せたな町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月10日
TPP環太平洋経済連携協定に対する本町の取り組み姿勢
- 聞いた人
- 平澤等 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 9番 平澤等
先に通告してあった質問、今回は町長に二つの質問を用意いたしました。まず1問目でございます。TPP環太平洋経済連携協定に対する本町の取り組み姿勢という題目でございます。ことしの10月5日にアメリカのアトランタにおける閣僚会合でTPPの大筋合意がなされました。このことに対しまして、国民や地方公共団体、関係団体などから強い不安と懸念の声が多く上がっております。政府は11月25日に総合的なTPP関連政策大綱を発表致しました。TPPにつきましては、今後の国会批准がございます。政策大綱に係る具体的な予算などがまだ明示されておりません。せたな町議会では2012年11月に第1回のTPPに反対する意見書案を出して依頼、これまで過去9回に及ぶ反対意見書を国に再三提出してきております。平成25年7月1日にはオールせたなTPP反対集会、また先般のTPP交渉に関するシンポジウムを瀬棚区で開催いたしまして、その折には各関係機関また近隣町村からも多くの方の出席をいただきまして、非常に関心が高いと伺ってございます。そして今日に至っているわけでございます。第一次産業が基幹であるせたな町にとって、TPPに対する不安は大きなものがございます。これを踏まえ次の点について伺います。(1)TPP関連政策大綱に対する本町の基本的な考え方でございます。これについては6点あるんですが、農業関係に特に関連の深い3点を上げてございます。①次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成、②国際競争力のある産地、イノベーションの促進、③畜産、酪農収益力強化総合プロジェクトの推進の3つでございます。また(2)といたしまして先ほど申し上げましたが、平成25年7月1日に実施された、せたな町TPP交渉参加断固反対町民決起集会を実施した経過がございます。その中において、せたな町TPP反対実行委員会が結成されてございますが、その経過と今後の行動計画について伺いします。よろしくお願いします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
平澤議員の質問にお答えをいたします。TPPについては、10月5日の大筋合意を受け、政府は関税削減による長期的な影響が懸念されることから11月25日に総合的なTPP関連政策大綱を発表いたしました。その政策大綱では、1次産業を基幹とする当町に影響が心配される農林水産業において、攻めの農林水産業への転換を目標とし、平成32年の農林水産物、食品の輸出額1兆円目標の前倒し達成を目標とすることとしています。この目標を達成するため、議員からの質問にあります①の次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成、②国際競争力のある産地イノベーションの促進、③に畜産、酪農収益力強化総合プロジェクトの推進など6項目とおっしゃいましたが、8項目が掲げられておりますが、具体的な政策展開についての事業や予算が現段階では明示されていない状況もあります。このことから、まちとしてはそれらが公表された時点で両農協とも連携し、支援などを検討していきたいと考えております。いずれにしましても、まちとしましては関係団体と連携して意欲ある農林漁業者が安心して経営に取り組めるようしっかり対応していきたいと考えております。2つ目のせたな町TPP反対実行委員会の経過と今後の行動計画についてですが、まず経過については、平成25年6月12日に実行委員会の役員会を開催し実行委員会を設置し、せたな町TPP断固反対町民決起集会を開催するため、実行委員会を2回開催し平成25年7月1日にせたな町TPP断固反対町民決起集会を428名の参加者により実施いたしました。決起集会後、TPP交渉の状況報告やTPPについて住民周知などをするため、実行委員会2回、3役会議を3回開催しております。議員ご承知のとおりTPP交渉は秘密主義の交渉であったことから情報がなく交渉の状況を注視していたところ平成27年、本年10月5日にTPP交渉に関して大筋合意に至ったという経過でございます。今後の行動計画につきましては、せたな町TPP反対実行委員会の設置目的が、町内の関係機関、団体が連携し、交渉参加反対に向けた町民決起集会の実施などを通じ、TPP参加反対の一助とするとともに町民に対するTPPに関する情報の周知に資することを目的としていることからある程度、設置の目的を果たしたものと考えておりますが、今後、TPP関連政策大綱の具体的な政策展開についての事業や予算の内容が示された段階で実行委員会を開催し、両JAなど各関係機関の意見を聞き、今後の委員会としての対応を検討してまいりたいと考えておりますことで、ご理解願います。
議員の再質問 9番 平澤等
再質問をさせていただきます。ただ今町長からTPPに関しての内容について、そういう心配がないようにちゃんとしっかり取り組んでいくということの答えでございました。確かに今の中において、まちにおいては、まだはっきりした政策でてない段階での取り組みということになれば、具体的な方法はなかなかできないものがあろうかと思いますが、ただやはり今取り巻いている情勢について、既に町長また皆さんもご承知のとおり米については約13年後ですけども8万トン、更にMA米にプラスして輸入する。それに対して政府の条件は備蓄米に回すと言った点とか、また政府の安倍総理については農業をしっかり守るとかといろいろなことを言ってくれてますけども、やはり農業者における不安というのは尽きないものがあるんです。またいろいろな情報等もあるんですけども、畑においては、野菜などは関税が即時撤廃される。これは国会批准を受けたあとの話でございますけども、そういうようなことになってます。畑作物においても、段階的に関税がどんどん下がっていくということで、ある意味やはり自分たちの第1次産業を守る点からいけば、これはまちとしても先手を打ったそういう反対運動、また呼びかけそしてまた地域における関係団体の皆さん方とも協力した中では、そういうことをしていかなきゃならない。やはりその意見書等についても、それぞれ議会の意見として政府に何回も申し上げ、今後まだ今回もこの定例会においても意見書を取り上げていただくということになってございますけども、そういった中では、まちの理事者側としても、ある意味でそれを先導する、もしくは基本的な姿勢です。そういうのを国会批准を待たずして、また政策大綱といって、これが国会批准終わったあとの、それぞれの農業者に対する補助政策、パワーアップ事業と言われてございますけども、そういったものが出たあとの質疑もしくは協議はもちろん大事ですけども、それより以前に、やはりまちとしての基本的なそれに対する危機感、もしくは反対姿勢、そういったものはとっていく必要があるのではないかと思うんです。それと併せた中で、先ほど言われました町民決起集会、実行委員会があった中で、活動の中身についても私もTPPの本質からいけば非常に不透明な、本当に密室で協議が進められてきたときには、すでに大筋合意がされてしまったということなので、それに対する憤り、詳しい内容等について述べませんが、非常に本来の国会決議に反する大変な行為であるということです。それを強引に押し切ろうとしている中身については、やはり私どもこの地域においては、第1次産業を守る、地域を守る点については何らかのアクションを起こさなければならないんじゃないかと思うんです。そういう点について、先ほど町長から何とか絶対守るという言葉をいただいたんですが、併せて、その他にお考えがあれば第2回目の質問ということで、答弁をよろしくお願いします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
お答えをいたします。今回のTPPの大筋合意につきましては、ご承知のとおり関税の削減、併せて輸入枠の拡大ということが前提でございまして、このことが当町の基幹産業である第1次産業に及ぼす影響は大変大きなものがあるということで、そういう認識を持っております。ただ国民的な世論から申し上げますと、必ずしもTPPに反対が多いという状況ではないということから、国政段階においてもなかなか野党の皆さんも反対という大きな声を上げづらい状況にあるということでございます。ただ、我がまちにとりましては大変大きな影響があるということは、これは紛れもない事実であります。主要5品目に関しても、これ国会決議が守られたかどうかということについては、はなはだ疑問に感じる。議員と同じような理解をしているところでございます。国ではそうしたことから、特に重要5品目の関連につきましては、経営安定、安定供給のための備えということで、米につきましては輸入量に相当する量を政府が備蓄米として買い入れる。あるいは経営所得安定対策を着実に実施をする。また牛肉等、酪農畜産につきましてはマルキンを法制化するというようなことを、今回のTPPの関連政策大綱の中で延べているところでございますが、ただ残念ながら、その内容や予算の規模そして効果というものは、必ずしもここからは読み取れないということでございます。したがいまして私たちとしましても1番影響を受ける1次産業、関連団体と連携を密にしまして、この辺の情報の収集、そしてそれからの運動の展開の方向ということにつきまして十分協議をしながら、しっかりと当町の1次産業が安心して経営を持続できるように、これはしっかり考えて取り組んでいかなければならないと思っておりますことで、ご理解をいただきたいと思います。
議員の再々質問 9番 平澤等
3回目の再々質問は簡単に申し上げさせていただきます。今私第2問目で質問いたしましたのは、今言っている米の問題にして、ご存じのように産地直接支払制度が30年には廃止になる。それから買入制度も30年には廃止になって、すべて自主流通ということになると踏まえた、これはTPPに関連してはいないんですけども、やはり農家経済にとって、水田農家にとっては非常に由々しき問題であるというのはそうなんです。先ほど申しましたようにMA米のほかに、特別枠で更に輸入するとか、先ほど町長が言ってましたけども、畜産物に対しても段階的な関税撤廃と、関税が下がっていく。さっき言った野菜についても撤廃になってしまう。即時撤廃というのもございます。そういったものについて、やはり非常に今、先ほど言ったようにまだ国会批准ができていない。また政策大綱に係る具体的な予算付けになっていないと言いながらも非常な事態だということは、農家自体、皆さんが認識してるんです。それはもちろん大きな人数の中ですから、ある意味で攻めの農業に転じたTPP賛成の方がいるのも事実です。たしかに。だけどもこれが来た場合には、本当にいつも町長もしくは議会でも心配しているように、せたな町の基幹産業が損なわれる恐れがあると。それで、先ほど2問目の質問でちょっと言ったんですが、国会批准それから政策大綱の中身が細かく出てから町長はアクションを起こしくれるということで、情勢を考えた中で、その中である意味で町側でリーダーシップとった中でそれに先駆けた会合もしくは役員会とかといった中で、情報収集を図って何らかの動きをして、せたな町は一生懸命取り組んでいるんだという姿勢を皆さんに示してほしいし、また、かかる事態には即実行していただきたいと思うわけですけれども、その点についてだけお願いいたします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
お答えをいたします。今回の関連政策大綱の中では、農業に関しましては、生産者の不安を払拭するということ。それから攻めの農林水産業への転換ということが柱になっております。しかしこの生産者の不安を払拭するための政策、あるいは攻めの農業に転換するための成長産業化に取り組む政策というものが、今一つはっきり読み取れないということになっております。攻めの農林水産業への転換でございますが、農林業者の将来への不安を払拭し経営マインドを持った農林漁業者の経営発展に向けた投資意欲をあと押しする対策を集中的に実施するんだということで、これは積極的な取り組みに対しては、国も考えているということでございますが、こうした文書での対策に留まって具体的な事業等についてはまだ示されていません。そこで今回、農協にも確認をいたしました。実は、私も大変心配しているのは、1番影響を受ける農業の全農、全中が、実はTPPの交渉の合意については撤回しないという立場をとっていることであります。この中身については、もちろん意欲希望を持って農業に取り組めるよう、再生産可能となる政策、実効性のある政策の構築を求めているということのようでありますが、しかし、この国民的な世論に配慮をしたとはいえ、やはり私たちのような1次産業中心で成り立っている町村については、こういう甘いものではなかなか理解はできない立場にあるわけでございまして、そういった意味ではもっともっと厳しく政府の政策の内容について、情報をつかんで関係団体と共有する必要が出てくると思っております。そうしたことから議員おっしゃいましたこの1次産業の振興という部分については積極的に取り組んで、しかるべき状況に対応するという準備を進めなければならないということで考えております。しっかりその辺は受け止めさせていただいて対応してまいりたいということで、ご理解を願いたいと思います。