みんなの議会

森町議会 平成25年第1回 12月会議 2013年12月10日

自治体への影響について

聞いた人
堀合哲哉 議員
答えた人
教育長 香田隆、町長 梶谷惠造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 堀合哲哉

では、教育委員会の制度改革と学力テストの公表について1問目としてお聞きしたいと思います。この答弁者として町長と教育長にお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。中教審教育制度分科会で教育行政の執行権限を首長にするなどの最終答申案を示しましたが、これでは教育の政治的中立が確保できないと考えますが、見解をお聞きしたいと思います。また、文部科学省は、来年度の全国学力テストの実施要領を公表し、みずからが設置管理する学校の状況についてそれぞれの判断において公表することは可能と学校別公表を容認しました。学校別公表をいたしますと、いわゆる学力テスト偏重がかなり進みまして、テストによる点数競争が始まります。さらに、点数の悪い学校は、教師の差別、選別へと道が開かれます。今求められているのは、基礎学力、読み書き計算、そしてそれをもとにした豊かな教育を保障することが今大事なことだと思いますが、教育長の見解をお聞きしたいと思います。以上です。

町の答え 教育長 香田隆(教育長は2017年3月まで)

教育委員会制度の改革と学力テストの公表についてということで堀合議員さんのご質問にご答弁させていただきます。まず、ご質問の教育委員会制度の改革でございますが、中央教育審議会は本年4月25日に文部科学大臣から今後の地方教育行政のあり方についての諮問を受け、審議を重ねて、10月11日付で中央教育審議会教育制度分科会より審議経過報告がなされました。この報告書の中では新しい教育長及び教育委員会の制度の方向性については、教育長を公立学校の管理等の教育行政の責任者とする、教育委員会は責任者となる教育長の事務執行について教育の政治的中立性、継続性、安定性の確保の役割を果たすとともにチェックを行うという条件のもとで教育長及び教育委員会の位置づけを中心に審議を行ったものであります。新しい教育長及び教育委員会の制度の方向性として、首長を執行機関とし、教育長、教育委員会を首長の附属機関とするA案、教育委員会を執行機関とするが、現行よりも権限を縮小するB案の2つの案が検討されております。いずれの案も首長が教育長の任命、罷免もできることになるという案であります。堀合議員から教育の政治的中立性が確保できないとのご指摘がありますが、改正案は首長が執行機関のA案、教育委員会が執行機関だが、限定的な権限のB案の2つが検討されており、このような状況の中では教育の政治的中立性が確保できないと危惧される見解や報道もあります。制度といたしましては、現行の教育委員会制度よりも首長の意向が反映されやすい制度になるというふうに考えております。次に、学力テストの公表についてでありますが、文部科学省は11月29日、来年度の全国学力・学習状況調査から市町村教育委員会の判断で学校別の結果を公表できるように実施要領を改定するとの発表がなされました。従来市町村教育委員会においては、学校別結果の公表につきましては過度の競争や学校の序列化につながる懸念などからいたしておりません。また、各学校の結果につきましては、学校の判断により学校だより等で保護者への説明ができるということになっております。森町全体の結果につきましては、教育広報「もりの教育」でお知らせしているところであります。私といたしましては、今までの公表の方法を踏襲していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。以上でございます。

議員の質問 9番 堀合哲哉

最初のほうのいわゆる執行権限をその市町村の首長にするのだということでございます。今教育長は、A案、B案というようなお話をされましたけれども、大勢的にはもう首長が教育長、教育委員会を指揮下に置くような体制という方向性は私は固まっているというふうに見ております。首長権限が強くなる、いわゆる政治的中立が守られるのかという部分で再質問をさせていただきます。今中教審の教育制度分科会で話し合われている内容の中でちょっとお話をさせていただきますが、今森町には5名の教育委員がいらっしゃいます。教育の大綱方針などは首長が決定してまいります。そこへのチェック機能を働かせるだけの話で、大綱違反、いわゆる政治的介入、これも勧告しかできません。勧告しかできないということは、首長はそのとおりだと認める必要もないということなのです。そうしますと、皆さん思い出してください。前町長が我々の前に「こども武士道」という本を示したのはお忘れではないと思います。あれは教育委員の方たちが考えた話ではない。当時の町長がこれを子供たちに差し上げるのだと持ち出した話なのです。でも、経過を見たときに教育委員会の職員、あるいは教育委員の皆さん、本当に頑張ってくれたと思います。そういうむちゃくちゃなことをするなということを言われて断念していきます。ところが、首長権限が強化されると、そういうわけにはいかない。梶谷町長のことを指しているのではありません。気分悪くしないでください。梶谷町長なら安心して委ねられると思いますけれども、でももし本当にひどい人がなった場合、ひどいという表現も悪いのですが、一般常識から外れる人がなったらそういう事態も生まれますよということなのです。その面の危惧が1点。ですから、教育委員会としては、もちろん国の機関で決めてしまえばもう教育委員会が声出せる話ではないと思いますけれども、そのような形は私はとるべきではないということがあります。もう一つとるべきでないという話の中で、実は今の制度できたのは戦前の反省からできたのです。戦前の全体主義、いわゆる戦争、戦争へ進む道の過程の中で子供への教育も戦争一本の教育をした。そのような教育の反省から今回の教育委員会制度が生まれて、現在に至ります。ですから、戦前あの戦争で生まれた反省からつくられたこの制度が首長の権限を増すことによってその時代への逆戻りを図られるだろうと、私はそのように危惧をしております。私が今お話をしている内容で教育長がぜひお話しできるということがあればというよりも私はこの点から梶谷町長にお聞きしたい。今首長でございます。教育委員会は、独立機関で今教育に携わっていただいております。教育行政というのは、教科内容への介入なんかいたしません。指導方法へ介入もいたしません。今ある小中学校の子供さんたちが豊かな学力をつけるために教育委員会あるのです。そのために学校校舎を新しくしてあげたり、父母の負担を軽減してあげたり、学習環境を整えてあげる、これが教育委員会の姿だと私は思っております。また、森の教育委員会は教育活動に介入したという例は今まで余り聞いたことございませんので、そういうことをされていないということで私も安心しておりますけれども、ぜひそういうことも含めて今の教育委員会制度、首長がトップになって教育委員会を指揮監督というか、指揮権を持つのですが、この辺についての梶谷町長の私見で結構でございます。町の代表者ですけれども、この問題というのは町長自身がお考えになっている教育部分にかかわりますので、ぜひご見解をお聞きしたいなというふうに思います。お願いします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

堀合議員からご質問をいただきました。お答えをいたします。教育委員会の制度改革についてでございますけれども、私も若干首長によっては教育にも政治的な指導を要求される方と、また中立を守れる方がいると思います。その時々によってこういった部分は否めないときがあるのかなと、そのように思います。ただ、そういった中におかれましても教育に強制力を持たせる政治的なかかわりを持ち込むということにつきましては、先ほど教育長の答弁の中にもございましたように首長の意向だけが強く反映されるということについては非常に危うい、そういった思想を主導する危険が考えられるというふうに私も思います。心配をする一人でございます。そういった観点からは、今回のいろいろな制度が改正されて首長が教育長の任命も罷免もできる、そういうふうな方向性になったとしても、私としては将来の森町を担う子供たちについて自分から自発的にひとり立ちできるような教育の指導をしていただきたいと、そういうふうに願う観点から、組織的には別になっても従来のようなある程度独立した、そして中立を確保できるような、そういう委員会の体制であるべきであろうなと、そのように思っております。今後ももしそのような形になったとしても、きちんと距離を置きながら連携をとって教育に協力していく所存でございます。以上でございます。

議員の質問 9番 堀合哲哉

先ほどの質問で学力テストのことをちょっと言いそびれたものですから、再々の中でお聞きしたいと思います。今梶谷町長からお話いただきましたので、町長の考え方として受けとめてまいりたいと思います。それで、学力テストなのですが、実は森町では教対協という組織がございまして、長い間、相当の年数だと思うのですが、そこの事業として学力テストというのを根づかせてきました。それは、多分知能テストと学力テストをセットで行われているはずです。文科省が進めているこの学力テストというのは知能テストございません。学力テスト一本でございます。だと思うのですが、私以前にもこの議会でお話ししたことあるのですが、文科省の学力テストに参加する、しないというのは、もう各市町村の自由ですよというふうになっているはずでございます。教対協でしっかり学力の検査やっているわけですから、二重にも三重にもやる必要ないだろうというのが率直な私の考え方なのです。余りテスト、テストでいきますと、子供たちというのは萎縮するといいますか、テストの成績が上がらなければみたいなことだけに熱中してしまって、やはり学校の学習そのものの楽しさ、それが失われていくのでないのか、私はそのことの懸念のほうが強いのです。テストをやると序列ができるのです、100点から零点まで。そうすると、いわゆる人格までテストの点数によって決まってしまう。そういう学校には絶対なっていただきたくない。だから、テスト万能で尻たたいても決してよくない、私はそのように思っております。ぜひ教育長にお願いしたいのですが、森の教対協の主な目的は、私は基礎学力を十分つけるということに主眼を置いているなと。以前教対協にも参加させていただいたときの計画見ましてもそのとおりだったと思います。その後大分外れておりますけれども、ぜひ豊かな教育を身につけさせていただきたい。これは情操教育も全て含みます。そういう森の教育にしていただきたい。ですから、今の状況、全国共通の学力テストというのが一番いいことなのか、地域でやっている今までの地域の伝統とも言える学力テストそのものがずっと継続していったほうがいいのか、両方とったほうが一番いいと教育長言うかもしれないけれども、両方とっても決していいことありませんので、この辺で決断をしていかないといけない時期には来ているのではないだろうかと思うのですが、いかがなのでしょうか。以上でここの部分の質問を終わらせていただきます。

町の答え 教育長 香田隆(教育長は2017年3月まで)

それでは、お答えをさせていただきます。教対協の学校教育部の中でも知能検査と、それから学力テストということでセットでずっと行ってきております。今回の教育行政執行方針の中で教対協の見直しということの中で私もその辺については十分お願いをしながら、今見直しをしていただいて、だんだん体制的にもできてきておりますので、あれなのですけれども、教対協でやっている学力テストと文科省でやっている今の全国共通の学力テストはちょっと意味合いというか、ニュアンスが違いますので、教対協でやっているのはいわゆる子供たちの持っている能力、森町の子供たちが持っている能力が本当に能力どおりに発揮されているのかというところを中心に研究、それから分析をしていただいておりますので、それはぜひ大事にしながら、やっぱり森町の子供たちが持っている能力を十分に引き出してあげれる教育体制をつくるということが教対協の学力テストの一つの大きな目的でありますので、それについてはこれからも十分に吟味をしながら、より良い方向へ進めていきたいというふうに考えております。それから、全国学力状況調査につきましては、公表の問題は先ほど申し上げましたけれども、やはりなかなか難しい問題が森町でもございます。小規模校もありますし、ですから公表の仕方については本当にいろんなことに注意をしながらしていかなければならないというふうに思っておりますので、私としては今のところ現在の方法で公表していきたいということでは考えております。ただ、全国学力調査のほうにつきましては悉皆調査ということで実施要綱にもうたわれてきておりますので、その辺はいろんなご判断がありますけれども、今のところはその形の中で進まざるを得ないのかなというような形では考えてございます。ただ、私いつもいろんな会合で申し上げるのですけれども、やっぱり学校というのは子供たちにとって心のよりどころ、そして楽しいところでなければならないというふうに思っておりますし、そのことをぜひ森町の学校でも各学校でつくっていただきたいということで先生たちにもお願いをしてございます。ですから、その趣旨を十分に各学校で生かしていただけるような形でのいろんなテストのあり方、それから学校の活動の進め方、そんなことをお願いしながら、これからも進めていきたいというふうに考えております。以上です。

出典:森町議会 平成25年第1回 12月会議 2013年12月10日 議事録 PDF(85ページ) 間違いを知らせる