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せたな町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月20日

雅荘の運営と町内の介護保険サービス事業所に対する支援策について

聞いた人
菅原義幸 議員
答えた人
町長 高橋貞光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 11番 菅原義幸

町長に対しまして雅荘の運営と町内の介護保険サービス事業所に対する支援策について伺います。①地域密着型小規模特別養護老人ホームせたな雅荘は、平成27年度の介護報酬減額改定による収入減と看護職員や介護職員の確保難によって恵福会は平成30年度末で運営を終えました。このまま事業廃止となれば補助金返還問題が発生しますが、その場合の返還金額を伺います。②恵福会からの運営上の相談に、これまで町長はどのように対処されましたか。さらに事業再開と施設の有効活用について今後の見通しを伺います。③特別養護老人ホームだけでなく、他の介護保険サービス事業所でも採算問題と人材確保問題では同様の問題に直面しております。町の対応策を伺います。④現在、特別養護老人ホームの待機者数は70名に達していますが、施設更新問題に対する町の支援策についてお尋ねします。以上でございます。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

それでは菅原議員のご質問にお答えいたします。ます1点目のご質問でありますが、議員ご指摘のとおり、せたな雅荘についてはこのまま事業廃止となり、施設の活用がない場合には補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律いわゆる適化法に基づいて財産処分の手続きが必要となり、補助事業者である恵福会が補助金返還をすることとなります。返還金額につきましては、建物の耐用年数、経過年数により算出され、返還が確定となった場合、北海道と具体的な協議を進めることとなりますが、これまで北海道と確認している金額は、約1億4,900万円と試算されております。2点目のご質問でありますが、せたな雅荘の運営に関しては、恵福会より平成29年11月15日に要請文書が出され、施設の運営継続について協議を進めてまいりました。議会のご理解をいただきながら町としても可能な限り支援を行い、なんとか施設運営の継続を願ってきたところでありましたが、残念ながら恵福会において施設の運営を終えるという判断に至ったところであります。現在、恵福会と町は事業再開の可能性について、町内事業所に検討をお願いしているところであります。3点目の採算問題や人材確保についてのご質問であります。他の事業所におきましても同様の問題を抱えていると伺っておりますが、それぞれの事業所において経営努力されているものと認識しております。人材確保の問題につきましては、全国的にも喫緊の課題であり、当町におきましても慢性的な人材不足が予想されるところであります。町では人材確保を図るため平成28年度から介護人材確保、育成支援事業を進めており、事業者の収入増、介護職員の給料増に繋がる介護福祉士資格試験の条件となる介護職員初任者研修、実務者研修を実施し、研修費用のほぼ全額を助成しているところです。また平成26年に消費税増収分を活用し、各都道府県に地域医療介護総合確保基金が創設されております。介護従事者確保のためのキャリアアップ研修などが対象事業となっております。これまでも各事業者には制度について情報提供してまいりましたが、さらに積極的に活用していただくよう働きかけたいと考えております。最後4つ目の質問でございますが、施設の更新についてのご質問でした。町内特別養護老人ホームつきましては、大成長生園が築34年、きたひやま荘が31年経過をしており、耐用年数にはまだ期間はあるものの、そう遠くない時期に更新問題が出てくると認識しております。すでにそれぞれの事業所においては、さまざまな準備をしていると思っておりますが、その時には町としても支援について検討したいと考えているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

議員の再質問 11番 菅原義幸

再質問を行います。北海道に対する補助金の返還額は、おおよそ1億5,000万という答弁でございました。雅荘はこれまで町に約3,000万円の財政支援を求めておりまして支出をしております。今回新たに5月末に約4,000万円に達する追加支援の要請が出されております。これらを合算しますと、財政支援と補助金額合計で町の持ち出しは2億2,000万円という数字になりますが、よろしいでしょうか。現状では補助金の返還を回避するためには、雅荘の事業再開は不可欠の課題になっていると思いますが、町長の認識をお尋ねいたしたいと思います。雅荘の再開は、単に補助金返還を回避するという狭い問題ではありません。現在、特別養護老人ホームの町内の待機者数は70人を超えております。また早期入居希望者に限っても30名に及びます。こうした切実な入所希望者の要求に応えること。介護難民を出さないために万全を期する必要があります。改めて雅荘の再開を実現するように町長に努力を求める次第であります。③平成27年度の介護報酬改定による採算問題と人材確保問題は、すべての介護保険サービス事業所に深刻な打撃を与えていることは、町長もご承知のことと思います。せたな町の介護事業の推進にとって、この対応は町行政上の喫緊の課題になっております。介護事業所の撤退問題が各地で発生しておりますけれども、最大の被害者は介護サービスを求める住民であり、介護保険料は取られるけれども、必要なサービスを受けることができてないという深刻な事態に直面しております。当町において、このような事態を回避するために、人権補助制度の創設など町独自の支援策を求めます。⑤施設更新問題は避けて通ることのできない重要案件であります。改築の時期を見定めて適切なタイミングで支援策を明確にするように再度お尋ねする次第であります。これが予定した再質問の全てです。予定していない再質問も一つやりますから、町長の答弁を聞いてますと恵福会に対するスタンスが明確でないんです。実は担当課に、道に対する補助金返還額が、今のまま事業所閉鎖になった場合にはいくらになるだろうというお尋ねをしたんです。ところが、これは事前の担当課とのやりとりで町の持ち出し分も含めて、合計で2億5,000万円くらいになるという、これは非公式の話でありますから、そのように町長も受け止めておいてほしいんですが、つまり恵福会に出した9,000万の町補助金、それから道から来ている補助金残これも合せて答弁するやの状況でありました。そこで私申し上げましたのは、町で出した恵福会への補助金これを返せというふうに私の発想の中にはありません。今、問題なのはせたな町サイドから恵福会ということになるんでしょうか。道の補助金これ10年以内に撤退するわけですから返せということになるのは、自明の話なんですけれども、その金額が幾らになるんですかということを伺ったわけでありまして、これは樋口課長にも申し入れて、私のほうで頂戴した金額は道に対する金額だけですというふうに申し上げましたので、先ほどの答弁は妥当なご答弁だと思うんです。何を私が心配しているかと言いますと、すでに恵福会には1,900万が1回と、それからこの3月には1,950万が1回、支援策として出しているわけです。それだけじゃないでしょ町長、新たにまた来てませんか。5月末の決算数値として細かい数字は抜きにして、約4,000万の支援策が求められていると。こういう問題に今直面しているわけです。私が心配しておりますのは、この問題をきちんと対処していかなければ、恵福会本体のそもそもの事業にどんな影響がもたらされるのかということを心配しております。そうなりますと私どもの町の介護行政全体の重要な現場に支障が起きるということはないのか。そういう視点でこの問題を町長は腰を据えて対応されようとしているのか。そこのところについて改めて再質問をしておきたいと思います。答弁の結果によって再々質問を行います。以上です。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

それでは2回目の質問にお答えをさせていただきます。まず1点目の雅荘の再開に関するご質問でございました。これはしっかりと恵福会と相談をしながらこの再開に向けて現在、取り組んでいるところでございます。本体の経営の話もございましたが、私たちも正直なところ本体の経営の心配もしております。このことにつきましても理事長はじめ、理事者の皆さん方の認識などについてもしっかり承りたいと思っております。次に事業所の撤退問題、これは先ほどもお話しましたが、これは補助金の返還という問題が伴いますし、また入所者のことも十分考えていかなければなりませんし、待機者も相当数いるということもございますので、これは絶対避けていきたいと、避けなければならないと私たちは認識をしておりまして、そのための取組みをさせていただいている最中であります。それから施設の更新につきましては先ほども申し上げましたが、この現状まだ耐用年数には至っておりませんが、これは当然、年数を経てまいりますとそういった時期がいずれ来るということは明らかでございますので、まだ少し早いのかもしれませんが、そうしたことについても施設の考え方も十分お聞かせいただきながら、相談に乗ってまいりたいと考えているところであります。それから補助金の数字につきまして、当初議員と少し食い違いがあったということでございます。これは菅原議員の質問の趣旨を取り違えたということでございまして、お詫びを申し上げたいと思います。しかしそういうことでご指摘をいただきましたので、数字につきましては、ご質問の中での数字とさせていただいてるところでご理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

答弁漏れにつきまして答弁をさせていただきます。まず現状これは制度の改正によりまして収入が減るという事態に陥っているところでございますし、また併せて職員の不足、人材の不足ということで残念ながらそういう状況に陥っているということで、これらをどうするかということの質問でもございましたが、取組みとしましては、これは人材不足をどう解決していくかというにつきましては、一つは今民間の同様の施設でも行われておりますように、高齢者人材、元気な高齢者人材の活用あるいは障害者の雇用の拡大、加えて外国人人材の活用といったようなことが、今取り組まれている先進事例があるということもございます。そうしたことにつきましても十分事業者側、法人としっかりと取組みに対する支援をしていかなければならないのではないかと考えておりますし、この職員の処遇改善につきましても、これは必要なことと思いますが、ともすると引き抜き合いというようなことにもなりますので、この辺は慎重に今後検討をしていかなければならないとも思っているところでございます。いずれにしましても、現状大変厳しい状況となっておりますので、恵福会の経営側としっかり検討させていただいて、どういったことが町として可能なのかということにつきましても、今後考えていきたいと思っております。

議員の再々質問 11番 菅原義幸

再々質問を行います。率直な質疑答弁させてもらいましたが、肝心要の本質的な部分では答弁噛み合ってませんよ町長、これは申し上げておきます。まず幾つか問題点があるんですが、まず恵福会の問題については私は極めて深刻な状況に今立ち至っているのではないかと分析をしております。雅荘の経営をしたことによって、結局善後して町に支援金の要請が来た回数は3回、金額で申しますと既に出している約3,000万、今は新たに要請を受けている4,000万、町としては雅荘に補助金を出しているという言い方になるんでしょうけれども、建物の施設をスタートする時、若干の運営費も含めて出しているようでありますが、そのことを抜きにしても、今せたな町から道に1億5,000万ですかマックスで、そういう返還問題が起きている。これ大変な金額ですよ。平成24年の時にスタートした時は一口で3億でスタートした施設だったと言っているんです。細かいやり取りはありますよ、あるけれども、3億施設、29人の入所者が入所されたと、大変結構だと。24年、25年、26年と順調ですと。問題は27年の介護保険報酬の極端な改革なんです。これは全国的に大きな打撃を受けました。ここに至るにもじゃあ恵福会側の対応策に万が一つにも手落ちがなかったのかと言われると、それはそうでもないようであります。例えば介護職員の処遇改善交付金の申告が他の施設に比べて遅れていたのではないか等々の企業としての改善の努力の余地は明らかにいくつかあったということも承知をしております。しかしそうしたことも含めて27年から経営悪化したという事実は否定できない状況なんです。それで町長どうですか。あなたは恵福会の理事者から大変なんだという相談を受けたことございませんか。ありますでしょ。今日、町長ああいう答弁で留まっておりますから、私もはっきり経過申し上げますが、私は平成29年の5月に恵福会の理事長から直接、深刻な相談を受けているんです。27年の介護報酬の減額によって非常にきつくなって、見通し大変なんで町長に何回か相談してるけれども、返事がないと。それでなんとか議長、議会のほうで応援貰えないかと。私はそこから出発したんです。その後、当時の総務厚生常任委員長と副委員長と同行いたしまして恵福会から具体的な数字を聞きました。大変深刻な状況になってます。それらの中で平成30年に入ってから1回は1,000万の支援策、今年の3月には1,950万の支援策、こういう流れになっていくわけですけれども、現場の状況深刻ですよ。町長に相談しますと町長は頑張ってくれって言うんだっていうんですよ。もうちょっと頑張ってみてくれと、でも現場のスタッフに言わせると、俺ら散々頑張ってきてこれ以上どうしようもないというギリギリの思いで町長に相談しているのに、もうちょっと頑張ってくれと言われたら、いったい何をあと頑張ればいいのかということをおっしゃっている。これ私、生の声で聞いてますから、ですからそういう問題が出てききている以上、膝を突き合わせて徹底的に打開策を研究、検討すべきだったと思いますが、残念ながら担当課の課長も前向きではなかったという明快な批判的意見を私は頂戴しております。で町長何を言いたいかというと、これは確かに楢崎医院から町が寄贈を受けて、高齢者のための施設にしてほしいと、町長も誠意を持ってやりました。それは私評価しているんです。さすが高橋町長ならではということを評価しています。その気持ちは今も変わりありません。しかし建物を建てるに当たって、町直営では補助金が出ないから結局は民間の福祉法人を事業主体者にして、それで補助金をもらうということが事情としてあったようです。そういうことで恵福会に打診をして雅荘の経営を地域密着型小規模特別養護老人ホームとしてサテライトの経営をするということになったわけです。私は何を言いたいかといいますと、これは経過に照らしてみて恵福会が主体的にプランを立てて、町側に補助金の要請をしたという物件ではないということなんです。この問題に対処するときに絶対明らかにしておかなければならないのは事業に着手する時の経過の問題なんです。だから一遍、恵福会が雅荘を運営したからといって町の責任は無いですよ、あとはあなた方の主体性において経営辻褄を合わせたらいいじゃないかと。あなた方にばかり応援すると、じゃ他の施設はどうなるんだと、公平性を欠かないのかという問題になってくるわけです。私は再質問で申し上げておりますけれども、雅荘だけではいいというふうには全く考えておりません。これは雅荘に対する支援は雅荘に対する具体的な経営と、個々が抱えている事情や希望に応じてどう対応するかという問題は行政の宿題です。それに留まらないで他の介護保険施設に絡む施設たくさんありますから、これ多かれ少なかれ報酬減による経営難、スタッフの確保これはもう深刻な状態です。私聞かされてますけども、結構、引き抜きというと失礼になりますけれども、スタッフの移動があるようです。それは結局は処遇の問題が前提になっていると思うんです。全国的に出されている例では、他の職種に比べて非常にきつくて、大変な仕事なのに一口で言って月10万は足りないと。有資格者がたくさんいるけれども現場に入っていかないのは、そういう問題があるんですというふうに聞いているんです。ですから町長は資格得る時の支援制度は、確かに立派にやってらっしゃいますよ。立派だと思います。しかしその効果、果実というのは出てますか。資格者はいる、スタッフはいるといっても結局少しでも良い条件のところに動こうとするものだから、それぞれの施設の定着率が非常に悪いと言うんです。そのことの悩みというのは現場に聞きますと、深刻なものがあります。ですから私は再質問で申し上げておりますように、狭く恵福会雅荘の問題に限定しないで、町内全体の介護施設の持続的な経営に目を向けて、町独自の人件費補助の創設、これをいよいよ考えるべき時期に来ているのではないかということを提言したいと考えているわけであります。これは今日お答えいただけなければ議会終わってからでも結構ですから、内部で深刻な検討をしていただきたいと思います。再々質問の最後に町長この雅荘の再開の問題、これを今日ある程度、町長の見通し踏み込んでおっしゃっていただけませんか。単純に小規模特老としてサテライトの姿で再開するということが果たして可能なのか。そこが無理だとすれば、3億をかけたあれだけの立派な内部施設を持っておりまして、瀬棚区の皆さんだけじゃなくて入りたいと言っているんです。出されちゃったけれどもああいうところにまだ入りたいと。それからまだその年齢ではない方も、俺いずれああいうところに入りたいんだから、何とか再開してよねというのが区の中での多くの方々の声であります。こういうことについて町長はこの切羽詰まった局面の中で町長責任としてどのように決断し、どう結論付けるのか、これについての考え方を最後に伺っておきたいと思います。以上です。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

それではお答えをいたします。そもそもの発端は、介護報酬の改正ということによる減収により経営難ということだったと思います。そのことにつきましては、29年にも要望いただいて、その内容について十分理解をした中で議会にも相談をさせていただいて、30年に支援をさせていただいたという経過がございます。私たちとしましては、そうした介護報酬の削減に伴う経営難ということで、ずっと理解をしておりました。ただここに来まして介護報酬の削減よりもむしろ人材確保の問題ということが生じてまいりまして、そのことにより入所者を受入れることができないそういう制限をしたことによっての大幅な経営の赤字ということが生じて参りまして、結果的に継続ができなくなったという状況でございます。介護人材の確保につきましては、先ほども申し上げましたが、私たちとしていろいろと手を尽くして来ているところでございますが、実際の効果というのはなかなか厳しいということにつきましては、おっしゃるとおりでございますます。ただ事業者によってはやはり定着率のいい事業者もございますし、いろいろな対策をとってる事業者もいるわけでありまして、そういった意味においては、やはりそれぞれの事業者において働きやすい環境の整備であるとか、そういった事業所として取り組める部分について一生懸命頑張っていただきたいと思っているところでございます。それから再開という問題でございますが、これは私たちもこの再開に向けて、今取組んでいる最中でありますが、今町内事業者を通じて再開できるかどうかということの検討をしてもらっている状況です。この結果につきましては、この結果が出次第また報告することになると思いますが、もし仮にそれが叶わないといったことになった場合には、もう少し幅を広げた形で再開を検討するということになろうかと思いますので、その点につきましてもいろいろと恵福会本体としっかりと協議をさせていただいて、できるだけ町民の皆さんの期待、菅原議員の今回の思いに沿えるような形で汗を流してまいりたいと考えておりますことで、ご理解をいただきたいと思います。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

この恵福会に限らずこうした高齢者の介護福祉施設につきましては、大変町としても重要に感じているということで、申し添えたいと思います。

出典:せたな町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月20日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる

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