松前町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月20日
北朝鮮木造船による被害対応について
- 聞いた人
- 近江武 議員
- 答えた人
- 町長 石山英雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 4番 近江武
はじめに、今回多大な被害をなされました松前さくら漁業協同組合並びに組合員の皆様、そして管理人であります吉田修策さんに心からお見舞いを申し上げます。また、警察、保安庁、行政機関、報道陣の皆様の対応に際しまして、町長はじめ副町長、職員の皆様、特に所轄であります水産課長はじめ水産課の皆様にはご苦労様でした。感謝を申し上げます。それでは、質問に入らせていただきます。今般の北朝鮮木造船に関する一連の事件は、町内はもとより、全国に脅威と不安を与えた衝撃的な事件であると思います。北朝鮮は度重なるミサイル発射実験を繰り返しており、世界中で緊迫しておる中での事件です。この事件はまた、我が国の沿岸警備体制のひ弱さを露呈したものであり、引いては防衛体制の根幹をも問われる重大な事件であろうと思います。離島小島の被害は、管理小屋が荒らされ、多くの備品が盗まれました。詳細については組合長の記者会見により明らかになり、その被害額は800万円にも及んでいると言われます。また、これを復帰するためには1千200万、1千300万かかりますよということも言われています。一番心配されるのは、町民の不安と年明けからノリ摘みの漁業が始まります。漁業者が寝泊まりできないことになるために、着業への懸念が大です。ヤリイカの漁も始まり、それらの操業に支障を来すこと必至です。早急な復旧対策が必要と思いますが、町長の考え方を伺います。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
今般の北朝鮮木造船に関する、一連の関連でご質問をいただきました。11月の28日の松前小島に木造船の入港と。更には人間が上陸していることが道警のヘリに、ヘリコプターによりまして確認されて以来、島の管理施設内から備品などの盗難や建物施設の損壊などなど、本当に想定もしていなかった自体が発生したわけでありまして、憂慮をしているところであります。例年であれば1月10日頃には、この宝の島であります離島小島でのノリ摘み、更には2月以降にはヤリイカ漁も始まるところでありまして、今回の想定外の事態によりまして、漁業者はもとより、多くの町民の方々が大きな不安や恐怖といったものを感じているものというふうに思っているところであります。今、近江議員から復旧についての早急な対応が必要というふうなお尋ねがございました。現在、この復旧につきましては、今まで北海道や漁業協同組合とも協議を行ってきておりまして、作業工程などを含めた復旧計画の樹立に向けての協議を進めているところでありまして、組合、町の他に関係者、場合によっては関係者の皆さんと来週の25日の週に復旧に向けた計画の策定を進めていきたいというふうに思っているところであります。いずれに致しましても内容が内容の、外交問題になるような大きな要素のある部分もありますので、北海道などともしっかりと連携をしながら、早期の復旧に向けての対応を進めていきたいというふうに思っているところであります。
議員の質問 4番 近江武
復旧の財源対策についてお尋ねしますが、通常の場合、漁業協同組合が被害、警察に被害届を出しまして、賠償求めるために裁判訴訟を行います。当然今回の事件は、国交のない国の被疑者ですので、その賠償額は支払いされないと思いますが、その見解について、町長にお尋ねします。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
復旧に対する財源についてのお尋ねでございます。近江議員もおっしゃっておりましたが、質問の通告書にもありましたように、被害の状況につきましては被害の状況につきましては、組合から被害届が提出されておりまして、管理人の備品も併せまして約800万の被害額というふうな報告を受けているところであります。現在まだ捜査中ということでもありまして、損害賠償などについては、今後どのような形になるのか、現時点では何もわかっていないことでもあります。ただ、国交のない国であるということなども考えると、現実的に考えると賠償については難しい状況も想定されるというふうに思っているところであります。この復旧計画につきましては、先程申しましたけども、25日の週に協議が持たれる予定になっております。現地の建物施設は破損や散乱状況も激しいことから、清掃、更には消毒などといった作業が第一義的な作業になってくるものと考えられているところであります。復興の計画の協議に際しては、そういった復旧のための作業工程なども含めて協議していくことになるだろうというふうに思っているところであります。いずれにしても、早い復旧を目指して取り組んでまいりたいというふうに思っているところであります。
議員の質問 4番 近江武
町長、この離島小島の管理施設については、国の補助事業でもってやったと思うんですね、私の記憶では。ですから、その対応でもってですね、もし会計検査員の検査済みなのかなと。と申しますのはね、やっぱり工事の進捗に結構かかる部分もありますし、また新たな財源を求める場合にもね、やっぱりネックになるものじゃないのかなと思っておりますので、その辺の見解についてお尋ねします。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
離島小島の管理棟につきましても、相当年月が経過しているところでありまして、会計検査員の検査は当時受けてるかどうかわかりませんが、確認しておりませんけども、もう検査の期間につきましては、大分年数が経っておりますので影響はないんだろうと、補助金の適化法に関する影響はないだろうというふうに思っております。
議員の質問 4番 近江武
11月以降ですね、時化のために出漁できないで、水揚げがなく、全くなく、漁業者は危機的な経済状況にあるんですね。組合の扱いも、昨年同期と比べて2億円近い減少してるんですよ。今朝ほども漁業者の方から私に何とか早期復旧してくれるように、町長にお願いしてくれという話が2、3件きておりました。ですからね、1日も早く漁業者が安心して操業できる取り組みをしてほしいなと思います。次に、今回の事件はミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮を踏まえ、世論は様々な不安と感情を呈しております。あるウエーブの編集長のつぶやきとして、北朝鮮の人民軍、北の攻撃に備えがないのは日本だという、言うまでに、過剰なほどに反応しております。この事件を契機に、国や国民の安全と安心をより重視しなければなりません。これに対して、報道によると9日、菅官房長官は都内での講演に、日本海で北朝鮮籍とみられる木造船の漂着が相次いでることに、実は軍所有の船が漂着しているとの認識を示したうえで、警察、自衛隊、海上保安庁が連携しながら工作員とか、いろんな可能性があるから、徹底した取り締まりをするよう行っていると強調し、12日には安倍総理大臣は自民党の役員会議において、木造船の対応に万全を期すと表明。自民党においても沿岸警備の強化の要望を決議しております。14日に道議会においても沿岸警備の強化の要望を決議して、松前町議会においても今般国に対して国籍不明船などの対策強化を求める意見書の決議を採択する予定であります。町長、被害の当事者である松前町からこそ、島の監視体制と沿岸警備に万全を期すよう、声を大にして国に働きかけをするべきと考えますが、町長の考え方を問います。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
本件、事件が発生以来、12月の4日に北海道庁を訪問させていただきました。まずもって北海道水産林務部に訪問させていただきました。更に北海道の総合政策部にも訪問させていただきまして、現在被害の状況を調査中でありますというふうなことを、現状をお伝えしながら、これは松前町の問題ではない、北海道としての対応が必要なるだろうというふうなお話をさせていただきました。状況によっては知事と国に要請活動をするような状況になる可能性もありますので、そうなったら、そのような状況になりましたらっていうふうなお話をさせていただきました。更に北海道議会の水産林務委員長であります冨原委員長にも面談をさせていただきました。現状をお話させていただきました。そしたら、北海道議会としてもやれることは対応していきたいというふうなお話をしていただきました。その結果と致しまして、議員の皆さん承知のように、北海道議会でもこの件に関する決議、あるいは意見書の採択がされたところの報告を受けているところであります。この18日、昨日一昨日なんでありますが、高橋知事も国土交通省の方に別件ではありますけども、国土交通省を訪問しておりまして、更には同じく18日でありますけども、北海道の久保田副知事も小樽の第一管区海上保安本部に沿岸警備の強化などについて、強く要請をしているところであります。松前町としても、私と致しましても、本当に日程があえば、久保田副知事と同席しながらの対応を取りたいというふうに思っていたんでありますけども、日程の関係でとてもそれが合わなくて、同行できなくて残念だったんでありますけども、私の、松前町からの要請についてはきちんと海上、一管の方にもお話をさせていただいたというふうな連絡もいただいておりますし、知事の同行、知事と一緒に国土交通省を訪問しておりました北海道の危機対策の局長さんからも、松前町の要請についても強く、知事の方から国土交通大臣の方に要請してますというふうな連絡を一昨日いただいているところであります。今後とも議員ご指摘のように、監視体制、あるいは沿岸警備、町の人方の、町民の人方の不安を解消できるような、今後とも必要な場面に北海道と連携しながら、必要があればまた強く要請してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいというふうに思っております。
議員の質問 4番 近江武
やはりですね、大変な町民も不安を抱えております。やはり、町長が自らね、やはり国に対して直接働きかけて、その不安を一掃してもらいたいなと思ってます。次に、国に対して何をどう働きかけしなければならないのか、いう点について三つほど伺いたいと思います。今年に入って、北朝鮮籍とみられる木造船やその残骸、もしくは遺体の漂流が多くなって、12月15日まで89件漂着してるということです。しかも、それを処理するために総体で金額が1千万を超えるというんですね。これからまだまだ増えることも予想されております。処理する場合の費用は全部自治体が負担してるんですよ。各自治体は財政がひっ迫すると、大変危機感を持ってるんですね。松前町においても2件の処理に150万ほどかかっていると聞いてますこれらの費用はね、やはり全部国に持ってもらわないと考えますが、町長の考え方を尋ねます。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
本当に当町においても、平成26年頃から木造船などの漂着が多く見られるようになってきております。ご質問のように、今までに150万ほどの処分費がかかっているところであります。町と致しましても、今後このような漂着などが続けば、当然今のような状況であれば財政負担になっていくことが期しておりますので、これらの処分の費用の負担につきましても、国の方にお願いするというふうな考えは持っているところでありますが、先の官房長官の記者会見などでは、漂着船などの撤去費については国が全額負担する方向で検討するとの記者会見もされているようであります。正しく、先日の18日の高橋知事からの国の要請の際にも、国庫の負担につきましても要請を行ってきていただいておりますので、私どもも今後とも国の方に行ってそのような働きかけをしてまいりたいというふうに思っているところであります。
議員の質問 4番 近江武
それとですね、松前町には小島と大島の島があるんですね。その沿岸警備体制の監視体制について、お尋ねしたいなと思います。現在はね、遠く離れていても衛星を使って赤外線や監視カメラがですね、現場にいなくてもリアルタイムでもってわかるんですね。そういう意味から考えるとですね、国の防衛体制のいかがまで問われてる中ですね、やっぱり国が全面的に設備をして、国が責任を持って監視体制がするのが望ましいと思います。ですから、この点にも関してですね、今迎撃ミサイル、昨日の新聞、今朝の新聞では1基1千億かかるんですよ。そのお金があればですね、至る所、日本国中のですね、警備体制きちっとなされるんですよ。そういうためにもですね、やはり声を大にして、町長はこの点も要請するべきだと思いますが、町長の考え方を尋ねます。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
本当に監視カメラの設置につきましては、近江議員と同じ考えでいるところであります。小島、大島の離島における沿岸警備の強化については、この度の事件発生においても大きな不安や恐怖心といった、今までの経験のないような異常事態と言っても過言ではないものと考えております。このことは、松前小島に限ったことではなくて、木造船の漂流などのニュースが今も毎日のように報道されている状況であります。今回の衝撃的とも言える事件を経験した我が松前町と致しましても、今後町民の不安の解消、そして漁業者が安心して操業できる、漁業に従事できる日を一日でも早く取り戻せるようにしていかなければならないものと考えているところであります。そのための手段として監視カメラの設置につきましては、正しく有効な手段だというふうに考えておりますので、国の方に要請を、北海道と連携取りながら要請をしてまいりたいというふうに思っております。
議員の質問 4番 近江武
次にですね、大和堆における外国船の操業はですね、昨年から石川県の小木の中型の船団が中心となって、水産庁に取り締まりを強化するようにと要請しておりました。今年は特に北朝鮮の船が400から500隻操業しておるんですね。しかも、国際海洋法で禁止されている流し網でもって操業していると。日本の排他的経済水域において操業しているのに、なぜ取り締まりをしないのか、大変憤りを感じておるんです。これは、全漁業者がそう感じておると思っております。イカ釣り漁業は、操業期間は1月までの許可なんですね。北朝鮮の船の流し網がスクリューに絡むからと、事故になりかねないということで、まだ操業期間があるのにですね、富山船団、小木船団、途中からもう諦めて出漁をストップしてるんです。イカの漁場は大和堆から回遊して、小島堆、奥尻堆、武蔵堆が大変豊漁な漁場なんです。外国船の大和堆での違法操業は、国内のイカの水揚げの減少の最たる要因だと思っております。国の取り締まりの強化は漁業者の生活がかかっているんです。松前町の基幹産業である漁業と、スルメ加工業を守るために重要なことなんですね。この点もね、町長は強く要請すべきと思いますが、町長の考え方を求めます。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
松前町の基幹の産業であります漁業、その中でもイカに頼ってきている歴史もあるところであります。近況、前浜での芳しくないイカ漁の状況の中で、今回の北朝鮮船籍が流し網等で乱獲している状況見ますと、大変ショックを受けているところであります。本当に日本海の好漁場である大和堆などを中心に致しまして、北朝鮮ばかりでなく、外国船による違法操業が数年前から行われていることなどは、今般大きく報道をされているところでありまして、これは画面を見ましても事実なんだろうなというふうに思っているところであります。昨年からは水産庁の取締船による撤去勧告や、あるいは海上保安庁の巡視船の放水などによる退去など、特に今年は放水により退去させた木造船は延べ1千900隻にも挙がるというふうに報道もされているところであります。外国船の日本海での違法操業についても、今年の6月にスルメ加工業の存続、維持存続のために国に対する、水産庁の方に要請活動をしてまいりました。その際にも私の方からは、水産庁の長官の方に違法操業の取り締まりの強化を訴えてきているところであります。更には外国船による日本の経済水域内での違法操業が、最近のイカの不漁の要因の一つではないかというふうな指摘もあるようであります。これは、北大の桜井先生が申しているものであります。今後とも違法操業の取り締まりの強化につきましては、引き続き水産庁の方に訴えてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいというふうに思います。
議員の質問 4番 近江武
いずれにしても、今回のような事件がね、二度と起こらないように。そして、町民が安心して暮らせ、漁業者が安全に操業できるような環境をね、確保するように、町で十分に考えながら対応していただきたいと。そして、さっきも言いましたように、漁業者が待ってるんですよ、首長く、一日も、復旧の動きが見えないと、そういう心配してるんです。ですから、この点も加味しましてですね、一日も早急な復旧をお願いして質問を終わります。
町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)
前段でも答弁させていただきました。本当に安心して操業できる環境づくりが急務だというふうに思っております。小島の管理等含めました、今回破壊されました、被害の受けた施設の復旧を早急にできるような対応をとってまいりたいというふうに思っておりますし、いろいろ、これから場面場面によって状況が変わることも予想されますので、北海道の方にも国の方にも場面によっては訴えてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。