みんなの議会

森町議会 平成29年第1回 9月会議 2017年9月1日

自然環境の保護について

聞いた人
河野文彦 議員
答えた人
町長 梶谷惠造

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 河野文彦

通告に従いまして、質問させていただきます。自然環境の保護についてでございます。今年7月に上川総合振興局の東川町にて行政視察をさせていただきました。北海道内で唯一上水道が存在しない自治体であり、東川町の住民は、大雪山連峰の大自然が蓄えた雪解け水を大地の恵みとして生活水、農業用水、食品工場などの工業水と幅広く活用しており、町の産業と人々の暮らしを支えていました。近年では、大自然と共生する町として評価が急上昇し、道内外からの移住者、観光客が増加していると伺いましたが、町では上質な地下水を守るためにさまざまな取り組みがされており、条例の中でも地下水の保全と適正採取について明確に記載されていました。豊かな自然で育てられた農林水産物を柱とした第1次産業が地域の経済を支えている森町は、秀峰駒ケ岳と全国でも豊かな漁場として名をはせる内浦湾を臨み、大自然からの恩恵をいただくことで地域経済が成り立っている点は、東川町と類似しています。第2次森町総合開発振興計画基本構想においても海と緑の理想郷という将来像が掲げられており、まちづくり方針の豊かな心、健康、産業の力、自然の豊かさ、安心、安全と全ての項目において大自然との共生が根幹であると感じております。また、町政執行方針にもありますように、恵まれた自然環境を最大限活用した取り組みが将来の大きな展望につながるという点は私も確信しておりますが、人々の生活と経済活動は自然に負荷を与えるという現実からも目をそらすことはできません。東川町では、上質な地下水を保全するため、生活環境と公衆衛生向上のために下水道施設が整備されており、森町においても本町処理区と赤井川処理区において公共用水域水質保全への取り組みを行うことで都市としての健全な発達に寄与しておりますが、内浦湾では水質悪化を懸念する声も聞かれますので、水質汚濁防止はもとより全ての自然環境保護はより一層の努力が必要であると考えますので、質問いたします。潤い豊かな生活環境を維持するためのモニタリングの数値と傾向、その評価をお願いします。2点目として、快適で衛生的な生活基盤を拡大するための新たな取り組みはあるか。2点お願いいたします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

お答えします。毎年北海道では、水質汚濁防止法に基づき、水質測定計画で実施した公共用水域の水質測定結果を公表しておりますが、最新であります平成27年度の森海域の測定結果では、環境基準(COD)を満足達成している状況です。過去10年のCOD値の経年変化においては、ほぼ横ばいであり、森海域における水質汚染が進行しているとは考えにくいと思っております。また、森町浄化センターで処理した放流水は、法令に基づき水質検査を実施し、センター稼働後大きな数値変動はなく、下水道法の基準値以下で管理し、尾白内川を経由し、海域へ放流しております。下水道事業においては、これからも本町処理区並びに赤井川処理区の整備を推進し、使用開始区域の下水道接続率向上に努めてまいります。また、新たな取り組みは現在のところ予定しておりませんが、将来的には合併浄化槽事業等整備の検討などが必要になるのではないかと考えております。以上です。

議員の質問 7番 河野文彦

道のほう主導で水質等のモニタリングをされて、問題なしということで安心しているところですけれども、自然環境のモニタリングといいますとさまざまな項目がある中で、森町においては重工業地帯があったりですとか、都心のような渋滞があったりというようなことがないので、大気だとかそういうところに対しては対策が必要な事態にはなっていないのかなと思いますけれども、ただいま水質の部分で大きな変化はなく、問題ないというようなご答弁だったかと思いますけれども、森には地下水で生活している地域もいまだにあるというところで、生活用水となっている地下水の水質ですとか、内浦湾も今のところは問題ないのかもしれないですけれども、先手をとって対策をしていくというのが重要なのではないかなというふうに思っています。内浦湾でいきますと、私が小学生ぐらいのときは新川地区に海水浴場が設置されていました。当時たしか僕が聞いた話ですと、大腸菌が基準値以上になって、公設の海水浴場としてはこれ以上設置できないという理由で閉鎖になったというふうに当時聞かされたような気がしています。大腸菌で泳ぐこともできないような海で生産されたものというのは、正直イメージが悪くなってしまうと思うのです。その大腸菌の理由は、正直これは僕たちもわからない部分あるのですけれども、生活排水が海に流入しているだとか、もしそういうものが原因であるのであれば、やはり早急な対策が必要なのではないかなというふうに思います。そしてまた、この辺ではないのですけれども、赤潮といいますか、プランクトンの異常発生が起きた場合も酸欠状態になって、生態系への影響がすごく大きく出ると。最悪の場合は、回復まで何年もかかるというようなことがあるというふうに報道でもありました。また、今赤井川処理区の話も出たのですけれども、大沼でも一時期水質の悪化が大変な問題になって、さまざまな対策が行われて、以前よりは大分回復したというふうに聞いています。大沼の環境保全対策協議会の構成機関にも森町が大沼に流入している河川とかかわりがあるということで加盟しているというのは、非常に大切なことだなと私も思っています。また、先ほど同僚議員の質問にもありましたけれども、森町の基幹産業である農業、漁業が将来安定して続けられるためにも自然の環境というのは本当に重要ではないかなというふうに思っています。それで、再質問として、町として生活排水が河川、海に出てしまっている部分、地域もありますので、生活排水ですとか工場排水が影響になるというような項目を町としてモニタリングといいますか、調査するということは今後ないか。また、生活排水、工業排水が今後上水道のない地域、地下水を活用している地域に影響を及ぼすようなことがないか、またはそういう想定はしているかという点について再質問させていただきます。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

再質問にお答えいたします。まず、下水処理施設に大量に排水をされる工場群については、この下水処理場に直接流し込めない、そういう工場もございます。排水量が1日50トン以上の排水をされるそういうところでは、海のそういう海産物を扱うとどうしても塩分が高過ぎて、下水施設に流されるとちょっとこれは下水処理施設の反応が、反応というか、処理できない状況になりますので、そういう部分については一般排水ですか、排水させている工場も中にはございます。でも、そういうところについては、適正にきちんと処理されて排水されていると思いますし、またそういう下水処理施設のない地域について、またそこには上水道もない地域、砂原地域についてですけれども、水産加工場たくさんございますが、そこについても排水についてはきちんと適切な状態で排水路に放流されておりますので、地下水にそれが流れ込んで影響が出たりということには現在のところはもありませんし、今後もないものと、そういうふうに思っております。この点、自然の浄化作用といいますか、環境をちょっと悪化させるというのは私も同意見で、噴火湾の海の中についても各単協との会合の点には湾内におかしなごみを捨てるですとか、また付着物についても極力おかのほうに上げてきて処理するようにということを意見を総会の中では申し述べさせていただいております。そういった非常に範囲が広いご意見でございますけれども、まず環境の悪化につながらないよう、そして地下水につきましては、浅い部分については最近はそこを使っていらっしゃる方々が少なくなってきておりますけれども、もし水質悪化が懸念されるような場合には町のほうで水質検査についても補助を出して、そしてその後についても手当てをできるようになっておりますので、これからも監視を含めながら、なるべく地下水の汚染につながらないように取り組みを進めていきたいと思っております。以上です。

議員の質問 7番 河野文彦

今回の視察で、東川町では上水道のない町という点を逆に武器にして、まちおこしに利用しているのかなというふうに見て、地下水もがっちりと保全に取り組んでおりました。そういう上水道のない町、自然豊かなという部分でPR、プラスのイメージとしてPRできるのかなと思うのですけれども、砂原地区の話になってしまうのですけれども、下水道のない地域なんていったら、いいイメージなんて絶対ないと思うのです、マイナスイメージしか。それで、下水道施設というのは、人々が生活する基本的な生活のインフラではないのかなと思うのです。いろいろ報道なんか見ますと、過去には、よその地域ですけれども、食品工場で地下水を使っているところで問題が発生して大量の商品の回収、廃棄が発生したですとか、また地下水を利用している幼稚園でO157が水が原因で発生したですとか、大学だったかな、赤痢が地下水から発生した。今は水の話に偏ったのですけれども、そういう意味で自然環境、特に森では水の部分というのは本当に注意して環境保護を取り組んでいかないのかなというふうに思いました。それで、これ以上森町の地下水、そして内浦の海の環境を壊さないため、保護するため、維持するためにずばり砂原地区、濁川地区もそうですし、石倉地区もそうです。下水道事業というのは考えているか、いないかを再質問をさせていただきたい。お願いします。

町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)

お答えいたします。まず、今回の皆さんの視察研修、非常に収益があったのかなというふうに感じました。行かれた東川町、当時合併前の旧砂原町と北海道内で2カ所だけ水道のない町として、当時私も町長をさせていただいて、就任したときの同期の方が今も町長をやられております。大変今も懇意にしていただいて、非常に先進的な取り組みをやって頑張っているなと思って、私も誇りに思います。また、大雪山の麓ということで、非常に山に水が雪として蓄えられる、そういう恵まれた環境でもあるのかなと、そういうふうに思います。そしてまた、我が町もそこに駒ケ岳という山があるから、こういう地下水が豊富な地域でもあると、そういうふうなことも言えるのかなと。そういう点では、先ほど来から議員がおっしゃっているように、環境を大事にするということは非常に大切なことだと私も自覚をしてございます。そして、最終的にその環境を守るために下水道施設を全地域にということなのですけれども、これについてはやはり余りにも範囲が広過ぎるのと民家がいない部分、全く民家がない部分が多かったりしますので、一番最初に答弁をさせていただきました合併浄化槽事業というのは1軒1軒の事業とも限らないです。例えば集落全体をそこに大型の合併処理浄化槽を設置して、その地域の排水と汚水を浄化する、そういったことも今後将来的には検討課題の一つになってくるのではないかなと、そういうふうに思います。そういうことで、これについては必要になってきた場面には取り組みも町として上下水道課のほうで検討に入っていくと、そういうふうに思いますことを申し上げながら、再々答弁の回答とさせていただきます。以上です。

出典:森町議会 平成29年第1回 9月会議 2017年9月1日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる