森町議会 平成30年第1回 9月会議 2018年9月4日
伝統的郷土芸能の継承保存について
- 聞いた人
- 山田誠 議員
- 答えた人
- 教育長 増川正志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 山田誠
通告に従いまして、1点ご質問をいたします。伝統的郷土芸能の継承保存についてということでお願いいたします。近年人口減少の影響等によりまして、各市町村の郷土芸能文化が存亡の危機にあり、我が森町も例外ではありません。現在森町には濁川の越中神楽、森登城奴、権現太鼓、沼尻駒踊り等々8つの郷土芸能がありますが、各団体は保存会を立ち上げまして、後世に継承しなければならないと頑張っておられます。保存会を維持していくためにはかなりの諸費用を必要とし、自賄いに大変苦慮しているのが現状のようでございます。これらの郷土芸能を消滅させず、継承保存するためにも町として応分の助成支援を行う必要があると思います。森町の正式な郷土芸能として指定し、育成強化を図り、町の財産として地域全体が協力支援して継承に努め、公式行事等々で披露することにより、森町の活性化の一助とするべきであります。また、そうすることによりまして各関係事業者等々に多大な波及効果等が期待できるものであり、ひいては森町文化協会の発展にも貢献するものと確信しているものでございます。各時節ごとに伝統あるすばらしい郷土芸能を披露することは、他町村の方々にも感動を与え、森町の地域活性化を図るものでございます。町の施策として、この8団体等を森町の郷土芸能として指定し、助成支援を行い、継承保存していく考えがあるか所見をお伺いいたします。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
山田議員の質問にお答えします。郷土芸能は、地域独特の風習や信仰に基づく地域に根づいたものであり、地域のつながりを強固にするとともに、地域に誇りや愛着をもたらすなど、まちづくりに果たす役割は大きいものと考えております。教育委員会では、文化財保護条例に基づき、民俗文化財、有形文化財、記念物について新たな町指定に向け調査を進め、第2次森町総合開発振興計画に位置づけたところです。そこで、郷土芸能において山田議員質問の町指定文化財への推進や助成支援のあり方を含めた郷土芸能の継承と保存のあり方について検討する会を設定し、検討してまいりたいと考えます。以上です。
議員の質問 5番 山田誠
今後推進して、継承保存していく検討会をつくっていきたいということでございますけれども、森町の郷土芸能としては8種類、教育長もご存じかと思いますけれども、森町の町民の何割の方々がこれらを知っているかと。私も先般いろいろ会合等々あって聞きましたが、ほとんど存じていない。その地域の部分については把握はしているけれども、ほとんど知っていない。なぜかと。これは、あらゆる場所で公表、発表する機会が少ないからです。町民の目に触れないからわからない、そういうことだと思います。例えば町制の30周年記念とか、あと公共施設等々の落成式典とか、また各種のお祭り、祭典等々に披露すれば、町民の目にも触れる機会が多くなって、残るだろうと私は思っているのです。例えば森町の例から見ますと、今はやっているのは最近は食KING市、あとさわらふるさとまつりとか夏のまつりinもりとか、常時披露されていればその催し等々については盛り上がりもしますし、最近夏のまつりinもりもさっぱり尻すぼみのような状態で、何もやらない。こういうところにぱっとやると、ほかから来るお客さんも関心を持つわけです。そういうようなことが元気づけられまして、森町の活性化の一助になるというふうに私は思っているのです。特に私の記憶では濁川の越中神楽、これは本当にすばらしいなと、初めて見たときそう思っています。これは、ちょっとずれますけれども、明治30年に濁川の開拓が始まった。その入植者の出身の神楽の師匠が、豆沢喜三次郎氏が明治43年に愛好者を集めて再興したのが始まりだと、こういうふうに伺っております。これは本当にすばらしい芸であって、表現が悪いですけれども、大道芸能やっても本当に大変な賛同を得れるものだと私は思っております。だから、これらの8団体を森町の指定文化財、先ほど検討会をしますと言うけれども、ぜひそういうものを指定して保存して、ある程度応分な助成負担をすべきだと。教育長もご存じかと思いますけれども、白老町あたりはそういうふうなことを徹底してやっている。年間の行事スケジュールが決まれば、指定した団体は何月はどこどこ、何月はどこどこ、何月はどこどこともう決めてある。今森町の状態を見ると、担当者がその団体に行って頭を下げて、出ていただけませんかと、こういう状態だ。それをもう少し私が言っているようにある程度の諸経費を金かかるわけですから負担して、そういうものにぜひ参加をして、町民の目に触れさせるような方向づけをしていただきたいと。そうすれば、今の少子高齢化迎えた中で継承する子供方も多く出てくるのでないかなと。これから森町も観光イベント等々にも力を入れていくわけですけれども、森町の桜まつり、または森蘭航路、これはウオッチング等々ありますけれども、あとはふるさとまつり等々で披露すると、森町の一つのPRの物件、財産として継承保存して、町の発展のためにもぜひそういうものを継承保存していただきたい。だから、若干のというか、応分の助成がなければ会も大変なのです。だから、これらも含めて、町の財政は今ふるさと創生事業のふるさと寄附金も相当入っていますので、これらのものはそういう文化財、そういうものに使用するのだというような枠どりをして、ぜひ8団体を保存していただきたい。そうしますと、テレビにも森の文化で、ほかの町村は出るのだけれども、森はさっぱり出ない。もう少し媒体をうまく使ってやるという方法も考えたらいかがなものかなと思うのです。ということは、こういう基礎がなっていないから、そういうことはできないだろうと私は思っていますので、その辺を含めて再度お聞きいたします。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
お答えいたします。山田議員の郷土芸能にかける思い、また郷土芸能を町の活性化の一つとして活用していくという、そういう思いに非常に共感するものであります。そういった意味で、これから検討会の中でどういった継承保存が必要なのか、またそれぞれの保存会がどのように元気になるのか、そういったことも含めて検討していきたいというふうにして考えているところであります。ただ、私は危惧するのは、例えば郷土芸能にかかわっている方々に共通することは、伝統を守っていかなければならない責任とその重さを感じていると同時に、町にある郷土芸能を伝えているという誇り、自尊心、また自分たちが自主的にやっている自主性だとか、そして自分たちが伝えて、そこで演ずる、演奏する、舞をする、または演奏するということについて喜びを感じながら参加しているのではないか、それこそが郷土芸能に携わる方々の一番の思いではないかというふうにして考えるわけです。そこをまず大事にしたい。そのことを大事にしながら検討を進めてまいりますけれども、ただやみくもに8団体等に一律に指定や助成をすることが果たしてその方々の自尊心や自主性を損なうことになりかねないかということも危惧されますので、そういうことも含めてまず携わっている方の思い、またそこにある実態等も十分踏まえながら検討を進めてまいりたいと思います。また、議員から教えていただいた先進地でのことでありますけれども、そこではまちの指定をかけておりますけれども、資料を少し見ましたらその伝統継承者というのですか、教える人にもきちんとまちで指定をして、そういった体制が整っているということであります。ただ単に指定をかけているのではなくて、それを保存する体制も整備するということもありましたので、そういう先進地にも学びながら、森町にとって郷土芸能がまちづくりの一端となるにはどのような方法がいいのか検討してまいりたい、そういうふうに考えております。以上です。
議員の質問 5番 山田誠
前向きな考え方が出てきたなというふうに思っております。私がなぜこういうことを言うかといったら、教育長の言ったとおりなのですが、以前に当時の議員さんがおりまして、森町の、この方は濁川の出身の方で、さっき言った越中神楽の笛があるのですが、非常に笛が上手だと。あなた、どこで習ったのと聞いたら、学校に入学したらすぐ笛を持たされて吹かされたと、こういう話。これがずっと何十年培ってきた練習が大人になって非常に上手に吹けるようになった。そこで、今各学校で総合的な学習の時間というのがあるはずだ。75時間程度あるのか、何時間かよく把握していませんけれども、そのぐらい前後の時間があるので、その中でテーマを郷土芸能調査研究とかそういうものをもし設けれるのであれば設けて、子供の時代からそういうものだということを理屈だけでなくて体でも覚えさせるということが必要でないのかなと。それで、その総合的な学習の時間というのは、いろいろ学校によって授業が異なるだろうと思いますけれども、他のやるべき授業もあるけれども、できればそういうことの方向で進めていただきたい。前に砂原地区の沼尻小学校というのがあったのですけれども、そこで出たのが先ほど言った駒踊りの部分がいまだに続いているということなのです。だから、できれば学校で、子供たちのほうが素直ですから、覚えたものはずっと一生忘れないという習性というか、癖があるわけなので、その辺もうまく活用して、この郷土芸能の伝統継承保存に力を入れていただきたいなと。そういうことで、体制的なものもありますけれども、それはだんだん芽生えてくればある程度出てきますので、そういうものを含めてまちづくりの一環として大いに森町を売っていきたいと、または活性化につなげていきたいという思いでございますので、教育長の考え方はわかりますけれども、再度もう一回お願いいたします。
町の答え 教育長 増川正志(教育長は2022年3月まで)
お答えします。各学校で総合的な学習の時間の活用でありますけれども、具体的なことを申し上げますと、3年生以上各学年70時間総合的な学習が教育課程に位置づけられております。今残念ながらそのうちの15時間外国語活動に少し流用して、あと55時間という中で各学校での総合的な学習の時間はそれぞれの地域の自然、歴史、産業等についてふるさと学習を中心に進めているところであります。議員のおっしゃるように、子供たちに伝承していくことは非常に大切なことだと思っています。私は、大変うれしいことに今郷土芸能を伝えている保存会の皆さん方の様子を見ますと、それぞれ保存会が中心になって、どの保存会にも子供たちがかかわっていて、その保存会の中で伝承していると。これは、非常に保存会の方々の気概といいますか、そういったところが私は非常に感銘しているところであります。たまさか学校でやるということも一つの方法なのですけれども、私も幾つかの事例を見てきました。学校と地域、先ほどの先進地の事例ですけれども、継承者とそういったセットになって学校へ持ち込むと非常にうまくいきます。しかし、形だけを学校に持ち込んで学校が指導するとなると、先ほど言ったように郷土芸能の精神が伝わっていかない、残念ながら。形は残るのです。教員はかわりますが、DVDやビデオを見て形は整えれるのですけれども、残念ながらふるさとに続いたそういった思いは伝わっていかない。そういったことも考えて、この検討する会ではそういったところの保存会のあり方等についても視野に入れながら進めていきたい。また、保存会の方々の思いも聞きながら、学校の活用が必要であればまた協議も進めていきたいと、そういうふうにして思っておりますので、ご理解を申し上げます。以上です。