産後ケア、乳幼児健診事業、乳幼児保育事業のほか、一時預かり事業や、病気等により集団保育等が困難な場合の病児保育事業など、妊娠から出産、育児までの切れ目のない子育て環境の充実を図ってきたところでございます。また、町が行う町民サービスや各種施策に対して、満足を得られれば、結果として子育てを担う若い世代が七飯町の魅力を感じて転入していただけるもので、出生数の増加へもつながるものと考えております。次に、4点目の、高齢者に対する健康増進施策、出生率上昇や出生数増加対策について、必要な施策と具体的な施策についてですが、高齢者に限らず、全世代が生涯にわたって健康で生き生きと暮らしていけるよう、健康増進を進めており、令和5年までを計画期間とする第3期健康づくり基本計画に基づき、健康管理の推進、生活習慣の改善、栄養、食生活、食育、心の健康を基本目標として各種事業を行ってまいります。また、出生数の増加対策についてですが、3点目の回答と重複いたしますが、妊娠、出産期から切れ目のない子育てをサポートする必要があるため、医療保育体制の拡大、充実や、子育てに関わる情報提供、経済的支援などにより、地域における子育て支援の充実を図ります。そのためにも、子育てサポート事業、地域子ども子育て事業、こんにちは赤ちゃん事業、放課後児童健全育成事業、子育て支援センター設置事業など、第2期七飯町子ども子育て支援事業計画に基づく事業のほか、子ども医療費助成事業、多子世帯給食費軽減事業、そのほか、福祉や教育の観点など、多面的に事業の質を上げながら継続していくことが有効ではないかと考えております。また、今年度から開始した5歳児健診につきましても、お子さんの健やかな成長を支えるため、継続して実施してまいりたいと考えております。なお、少子化や人口減少問題は、七飯町のみならず、国と地方公共団体、地域や一般の方々の共通の課題であり、今後も政府が主体的に施策を講ずるものでございますが、町といたしましても、人口減少となっても、その減少幅が小さくなるよう努力することはもちろんではございますが、人口を増やすとか、減らさないということだけではなくて、町民の方々の暮らしが満足できるよう、そして、質の高いサービスを提供できるように、引き続き努力してまいります。以上でございます。

議員の質問 9番 上野武彦

今お答えいただきましたけれども、七飯町の合計特殊出生率、子供を産む状況、これが非常に低迷しているということが分かりました。一時、人口の多いときには、子供の出生数は200人を超えていたのですけれども、令- 9 -和2年が136人というような状況まで落ちてきていると。それから、合計特殊出生率、これが1.3、45、30、28、23と、どんどん下がってきていると。1.23まで、今、令和2年では下がっております。段階的に下がってきているというのが傾向になっていますね。これ、まち・ひと・しごと創生事業という形で実施している中で下がっているという問題もあります。本来の人口置換率は2.07ですので、その半分近い出生率というようなことは、非常に危機的な状況ではないかと思います。そういったことで言えば、抜本的に対策が必要というふうに考えます。今までは転入超過と、今でもある程度の転入超過で、近隣の町よりも人口減少の度合いが軽く済んでいるという状況があります。しかしながら、子供の出生数がどんどん減っているという問題、高齢化がどんどん進んでいるということでいえば、今後の人口の動態は非常に先行きが厳しいという状況になるというふうに思います。先ほど質問にあった、高齢者に対する健康増進施策が、このまち・ひと・しごと創生人口ビジョンで、喫緊の課題であるという一つに挙げられていたのですけれども、これについては、具体的な答弁にはなっておりませんでしたので、再度、この辺について、特にこういった点で言えば、高齢者は特定健診がどういう状況にあって、今後、どうしようとしているのか、そういう健康増進施策を具体的に考えている中身を答弁していただきたい。それから、今、答弁された中では、出生率上昇や出生数増加対策ということでは、今の答弁ではどうも、本当にそれで増加するのかというような形でちょっと思われましたので、もう少し具体的に何をどう評価しているのか、分かるような答弁が必要かなというふうに思います。特に子育て、子供を産み育てようとする世代が、子供を1人しか育てられないとか、2人で終わりにしようとか、そういうような子育て環境の悪化が、今の少子化に直接つながっているのではないかというふうに考えますので、そういったことを考えると、そういう子育てのための具体的な経済的な、そういう施策がきちっと打ち出されない限り、少子化の対策としての効果は発生しないのではないかというふうに考えます。そういうことで言えば、例えば放課後児童健全育成事業、学童保育クラブについても、今、定員満杯の状態に近い状態の保育。しかもそういったところは小学3年生までしか受け入れないというような状況があります。それは子育て環境を十分対応していないということの一つだと思いますし、それから、そういったこととか、子育て世代への経済的負担の軽減というのはいろいろあると思うのですよ。例えば、先ほども出ました医療費の助成事業、これは18歳までやっておりますけれども、例えば学校の給食費の軽減対策、これは多子世帯にはやっているのですよ。しかし、北斗市などは税自体、無料ですよ。そういうようなところもあります。それから、育英資金の貸し付け、これでいきますと、七飯町は大学で2万円しか出していないのです。そういったことを言いますと、北斗市の半分近い奨学金しか出さないという、経済的な支援策が十分でないという問題があります。それから、保育園の保育士の助成、これは八雲町などは無料にしています。そういう形で、子育てへの経済的支援が非常に効果があるし、インパクトがある、そういう取り組みではないかというふうに思うのですが、その辺について、答弁の中では余り触れられておりませんでしたので、そういうことに対してはどうなのか、もう少しはっきりと答弁いただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。

