森町議会 平成30年第1回 9月会議 2018年9月4日
ヒグマ出没対策
- 聞いた人
- 加藤進 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 加藤進
通告に従いまして、ヒグマ出没対策、町長にお伺いをいたします。近年全国的に熊の出没が多く、新聞やテレビニュース等を騒がしております。北海道各地にはヒグマの出没が多く、中でも森町においては異常で、昨年に続き今までに記録のないほどの出没状況が続いております。当町は農作物の産地として、大半の農業関係者は野菜、果物などを作付しておりますが、毎年これらの農作物にはヒグマなどによる食被害が及んで、大きな損失となっております。農業の方々は、自衛策で電気柵を設けたり、役場の依頼でハンターに警戒のお願いをしている状況ではありますが、食被害は一向に減らず、ますます増えることが予想されます。これからだんだんと寒くなるにつれ、山中にヒグマの餌が少なくなると里に出てくる可能性が高いからです。ベテランハンターの方は、今森地区の山には農作物を荒らすヒグマは7頭から8頭、駒ケ岳山麓には3頭から4頭、これは砂原地区も含めますけれども、出没しているだろうと推測されると言っております。また、捕獲用の箱わなは現有6台、くくりわなも数が少なく、非効率的と思えるが、これらについて対処はいかがか。さらには、秋になるとキノコや木の実がとれる時期になり、町民が山に入るのは非常に危険だと思いますが、町民に対するこれらについてはいかがお考えか町長の所見をお伺いします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
加藤議員の質問にお答えします。ヒグマは、全道の広い範囲に分布生息しており、人類との共生が昔から望まれるところでありますが、たびたび人に危害が及ぶなど、事件のたびにこの難しさを実感しているところです。また、最近では海を泳いで離島に移動するヒグマを初め、コンポストの肥料等を求めて出没するヒグマも相次いでおり、対策に苦慮している状況が伝えられております。森町におきましても平成2年に鳥崎川上流においてヒグマによる痛ましい死亡事故が発生しましたことから、すぐにヒグマ被害対策本部を設置し、猟友会を初め警察など関係機関の協力をいただき、今日に至っております。対策本部は、ヒグマの出没状況に応じた人畜及び農産物の被害防止策に取り組む中心的な役割を現在も担っております。町では、農産物の食害対策といたしまして電気牧柵購入に対する支援などにも取り組んでおり、さらに緊急を要する場合は防災行政無線を初め、町広報車による注意喚起に努めてきたところであります。今後につきましても前述の取り組みを継続するとともに、箱わななどの台数につきましては猟友会などと協議調整し、対応してまいりたいと考えております。また、町内外を問わず熊鈴の携帯など、自己防衛のもとで入山を望むところでございますが、町民に対しましては広報もりまちなどにより注意を呼びかけてまいります。以上です。
議員の再質問 3番 加藤進
再質問をさせていただきます。ただいま町長が箱わなの件だとか縷々おっしゃいましたけれども、広報されているのは何回だと思われますか。今まで8月の末現在で何回熊の出没状況が報告されていると思いますか。51回出没状況役場の農林課のほうへ情報が入っていると思われます。それを私は熊が出たから全部町民に対して放送をせいとは言いません。やっぱり住宅地の近くだとか市街地の近くなどに出没した場合には、これは必ずと言っていいほど放送は必要だと思うのですけれども、町の人に聞かれるのです、このごろ熊出なくていいですね。でも、役場のほうには報告が入っている。そうですよね。6月、7月の放送しかしていませんから。まして森町の広報を今持ってきたのですけれども、9月号を見ますと5件しか載っていないのです、7月、8月分。それと、目撃が9件、痕跡が10件、食害23件、捕獲が2頭、8月10日現在で載っていますけれども、もう少し町民に対して情報を流してもいいのかなと。今箱わな、これはハンターの方も言われていました。とても足りないのだと。熊が出てもそれを運ぶ車もないのだと。建設課のほうにはトラックはあるのだけれども、建設課でそのトラックを使っていればおりを運べない。何日も待たされたら、もう熊はいなくなってしまう。このたびようやく渡島振興局のほうからくくりわなが許可が出た。今3つくくりわなをかけているそうです。それもとてもではないが、数が足りない。先ほど私が言いましたように、森町の山には7頭から8頭、その状況を見ても何かしら町の対策が生ぬるいのかなというふうに思わざるを得ません。まして51回も通報が入っていますから、担当職員は本当に疲れています。たまに顔を出すのですけれども、朝早くから夜遅くまで通報が入れば現場に出向く。担当は2人しかいません。もうちょっとその担当のほうも人数を増やして、出たらすぐその現場に駆けつけるような体制をとったほうがいいのかなと。本当にもうこの間も顔出しましたら疲れ果てていました。その辺ももう少し気を使っていただきたいなというふうに思います。今年の熊の出没状況が例年の違うのは、子連れが多い。非常に子熊の足跡が多いと。これをやっぱり捕獲しないと、来年はまた今年よりも出没が多くなるだろう、今から危惧されているわけでございます。したがって、そういうような場合でも町は箱わなだとか、くくりわなは振興局の許可でございますから、そちらのほうも多く許可していただけるような働きかけだとか町民に対する広報、もう少し町民に対してアピールしてもいいのかなというふうに思いますけれども、再度町長の所見を伺います。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再質問にお答えいたします。加藤議員のいろいろと町民に危害が加わらないようにという非常に思いやりからの質問であるというふうに受けとめております。そういう中で、いろいろな道具、体制のことについてのご提言でございますけれども、さすがにやっぱり加藤議員ご質問のように熊の出没回数は今年は非常に多いです。これは、森町だけではなく全道的に多いです。私たち以前から道の環境部のほうに実際の熊の現有、一体何頭いるか調査したことあるのかと、調査をしなさいと。誰かのお話だとこのぐらいいるのではないかという、そういう臆測の数字はあるのですけれども、では具体的に何頭いるか確認したことはないです。恐らく今もされていないと思います。それから、過去にさかのぼりますと、春熊の駆除ということで、そういったこともしておりました。しかし、今現在は、一時絶滅危惧まではいかないまでも個体数が非常に激減したということから、そういう取り組みも行われておりません。いろんな状況、それからここ数年台風、それから低気圧のせいで山の中にヒグマの餌になるものが不足しているということで、非常に餌を求めていろんなところに出るのがこれはやっぱり動物の本能ですから、これをとめるということはなかなか難しいのかなと。そういう中で町民の安全を確保していかなければならないのが私たちの使命だと、それは心から思ってございます。そして、そういう広報紙で何回も何回も出すというのは、広報紙は月に1回しか出ませんので、これはやはり効果としてはタイムリーではないのかなと思います。意識としては、見ていただければ非常に危険な状態なのだよというのは恐らく理解できると思いますけれども、実際に皆さん町の中の町民の方々が本当に気をつけていただかないと、危険な場所に、危険な場所と申しますか、当然山菜をとりに行ったときにそこには熊も行きますから、そういったことで過去からいろんな事故が起きているのはそういうせいでありますので、そこに行く場合には自己判断、そして自分で防衛の環境をつくっていっていただかなければ、全てを町のほうで保護するということにはならないと、そういうふうに私は考えます。ただ、啓発活動については幾らでもしてこれは問題がございませんので、これについてはいろんな方法をとっていきたいと、そのように思っております。そしてまた、おりの数やくくりわなの数なのですけれども、わなを仕掛けたら毎回点検しに行かなければいけない。たくさんかければ、それだけ点検する箇所が増えたり、それから万が一くくりわなに熊がかかっていたときにかなり凶暴になっています。そういうところに一般の町民がそばに間違って近寄り過ぎると、恐らくこれはとんでもない被害になります。これが七、八年ほど前に近隣のまちであったために、くくりわなは一時許可が出なかったと、そういう状況が今まであった。しかし、個体数が多くて、居住区にまで熊が出始めている。そういったことから、道のほうでも今年の4月から特別許可を出してくださいました。これは知事許可ですので、何とか願いがかなっただけ、箱わなを運ぶそういう手間が省けて、スピーディーにくくりわなであればできるなと、そのように感じております。畑の作物を守るために農業者はどんどん電気牧柵でもって囲ってまいりますので、その囲っている分熊が入れないと里のほうにどんどんおりてきます。今後その辺もちょっと安全を確保しながら、電気牧柵についても近くにかける場合には次どこに出るかというのも考えながらやらなければいけない。安全を確保しながらかけなければいけないので、この辺は慎重に我々も考えて、担当のほうでも非常に苦慮している状態です。いずれにしましても、そういった事故につながらないようにいろんなところで今後も検討していきたいと、そのように思っております。そしてまた、猟友会も以前同僚議員の方々からご指摘をいただいていたようになかなか高齢の方々が進んだり、人手の確保ができなかったりということで、対応が後手にならないように、メンバー少しずつ増えてはおりますけれども、もっともっと充実させるような、もしくはお願いできるようなところがあれば、そういったところにもお願いしながら進めていきたいと、そのように思っております。事故がないように今後も緊急時には防災無線で町内全域に知らせると、そういうことを取り組みながら、事故のないそういった部分で続けていきたいと、そのように思っております。以上です。(何事か言う者あり)
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
続きまして、職員の配置でございますけれども、今現有担当2人ということでありますが、緊急時には常備行くということではなくて、その辺は全体のバランス、それから時期的なこともあったりということもございますので、ちょっと調整を図りながら取り組んでいきたいと思います。以上です。
議員の再質問 3番 加藤進
電気牧柵、非常に山に行きますと至るところに設置されている。その弊害も今出てきているのです。濁川地区であれば、三岱地区の畑作の周りには電気牧柵がいっぱいある。それで、食被害は減ったのですけれども、その分濁川の人里におりてきている、そういうふうな弊害も出ていますので、それらについてもこれから担当課のほうで検討してもらいたいなというふうに思います。それで、電気牧柵の件なのですけれども、町に申請してから、上限で10万の補助があると。それが10日もかかるのだと。今熊が出て、畑でカボチャだとかスイカだとか食害に遭っているのに、10日も時間かかるのではちょっと遅過ぎるよな、時間かかり過ぎるよなという農家の方の意見が大半です。それをもう少し時間を短縮して、例えば3日なり、5日なり、1週間なりで出すような方策がないのか、その辺をちょっと検討してもらいたいなというふうに思います。その1点でございます。よろしくお願いいたします。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えいたします。熊に関しましては、役場の現有職員にも限界がございますので、1点、JAにもいろいろ見回りですとかそういう点では協力をしていただきたいなと私は思っておりますので、これは申し入れるということをまず申し添えておきます。そしてまた、補助についてなのですけれども、出てから申請すること自体が遅過ぎると思います。事前に自分たちで計画を持って、ここにも来るかもしれないということでもう少し早目に申請をしていただくように伝えていただきたいなと、そのように思います。すぐということは、やっぱりなかなか町の手続上若干の数字は、極力短くすることについても努力いたしますけれども、もう少し事前に囲って、そして熊の被害に遭わないようにされるようによろしくお伝えください。以上です。