みんなの議会

せたな町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月10日

ピロリ菌検査の推進と除菌奨励による胃がん撲滅について

聞いた人
本多浩 議員
答えた人
町長 高橋貞光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 4番 本多浩

先に通告したとおり、私からはピロリ菌検査の推進と除菌奨励による胃がん撲滅について質問いたします。各種のがんがありますが、今回は胃がんに限定した質問をいたします。せたな町における死亡原因の最多のものはがんであり、その中でも胃がんが上位となっています。住民の健康と生命を守るため早期発見、早期治療を行うといった観点からピロリ菌検査の推進と除菌治療の奨励を提言するものであります。ピロリ菌は胃の粘膜に生息する細菌で、がんを引き起こす最大の要因です。国内のピロリ菌感染者は6,000万人程と推測され、専門家によると胃がんの発症者のほとんどがピロリ菌感染者で、除菌により胃がんを予防し患者を大きく減らしたとの報告もあります。免疫力が弱い5歳ころまでに感染した場合、除菌しない限り一生感染し続けるといわれています。幼児期の感染経路は口移しなどによる親子間感染が多いと見られ、若年層での早期発見と除菌が胃がんの撲滅に有効と考えられています。さて、ここでお話しするのは北海道新聞の記事として掲載された内容であります。渡島医師会は2012年度福島町で中高生と新成人の希望者を対象にピロリ菌を除去するための検査を実施しました。このことは全道でも先駆的な試みとして注目されています。2013年度には学校検診に併せて行った渡島各町では対象中学生の約8割が受診したと報道されています。現在渡島管内では函館市を含む全町が取り組んでおります。このことにより10年後、20年後における医療効果が大いに期待されるところであります。端的に申し上げます。この様な事例をせたな町においても実践できないでしょうか。また子供達への感染経路等を考慮するなら、青少年、成年層も対象に検査と除菌奨励を推進するならなお一層、町全体のがん撲滅に効果があると考えます。このことについて、町長の所見をお伺いします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

本多議員のご質問にお答えします。本町における死亡要因の第1位は、がんであり、肺がん、大腸がんについで胃がんが多い状況にあります。全国的に見ても同様な傾向を示しており、高齢化や食生活等の生活習慣が影響していると言われております。ピロリ菌は日本人の約40%が感染しており、戦後のインフラが十分に整備されていない時代に幼少期を過ごした60歳以上で約60~70%と感染率が高く、10代の感染率は10%以下と低い状況にあるようです。このピロリ菌は5歳くらいまでに感染して胃の中に住み続け、感染が続くことで胃炎や胃潰瘍などを引き起こし、将来胃がんになる危険があると言われ、実際には胃がんの95%以上がピロリ菌感染の感染が原因であると言われております。このことから、まちでは従来より実施している中学2年生を対象とした中学生の生活習慣病健診において、今年度から尿中ピロリ菌検査を導入しました。中学生に検査を導入することで、その家族にも検査を受けてもらう強い動機付けとなり、若い世代の健康に関して行動を促すきっかけになるのではないかと考えております。また平成28年度からは、まちで実施している各種がん検診、特定健診と一緒に受診できるよう血液によるピロリ菌検査を導入いたします。胃がん検診と一緒に受けることで、症状がない段階で除菌治療へつながり、胃へのダメージ期間を少しでも短くすることで、胃潰瘍や胃がんの予防につなぐことができます。今後も、がんなどの様々な病気に対し、早期発見、早期治療を図り、より多くの町民がいつまでも健康に過ごすことができるよう、生活習慣の改善や他の検診受診勧奨等の保健活動を積極的に推進してまいりますことで、ご理解願います。

議員の質問 4番 本多浩

ただ今町長の答弁で中学生において、そして一般町民に対してもピロリ菌検査を実施するとの答弁をいただきました。私からは、その検査料金について質問をいたします。現行せたな町で行われている各種のがん検診の個人負担は、前立腺がん検診の2,060円、これを除くと各がん検診料金個人負担については、200円から500円となっております。ピロリ菌検査において、まちが検査料金を助成するというお考えはおありでしょうか。また助成するというのであれば、個人負担は幾らほどと設定する考えでしょうか。この点についてお聞きします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

ピロリ菌検査の費用の助成についての再質問ということでございます。現在、中学生の生活習慣病検診では、全額町費負担としておりますので、ピロリ菌検査を追加しても今までと同様に自己負担なしで実施してまいりたいと考えております。成人対象の検査につきましては、胃がんの要因の一つと言われるピロリ菌を早期に発見し、適切な治療に結びつくことで町民の健康のより一層の推進が図られるということ。将来的な医療費への抑制も期待できることから、これは助成について前向きに検討してまいりたいと考えております。渡島の先進事例等もございますので、それらに比較し見劣りのしないようなそういったレベルで考えたいと思います。中学生の生活習慣病におけるピロリ菌の検査でありますが、感染そのものが親あるいは家族からの感染がほとんどということでございまして、子供が検診で発見されたということになりますと、当然、家族の皆さんも菌を持っている確率が高いということでございます。こうしたことから健診を受ける推進的な働きもあるものと私たちとしては期待をしているところでございます。まちも積極的にこうした検査に対する費用の助成を行いたいと考えておりますが、積極的に町民の皆さんにおかれましても、こういったことを利用されて自分の健康は自分で守るという観点から健診を受診されるようにお願いをしたいと思います。

出典:せたな町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月10日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる