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せたな町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月16日

大成水産種苗育成センターの今後について

聞いた人
桝田道廣 議員
答えた人
町長 河原泰平

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 桝田道廣

それでは2問目の質問をさせていただきます。大成水産種苗育成センターの今後についてということでお尋ねします。町の基幹産業である漁業は町の経済と地域の文化を支えてきました。しかし現在漁業者の高齢化や後継者問題、資源の減少など様々な問題に直面しています。大成区では昭和40年頃よりワカメや昆布等の養殖事業に取り組み始め、その後のアワビ養殖の中核施設として昭和51年大成水産種苗センターが完成し町内外に多くのアワビを提供してきました。しかし現在、アワビの需要低下、施設の老朽化による維持費の問題などで休止状態となり現在廃止の危機にあります。町長は公約として一次産業の振興、育てる漁業を進め、漁業者の生活安定を挙げています。まだ具体的な事業を想定しているとは思いませんが民間事業者や漁協との共同運営、指定管理など新たな運営形態を検討することで育てる漁業の中核施設として十分利用できる施設であると考えます。今後、新しい施設を考えるより既存の施設を用途に合った規模とすることでコストなども抑えられると思いますが、町長の所見をお伺いします。

町の答え 町長 河原泰平

桝田議員の2問目のご質問にお答えします。議員おっしゃるとおり大成水産種苗育成センターについては、昭和51年から運営が始まり、これまで49年間に亘りアワビ種苗の養殖を中心に、本年6月まで町内外にアワビ種苗を出荷してきました。またヒラメの中間育成やエゾメバルの種苗生産なども手掛け平成17年度からは新たにナマコの種苗生産を試験事業として開始し、これまで町の漁業振興に寄与してきたものと思っております。しかしながら本年6月末をもって職員が退職し、種苗センター専属の職員が不在の状況であり種苗センターの現在はその活動を休止しております。再開するとなると老朽化による海水取水管敷設工事などを含め、令和12年度まで向こう5年間で約3億6,000万円以上の維持改修費と毎年の運営費が約4,000万円以上掛かる見込みであります。そのため本年度はナマコ種苗15万粒をひやま漁協から購入し、漁業者への支援が低下することのないように対応したところでございます。令和8年度もアワビ種苗やナマコ種苗の確保に向けて関係機関とさらなる調整を図っていきたいと考えております。令和8年度以降の種苗センター業務につきましては、再開への方法や民間事業者への売却、譲渡など様々な活用方法を検討し、漁業者や漁協、議会とも協議を行いながら最善の方法を総合的に判断していきたいと思っております。以上です。

議員の質問 2番 桝田道廣

今年6月で休止し担当の者もいないということですけど、これに関しては自然にそうなったわけではなくて、町のほうにも一般質問等でお願いをしていたにもかかわらずそのあとの手当てをされてなかったということに関しては、町の責任が大きいかなと私自身は思っております。その中で町長は公約の中に前浜漁業振興これを挙げております。また先日の産業教育常任委員会の中で、菅原委員の質問に対しまして種苗センターは継続に向けて勉強したいという発言がございました。大変ありがたいことだと私自身は思っております。まだ具体的な構想というものはないと思うんですけれども、今後センターを漁業振興の中核施設として使用するためにどのようなものが育成できるか私なりに調べてみましたが、やはり施設環境的にアワビやナマコ、ウニなどが考えられるのかなと思います。アワビは年々需要が減り現在の状況となったことを考えると現実的ではないかなと思います。またナマコは育成期間が長く、また水質管理が難しいなどの理由から成体として出荷するまでの飼育は難しく現状と同じ放流用として育成が望ましいと感じています。ウニに関しても以前は幾つかの水産種苗センターで試験栽培をしていたようですが、放流用の需要はあっても養殖用としての需要がないとの理由で、現在、知内の種苗センターなど数箇所での事業にとどまっているのが現状です。しかしその中で1年を通して授精から種苗飼育、出荷を行い浜中養殖ウニというブランドで、ふるさと納税返礼品として楽天市場などのショッピングサイト、東京の豊洲市場等でも販売されている養殖事業を見つけました。これは道東にある浜中町が運営する浜中水産物振興協議会という名前で令和3年に養殖事業を開始し町と2つの漁協、ウニ部会、加工業者が浜中町の水産業の振興に寄与することを目的に設立され、現在年間300万個の生産うち150万個を放流用、残りの150万個を養殖用として出荷している町で運営している施設です。この事業は難しい事業かもしれませんが大変参考になるものと思います。このことからしてウニをメインにしてナマコやアワビなどの養殖、放流もできないものかと思います。大成種苗センターは補助金の関係であと2年ほど用途変更ができない状態にあると思いますが、今から準備をすることで運用開始時には用途変更ができる状態になるものと思っています。これらの養殖事業を組合や漁師とともに育てることで、我が町だけでなく檜山の特産品として育てることも可能だと思いますので、事業継続の一つの案として町としても検討していただければと思いますがいかがでしょうか。

町の答え 町長 河原泰平

桝田議員の再質問にお答えいたします。確かに後継者育成ができなかった。これはちょっと現在の人員配置も含めちょっと残念な結果に終わったのが、私としても過去の町政の遺憾な点かと存じます。その中でアワビ、ナマコ、ウニの育成が現実的というふうにおっしゃられましたが、今漁業者と漁協とも協議している最中でございますが、現実的にどのように再開するのがいいのかそれとも、ウニ、アワビ、ナマコの種苗を確保することによって振興が可能なのかどうか、そういったものを総合的に協議している最中というふうに伺っております。その中で再開がいいのか、民間事業者への売却譲渡がいいのか、そういった点を活用策も議論として出てくると思います。あくまでもやはり前浜の生産者、漁業者、漁協含めその向き方、意見、考え方、何が1番、漁業者として地域として利益になっていくか、その点を考慮しつつ協議を進めてまいりたいと考えています。以上です。

議員の質問 2番 桝田道廣

町長のほうからいろんな方法がある、考えられるということでしたけれども、私としては存続するということが何よりも大切なことだろうと思っています。ですから町で運営するなり、また民間で運営するなり、民間でということになるとそれなりにまた支援も必要かと思いますけども、どういう形であれ、やっぱり残すという方向で物事を考えていただきたいというふうに思います。また2日前のトラウトの全滅したときの話でありますけれども、ある漁師の方がおっしゃっていたんですけれども、イカも獲れない、サケも獲れない、もう前浜に来る遊漁含めてそれで生活というもう時代ではなくなってきたと。何としてもこれからは育てる漁業、養殖事業を推進して、その中で生き残ることを考えなければならないんだという話をされていました。もっともそのとおりだと思います。その中での今回の件は非常に残念なんですけれども、そういう意味においても、今後において養殖事業というのは非常に大切だと思いますので、何としても施設は残していただいた中で、新しいものを考えていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

町の答え 町長 河原泰平

先ほどおっしゃられたとおりトラウトの今回の事象は大変残念なところでございますが、これで育てる漁業に対する水を差すことにはならないように私も思っているところでございます。その中で養殖を進めていきますが、漁業者もいろいろ研究をされておりまして、自分たちで種苗、簡易的に養殖を行っていくなど自分たちが通いやすい漁港内で進めたいとかいろいろ考えて行動に移されております。そういったこともトータルで考えて養殖事業、育てる漁業の在り方を話し合っていきたい、協議していきたい、そういうふうに考えております。そのように振興進めていきたいと思いますので理解いただきたいと思います。以上です。

出典:せたな町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月16日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる