知内町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日
小・中学校における不登校生の実態について
- 聞いた人
- 成澤五郎 議員
- 答えた人
- 教育長 堂下則昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 成澤五郎
おはようございます。質問のタイトルでございますが、小・中学校における不登校生の実態についてであります。質問の主旨でございます。全国の小・中学校で令和3年度に不登校だった児童・生徒は、文部科学省の調査で、24万4,940人に上り、過去最多となりました。増加は9年連続で、前年度に比べ25%の増加率となり前例のない増え方といわれています。気がかりなのは、今回の発表値より、来年度発表される数値の方がさらに増えると心配されている点です。(NPO法人「全国不登校新聞社」石井代表理事談)この過去最大の伸び幅は、やはりコロナ禍の影響です。子供たちの成長に欠かせない友人との遊び、部活動など学校や地域の行事の減少、教員や友人との人間関係の希薄化など不安要因は多く生活リズムが崩れやすくなっています。これは都市・地方に関係なく全国共通の実情といわれています。教育長に当町の実態と対応及び近隣町の動向を含めた所見を伺います。
町の答え 教育長 堂下則昭
お答え致します。不登校の実態・把握については、毎月、各学校より「長期欠席児童・生徒」の報告をいただいています。「長期欠席報告の対象者は、正当な理由なく(怠学・家事手伝い等、病気・私事旅行を除く)1ヵ月に7日以上欠席した児童・生徒となります。そのうち年間30日以上欠席した児童・生徒を「不登校児童・生徒」としています。全国・北海道における傾向としては、小学校・中学校ともに不登校の児童・生徒数及びその割合は増加しています。当町においては、その割合についてはやや減少していますが、低い水準にあるとは言えない状況となっています。なお、不登校の事由については、「学業や対人関係に対する不安」や「体調不良」、「生活リズムの乱れ」など児童・生徒個々にそれぞれの事由を抱えており、一人ひとりに寄り添った相談や支援が必要とされ、不登校の解消に結びつけるには相当な困難が伴うものと感じています。各学校においては、担任の先生を中心に、毎週の家庭訪問等による本人または保護者との面談を実施し、登校を促すような、例えば「修学旅行、宿泊研修に一緒に行かないか」など、働きかけを継続的に実施しています。7学習面ではプリントの配布のほか、登校したときは別室での補修授業を実施しています。生徒によっては、夏季・冬季休業時にはタブレット端末による学習課題に一部取り組んでいます。また、スクールカウンセラー(心の教室相談員)の配置により、各学校内における教育相談・支援体制の充実を図っており、今後においても、不登校の解消に繋げていきたいと思います。近隣町の不登校の実態について、こちらで把握できるものはありませんが、不登校の管内市町の動向としては、NPOや民間設置のフリースクールのほか、学校以外の場所や学校の余裕教室等において、学校生活への復帰を支援するため、在籍校と連携をとりつつ、個別カウンセリング、集団での指導、教科指導等を組織的・計画的に行う「教育支援センター(適応指導教室)」がいくつかの自治体で設置されています。当町においても、先進地事例を参考に、不登校児童・生徒の「学校復帰」のみならず、「居場所の提供」や「社会的自立」に繋がる取り組みについて、検討していきたいと考えております。以上です。
議員の質問 1番 成澤五郎
ありがとうございます。只今、教育長より不登校の児童生徒の数と割合が全国、北海道共に増加している事が確認されました。また当町の不登校の現状も全国や道と比べれば、割合について、やや減少しているものの低い水準にはあるとは言えないと懸念をされている答弁がございました。近隣の町の状況や具体的な当町の数は明言されませんでしたが、私はそれで結構だと思います。このコロナ禍の中、児童生徒や保護者の心情を誰よりも心を砕き、励ましている先生方、その心情を知るがゆえの答弁と受け止めております。ところで、もう一方の調査報告が気になります。文科省のいじめ認知件数の推移調査です。この調査では、いじめの低年齢化が指摘されています。即ち10年前はいじめが、中学2年生が最多でありましたけれども、現在は小学2年生が最多となっているのです。これは家庭における早期教育が盛んになり、幼少期から習い事が増え、生活に遊びやゆとりが無い子が増加し、子ども達のストレスがいじめへと向かっていると分析する専門家がおります。以前から不登校の裏には、いじめが潜んでいるとの指摘がありました。先程教育長があげた不登校の理由の中に、いじめが含まれておりません。不登校の子ども達は家族に心配を掛けぬように不登校の原因がいじめだと言えない優しい子が多いのです。恐らく理由の中に教育長があげられた対人関係の不安という項目が恐らくいじめを含めた言葉ではなかったか、そのように感じます。そこで提案致します。1.不登校の原因はまず、いじめと捉えその対策にあたる。2.学校へ行きたくないは、切迫したSOSと捉え、子どもの気持ちを最大限に受け止める。3.学校へ戻す事を第一義とせず、行けない原因を取り除く努力をする。この3点に関し、教育長の感想や所見を伺います。
町の答え 教育長 堂下則昭
お答え致します。只今の3件についてです。不登校につきましては、先程申しあげました8とおり、色々な多岐に渡る理由が考えられます。その1つにいじめということも当然考えるべきだと考えています。いじめに関しましては、年に2回アンケート調査をしたり、その結果を基に教員の方で教育相談をしたり、或いは日常的に変わった状況はないか、学校生活の中で落ち込んでいるところはないか等、生徒指導的に常に教員が情報共有をしながら、見ています。それでも隠れたいじめというのは無いとは言いきれないと思いますので、そういう認識の基で毎日学校で子ども達を見ているという状態です。他にやはり不登校に理由は、学業的な不安であったり、いじめではないですけれども、やはり気持ちが敏感になっているということで、人よりも余計に周りを気にしてしまうということもその中に入っています。現在知内町の小中学校、高校も含めてですけれども、認識としていじめられたというようなアンケートが無い事はありませんが、その後しっかり話を聞いていきますと、長期的ないじめではなく、短期的に嫌な事を言われたというような事が殆どです。そういう時には双方の子ども達に理由を聞いて、そういう事は相手が嫌がるんだよ、というようなことを指導しながら、今のところそこには対応しきれているのかな。但し先程申しましたように、いないという認識ではなく、対応していって頂いています。それから不登校の子ども達が行きたくないというのは、いろいろ今のような原因があるんですけども、中には行かなければいけない。ですから前の日には行く準備をしている子ども達もいます。ただ、実際に朝になってみるとお腹が痛いとか、そして体調が悪いとかと言って、やはり行けない子ども達もいるのも事実です。ですから、3番目の戻す事のみではない、原因を取り除くという事と関連しますけれども、行けない、登校できない子ども達には無理に登校させる必要はないと思っています。その子ども達にはやはり休ませる事も時間的に必要な状況は有ると思っています。最終的には学校に戻っていくような事を考えていますけども、それは早急にそれを促すのではなくて、児童生徒が自ら行きたい、行けたというような状況になるようにやっています。ですから、家を出れるのか、学校の玄関までなのか、それと特別教室、保健室であるのか、或いは実際には保健室から普通の教室にある時期だけ行けるというような状況もあります。それぞれ様々個別の対応をしていますけれども、そのような形でもって子どもの気持ちにしっかりと寄り添って、且つ保護者と学校が認識を一緒にして子どもの為にやっていくという事が1番大事かと思っています。以上です。
議員の質問 1番 成澤五郎
ありがとうございます。今、教育長より学校の対応の詳しい中身までお伺い致しました。その中にも前の日は、明日は行くよ、こう約束をしていたにも関わらず、朝起きたら行けなくなった、また朝起きて何とか家を出て行ったけれども学校の前に来たら、足がすくんでしまった。こういう事例はよく聞きます。それを考える時にやっぱり学校に近づくにつれて、謂わば行きたくない、会いたくないっていう対象者の事が頭を過ぎる、浮かぶ、こういった事が足をすくませる、行けなくする、こういう事も一歩踏み込んで受け止めてもらいたい、このように思います。この点についていかがでしょうか。
町の答え 教育長 堂下則昭
9お答え致します。それがいじめなのかどうなのか、非常に判断に難しいところであります。先程もちょっとお話しましたが、実際には、いじめというような状況は具体的には無いんですけども、やはり気持ち的に情緒不安定な状況になりますと、周りから見られていると普段学校に行っていないものですから、私の噂をしているというような事も中には含まれます。そして、もう1つは全てではないんですけれども、不登校になる子ども達、最初は何か特定の理由が有ったんですけども、それが長期になりますと最初の理由がその後の理由ではなくなって、何が原因なのかという事も分からなくなってしまう。ただ不安というものがついているという事になります。ですから、いじめに関しては、先程も話しましたとおり、本人からの話を教員や保護者に伝える事が出来れば1番良いとは思うんですけども、いろんな状況考えながら言えないという事も勿論有るかと思いますので、その辺は日常的に保護者と連携を取りまして変わった状況はないかどうか、或いは学校の中の交友関係はどうなのかという事を見続けていくという事が今の時点では、最善の策なのかなというふうに考えます。あとは勿論子ども達も学校に行けないということに関しては、非常に辛い思いをしてますけれども、もう一方で日常的に一緒にいる家族の方達も非常に辛い状況にあります。勿論子どもを心配する気持ちは有るんですけども、やはり学校にとにかく行かせたいということが、ついついお子さんに言葉で言ってしまう事もあります。ですからその辺は、学校と家庭と連携をしながら、その子に1番良い状況、方法、最終的には社会的に対応出来るような子どもですから、学校に行く事が全てではない今の状況にありますので、その辺も考えながら、その子ども達の支援を出来るようにしていきたいと思ってやっているところです、以上です。
議員の質問 1番 成澤五郎
ありがとうございます。今コロナ禍の中で色々とまた様々な制約を受けながら、子ども達の成長に携わる先生方のご苦労、また保護者の皆様にエールを送りまして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。