森町議会 令和元年第2回 12月会議 2019年12月3日
自治体職員の副業について
- 聞いた人
- 河野文彦 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 9番 河野文彦
通告に従いまして、質問させていただきます。自治体職員の副業についてです。近年副業に関しての考え方が変化しており、民間企業のみならず、国家公務員においても働き方改革の一環として副業解禁に向けた動きが広がりつつあります。これまでは法律や就業規則でダブルワークを禁止してきた背景には、副業によって本業がおろそかになる可能性や企業情報や地域住民の個人情報が漏えいするといった懸念、特定の団体の利益につながる行為に加担するべきではないといった考えがあったのだろうと思われますが、政府が推進している働き方改革と矛盾を唱える声もある中、多様な働き方を後押しすることに方向転換したのではと思います。既に副業を解禁している自治体があり、兵庫県神戸市では全国に先駆けて行われております。神戸市では、地域貢献応援制度と銘打ち、人手不足や高齢化によって持続的な活動が難しくなってきているNPO法人や地域団体の課題解決への新たな取り組みと位置づけており、活動に参加した職員の視野の広がりや能力の向上、地域住民との触れ合いから実態を間近で知ることができると期待されております。過去に類のない取り組みでありますが、地域の課題を吸い上げ、施策立案に反映できるといった良い面もありながら、過重労働や本業散漫になるのではと懸念もあるのが事実ではあります。しかし、しっかりとしたガイドラインを策定し、認められる範囲での副業解禁はさまざまな面で効果的な取り組みと言えるのではないでしょうか。森町は、農林水産業といった1次産業を基軸とした2次産業、3次産業と裾野の広い産業構造でありますが、近年は人口減少、高齢化からの労働力不足が深刻であり、廃業する企業、自営業者や活動を縮小する地域団体が後を絶たない状態であり、副業解禁が地域産業の労働力確保の一助となる可能性も秘めております。もちろん職員に副業を強要するようなことはあってはなりませんが、多様な働き方を進めるためにも選択肢があることは職員を確保するためにも効果的な一面があるのではないでしょうか。まだまだ試行錯誤の段階であり、多くの課題があるとは思われますが、地域経済の実情に合わせた行政のあり方を住民の方々と見詰め直す良い機会だと考えますので、質問いたします。1番、職員の副業解禁についてどのように考えるか。2番、導入へ向けて職員や企業、自営業者の意向調査が必要と思われるが、どのように考えるか。以上、質問させていただきます。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えします。地方公務員法第38条の営利企業への従事等の制限において、任命権者の許可を受けなければ商業、工業または金融業、その他営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社、その他の団体の役員、その他地方公共団体の規則で定める地位を兼ね、もしくはみずから営利企業を営み、または報酬を得ていかなる事業、もしくは事務にも従事してはならないと言葉で申し上げただけではわかりづらい部分もありますが、簡単に言うと任命権者の許可を受けなければ従事してはならないと規定されております。営利企業への従事等については、地方公務員法においては制限はされておりますが、一律に禁止されているわけではありません。1点目ですが、本業である公務が最優先されることが最も重要でありますが、職務の公正な執行の確保、公務の信用の確保、職務専念義務の確保の観点から総合的に判断するべきであると考えております。2点目ですが、副業は職員の能力開発と地域貢献活動の促進のため職員みずからの自発的な意思のもとに行われるべきであり、そのための意向調査は不要であると考えております。以上です。
議員の質問 9番 河野文彦
あくまでもやはり職員の希望といいますか、ですからみずから手を挙げる方がいるかいないかというのは大事なところかなとは思うのですけれども、ちょっと隣の鹿部町で副業解禁といった取り組みをいち早く、全道で初と言われております。先に全国的に見て解禁している自治体を見ても、職員の収入向上というところだけではなくて、あくまでも公共活動への手助けだとか町の発展、活性化につながる活動といった部分で許可を設定しているようであります。そういった中で、お隣の鹿部町の取り組みは非常に先進的な取り組みであるのかなと関心を持ったところで質問させてもらっているのですけれども、森も鹿部も漁業者がとっても多くて、養殖事業なんかが盛んに行われているのですけれども、集中した時期に多くの人手、アルバイトが必要な事業であるのはご存じのことかとは思われるのですけれども、自分も学生のころとか毎年森に戻ってきてアルバイトしてきたというのを今思い出しているのですけれども、鹿部町の件が新聞に出てから漁業者の方にちょっと聞いてみたところ、人手を確保するために時期や時間帯ずらしてやっていったりなんかして、何とか人手を確保しているというような話がありました。そういった中で鹿部町の新聞の記事を見て、すばらしい施策ですねというようなお話をしていただいたものですから、最初のほうにでも申しましたけれども、職員にこれを解禁したからといって強要するということも絶対あってはならないですし、希望者が誰もいなかったらそれはそれで仕方ないのかなと思いますけれども、隣の町の取り組みが先進的だというふうにクローズアップされている中で、当町も情報収集からでも始めるべきではないのかなと思うのですけれども、その辺を再質問させていただきます。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再質問にお答えいたします。昨今いろんな自治体、全国津々浦々でこのように副業の解禁ということでニュース、それからメディアでも取り上げられております。逆もあります。自治体がこういう能力にたけた人、能力を持っている人が欲しいと募集して、数百人の募集を受け、その中から優秀な人間を選んでいるという、そういう自治体もあります。ですから、ただ今回の河野議員の質問はどちらかというと作業員、働く方の確保ということで、地域が働く人の確保に大変苦労しているところを何とか補いたい、そういう考えからの質問かと、そのように私受け取っております。そういう中でいろんな情報、内容については全て私どものほうで掌握はしております。その内容についても当然分析した上で、やっぱり大事なのは、議員の質問にもありますように、強要、強制すべきでない。とにかく本人のやる気、それから当然肝心な仕事に支障を来してはならない。この辺を踏まえるのであれば、やはり私も職員の中でもし積極的にそのような、それをクリアしながら町内の企業をちょっと手伝ってみたいと、そういうものがあれば当然考えていくべきと、そのように思っております。情報収集に関しましては、町内の逆バージョンの情報も私どもちゃんと掌握していますし、研究はしております。今後についてももし町として取り組めるものがあれば取り組みたいと思います。また、先ほどありました、意向調査、ありましたね。意向調査について聞かれていませんけれども、これは意向調査した場合にやはり期待をしてしまうと。うちで何人欲しい、何人よこしてくれと、町内全体からそういう意向をとった場合によこしてくれるのだろうなと、そういう期待が膨らんでしまう。その期待を裏切るわけにはいきませんので、やはり職員の中でぜひこれに取り組んでみたい、そういう積極的な職員がいれば私後押しするつもりでおります。以上です。
議員の質問 9番 河野文彦
繰り返しになりますけれども、あくまでも希望する職員の方がいたらいろんな選択肢を準備してあげるのも雇用主といいますか、町としても大事なのかなというふうに思っております。この副業の解禁というようなニュースを見て、地域の労働力の一助になればという部分、公共的な部分という基軸はずらせないと思いますけれども、またもう一つ、近年いろんな家族形成や余暇ですとか趣味、嗜好が変化して、やはり本業以上に収入が必要な世帯というのが多いのかなと。また、子供の進学とか、そういう時期を迎える世帯では本当夫婦共働きで必死に資産形成、全力で取り組んでいるといった事実もありますので、特にそういう年代の世帯というのはこういう副業解禁については歓迎するのではないかなというふうに思っています。さらに、年金2,000万円問題というのがちょっと前に話題になったと思うのですけれども、本業で足りない分は副業で得ていくといった時代が到来してしまうのではないのかなと。今まで社会全体で一つになってさまざまな福利厚生を実現してきたかと思うのですけれども、これから少子高齢化、大きなハードルとなって持続可能な社会保障が難しくなっていくと予想されている中で、職員の方々が副業がもし可能になって、副業によってプラスアルファのしっかりした資産形成をしていければより安心して定年を迎えることができるので、職務にも専念できるのかなという一面もあると思いますので、その辺について町長のお考え聞かせていただけたらと思います。お願いします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
ところどころ体は大きいのに声が小さいので、聞きづらかったところがありますが、お答えいたします。まず、私、結構、今報酬のことをお話しされたので、報酬少ないけれども、若い職員にはまずはしっかりと仕事を覚えてほしいと、まずここが基本です。仕事もきちんと覚えながらでもできる能力のある職員であればいいのですけれども、また恐らく最近の若い方々、人生設計をきちっとされている。何年までにこういうふうにしてとか、貯金をためてとか、そういう、いつになったら嫁さんもらうとかいろんなことをきちんと計画されているのかなと、そのように私考えます。そのような中でもとにかく町の中では労働力が欲しいというお考えもわかるのですけれども、できればただ牛や馬のように働くのではなくて、職員の能力をさらに高めるような、そういう職場に行きたいということで積極的に考えていただければ、恐らく仕事にもいろんな活力や、それから広がりを持った取り組みができるのではないかなと、そのように思っております。そして、情報としてつけ加えますと、副業で隣町でも解禁というか、許可しておるのは休日だけです。平日は、これは許可しておりませんので。それから、我が町で考えますと、一年じゅういろんなイベントがございます。あるときには全課から職員の応援をもらって取り組まなければならないものもある。そういう通年でなかなか時間が難しい職員も中にはおります。でも、時間を有効に使うということは職員の能力をさらに高めることにもつながりますので、いろんなトータル的な基本的なことを外さないように取り組みたいという職員がいれば、本当に、先ほども申し上げましたけれども、私は背中を押して、また頑張らせたいなと、そのように思う次第です。以上、再々質問の答弁とさせていただきます。以上です。