森町議会 平成29年第1回 9月会議 2017年9月1日
獣害対策について
- 聞いた人
- 宮本秀逸 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 15番 宮本秀逸
それでは、通告に従いまして、質問させていただきます。獣害対策についてでございます。獣害対策については、何回か質問もし、議論もありましたが、改めて質問いたします。農作物の収穫時期の熊、鹿による被害は、当町にあっても年々増加傾向にあります。行政としての対応、対策の充実がさらに求められております。以下、伺います。1点目、農作物の食害を防止する目的の熊、鹿の侵入を防ぐ電気牧柵の設置は、有効な手段です。現在も行われておりますが、電牧の貸し付けや購入希望者への助成がさらに必要となっております。町の対応を伺います。2番目、現在箱わなが数台町内に設置されています。ハンター側からは、くくりわなの許可を求める声が強くあります。道に対しても強く要望すべきと思いますが、町長の見解を伺います。3点目、猟友会の中でも熊駆除のできるハンターは年々高齢化し、数も少なくなってきています。若いハンターの育成が急務です。生業を持っている人も多いことから、緊急時には大変です。無理も生じます。町で獣害対策、保護も含めての専門のハンターを雇用すべきと考えます。町長の考えを再度伺います。以上です。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えします。1点目ですが、電気牧柵の購入、貸し付けは、農協が事務局を担っている森町鳥獣対策協議会で対応しており、協議会には町から営農指導対策協議会を通じて補助金を支出しております。また、町所有の電気牧柵もあり、希望者に貸し付けております。本年は、ヒグマやエゾシカによる農作物の被害、食害が多発しており、電気牧柵も不足しておりますが、今後の対応策については検討してまいりたいと思います。2点目ですが、現在箱わなを6基設置し、ヒグマの捕獲に努めてきておりますが、昨年は1頭のみ、今年もこれまでに2頭しか箱わなによる捕獲ができていない状況にあります。箱わなより捕獲率の高いくくりわなの使用については、道に対してこれまでも要望してきており、一定の条件下で使用許可が得られることとなっておりますが、以前に狩猟事故が起きた関係上、使用許可が得られるハードルは非常に高くなっております。今後問題個体が出現した際に対応できるよう、さらに北海道に対して要請してまいります。3点目ですが、ご指摘のとおり、ヒグマ駆除に対応できるハンターは減少してきており、若いハンターの育成は急務であります。ヒグマ出没の際、町職員だけで現場を確認することも多々あり、また最近のヒグマは出没現場をすぐに立ち去らず、周辺に居座る傾向がありますことから、職員の身を守るためにもハンターの増員は必要不可欠と考えます。議員ご提案のように獣害対策専門のハンターを町で雇用することにつきましては、ハンターの業務量や期限が限られてしまいますことや身分保障なども考えていかなければならないことから、慎重にならざるを得ません。今後につきましても鳥獣対策協議会や猟友会と連携しながら、ハンター増員に向けて取り組んでまいります。以上です。
議員の再質問 15番 宮本秀逸
何回も質問した内容でございますので、目新しさがなくて大変恐縮な部分もあるのですが、言いかえますとそれだけなかなか厄介な問題だということにもなってこようかと思っております。まず、1点目の電牧に対する助成については、今後検討していきたいというお話をいただきました。来年度になるか、それは町長の腹次第だと思いますが、今年の被害に遭った方で、最近導入された方がたまたまけさ向こうから電話いただいたのですけれども、よそから見ると大金とは思えないような金額であっても、農家にすればやっぱり大変なのだみたいな、そういう感覚なのです。トウキビ1本例えば100円なら100円やられるという感覚がなかなか一般的には理解していただけないという部分が実はあろうかと思うのです。農家の側からすると、その規模の大小にもよるかもしれませんけれども、それは大きな痛手になってくるという思いを切々と語っていらっしゃいました。それで、ぜひ今年のそういった緊急に入れたものに対しても助成願えないかというお話を淡々としておられましたので、今後いろんな方法があろうかと思いますので、何か助成策がないかぜひ検討いただきたいと、こんなふうにまず1点目そう思います。それから、来年に向かっては、ぜひきちんとした形をつくり上げていっていただきたいというふうに思います。現在も農協を通じてやっていらっしゃいますし、それも私も理解しておるわけでございますけれども、いろんなお話を聞きますと個人的に設置した人、それからそういった貸し出しを利用している人、さまざまな方がいらっしゃいますけれども、それなりの効果といいますか、やっただけの効果、費用対効果は十分にあるというお話をされますので、今後は恐らく個人で購入していかれる方も結構出てくるのではないかと、こんなふうに思うのです。といいますのは、わなを設置した以上、借り物でありますとそれをまた改修していかなければならないという面倒さが出てきますけれども、個人の設置ですとまたほかの方法もいろいろ考えられますし、雪の期間中だけで例えば上に上げておくとか、さまざまな方法も考えられますので、個人の所有にしたほうが私はかえって将来的にもいいのかなと、こんな感じもしておりますので、ぜひそこら辺の対応もあわせて考えていただきたいと、こんなふうに思います。それから、2点目の箱わなに関して、くくりわなが今許可されていないということでございますけれども、いろんな資料を見ますと北海道のヒグマ管理計画というのが今年からまた5年間の予定で計画されておるみたいで、なかなかその中でも箱わなを優先的に使って、問題のある個体についてはそれなりの条件が合えば許可しますよみたいな言い方なのです。ただし、現場感覚からしますと、問題のある個体なのか、通りすがりの個体なのかは判断できないと思うのです、現実には。そこら辺が非常に難しいのではないかと思うのです。とにかくそうやって出てきましたら役場にも通報しますし、猟友会にも通報したりするわけですけれども、問題固体かどうかという判断がなかなかつきづらいというのが1つと、それから被害額もそうですけれども、どういう判断をしたらいいのかということが出てこようかと思います。実際にトウキビ100本食ったから、そしたらそれが1万円の被害ですというわけにはいかないわけです。実際そこら辺荒らされますし、金額の出しようがないというのが現実のことではないかと思います。そういう難しい面がありますので、このくくりわなに関してもやはり一番現場をわかっていらっしゃるのは猟友会の方だと思いますので、そういう猟友会の要望が当然ありますし、これからも出てまいりましたら、町長、今までも渡島振興局に対して相当要請なさっていらっしゃることも私ら伺っておりましたので、さらに現場の状況を訴えていただきたいと、こんなふうに思っておりますので、くくりわなについてもよろしくお願いしたいと思います。それから、3番目の町の職員さんの雇用についてですけれども、これは先ほど町長も慎重のお考えを示されましたけれども、ほとんどが生業を持っていらっしゃって、町の要望に対して駆けつけていかれるという状況にあります。これは、もう今さら言うまでもありませんけれども、そういった人たちの体の負担とか時間的なやりくりとか、これは大変なものがございますので、それとまた若い方がなかなか少ないというようなこともありますので、これはぜひ町長やっていただきたいと、こんなふうに私は思いますし、猟友会の方とお話をしても、そういった方向というのは絶対必要だろうというお話も会長さんからもいただきました。確かにそれに専従するという、その仕事に専従するという期間は限られてくるわけでございますけれども、その方がやるべき仕事というのは、もちろん町長の指示さえあればいろんな仕事ができるわけでございますから、決して体が余るというようなことにもなっていきませんでしょうし、現在農林課で熊に関して携わっていらっしゃる職員さんも余りにも忙殺されるのではないかと、そんな気が私もしておったのです。土日関係なくして出ていかなければならぬというようなことも出てきますので、そこら辺の過重な労働を和らげるというようなことにもつながっていこうかなという気もいたしますので、ぜひこれは町長考えていただきたいと思うのです。そして、やるべき仕事というのは、年間通じてこれはいろんなことが出てまいりますので、十分なものができ上がっていくのではないかと。対外的にも、また町内的にもいい評価を受けれるような状況が出てこようかなと、こんなふうに思うのです。もちろん難しい問題が当然直後から出てこようという気持ちも実はしておるのです。猟友会、いろんな方が現実にいらっしゃいますし、その人たちとの給与ある、ないの問題とかさまざまな面が出てこようかと思いますけれども、それはクリアしていかなければならぬ問題でありますから、設置するのだという目的を持っていただいて取り組んでいただきたいなと、こんな気持ちでいっぱいなのです。現在熊を捕獲した場合に、ハンターの方に対して2万円の報酬が支払われております。1頭に対して2万円支払われております。お金で拘束するというのは、ある意味大変な部分もありますけれども、またその人の励みにもなるという部分も必ずやこれは出てくると思うのです。例えば1頭駆除できたら2万円が例としてこれが10万円になりますとか15万円、そしたら報酬として差し上げますみたいな話になったら、また向かう気持ちも違うかもしれませんし、それくらいお金というのはやっぱり人を左右してしまうのではないかと、こんなふうにも思うのです。昔は、今さら申し上げるまでもなく、とった熊がお金になりましたから、いろんな方がやりましたし、農家の人たちも十分やってまいりました。ところが、そういう時代でなくなりましたので、これはぜひ町長やっていただきたいと思うのですけれども、もう一回お考えをお聞かせください。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えします。まず、電気牧柵についてでございますけれども、皆さんどんどん電気牧柵で囲われていくと、囲っていないところに当然ヒグマが向かっていくということにもなりますので、全体を通じてまだ必要としている方々が多いことと、そういうふうに考えておりますので、支援する方法についてはこれからどういうことができるのか、どんな方法があるのかも含めまして、町全体の予算枠の中でどの程度確保できるのかも含めまして検討していきたいと、そういうふうに考えております。そしてまた、2点目なのですけれども、くくりわなです。まず、二、三年前から私も道のほうには個体数はどんどん増えているのではないか、実際に渡島半島にヒグマの個体数がどの程度いるのか把握されているのかという質問をさせていただいたこともあります。その後、熊が出た箇所をインターネットで見ると、すぐさま同じような個体がいつどこに出ているのかというのがわかるような、そういう仕組みにもつながっておるのですけれども、絶対数が多い場合にハンターを養成するよりも個体数を削減するほうがまずは最初にやらなければならないことだと、そういうふうに思いまして、もし個体数が一定以上いるのであれば、駆除の方法ですとかほかの方法を考えていただきたいなと。まず、それを話しながら、このくくりわなについてはスピーディーに設置できて、早目の対応ができるので、私も本当に使わせていただければ大変ありがたいなと思っています。ほかの広い地域と違って、特別渡島にだけはくくりわなの許可が出ておりました。これが使えなくなったのは、くくりわな猟によって事故が起きたからであって、それに対する安全確保の方法をきちんとマニュアル化するとか、そういったことをできれば振興局と話し合ったりして、これは知事許可でございますので、知事からの許可をいただければなと思っておりますので、これからも要請をしてまいりたいと、そのように思っております。3点目のハンターについてですけれども、人材にもよると思うのです。ハンターもできて、例えば町のいろんな作業もこなしていただける、そういった器用な方がいらっしゃれば、それは町としてもちょっと前向きに検討していきたいな、そういうふうな考えは持っているのですけれども、町だけがこれをやるのではなくて、もっと広く当事者、もしくは他の組織にも、林業関係者も含めていろんな組織にそういったハンターさんがおられてもこれはいいことではないのかなと思うのです。また、それが適したといいますか、ハンター以外の作業も同時に非常になじむと申しますか、そういう職業もあろうかと思いますので、そういったところも含めまして、広くこのハンターに対しては獲得を目指しながら取り組んでいきたいと、そういうふうに思います。ただ、先ほども申し上げましたけれども、町としてハンターを確保して、そこに1カ所に定住させながら、熊が出た時期、時期的に出動させ、ふだんは何がしか違う作業をさせる、これも考えればできない話ではないけれども、そこを特別な仕事として町の中に置くというのは、今はまだ少し判断しかねる部分でございます。これからもハンターの養成に関する協力ですとか、それから資格を取るためにまだ費用がかかったり、いろんなことがあろうかと思いますけれども、そういった面も含めまして協力できる部分を探しながら、今少しずつハンターも増えてきているようでございますので、その方々が早く一人前になって対応できるような、そういった応援もしていきたいと、そういうふうに考えます。以上です。
議員の再質問 15番 宮本秀逸
これは、町長、道新に出ましたので、ごらんになったと思いますけれども、このとき私も行かしてもらったのです。そして、たまたま私道新に電話かけて、来ていただいてやってもらったのですけれども、私もこういうことがありました。うちから出て、右左車来ないかと思ってうちから出ようと確認したところ、10メートルぐらいのところに熊立っていたのです。昼間です。これから桑の実を食うぞという、真っすぐ立っていますから、こうやって。そういう状況なのです。いろんな資料にも出ていますけれども、本当に人を恐れない熊になってきていると。人のところに平気で出てくると。これは口ではこう言いますけれども、びっくりしますから、本当に。そこに熊立っていましたら、明るいときに。暗いときに恐らく通過するのなら、ああ、そうだろうなみたいに思いますけれども、私もいきなりおりて、石ぶつけようと思ってどなったら逃げていきましたから、そのときは成功しましたけれども、逆襲に遭うかどうかわかりません。そういう事故が今まで30年、40年の間に130件以上北海道ではあるそうなのですが、返り討ちを食らうとか、返り討ちというのでしょうか、逆襲に遭うみたいな事故で結構亡くなられる方もいらっしゃるみたいなのです。本当に大変なことなのです。そして、今申し上げましたように人なれしてきて、平気で来るということなのです。そして、クラクション鳴らしてもなかなか逃げないという横着な熊まで出てきているのです。時代が大きく変わってきていると私は思うのです。昔は夜しかほとんど来ませんでしたから。今は、昼間平気でこうやって出てくるのです。7月、私のところ、畑のどこかに熊が出ない日は一日もないのです。毎日来ました。そこは足跡消しますから確実にわかるのです。それぐらい頻繁に来たのです。私のために言っているのではありません、これは町長、誤解なさらないで。というぐらいに頻繁なのです。そして、荒らし方も非常にずうずうしくなってきているというか、そういう状況が実はうかがわれます。そして、非常に私が問題だと思いますのは、先ほど町長個体数の話をされましたけれども、この資料を見ますと渡島半島の熊の数が1,700プラ・マイの900となっているのです。それぐらい把握できていないのです。北海道でも1万頭プラ・マイの何千頭という数字が出ていると思うのですけれども、それぐらいもちろん誰にも熊の個体数はわからないという状況になっている中で、今私が申し上げましたようないつ誰に何が降りかかってくるかわからないということは、仕事を持っている方は例えば農家でももちろん仕事をやっていらっしゃる方がいっぱいいらっしゃいますし、うちにいらっしゃらない人だって当然いますので、やはり直に駆けつけてくれるような人をつくっておかないと、必ず人身事故につながる場面が出てくるのではないかと、そういう危惧が実はあるのです、どなたかの。山菜とりに入った人。山菜とりで熊に遭遇して亡くなったという方は、全部亡くなった方の二十数%、2割以上は山菜とりです、統計上では。そんなときに農家の人が、あるいは別な仕事を持っていらっしゃる方に電話かけてすぐ来ていただけるかというと、なかなかそうもいかないという場面が出てくると思いますので、本当にしつこいようですけれども、私は町の専門職員さんを養成していくというのは大事な視点だと思いますので、ぜひこれは、町長のおっしゃることも当然理解できないわけではありませんが、とにかくすぐ対応できる人をどうやってつくっていくかということだと思います。現実に熊やれる方は、ここにも最初書きましたけれども、高齢者の方ばかりです。ここ何年かでその方々は実際に銃を放さざるを得ない状況になってまいりますので、そしたら誰が熊をやるのですかという話です。決して私は熊を悪人にしようとは思いません。やっぱり保護も大事だと思いますし、人間の側で気をつけなければならないという、さっきの電気牧柵もひっくるめて、そういう状況も大事だと思いますけれども、それと同時に、同時あるいはそれ以上に緊急に駆けつけていただける体制を今つくっておかないと、世界一のヒグマの産地だと渡島半島は言われるわけですから、対応していかなければ……
議員の再質問 15番 宮本秀逸
以上です。そこら辺でもう一回、町長、確認お願いします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えします。ヒグマの個体数の増による、さらに畑ですとか農作物を電気牧柵でどんどん囲っていくことによるヒグマそのものが町の中や人里にどんどんおりてくるそういう危険な状態は、昨年の秋に森町も市街地でヒグマの足跡が発見されたということから、私も見過ごせることではないな、そういうふうに感じております。そういった中で、町だけではなくて、警察署もあるわけです。道警、森署、それからもちろん農協にも当然農業者を守る義務もあると思います。そういったところといろんな関係団体にきちんと一人だけではないやっぱりいろんな箇所に複数名いれば万が一緊急時にはすぐ出動できる体制もとれると思いますので、これは我が町だけの問題ではなく、渡島全体の檜山のほうも含めての問題です。渡島町村会としても、これは一昨年ですか、話をまとめて、渡島振興局のほうに要請してきたところです。これは諦めないで、もっとそれも強くくくりわなについても求めていく。それから、個体数の把握と減少についても要請していく。さらに、ハンターの養成につきましても私どもも含めまして全体で考えていきたいと思います。以上、これからも事故の起きる前、そしてハンターが当然高齢者の方が多いですから、その方々がリタイアする前に何とかできるように取り組んでまいりたいと思います。以上です。