みんなの議会

江差町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月16日

「核ゴミ」に関する町長の認識について

聞いた人
小野寺真 議員
答えた人
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 小野寺

3点質問いたします。まず、最初に、今、テレビ、新聞でも賑わしておりますが、核ごみ、いわいる高レベル放射性廃棄物について、町長の認識をお聞きしたい。この問題について、取り上げていきたいと思います。ご承知のとおり、この問題、国と電力会社、今、原発利用を推し進めております。そして、処理困難な核のごみ、これを大量に今、発生させてきております。その責任を棚上げにして、処分場を自治体に押し付けようとしていることが、今、この問題の背景にあると私は思います。いわいる、この高レベル放射性廃棄物、核ごみ、この最終処分場は、2002年から公募してきておりますが、全国で住民の反対が強くて、受け入れた自治体はありませんでした。ヨーロッパ、アメリカも含めて、地層処分が想定されておりますが、ここと違うのは、日本列島、4つのプレートがぶつかりあって、地殻変動が大変活発なところであり、ヨーロッパ大陸と日本とでは、地層の安定性が大きく異なっております。見えている火山や活断層さえ避ければいい、そういう今、政府の考え方は、あまりにも安易な、そして、無責任なことであると思います。ご承知かと思いますが、日本学術会議、こういう団体がありますが、ここで地層処分について、万年単位に及ぶ超長期に渡って安定した41地層を確認することに対して、現在の科学的知識と技術的能力では、限界があることを明確に自覚する必要がある。こういう警告をしておりました。2012年の9月であります。そして、ここで処分のあり方についても提言しております。これは、2015年の4月であります。私、この問題で今、問われているのは2つあると思います。1つは今、日本の政府が法律でこれを決めている最終処分場、この地層処分、地下に埋める、地層処分、これを法律で決めておりますが、私は、科学的にも確立されていない、こういう方法、再検討をすることを、まず政府に求めること。そして、2つ目には、今言いました、技術的に確立していない、そして、もしくは見通せない地層処分、方向性が打ちだされている自治体が今、あるとすれば、ましてや、距離的にそれほど近く離れていないそういう自治体であるのであれば、私は、江差町民の生命、財産を守る責任がある町長として、問題点をしっかりと指摘して、そういう動きに対して反対すること、このことが求められると思いますが、このことについて町長の認識を伺いたいと思います。

町の答え 町長

小野寺議員の核のごみに関する認識についてのご質問にお答えいたします。町民の生命、財産を守る責務を負うと同時に、日本国憲法第92条の地方自治の本旨に基づいた、運営が求められる地方公共団体の長として、ご答弁を申し上げます。原発から発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設を誘致することを検討することは、江差町としては全く考えてございません。国が定めた選定プロセスの中の調査への応募を検定することも、まちづくりの選択肢として持っていません。その上で、まず、最終処分方法の再検討を政府に求めること、というご質問でございますが、私自身、十分な科学的知識を有している訳ではなく、勉強している段階であるということをご理解頂きたいと思います。ただ、既に存在する核のごみの処理の議論を何も考えずに頭から反対したり、むやみに次世代の人達へ先送りしたりすべき問題でも無いと考えています。今後も、核のごみを抱える現代に生きる政治家の1人として勉強して行きたいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。また、今回のご質問は、先に文献調査への応募を検討していると表明した、道内自治体を念頭におかれていて、議員は問題点を指摘し反対すること、とのことですが、現在、まさに、その町の住民によって賛否の議論が進められている段階です。その議論の推移を注視して行くことが、必要であると考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

議員の再質問 小野寺

この問題について、再質問したいと思います。江差町長として、この江差の町民の命、暮らしを守っていく、そういう立場で今、国が文献調査進めているこのことについて江差町としては、考えない、選択肢としても無い、このことについては、大いに評価するものであります。ただ、これから町長、色々研究して行きたいという話がありましたが、現時点で国が地層処分として法律を定めて決めております。その地層処分、地下深く埋設する、このことについて、しっかりとした自治体としても、一定の見解を持たないと、先程言いました、先送りすればいい、そういうことを、例えば先程の日本学術会議、言ってる訳ではありません。今日時間ありませんから詳しくは述べませんが、今の、この地層処分についての問題点を、色々、他の団体も含めて、指摘しております。それを、もしかしたら、お金をぶら下げて、地方自治体に押し付けようとしている、そういうことについては、私は、江差町も含めて、地方自治体がしっかりと、その問題点を指摘して行く。他の自治体のことはともかく、それは、町長の立場分かります。しかし、自分の町の考え方として、しっかりその地層処分の科学的に確立してない、そのことについて、しっかりとした考え方も色んな文献等々から私は表明する、このことは町民の命、暮らしを守ることにとっても、大事なことだろうと。もしかしたら、色んな団体から、是非、江差町でやってくれないか、等々で迫られることだってあるかもしれない。そのことについて、自治体として、しっかりとした立場を示す。そういうことについても、私は、町長の立場が大事だと思いますが、その点についてどのようなお考えあるかお聞きしたいと思います。

町の答え 町長

今、核のごみの処分についてのご質問、受けております。ただ、これは、日本のエネルギー政策全体の中で考えて行かなければならない問題の中の、大きな問題の1つだと私は認識しております。では、原発、このことについてどう考えるのか。まずは、そこから基本が始まるんだろうと思っております。2011年の東日本大震災の後、大きな福島第1原発の事故を発生させた国として、この国は、私は、原発の無い社会を目指していくべきだという根本的な考え方を持っています。じゃあそのために、どうエネルギー政策を考えていくべきか、それも同時に考えていかなかいけない問題だと思っています。同時にこの国は、1966年から原発を稼働させ、そしてそれによって、国民は経済成長を遂げて来た、その裏付けがあると思っております。私が小学校の頃、好きなテレビ番組のCMで、東電のCMがやっていました。中畑清が自転車をこぎながら、エネルギーはバランスが大43事だというCMでした。それは、原子力、火力、水力、こういうものをバランス良く組み合わせることによって、エネルギー政策を行っていくんだ、そういうCMでした。また、その後、CO2、温室効果ガスを削減していくという国際的な流れの中で、日本がどう役割を果たしていくべきか。そういう議論が出てきた時に、火力発電をどうやって抑えて行くのか。その1つに原発を推進すべきではないかという議論もあったことを、私は記憶しております。ただ、やはりこの国が原発事故を踏まえ、この国の将来、エネルギー政策の中で、原発に依存しないエネルギー政策、経済構図を作っていくべきだ。そういう中で、全体を考えていかなければならないと思っております。ただ、もうすでに核のごみは、1万6千トンあると言われております。じゃあこの核のごみをどうするのか。小野寺議員は、地層処分は、まだまだ、危険性を排除しきれないから、再検討を政府に求めるべきだというふうにおっしゃいます。私も、もしかしたら、そうかもしれないという思いがありながらも、じゃあ、それに代替する案がどういうことが出来るのか。宇宙に飛ばすのか、あるは海底に沈めるのか、また、氷の中に落とすのか、色んな問題を抱えた中で、地層処分ということを、今、国が先手プロセスの中で進めているという状況であります。ただ、この度の、寿都町、あるいは、神恵内村のこういう動きを踏まえて、拙速に私はこの議論を封じ込める、そうではなくて、しっかり議論をした上で、やはり地層処分というのは、危険性がある、あるいは、行うべきではない。そういう結論に至るならいいんですけれども、あまりにも、拙速に反対、あるいは、再検討ということではなくて、将来に責任ある政治家として私も勉強しますし、そして地域の皆様、そして日本全体の国民がしっかり議論した中で、この問題を解決、そして道筋をつけて行くべきだというふうに考えております。繰り返しになりますけれども、今の時点で、私が地層処分に対する政府に対する、再検討をというところは、まだまだ、私は、勉強不足でありますので、もっともっと皆さんと一緒に勉強したいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

議員の再質問 小野寺

議長。

議員の再質問 小野寺

選択はしないという、その一致点については、同意いたしますので、引き続き、また、こういう論議して、いきたいと思います。

出典:江差町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月16日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる