厚沢部町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日
地域住民の足をどう確保するのか
- 聞いた人
- 佐々木宏 議員
- 答えた人
- 町長、総務政策課長、副町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 佐々木
平成も押し迫ってきて時間がなくなったのか、一般質問も休憩なしでの続行でございます。そういった部分でございますけれども、議長より3月定例会許可をいただき、一般質問させていただくことに感謝し、また本当に幸せだなと思って感じているところでございます。それでは、入らせてていただきます。地域住民の足をどう確保するのかという質問事項でございます。人口減少、少子高齢化の進展は、地域公共交通に大きく影響を与えています。高齢者の運転免許証返納など地域住民の交通手段の確保が必要となっている中、過疎地にある再生可能エネルギーを使って住民の足となる電気自動車、EVの運行サービスを始めるとの新聞報道がありました。高齢化等が進む町の周辺部における地域住民の足の確保は大切であると考えるものです。新たな公共交通網の整備について町長の見解を伺うものです。
町の答え 町長
佐々木議員からの地域住民の足をどう確保するのかというふうな質問であります。佐々木議員からの質問のとおり、人口減少、少子高齢化の中では、住民の交通手段の確保は住みなれた地域で安心して暮らすための大きな1つのファクターであるというふうに思います。厚沢部町におきましては、その課題に対応すべく、以前から生活維持路線バスの運行に対する補助、高齢者の輸送サービスを既に実施しております。また、各小学校、中学校のスクールバス運行に加え、31年度からは認定こども園の開園時におきます送迎も今進める計画であります。しかしながら、その経費負担を考えたときに、現状のサービスが将来にわたって提供可能かどうかと常に財政状況を考慮しながら施策は展開してくと、こういう必要があるわけであります。さらに、中長期的な視点で将来像を捉えた場合には、これらサービスを担う人材不足も懸念されますし、AIやIOTなどの最新の技術の導入も必要となってまいります。先般、北海道新聞に報道がされましたIT企業などが推進協議会を立ち上げて、地域の再生可能エネルギーを使った電気自動車の運行実証実験を厚沢部町で行うとの報道がありました。推進協議会への参画は求められておりませんけれども、実証実験の際、必要となる会議の場所、あるいは宿泊、こういうものについての厚沢部町での依頼を受けております。現時点で実証実験の段階でありますけれども、その費用や利便性、サービスの持続性、必要性、こういう資源など不透明な部分がほとんどでありますけれども、将来には自治体向けのサービス提供を目指すものというふうに聞いております。町としても実証実験の推移を見守りながら実験の結果が地域の足を確保するに資するサービスとなり得るのかどうか、こういうものに注視をしてまいりたい。地域住民の足の確保は今後ますます大切となっていくことは、佐々木議員と同じ考え方でありますけれども、急速に情報、技術は進歩しておりまして、今我々には想像し得ない交通体系や社会インフラが整備される可能性も十分あると考えます。時代におくれることなく地域住民の足の確保を図ってまいりたい、このように思っております。
議員の質問 佐々木
ありがとうございました。私、このたびの質問通告に際しましては、CO2の削減、低炭素化につながる再生エネルギーを使ったEVの運行実証実験の詳細というようなことで、事細かく8項目にわたって質問通告したわけですけれども、その後1週間新聞報道から経過した中で、より具体的に見えてきたような事柄がありましたらお話ししていただければというふうに思います。
町の答え 町長
佐々木議員のインフラ実証実験、このことは、既に今回北海道新聞に出ましたけれども、それ以前に函館市の未来大学が同じ調査をしております。これはモビリティのサービス事業は、これから日本で北海道、そして今度道南でどうあるべきかというふうな、この未来大学がもう既に昨年動いております。この際に道南の各町村を回って、この意見統制をしながら、今方向を出す、そういう協議会を未来大学もつくりたいと、こういうふうな動きになっております。また、今、今回来ましたエンセクサマリーとか、何か口の回らないような会社でありますけれども、これを見てみますと、もうかなりのライン、厚沢部町にあわせた中身をいろいろ調べながら来ているようでありまして、これらを見ますと、行政、公共、自治体、再生エネルギーの会社、EVスタンド、それから運営管理、こういうものを全部一体としてこういうものを厚沢部町の全体の交通体験を考えたいと、こういうふうな、この中身を見ると先頭に内閣官房が入っておる。内閣官房、中小企業基準整備機構、北海道経済産業局、ダイワハウス工業、北海道ガス株式会社、こんな大きな会社がずらっと十何社か連ねて、いろいろこの問題を積極的に検討している模様であります。これらの中身につきまして、もっと具体性を持って説明をしたいということで、14日の日にこの会社のメンバーが厚沢部町へおいでになると。その後でなければ、具体的な説明は佐々木さんにも答えることができませんので、今の段階では北海道新聞で読んだ記事で我慢していただくと、そんなふうに思っております。
議員の質問 佐々木
はい、了解しました。答弁の中で最新技術導入というような答えがありました。その中でAIとIOTといった部分について、漠然と理解はできるんですけれども、もうちょっと細やかな説明という部分もお願いしたいというふうに思います。
町の答え 町長
今申し上げたように、これ以上の細かい内容については、まだ具体的な内容は聞いておりません。今向こうからの提案しているこういうふうな冊子がありますけれども、この中でも全道、全国で今初めてやろうという事業なもんですから、これの中身の検討、メンバーの中でどういうふうにこの委員会の中で進めようとしているのか、これはちょっとまだ具体的な内容は聞いておりませんので、14日にこのメンバーが説明に来るそうでありますから、それによって十分具体的な内容に入っていけるんだろうと、こういうふうに思っておりますし、また、未来大学のほうでのこのような今調査段階になっていますから、これも今結果が出次第、厚沢部町のほうに説明に来ると、こういうことでございますから、両方似たような中身でありますから、それらを捉えて今度の機会にでも説明できればと、こういうふうに思っております。
議員の質問 佐々木
どうも専門用語を答弁していながら、詳しく説明できないと納得できない部分もあるんですけれども、それはそれとして、地域住民の足の確保といった観点でお話しさせていただきます。今年度、31年においては、こども園開園に伴って通園バス、そしてまた、昨年から各小・中学校スクールバスが運行されております。そしてまた以前から高齢者に対する移送、そして外出支援サービスといった部分が行われております。そしてまた、昭和30年代から函バスというようなことで生活維持路線バスが運行されております。そういった中で厚沢部町全体を見回してみますと、高校生等の送迎といった部分の対策が不足というか、そういう事態になっているんじゃないかというふうに私思うところであります。江差高校移転前、豊川町の時代は、それぞれ高校生においても通学バスを利用してほとんどの方が通学されていた状況にあると思いますけれども、現在ですと、ほとんどが父母の送迎というようなことで、この時間的、経済的、父兄のロスというのはすごい大きい部分であるなというふうに思います。そういった中で行政といいますか担当する部分で、厚沢部町としては、そういった函バスとかいったそういった部分を含め、年々バスの利用者が少なくなっている中で、どういった対策というかを行ってきたのかと、その点についてお願いいたします。
町の答え 町長
今学生バスの関係がお話出ました。今からたしか7年か8年前だったと記憶していますけれども、これは高校生の足、これはバスを活用ということで、町にバス定期の支援をお願いしたいというふうな要請がPTAから上がったことがあります。このときに、それぞれお集まりいただいて議論したときに、じゃ、函館市、札幌市に行っているのはどうするんだと、こういうふうなお話が出て、その際には議論が頓挫してしまったという経緯があります。これは、ただバスだけというだけなら考えられるわけですけれども、そういうふうに厚沢部町の子供たちは半分は函館市へ出ておる。下宿なり何なり金出せということかいという、当時はかなりけんけんごうごうとやった経緯があります。そんなことで、バスは町は今でも1,000万円以上の函バスに金を出して、学生の通学の時間帯に合わせて稲見、館、この2本は維持しているわけですから、これが実際の話はほとんど空っぽである、こういうのが実態であります。その江差高校へ通学している子供たちは、バスに乗るくらいなら自転車で行くと。こういうふうな夏から秋は自転車で行って、好きな時間に好きな行動をしたいというふうな話が出まして、これはもう1人、2人に支援という話ではないということで、そういうことから、このバスというのは、佐々木議員も御承知のように、今、厚沢部町の予算等でも見るように、1,170万円、平成31年度も函バスに納めている。トータルで1,174万円の経費を使っているわけですから、そういうふうな状況の中で、これが国の支援がなくなるということでありますと大変な事態になる。そういう中で学生は、じゃ、今と同様に家族の送迎をしてもらうのかどうかと、こういう問題が当然起きてくると思います。しかしながら、今の高校生はほとんどがバスに乗っていないというのが現状でありますので、今後のそういうバスが差しどめになるとかいろいろな状況になる場合に、学生の親とも十分協議をしながら方策を考えていきたい、こういうふうに思っています。
議員の質問 佐々木
以前の議会答弁の中では、稲見、富里の部分と理解していいのか。そういった部分については、国の財政支援がなければ考えなければならないというような答弁もあったわけですけれども、私は決して交通インフラの尺度として重要だと考えていて廃止というようなことは言いません。ある体系を使った中で、少なくとも今現在でも半分が函館市に行ったとしても、3学年考えると50名に及ぶ子供さん方がいるわけですから、それを夏場は自転車で全部50人行くかと、そういうふうなことになっていないと思うんです。それが父兄が朝晩送迎している、そういった部分もきちっと目を向けていかなければならないということで、何か庁舎というか役場内ではそういった部分、いろいろ1回ぐらい論議したということがあるんですけれども、そういった部分の論議がなかったということはもう残念だなというふうに感じているわけですけれども、そこで、以前も、ある議員が通学助成と、せっかくの公共的なバスがあるわけですから、それに支援した中で利用度を高めるといったような、そういった論議というか、検討というか、そういうことはなかったんですか。あわせて、これは通告なくて申しわけないんですけれども、函館市含め結構本数があります。乗車率、1カ月の人員的なそういった人数的な部分はわかりますか。
町の答え 総務政策課長
すみません、今手元に資料がないので、後でお示ししたいと思います。
町の答え 副町長
バスの支援でありますが、先ほど町長答弁したように、何年か前に一度論議があったのかなと。私はちょっと担当でないのでわかりませんけれども、そのとき以来は特にございません。それと、次世代型交通サービス導入検討ということで、町内でも平成21年と22年に函バスなくなった時点でのどういう運行が一番利用者が高くなるのか、運行可能なのかという調査をしております。そのときであれば、平成20年の実績であれば、1日11人の乗車ということでございます。函館から厚沢部町通って函館市行くバスじゃなくて、町内だけを走っている、江差と町内を走っているバスの乗車が1日11人ということでございまして、なかなか採算ベースに合うというと、1人100人以上の乗車が必要だということの結果になっていたというふうに記憶しております。そういうことで、確かにそれぞれ親御さんの負担というのもわかるんですけれども、小学校、中学校一緒でPTA活動もやってきているわけですから、その辺は親御さんたちの協力等でカバーし合えないのかなと、個々にそれぞれ送迎するよりも、そういう協力し合った中での送迎も可能なのではないかなというふうに思います。
議員の質問 佐々木
何とも残念ですけれども、利用率が少ないというのは、本当に大変だなというふうに思っているところですけれども、高校1つ捉えてみても、先ほど限界集落の話も出ましたけれども、進学というか、そういう高校生がいる家庭については、郡部といいますか、町から離れたところにはなかなか住むのが農家以外は面倒になってくるというか、利便性を求めて中心都市に集まってきているというのが実態だと思います。そういった部分で住宅選考委員会1つ捉えてみても、なかなか既存の町営住宅には入ってないという状況も出てくるかと思います。そういった中で答弁にもあったんですけれども、財政状況を考慮しながらも、本町の実情に合った交通網の整備のあり方を進めたいということを言っております。従来は函バスの助成と高齢者の部分であったんですよ。ところが去年から小・中学校のスクールバス全面的になりましたよね。要するに、全面的に。そして、こども園が入ってくるということになると、財政的な部分の負担が、私ざっと見積もった段階で2.5倍ぐらいの負担仕様になってきているという実態があります。そういった中で、既存の函バス、木間内とか時間帯見てみると通学できる体系も組めるのかなという部分もあります。そしてまた、そういった部分も1つ捉えてもそうなんですけれども、中学校の部分、そしてまた高校の部分もいろいろこれはありますけれども、そういった中で、具体的に庁舎内で平成21年、22年、バスがなくなった段階での検討委員会というのもあったと思うんですけれども、その後の検討委員会というか、そういったことはないんですか、庁舎内に。
町の答え 副町長
先ほど言った検討会というのは、庁舎というよりも、一般の方も含めて交通事業者も含めて、町内会も含めての会議だったという、そういう結論だったと思います。それと、考えてみますと、今の交通体系、特に福祉関係の外出サービスというのは、病院の時間帯なり買い物時間帯なりに合わせて、それぞれタクシーみたいな使い方になっているわけでございまして、それも低料金でやっております。ですから、それに勝る交通体系をつくるとなるとちょっとないのかなという、ある程度それに財政的に問題になったときに、じゃ、それにまさる体系というのはあるのかどうかというのは、非常に難しい問題だなというふうに思っております。そこで、一番最後のほうに答えておりました、我々には今考えられないような交通手段なり何なりができてきたらあるかもしれませんけれども、現段階で考えますと、今の社会福祉協議会でやっている外出支援サービス等にまさるものはないのかなというふうに思っております。
議員の質問 佐々木
こども園と高齢者移送、そういった部分は、これは中学生とか、そういう部分と組み合わせするというのは無理だと思うんですけれども、元気な小・中学生運行バス、生活維持路線といった部分では、やり方次第ではできるんでないかなというふうに思いますよ。そういった部分で、職員においても若い平成の時代の若手の職員が中心となって、各課関係なく横断的にどういうことができるんだというような本当に厚沢部町の公共交通のあり方を協議する場をつくる。そして、企画提案して実行に移すということをやっていかないと、人は減るわ、税収は少なくなるわ、サービスはばんばんふえていくわ、財政的な部分でもうもたない状況、そういった懸念もあるわけですけれども、そういった部分ではどうですか。そういう取り組みを進めるということは、これは大きい厚沢部町の課題でないかなというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
町の答え 副町長
先ほど山崎さんの質問ともかぶるような感じもございますが、2040年後には人口も2,000人台になるということでございます。我々もその2,000人台になった町の形というのは、よくはっきり見えてないということもございます。今は減らすスピードを何とか抑えようという努力はしておりますが、現実問題として確実に減っていくのは必然というか必至でございますので、道内にも今2,000人台のまちというのもございますし、例えば生活圏、厚沢部町であれば、中核都市というのは本当は江差町なんですけれども、買い物、病院等を考えますと函館市くらい、車で1時間くらいで2,000人くらいの町というのがございますので、若手職員にそのまちの形等を勉強してもらって、危機感等、新しいまちづくりの形を学んで研修させていきたいなというふうに考えております。それと限界集落だとか何かというお話がございましたが、財政的に大変になってくるので集約化を進めると。集約化を進めるというのと限界集落を守るというのは相反する命題なわけでございまして、その辺をどううまく調整していくのかというのが我々の今後の課題なのかなというふうに思っております。
議員の質問 佐々木
私はコンパクトシティを進めてということでなくして、現状のある集落を維持しながら進めていただきたいという、そしてまた、ある交通体系もそのまま維持しながら、いかに効率のいい、そういったサービスできるかということを1つには若手の職員にそういった構想をしていただきたいという課題が1つです。次に、今金町、せたな町では、地域の交通確保のための協議会が立ち上がっております。厚沢部町はそういった点で、以前何かそういう平成21、22あったということなんですけれども、継続的な部分ではなっているんでしょうか。
町の答え 副町長
その辺は、その場の結論としまして、やってみますと。その検討会で想定したのは、今の町単独で支援しているバスが全てなくなる。そこで、通学と病院、それと買い物の2つを考慮して都合のいい時間帯なり料金を検討したわけでございますが、やってみますと、今の函バスの走っている時間帯というのが割と効率的というのか的確な時間だったということで、ほとんど変わらない運行をする必要があったということでございますので、先ほど言ったとおり、1日100人以上乗らないとペイできないというような結論で終わって、その後、検討会等もやっておりません。今金町さんのほうは協議会確かにできているということでございますが、あそこは幹線道路に函バスが走っておりまして、その先、厚沢部町でいいますと、函館市行きの幹線が走っていて、館方面、例えば稲見方面のバスがないということで、それをつなげるデマンドバスを走らせるための協議会というふうなことだったと思います。そこでうちのほうは、それなりに今維持されて、毎年1,000万円、国の支援100パーセントをもらいながら支払っているわけでございますので、その辺の協議会の立ち上げというのは考えておりませんでした。
議員の質問 佐々木
本当にすばらしい交通体系になってきております。ただ、高校生の送迎が見渡すと手薄だなというふうに感じるところです。そういった中で既存の財政負担100パーセントといいますけれども、ある交通体系を利用した中で進めていくという部分については、くどいようですけれども、若手職員で町の将来というか、あすの交通体系をきちっと企画提案していただくというのが1つと、今金町、せたな町、どういった協議会になるかわかりませんけれども、横断的、複合的にそういった今あるこども園から高齢者送迎、ここはちょっと小・中学校スクールバスと生活維持路線とか、どういった組み合わせができるのかといったようなことも含めて協議会も立ち上げした中で、足の確保といった観点で取り組みを進めていくのが大事であるなと改めて思ってございます。あわせて、また北斗新幹線もすぐ近くにあります。そういったことで、町長頑張って、中山線も改良してアクセス的に近くなっています。そういった、またまちづくりに向けたいいアイデアも生まれてくるんでないかなということを期待して、私の質問は終わります。新しい町長になったら、ぜひとも全力で取り組んでいただきたいというような願いも込めまして質問終わります。