みんなの議会

長万部町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月21日

タンチョウ繁殖・保護管理は

聞いた人
高橋克英 議員
答えた人
町長 木幡正志、教育長 近藤英隆

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 高橋克英

1問質問します。タンチョウ繁殖・保護管理は。環境省は、タンチョウ生息地分散行動計画を策定し、阿寒・鶴居村等に集中する繁殖地を道内一円に広げるため、道南では静狩湿原と周辺農地を指定したと聞いております。湿原では絶滅危惧種のサワラン等が自生し、貴重な湿原が手付かず残っております。日本野鳥の会でも自治体が主体となるのは画期的と、分散化への第一歩となればと期待しているようです。町は広大な面積のこの湿原を、今後どのような構想で繁殖・保護管理をされていくのか、将来的にはどういう形で進めていくのか、町長の考えをお聞きしたい。以上です。〔議員(3番 高橋克英)自席へ〕

町の答え 町長 木幡正志

タンチョウ繁殖・保護管理はということでご回答させていただきます。環境省によるタンチョウ生息地分散行動計画では、現在、生息域が一部に集中し、冬期は給餌に依存していることを踏まえ、また近年、鳥インフルエンザ等の感染による絶滅も危惧されることから、分散を図ることによって自然状態で安定的に存続できるような状態になることを目標としており、このなかで繁殖適地として本町の静狩湿原が調査対象となっております。静狩湿原は原野商法等により、ほとんどが私有地として登記されており、現在本町では、貴重な生態系を持つ静狩湿原の環境保全を第一に考え、静狩湿原内の土地の取得を行っております。対象私有地約226万平方メートルのうち現在まで12万9,000平方メートル、およそ5.7%のご寄附をいただいております。引き続き寄附の受け入れを行っております。タンチョウにつきましては、世界的にも貴重な鳥類であることは十分に承知しており、保護の重要性も理解しているところではございますが、当該地域は未だ私有地も多く、容易に立ち入ることのできない状況であります。また、近年タンチョウによる農畜産被害も多く報告されていることや新幹線経路にも近く、走行に与える影響、給餌場の設置で野生動物が集まることによる湿原生態系への影響など、多くの懸念があると考えられます。ご質問のタンチョウの将来的な繁殖・保護管理につきましては、以上のことを踏まえ、環境省をはじめ各関係団体と協議を行いながら、慎重に判断をしていく必要があると考えます。以上です。〔町長(木幡正志)自席へ〕

議員の質問 3番 高橋克英

何点か再質させていただきます。対象私有地226万平方メートル、これは何筆、何名の対象者がいるのかお聞きしたい。

町の答え 教育長 近藤英隆

現在までの数字でございますけども、15名から151筆の寄附を受けております。以上です。

議員の質問 3番 高橋克英

この広大な静狩湿原ではあるが、どれくらいの土地を取得すれば繁殖適地となり得るのかお聞きしたい。

町の答え 町長 木幡正志

今教育長も答弁したんですけれども、湿原という全体の面積の中で、土地の所有者713名おります。まだ94.3%が寄附所得になってないので、やっぱりここをきちっと整理を付かないと、湿原が手に入った。そしてこれから長万部の固有の場所としての湿原の管理・保全というのは前に進んでいかない。これはその一番大きな懸念だなと思っております。

議員の質問 3番 高橋克英

ということは、具体的にどのくらいの面積があれば繁殖できるということはまだわからないということでよろしいですね。

町の答え 町長 木幡正志

静狩湿原の面積だけわかってても、飛来する距離の関係については全く、タンチョウがどういう生活をして、どういう飛来をするのかというのは聞いておりませんので、鳥のことだから、どこの土地であろうが一旦飛び立ったら、どこまで飛んでいくのかさっぱり検討つかないというのが現状です。

議員の質問 3番 高橋克英

それでは最後にもう1点。環境省がこの静狩湿原を繁殖・生息適地と認め調査したということは、国がお墨付きをしたということではないでしょうか。様々な課題・難題があると思うのですが、この政策事業を町長は本気で取り組む意志があるのかお聞きしたい。

町の答え 町長 木幡正志

環境省が調査したのは2016年、17年の2年間にわたって調査対象にしておるんだけども、調査地点の名簿から見ると、静狩湿原は30何番目なんです。北海道全体から言って、道南では確かに一番最後の湿原として残されているということを環境省が基本にしているんだけども、現実的には私有地であるということをまず認識をしてもらわないと、町としてそこの私有地をタンチョウに使わせるなんて簡単なこと言えないですよ。やっぱりそこを我々が第一に考えているのは湿原の保護、これをやっぱり長万部の固有の地としての湿原の管理・保護というのは、最大限大事なことだし、そこを目指していくのにはまだ94.3%の私有地を存在しているということを認識してかからないとこの登記している人方が現実にどういう気持ちで寄附してくれるのかなということ。これは待ちの体制ですよ。攻めの体制じゃなくて待ってるだけ。だから何年かかってここの私有地が湿原の713人おる私有地を取得できるかというのは先の膨大な年数のかかる話だなとそんなふうに思っております。

出典:長万部町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月21日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる