森町議会 令和元年第2回 12月会議 2019年12月3日
鷲ノ木環状列石整備等について
- 聞いた人
- 伊藤昇 議員
- 答えた人
- 教育長 増川正志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 伊藤昇
それでは、一般質問させていただきます。鷲ノ木環状列席整備等について。国指定史跡鷲ノ木遺跡は、平成15年に森町教育委員会が発掘調査を行い、環状列石と竪穴墓域等が発見され、環状列石は道内最大規模であることから、平成17年に東日本高速道路株式会社と協議をして、現地保存が決定され、現在に至っております。環状列石は北海道、北東北の縄文遺跡群の構成資産でありましたが、平成27年12月に構成資産から除外され、関連資産に位置づけられておりますが、その経緯はどのようなものだったのか。関連資産としての取り組みを今後どのように進めるのか。同遺跡は森町が他に誇れる国指定史跡であり、環状列石としては保存状態も良好であり、貴重な遺跡であります。平成26年度には遺跡指定範囲も広大な用地を取得して発掘調査をしている状況であり、遺跡の整備、保存などの具体的な取り組みをどのように考えられているか。また、年に数回の見学会を実施するなど町内外の方々に鷲ノ木遺跡を理解してもらう取り組みをしておりますが、この遺跡を生かした学習施設や榎本軍鷲ノ木上陸跡地など町内に点在する歴史や文化財を生かした地域の活性化を図る計画づくりをどのように考えられているか、教育長の所見を伺います。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
お答えします。関連資産に位置づけられた経緯についてですが、平成25年度に世界遺産登録申請書原案を提出し、平成27年度に至るまで国内推薦候補とはならず、その理由の一つが構成資産の選択という課題でした。世界遺産委員会等は、遺跡周辺の開発の有無や景観を評価する傾向にあり、景観を問題しされ得る鷲ノ木遺跡と他の1遺跡を平成27年12月に世界遺産推進本部会議において関連資産にすることが決定されたものです。関連資産としての取り組みについてですが、推進本部より将来の世界遺産追加登録も視野に入れた一体的な保存活用についての検討を継続するとしており、縄文遺跡群の世界遺産登録が果たされた後、鷲ノ木遺跡が追加登録されるよう保存活用を進めてまいります。今後の鷲ノ木遺跡整備、保存の取り組みとしては、平成29年度に保存管理の原則を明確にした史跡鷲ノ木遺跡保存管理計画を策定しました。これを踏まえ、現在鷲ノ木遺跡整備基本構想を作成しており、遺跡の公開、活用と保存のための整備を両立させることを目的とした今後の整備の指針を検討していきます。この遺跡を生かした学習施設については、まずは森町遺跡発掘事務所の一層の活用を考えております。また、文化財による地域活性化を図る計画の作成については、個々の文化財の調査、保存、活用を進めながら関係部署とともにどうあるべきか考えていきたいと思っております。以上でございます。
議員の再質問 5番 伊藤昇
再質問させていただきます。関連資産なり、町としては遺跡の整備や保存のあり方など今指摘をされたと。指摘された景観問題の対応として、担当課からも聞いたのですが、いろんな方法を考えているというようなことをちょっとお聞きしましたので、そのあたりどのような考え方があるのかをお聞きしたいと思います。それから、ストーンサークルなのですけれども、冬の期間シートで覆って管理をしているわけでございます。これを数年にわたって繰り返している状況がずっと続いているわけですが、列石に与える影響というものは幾らかでもあるものなのか、あるとすればどのような状況なのかということをお聞きします。また、管理面で鹿の侵入だのあるように聞いておりますが、ストーンサークル内の地盤の被害ですね、石でなくその周りですとか中ですとか地盤の被害がないのかどうか。あるとすれば、あそこのフェンスを高くして入ることができなくするだとか、そのようなことを考えられる必要はないですか。侵入があるかないかも含めまして、私が昔ちょっと聞いている中ではありましたので、現在どのように、あるのかないかも含めてお尋ねをしたいと思います。次に、地域住民への周知として遺跡見学会を年4回ほど実施しておりますけれども、町内の方々が1週間前に申し込みしたにもかかわらず、定員に達しているというような理由で見学ができない状況はいかがなものかなと思っております。せっかく多くの方が興味を持って参加したいと申し込みをしていることから、教育委員会として対策が必要ではないかと思っております。その辺いかがでしょうか。また、定数30名に対して実際の参加人員が少なく、定員割れをしたときもあると聞いております。事実であれば、町内の住民が参加できない応募方法は行政として無策としか言いようがないのではないかと思います。応募した方は全て参加させるべきと私は考えておりますが、いかがでしょうか。今年度全体で断った人数ですね、そういうものを把握していると思うのですが、何人断っているか。応募チラシは当初は前日までということだったのですが、応募チラシには実施日の2日前までに応募となっておりまして、これでは町民が、1週間前にもう断られているわけですから、見学できないという状況になるのではないでしょうか。断った方に社会教育課、担当課としてその対応としましてパンフレット一式を差し上げるとか、町内外の方々に残念でしたけれどもというような対応というのは必要でないかと私思いますが、いかがですか、教育長。それから次に、計画の策定、いろんな関連の部分等やっていきたいという話もございましたけれども、購入した用地というのが、私はっきりしたちょっと数字持ってはいないのですが、聞いた中では7万8,000平方メートルくらいの用地を取得したと、26年に。学習施設なり、例えばですよ、あずまやをその上に、今は町の用地なものですから、昔は違いましたけれども、あずまやを建てて、環状列石を一望できるようにするとか、見やすくするというような見学施設の整備、そういうもの考えられませんか。それから、周辺一帯の環境整備、あれだけ大きなものありますので、早急に進めるべきと思いますけれども、いかがでしょうか。それから、榎本軍の鷲ノ木上陸地と鷲ノ木の環状列石は近くにありますから、歴史街道的な地域の活性化方策の検討など進めるべきではないでしょうかと思いまして、そのあたりの教育長のお考えも質問とさせていただきます。よろしくお願いします。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
幾つもあってちょっと漏らすかもしれませんけれども、漏らしたら指摘下さい。まず、景観についてですけれども、非常に難しい問題であります。下に高速道路があるということですので、景観を埋めるために植生だとかもいろいろ考えられると思うのですけれども、これについてはこの後の、今基本構想を作成して、その後整備委員会を設置して、専門家の意見を聞きながら植生、管理、環境整備に努めていきたいというふうな計画を持っております。ストーンサークルの、いわゆる列石の劣化、保存についてですけれども、これについては専門家の協力いただいているのですけれども、まだ保存、劣化についての結論は出ていない状況であります。いろんな方法としては保温シートだとか、紫外線を防ぐシートがあるというふうに聞いておりますけれども、それが本当に有効的であるのかということは、このことも含めてこの後の基本構想を策定した後の整備委員会できちんと正確に強めていきたいというふうにして考えております。3つ目、鹿の進入については形跡はあるようです。ただ、それで陥没などの被害はないというふうに聞いておりますので、現状の維持でいいのではないかと考えております。周知、また見学会の周知、また定員設けて、残念ながら漏れた方がいたということも聞いておりました。ただ、これについては私ども残念だと思っていますけれども、それほどこのたび意外と定員を数名オーバーして何回か、数回ですね、お断りした経緯ありますけれども、そういった意味で世界遺産の盛り上がりがこの森町においても出てきた傾向かなというふうにして考えておりました。いろいろ断った人数は今正確には把握できておりませんので、担当課のほうからまた後でお伝えしたいと思います。また、残念ながら定員割れになった、定員が漏れた方にはパンフレット等も差し上げると、いろんなそういう提供も考えられるかと思いますので、今後また考えていきたいというふうにして考えておりますけれども、ただ見学会の回数等につきましては今後予定でいけば来年、再来年、世界遺産が可能性がわずかにありますので、そういった中でまた機運が上がってきますので、回数等についてはまた考えていきたいというふうにして思っております。また、公有地が取得できましたことから、議員がいろんな学習施設とかの設置、あずまやの設置のこともありましたけれども、これもそもそも基本構想を持って、その後整備委員会で一体どういうことが必要なのか10年単位で考えなければいけないということだと思っておりますので、それも含めて周辺一体の史跡を取り巻く周辺の環境整備についてもそういった整備委員会の意見も尊重しながら取り組んでいきたいというふうにして思っております。榎本軍の上陸地に当たって、先日もちょうど大きく出ておりました。新聞で森桟橋が発表して、札幌で大きな反響を得て、大きなニュースになりましたけれども、やはり私ども持っている鷲ノ木遺跡も大きな財産です。それから、上陸地も大きな財産です。森桟橋も大きな財産なのですけれども、さらに調査を進めて、明確な価値だとか、そういうところを明らかにしながら、一つ一つ保存活用を進めていきながら、さらに単体だけではなかなか景観づくりには至りませんので、関係部署と詰めながら一体今後どういうふうにやればいいのか考えてまいりたいというふうにして考えているところです。以上です。
議員の再質問 5番 伊藤昇
まず、鹿の関係だったのですが、今のところ地盤に対する影響はないとおっしゃいましたけれども、昔あそこに穴あいたことあるのです、地盤の中に。それは、鹿でないですけれども。ですから、そういうこともありますし、あれ2メートル幾らしかない地盤なのです。ですから、そういうことからして、雨がどうしても流れていくという状況もありますので、そういう動物の侵入があるということは、大事なストーンサークル自体が野ざらしになっている状況にありますので、それをそのままで保護するということがまず重要だと私思いますので、そのあたりも検討していただければと思います。それから、人数なのですが、大変残念です。これから人数でご質問したかったのです。と申しますのは、もうちょっと少ない人数であれば9人乗りのマイクロバスでも出して、皆さん乗せてあげるくらいの、そういう技量があっても私はいいのでないかと思うのです。せっかく見たいという人なのですから、よそから来る人もいますし、わざわざ旅行の行程に入れて見たいという人も中にいたかもしれません。そういうことからすると、森町の礎になると思いますので、ぜひそのあたりもご検討いただければと思います。それで、発掘事務所のお話ございましたけれども、町の広報紙でいろいろと遺跡について掲載をしています。連載しています。ただ、それ文書で見ているだけで、出土するものというのは発掘事務所で、ちょっと言葉鮮明でなくてごめんなさい。発掘事務所で見るしかありませんけれども、なかなかそこに行く交通手段を持っていない方もたくさんいらっしゃるわけです。ですから、気軽に見れるような施設というか、そういう何か見れるような方策も検討すべきではないかと思います。そのあたりもちょっともしあれば教育長、お願いしたいと思いますけれども、いずれにしましても鷲ノ木の環状列石は貴重なものでありますので、教育委員会として早く重点的にいろんな取り組みをして、そういう地域以外のところにも発信できるような方策をすべきだと思いますけれども、いかがですか。それから、用地なのですけれども、用地も買って本当に何年も、5年も6年もたっているわけですから、検討委員会、検討委員会と言わないで、その前に幾らでも、教育長いろんな発想お持ちだと思いますので、どんどん進めていっていただければと思いますが、いかがですか。以上で再々質問とします。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
再々質問についてお答えします。先ほど鹿の侵入のことについて穴というか、陥没になったということ、それは私も聞いておりました。雨の浸入によって陥没したということで、それも専門家に指導いただきながら修正、回復をしているところであります。そういったことがないようにまた担当課に指示をして、小まめに見て歩くよう指示して、そういったことがないように努めてまいりたいと思います。また、そういった鷲ノ木遺跡は本当生の遺跡をそのままむき出しにして見ていただいているというまれな、希有な遺跡であります。そういった意味で保護のあり方については大変重要なことでありますし、あれを埋め戻したらほとんど価値がなくなってしまうということは承知のとおりでありますので、今後設置されるであろう整備委員会で十分に検討して、どういった保護があるのか検討してまいりたいというふうにして思っております。それから、バスの問題ですけれども、これも見学会については平成29年は3回実施して72名、平成30年は3回実施して57名、本年度は4回実施で102名ありました。おかげさまで町内はもとより、町外の方々の参加も多く見られて、静岡から参られたりして、大変うれしく思っております。来年度についてはその回数をいま少し多くしようというふうに考えておりますので、そういった方法についてもまた落ちのないように実施について検討してまいりたいと思います。発掘事務所について、とりあえずまずはあそこの事務所の一層の活用を図ることがまず第一でありまして、大きな皆さんが活用しやすいような、そういったガイダンス施設等の学習施設については、繰り返しになりますけれども、これから基本構想、整備委員会の中で検討していきたいというふうにして考えております。何もかにも議員おっしゃるように早くしてくれということもわかります。でも、このことについても随分時間かかったように思いますけれども、これも平成17年での史跡指定の段階で本来であれば範囲も明確にして国指定史跡にするべきところだったのですが、遺跡の保存を急いだものですから、遺跡の、史跡の範囲を調査するのにまず5年かかりました。その後さらに追加指定に当たって27年度まで第2次の発掘調査がかかって、おかげさまでそういった調査が確認されて、平成29年度に史跡の活用を明確にした。何が一体鷲ノ木史跡で重要なのか、何が大切なのかということの保存、管理の方針を明確にした鷲ノ木遺跡保存管理計画ができ上がったのです。それを受けて30年、31年、今年度基本構想の作成に至ったということで、何かもどかしいような思いもあるでございましょうけれども、さまざまに見学会、学習会、文化財講座等開いて、住民周知をして、その都度進捗状況に努めてまいりましたので、ご理解をお願いしたいと思っております。以上でございます。