町の答え 政策推進課長 中村雄司(政策推進課長は2021年12月まで)

順次お答えしてまいりますが、高齢者の健康増進施策等、また、子育て支援策に関する部分につきましては、一部、子育て健康支援課長からも答弁あろうかと思いますが、まず私のほうから答弁できる限りの範囲で答弁させていただきたいと思います。まず、合計特殊出生率の話で、上野議員、減少傾向ということでございました。私のほうもそういった答弁をさせていただきましたが、北海道の全体の状況を言いますと、実際、北海道の全体、過去5か年平均で申し上げますと、合計特殊出生- 10 -率は1.28になってございます。そして、七飯町で申し上げますと、過去で言うと、5か年でいうと1.33というところになってございまして、七飯町だけが特段下がってきているということではなくて、全体的に下がってきているという傾向であるということをまず御理解いただきたいというふうに思ってございます。また、そういった中で、七飯町だけが極端に上がるということも実は考えにくいところもあって、できるだけ北海道ですとか近隣の状況よりも、できるだけ上昇値を持って、このまち・ひと・しごと創生総合戦略を進めていくことが大事だというふうに思ってございます。続いて、具体的な施策に関してでございますが、実際のところ、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて計画的に実施するというのがスタンスとなってございます。ただ、この少子化対策につきましては、国のほうでも実際に事業等、メニューを拡充している部分もございます。例えばですが、不妊治療の部分で支援をするだとか、そういった部分では拡大をされてございますので、そういった部分を、国全体の話ではございますが、子育て、出産をする環境が整いつつあるのかなというふうに思ってございます。また、少子化に対する部分で具体的な話でございますが、他の自治体の例をもって、七飯町でもできないかということではございますが、当然、七飯町のほうも、よその自治体ではやっていないような優れたメニューもございますので、そういった部分では、他の自治体も参考にさせていただきながら、子育て施策等、充実していくことが重要だというふうに思っているところでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。

町の答え 民生部長 杉原太

人口減少問題につきましては、そもそもこれは日本全体の問題でして、結婚される方が、なかなか若い時代に結婚されない、晩婚型に今なってきているということと、それから、人口構造で見ますと、団塊の世代の方々の部分で人口がかなりの比率を占めているということで、これが年次がたつと、だんだんこの方々が高齢化していって、ゆくゆく先には人口減少に大きく結びつくというような、日本の人口構造の問題が大きなことであります。七飯町に置きかえますと、産まれてくる出生届を出される方は、令和2年では百三十何人ということで少なくなりましたけれども、これは例年の年齢構造、人口を見ますと、産まれてくるときは百五、六十人前後の子供さんが1年間に産まれているような状況ですけれども、これが小学校に上がるころには200人を超えている、二百二、三十になっている。大中山小学校で4クラス、七重小学校で3クラスということで、七飯町では出生の数は少ないのだけれども、小学校に上がるときになると、その年齢の子供たちが一定程度増えてきて、なっているというような状況がありまして、子育て世代の支援も当然必要で、今、その対策もしているところでございますけれども、それ以前の、結婚を進めるというか、あくまでもこれはそれぞれの方々の任意の考えというのもありますけれども、結婚して出産ができるような、安心したそういう福祉政策、それを今後も不足している部分は進めていきたいというふうに思いますが、今の段階では、待機児童対策だとか、あとはそういう出産から子育ての支援の部分で、先ほど政策推進課長が申し上げたような施策を進めているという状況ですので、そこにプラス結婚に結びつけるような施策なども今後検討していきたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。以上です。

議員の質問 9番 上野武彦

先ほどから質問の中にありましたまち・ひと・しごと創生人口ビジョンで掲げた施策として、二つ挙げておりました。それについて、具体的にどうなのかと、どういう施策を考えて実施しようとしているのかというような質問になっていたはずなのですが、その一つとして、高齢者に対する健康増進施策ということに関しては、どうもはっきりした答弁が得られませんでした。高齢者の場合は特定健診という形で実施- 11 -することになっておりますけれども、七飯町は特定健診の受診率、非常に低いのですよね。平成26年で古いですけれども、15.6%しか受診していないというようなことで、これを受診率を上げるというのが、このまち・ひと・しごと創生人口ビジョンの中でも掲げられているわけですけれども、そのためには、受診率を上げる抜本的な対策がまず必要だと。それから、受診率を上げたら、その中で見つかった健康状態のよくない人に対する具体的な指導体制とか、改善の取り組みに支援をするとか、そういうような具体的なことが出てくるはずなのですが、一切その辺についての触れる答弁がなかったので、もう一度、進んだ町では受診率80%近くまでいって対応している町もあるので、15.6%、これは余りにも対応が遅れていると。それを改善するのに、何をしようとしているのか、その辺についてもう少し答弁していただきたいなと。80とか、目標数値も含めて、いつまでにどのぐらいの目標で、そのために何をするのかと、これはあのビジョンで掲げていますので、具体化しなければならない問題のはずなのですね。その辺について、もう一度答弁をいただきたいなというふうに思います。それから、出生率上昇や出生数増加の対策、これも、どうもそれで出生数が増えるのかどうかということになりますと、どうもぴんとこない部分がありますので、その辺についてどう考えておられるのか、いつまでにということで言えば、この人口ビジョンの中では、本来、人口がどんどん減っていくということへの対策として、いつまでの人口減少をどういうふうに抑えるという数字まで上げているのですよね。その数字にふさわしい対策が必要かなというふうに思います。例えば2065年、令和47年には、七飯町の人口は1万5,247人まで減ると。これは2万8,000から1万5,000ですから、一万数千人の減少ということになるわけですよね。それを、2,000人は減らないようにしますよとか、そういう形でビジョンを掲げているのですよ。それで言えば、そういう具体的な成果の上がる対策を打ち出す必要があるのではないかというふうに思うので、その辺、何を考えておられるのか、もう少し具体的なものがあれば答弁いただきたい。

町の答え 政策推進課長 中村雄司(政策推進課長は2021年12月まで)

まず、上野議員おっしゃっているまち・ひと・しごとの人口ビジョンの話をおっしゃっておりますが、その人口ビジョンというのは、将来推計に基づいた七飯町の人口がどのくらい減ってしまうだろうというような課題を掲げたものでございます。そして、その人口ビジョンに対して、町の今後5年間で行う戦略というものをまち・ひと・しごと創生総合戦略ということで取りまとめさせていただいてございます。そういった人口ビジョンのお話をされておりますが、町の対策といたしましては、総合戦略ということでございますので、その中に記載のある、今御質問のあった内容について御答弁をさせていただきたいと思います。まず、子供を安心して産み育てられるという課題につきましては、子育てサポート事業、そして地域子ども子育て支援事業、こんにちは赤ちゃん事業、放課後児童健全育成事業、子育て支援センターの設置事業、子ども医療助成事業、多子世帯給食費軽減事業、民生委員児童委員会活動の充実、育英資金の貸し付け、学習支援設置事業、適応教室の開設事業、特別支援教員支援の配置事業等が、地域における子育て支援体制の充実ということで実施を予定してございます。また、妊娠、出産を支援するという部分でございますけれども、そういった部分では、乳幼児健診事業や妊婦健診事業を予定しているというところが子育て施策に対するところでございます。また、高齢者の部分でございますが、住み続けたいと思える生活環境を整えるという目標値がございまして、その中で、高齢者の安心を支える医療福祉サービスの確保を予定してございます。その中で、高齢者、障がいのある方々を支える仕組みといたしましては、見守り活動と安全対策に取り組むと。そして、地域包括ケアシステムの構築、持続可能な介護保険の運営というところで考えてございます。また、一番最初に、高齢者の健康についてでございますけれども、第3期健康づくり基本計画と- 12 -いうことで個別計画を持ってございますので、その中で高齢者、また、高齢者に限らず、健康づくりについて対策を講じてしているというものでございます。こういったことを行うことによって、合計特殊出生率の維持を期待するところでございますが、上野議員おっしゃる2.07というのが最終目標でございますが、計画的に実施できればなと思ってございます。あと、この総合戦略の中で目指している姿というのが、令和47年、2065年でございますが、人口が1万3,225人まで減るというような推計のある中、それを2,000人程度上回るといいますか、1万5,247人を目標値として、ちょっと長期なものでございますけれども、それを目指して維持をしていくというところで今考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。

出典:七飯町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月8日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる