木古内町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月18日
我が町の水産振興について
- 聞いた人
- 新井田昭男 議員
- 答えた人
- 町長 鈴木慎也、産業経済課長 片桐一路
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 6番 新井田昭男
6番 新井田昭男でございます。私の質問は、一問としております。お題目は、我が町の水産振興についてでございます。令和2年第1回木古内町議会臨時会において、鈴木新町長の所信表明が行われたところです。この所信表明は、多岐にわたる政策となっており、新町長の思いが大いに感じられる内容と感じております。その多くの政策の中の一つに、「水産業元年」と位置づけ、「力強く政策を進めてまいります」と記載しています。私は、3月定例会において前大森町長に対する一般質問で、「我が町の水産業活性化について」と題し、当町の漁業が危機的状況にあることについて議論をしてまいりました。このような状況の中、新たな思いを抱く新町長には、一次産業全体への新たな振興策に期待を寄せております。一方で、我が町の漁業衰退に歯止めをかける振興策を打ち出すためには、関係機関とのさらなる連携強化が必要不可欠であり、急務と考えます。すでに新町長の政策予算として、一次産業への振興策「漁業者への支援予算」のお示しがあったところですが、次の2点について町長にお尋ねいたします。1点は、町長が所信表明に掲げる「水産業元年」とは、どういうことなんでしょうか。これが1点。二つ目に、漁業振興での行政支援策、つまり政策予算の考え方についてお尋ねを申し上げます。
町の答え 町長 鈴木慎也
6番、新井田議員のお尋ねにお答えいたします。はじめに、所信表明に掲げる「水産業元年」とはですが、議員おっしゃるとおり私自身、町の水産業の衰退に大きな不安を感じております。選挙活動、そして政治活動中に多くの漁業者のかたとお話をさせていただきましたが、ご意見を聞かせていただく中で、たくさんの課題があることを確認させていただきました。町の水産業は、水産資源の減少による水揚げ額や高齢化と後継者不足による漁業従事者の減、必ずしも満足ではない収入など、マイナスのイメージが強く残っているのが現状であります。この状況を打開するため、本年を「水産業元年」と位置づけ、漁業発展の取り組みを、力強く一歩一歩進めてまいりたいと考えております。町の水産業の推進を図るには、水産資源の増加やその水産資源を守る方策、担い手の確保や漁業収入の安定化を図るための一定の支援策が必要であると考え、目指すべき姿を描いたロードマップが必要であると考えました。「水産業元年」と位置づけした理由ですが、先ほど説明もさせていただきましたが、町の水産業の現状は極めて厳しい、このままでは町の水産業は衰退の一途をたどる。そして、いままさに漁業者に対する支援をいま行わなければならないとの思いからで、これらを実行する初年度、また町の水産業の幕開けという意味を込めて「水産業元年」というワードを使わせていただきました。町の水産業がこれから再生して、発展するための新たな出発点となる1年目であります。私自身の強い決意の表れと感じていただければと思います。こうした事業を行う上で、漁業者はもちろんですが、上磯郡漁業協同組合や北海道、渡島地区水産技術指導所、また近隣の市町との連携が大変重要であり必要であります。さらなる関係の強化を図ってまいりたいと思います。町の水産業の発展を目標に、海で働く方々の収入向上を目指し、水産資源を確保し、守り、併せて漁業者の育成も図っていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。これが所信表明に掲げる水産業元年の説明であります。次に、漁業振興での行政支援策、政策予算の考え方についてお答えいたします。漁業者の平均年齢が70歳を超え、毎年廃業する漁業者が出ている中で、現在の組合員数は27名となっております。過去には、木古内の海は活気があり、家族総出で漁をしていた時代があったと聞いております。活気ある木古内の漁業を取り戻すため、漁師さん一人ひとりの声を聞いて、その想いをカタチにして、制度設計をしたものが今回提案させていただきます「木古内町漁業者チャレンジ応援補助金」です。これは、「資源を確保し、資源を守り、漁業者の育成を図る」この三本柱、三つの柱で新たな水産業振興を目指していきます。この制度は、五つの個別事業を一つにパッケージ化して、制度として創設をいたしました。その五つですが、一つ目は栽培事業、養殖事業、漁業活動支援事業、人材育成事業、漁業総合支援事業、この五つの事業をうまく組み合わせて、漁業者さんにとって有意義な補助制度となるように実践してまいります。また、町の漁業振興のために覚悟を持ち、しっかりと取り組んでまいります。以上です。
議員の質問 6番 新井田昭男
答弁、ありがとうございました。非常に内容については、所信表明含め、また政策の一次産業の支援の内容含めて、まさに必要不可欠な内容と理解しております。ただ、町長が大きな声でいまの「元年」という謳い文句と、それと振興に関わる部分のお話を力強く述べていただきました。ただ、非常に残念なのは、これから審議される部分当然あるんですけれども、今回の政策の部分で五つの政策の予算が計上されております。その中の一つが、いま私がちょっと尋ねております、一次産業の支援と。この総額がトータルで5億8,500万円ちょっとなんですね。一次産業の支援っていうのは、1,980万円ですよ。これ構成比で見ると0.34%ぐらいしかならないんですよ。いまのお力強いお言葉に大変私も感銘しているんですけれども、どうも金額ベースでいったら、もうちょっとやはりどうなんだろうという思いあります。もう一つは、内容はこの五つのパッケージにしていますけれども、町長もおそらく1月の20日だったと思いますけれども、毎年やっている議会懇談会やっています。漁組との懇談会を持った時に、私、資料いただいております。おそらく町長ももらっていると思いますけれども。この資料を見ますと、ほとんどがいま町長がこの五つのパッケージといった部分がこの時に要望された部分とほとんど変わっていない状況だと私は思っているんです。残念なのは、その要望に応えるというのは非常に大事なことですし、私もそうだとそんなふうに理解はしています。ただ、この五つのパッケージの内容を見ますと、ほとんどがいま言ったように漁組さんの言葉が網羅されていると。残念なのは、この振興策の中で養殖っていうのは確かに、養殖栽培とか養殖業っていうのは今後出てくるんだけれども、そこについての具体的な提案がされていなっていうことですよ。これは、つまり漁組さんそのものが困っていることに対しては、この書面でお願いしますと、どうか援助してくださいと。ただ残念なのは、漁組さんも「実はこういう事業展開したいんだけれども、行政さんよ」と、「何とか力を貸してくれ」とそういう提案が一切ないんです。さらに残念なのは、いま言ったように行政もその姿勢も非常に思いはわかります。ただやはり、安定的な収入だとか雇用云々だとか、非常に言葉とすれば十分理解できますし、そのとおりだと思うんですよ。この辺の政策、これがちょっと私は大変非常に申し訳ないんだけれども、非常に手薄さを感じる。この辺のやはり確かに五つの部分は先ほどくどいようですけれども、町長政策は非常に前向きな考えを持っているとそういうふうには理解しますけれども、やはり個々について見ていくと、どうもいまいち総体的な構成比見ていくと、やはりどうもちょっと足踏みせざるを得ないのかなとそんなふうに私は思うところです。きょうも実は私、5時頃を起きてちょっと海辺を見たんですよ。そうしたら、私の前浜っていうのは青森がここもそうだけれども、非常にきょうは凪が良くて、たった一艘だけです。おそらく3.99tか4.99tの船、それに関わる和船が一艘だけ操業しておりました。非常にこれ毎回私、前浜見る機会が多いんですけれども、非常にこれは大変ないつも思っているんです。大森さんの時も何とかしなきゃいけないですよねということできたんだけれども、なんか今日まで同じような流れできているんだけれども、その辺の例えば養殖なんかでもいろんな養殖があって、新聞紙上きょうも二海サーモンという事業展開がされて、それはなんか軌道に乗っていると。そんなこともいろんな各漁組さんも試行錯誤しながら、いろいろ事業展開しているんですよ。だから、そういう部分をやはり情報共有しながら、やはり良いところは横展開していくと。そういう姿勢も大事じゃないかと思うんです。まずその点を養殖に対する思い、構成に対する思いというのをもう1回お尋ねしたいと思います。
町の答え 町長 鈴木慎也
新井田議員のお尋ねにお答えいたします。確認ですが、構成っていうのは何の構成ですか。いままで何十年と我が町どうだったでしょうか。この半分以下だったんです。そこに1,500万円のある程度漁師さんの実情にあわせて、漁具だったり船だったりそういったものに対応する、そういった1,500万円を積ませていただきました。確かにそれで満足でいく金額ではないと私もそう思います。ですが、大切なのはいままで取り組めなかったことに一歩ずつでも取り組んでチャレンジしていく、それによって少しずつ漁師さんが元気になっていく、その積み重ねであると思っております。ですので、「漁業元年」という意味ももう一度しっかりと私もお伝えしなきゃいけない、これが完成形ではないということです。まずは、ここからしっかりとスタートさせていただきたいとそういった思いの表れです。それで今回、私が徹底的にこだわったのは、いま「漁組さん」という言葉がありましたが、漁師さん一人ひとり、その実情と気持ちと全てをできる限り声を集めて形にしたんです。これは、いままでよくあった議論では、町と漁組と漁師さん、同じ方向を見なきゃだめなんです。でもそれがいままで満足だったかというと、新井田議員も同じ気持ちだと思うんです。決してそうではなかったかもしれない。ですが今回、漁師さんのまず声を一つひとつを形にする、その中で最初の答弁でも締めの言葉として言わせてもらいましたが、関係機関とのしっかりとした連携が必要であると。新井田議員からいただいたご指摘は、ごもっともであるという部分と同時に、これから町としましてもより力強い決意で取り組んでまいりたいと思います。そして、新井田議員におかれましては、やはりこの海という部分で非常に過去の一般質問でしたり、議員活動の中で重点を置いていらっしゃると思っております。引き続き、町の漁業発展となるようなアドバイスをいただきながら、ご指摘を参考にさせていただきながら、しっかりと努めてまいりたいと思っております。それと、養殖のほうですが、担当課長から説明させます。よろしくお願いします。
町の答え 産業経済課長 片桐一路(産業経済課長は2021年9月まで)
それでは、まず養殖事業の関係について、ご説明をさせていただきます。まず今回、ホタテ、カキの養殖事業の種苗購入の半分の補助を出させていただきたいと思っております。これについては、当然町の養殖漁業者さんの生活の安定というものをまず第一にあります。また、養殖漁業者さんの資源の確保、これも重要なことだというふうに思っています。また今回、ホタテ、カキについての養殖事業の展開を図る上で、新たな漁業者さんの展開も一定程度視野に入れております。また、その他の養殖業、例えばコンブ、あるいはワカメにつきましては、漁業活動支援事業の中で、ロープの購入ですとか乾燥機等の購入なんかも補助とすれば一定程度ありますので、そこら辺を上手く使っていただいて、養殖事業の展開を図ってまいりたいというふうに思っております。
議員の質問 6番 新井田昭男
町長の思いを再確認はちょっとさせていただきました。ただ、担当課いま話出ましたけれども、聞かれることの委員会では、予算も含めた審議も含めた中でやはり現場の声が必要だよねと、現場やはり聞いてよということも何回かお話をさせていただきました。おそらくそういう部分も網羅されている部分は当然あるというふうな認識はしていますけれども、ただ、いまちょっとカキだとか新規の部分、そういう部分の種苗に対する手当をしたんだというようなことなんだけれども、ウニだとかあるいはカキ、アワビやっているんだけれども、それなりの当然ながら成果は出ている。ただ、私が言いたいのは、やはりいままでやってきたことはやぶさかでは、そのまま結果として出るわけですから。そして、会員の皆さんというか組合員の皆さんに還元できているわけだから、それはそれでいいんですよ。ただ、先を見ていま少なくても町長含め、担当課も含め、いまの我々の漁家の分析をされているわけだよ。70歳以上だとか、あるいは27人だとか、もうこれから立ち入らないとかという思いが当然その先にあるわけでしょう。そうした中で、いままでやってきたことは、それは何も私は別に否定することも何でもないですよ。大いにやってほしいです。ただ、プラスアルファとして、やはりこの先を見据えた中でいけば、いろんな先ほど私言ったように、いろんな漁組さんも悪戦苦闘している中で、成功を成し遂げているところもあるわけですよ、陸上養殖、海上養殖。先ほども言ったように、海藻っていうのは漁組さんの資料でも満度ですよ。ほぼ計画どおり推移されている。見えない漁業っていうのは、いわゆる採る漁業っていうのは、全く鮭然り、カレイ・ヒラメ然り、そういう見えない漁業、いわゆる採る漁業に関しては、全くの大変な大赤字ですよ。だから、漁組で例えばそれを打破するために、資金を上乗せしなきゃならない。上乗せするためには、組合員からさらに出資を募って、要するにそういう部分も謳っているわけですよ。だから、そういう部分でいけば確かにそういうことも必要なのかもしれないけれども、私が不満なのはやはり行政としても組合員に物申す、物申すということは提案をすると。漁組も行政に対してこういう提案があるから、それに対して支援してくれっていうお互いのそういうことが大切だと私は言っているんですよ。何もいまやっていることに対しては問題ありません、大いにやってください。否定するなんて一つも私は言っていませんから。ただ、先を見据え、あるいは雇用のどうだこうだっていう中で、やはりそういう目線も当然必要ですし、何回も言っているんだけれども、養殖事業なんていうのはきょうやったからあした成果が出るっていうことではないんですよ。2年も3年もかかる。だから、そういう部分でいけばいまから一歩一歩、町長が言ったように一歩一歩やっていかないとこれ採る漁業なんていうのはしれています、この辺。私は、大変申し訳ないけれども、漁組はいま例えば知内方面しか目向いていないですよ。悪いけれども、怒られるかもしれませんけれども。そういう中で、もう少し我が町の資源確保だとか言葉では言えるんです。だけれども、行なうは難しですよ。そのためにやはりいまから一歩一歩やっていかないと町長が言った言葉が「何だ言っただけでないか」そんなふうに捉えられたくないから、私もこうやって青筋立てて言っているんですよ。決して町長が言っていることは理解していますし、本当に前向きに考えているな、漁組のために考えているなっていうのはわかります。ただ、プラスアルファとしてお互いのそういう提案を持って、同じ事業費を使うんだったら、やはり成果が出てハイリターンとして町に戻ってくるようなシステム作ったほうがいいですよ。どうですか、いまのこの五つのパッケージの1,000何百万が一般会計ですよ。つまりパーセンテージでいけば、約90%が一般財源使っているんですよ。だから、そういう部分でいけば非常に重要な一般財源を町長の思いで使っていくんだと。担当課も含めてやはりこの辺は、意気に感じなきゃいけないと思いますよ。そして成果を生む、そのためには成果を生むっていうことは、雇用も含めてあるいは漁家の収入も含めて、トータル的な部分をやはり視野にしていかないとやっていることにどうだどうだって言ったって、そんなもの当たり前の話ですよ。先を見据えたことにどうやって提案していくんだっていうことを私は言いたいんです。もう1回その辺聞きたいです。
町の答え 町長 鈴木慎也
新井田議員のお尋ねにお答えいたします。先ほどの相澤議員同様、新井田議員も私と同じ気持ちで、熱い心を持って一次産業のことを思っているんだなというのが伝わってまいりました。確かにおっしゃることでごもっともな部分もあるのですが、一般財源の中で結局多いのがどうなのか少ないのがどうなのか、ちょっとそのあたりのご質問の趣旨が理解なかなか難しかったんですが、要するにたぶん多いとか少ないとかそういうことよりも、漁業者さんの声を聞くのは大事だと。だけれども、いまを守ることが未来を作る。だけれども、しっかりと未来のビジョンも作って、考えて、目標を作って、そこに向かって取り組んでいこうと。そのためには、漁師さんと町側だけではなくて、漁組だったり大学だったり研究所だったり、もちろん議会も町民も含めて、みんなでやっていきましょうとたぶんそういったことを気持ちとしておっしゃいたいんだなと受け止めさせていただきましたので、今後ともこの制度がこれで終わりではないんです。これが最初の姿なんです。これをより成長させていくためにも、議員皆さんのお力を借りながら進めていきたいと思っておりますので、よろしいでしょうか。
議員の質問 6番 新井田昭男
ちょっと少し熱くなった話をして、大変聞きづらい部分もあったんじゃないかと思います。町長には、ぜひそういう思い、私どもの思いも含めて、鋭意努力されていただいて、やはり今後につながる施策を大いに構築していただいて、我が町のためになるような政策をどんどんどんどん打ち出していただければなと思います。あともう一つは、やはりいまちょっと触れましたように、いずれにしたって財源があるわけです、事業展開するためには。だから、そういう部分でいけば何回も申し上げますけれども、やはりその事業展開踏襲した中で、それを町のためにまたリターンとして帰ってくるようなそういう仕組みをもうちょっと考えていただきながら、そして成果の生む。これは、担当課としては非常に厳しいことになると思うんです。でもこれは、やっていかなければならないんですよ、私はそう思っています。ですから、決して私がいま青筋立てて言ったってことは、決して担当課が良いとか悪いとかでなくて、思いっていうことだけは認識していただいて、今後ともぜひまた一次産業、産経あるいは皆さんに関わる部分に関しては、もう力抜くことなく頑張っていただきたいとそんなふうに思って質問を終わりたいと思います。