みんなの議会

八雲町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日

農業における個別経営体の持続的発展への支援策

聞いた人
三澤公雄 議員
答えた人
町長 岩村克詔、農林課参事 森太郎、農林課長 加藤貴久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 三澤公雄

それでは、2つ目にいきます。農業における個別経営体の持続的発展への支援策の1つとして。水産業には、八雲漁協、落部漁協へホタテ貝養殖漁業経営安定対策事業として 3,000万円ずつ、商工業には中小企業育成資金貸付金として商工会、商工中金へ1億 6,300 万円ずつが今年度の予算でも預託されております。それぞれの目的に沿って使われていますが、こと農業に対してはこれらに該当する資金はありません。JA新はこだて八雲支店に預ける形で、担い手確保や事業者への支援に八雲町の応援が目に見える形で用意しておくことは必要な事ではないでしょうか。今回、クラスター事業として第1号の案件で起きてしまった事に対して、何も非のない事業者に対して、何がしかの支援の手を用意できないものかも含め、町長の考えを伺いたいと思います。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

それでは、三澤議員の二つ目のご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、漁協、商工会への原資預託による融資制度は、各事業者の運転資金として、それぞれの団体からの要請を背景に設けられた制度であります。農業分野におきましては、従来から国費等による補助制度、日本政策金融公庫等の政府系資金による融資制度などが充実しており、八雲町においても多くの農業者の方々が利用しているところでございます。八雲町としましては、事業計画の作成や採択に向けての支援について、農協等の関係機関・団体と連携し、また、必要に応じて利子補給の対応も行っております。新規就農担い手対策としましては、八雲町の新規就農支援資金貸付事業と、国・北海道の事業、政府系無利子資金等を活用した中で、支援を行っております。議員ご質問の、新たな融資制度の創設につきましては、融資実施主体との合意や、制度設計等に十分な議論が必要であると考えますが、一般的な農業経営への支援としましては、現行の制度で十分対応が可能なものと考えております。また、今回の畜産クラスター事業における事案につきましては、これまで経過等を総務経済常任委員会、全員協議会でも報告してきたところですが、北海道や農協などの関係機関・団体とも連携して、事業主体への影響を最小限に抑えることが出来るように対応するとともに、八雲町として事業主体に対しどのような支援が出来るのか、今後の経営シミュレーションの結果や事業主体の意向を踏まえ、引き続き検討してまいりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。

議員の質問 9番 三澤公雄

議長。

議員の質問 9番 三澤公雄

もっともなご反論でございます。今までも農業に関してこういった資金がないのは、やはり農協自身にも力があったのかもしれませんけれども。こういう言い方は口幅ったいかもしれませんけれどもね、農協って本当に僕たちの組織なんですよ。僕にとっては爺さんたちの世代に本当に血を流して、叩き売りされる自分たちの商品を守るためにですね、本当に自分たちのために作った組織なので、何かがあった時にいわゆる運転資金等も含めて対応できるということには事欠かないようにしています。だから、そういうことを漁協さんだとか商工会さんの方には、僕は深くは知りませんけれども、無いのが不思議なんですよ。つまり、我々が作った組織だから自助努力で自分たちの使い勝手がいいようにしているがために、町からそういった目に見える形での応援策が見えない現状を認めろというのは、僕は理にかなわないと思うんですよね。いわゆる、この農業に身を置く人間から見ると、商工・水産にはそういう手立てが、八雲町の応援策が見えるのに、なぜ農業には無いんだという見方をされてしまうのが、僕今この立場、町議という立場から見た時に非常に説明に困る。だから、そういったポーズと言ってはおかしいかもしれませんけれども、同じように、町長今回の町政執行方針にも農業の重要性を謳っていますから、こういった資金を町が無利子で用意したので、JA新函館の基幹支店である八雲支店にとって、ご都合のいいように使い道を考えてくださいという形で預ける。この預け方は、僕は別に商工・水産と変わらないと思うんですよね。おたくらの裁量で使ってもらえる資金を用意しましたよという応援の仕方もあるんじゃないのかなと、そういうふうに受け取ってもらいたいんですよね。内輪話になりますけれども、JA新函館、合併農協で組合員の比率からいって、どうしても盆地の組合員の声が非常に強くて、いわゆる北部にある畜産・酪農の組合員の声というのは、なかなか理事の総数もはるかに追いつきませんし、政策面での積み上げ方というのは時間を要するんですね。今回、新年度の予算でですね、僕らが、今でも気持ちは青年ですよ。僕らが青年時代に考えた、牛という流動資産を担保にする形で延払いという形で、本来牛を売って辻褄を合わせて組勘会計をなんとか維持しようという場合もあるんです、農業経営の中で。初妊牛を売ってね。でも、そういうことをしなくても売ったという形にして、でも実際、牛は農家にあって、その分市場に出したつもりで農協から借りれると。で、この資金の返済は、売っていないわけですから、その牛が乳を生産することによって3年かけて返しますよって。これ延払い制度っていうことを八雲の方で考えたんですが、このことが今回廃止になるんですよね。有効に使ってはいたんですが、本店から見ると運転資金の確保だけに留まっているものにはメリットが無いという判断をされたんです。で、我々の方もこれは小手先の政策なものですから、いつまでもこの政策を本店が畜産経営の支援策の目玉としてやっていることに対して、じくじたる、自分たちが提案したんですよ。提案したんだけど、このことをもって本店は畜産支援をしているよと言われる事に、非常に癪に触っていた。お互い、僕らにとってはメリットがあるんだけれども、いわゆるパワーバランスの争いの中では非常に可哀想な政策だったんですが、それに今回予算がつかなくなったんですね。じゃあ、僕らの方は、本店は我々に何をするんだというふうに、このことをもって開き直るきっかけにしているみたいなんですが。例えばこのことに実際メリットを持っていた組合員にとっては、今度八雲基幹支店のいくらかの資金でですねこの制度を活用する。なおかつ、本店からの紐付きではないから、運用自体には手数料は基幹支店で取るかもしれませんけれども、原資が無利子でということになれば、また違った効果も出てくるのではないのかなと。しかも基幹支店独自のアイディアで運用できるお金だよということで考えれば、非常に理事さんたちも知恵の出し合いがあるし、青年部を主体に担い手たちも、では、この資金を活用してこういったものが考えられないかだとか、いろいろな手立てになるのかなと。いわゆる本店財源をあてにしないものが自治体から応援されるというのは、僕は非常にやる気を持ってもらう、地域の活力になるのではないかなということを考えての提案でございます。また、後半に触れているクラスター事業に関しても、確かにこれまで2回ほど総務常任委員会の方でも、常任委員会の方で議論をして手当てを考えられたら、町長に胸を張って提案できるんだなと思ったんですけども、スマートな議論をしていたら、なかなか町側の瑕疵が見つからなかったんですが、喋り慣れたこの場所で、私なりの活路を見出そうと思いまして。ここからのお話は、クラスター事業のお話にちょっと移りますけれども。クラスター事業の最終の決裁は、副町長と町長だったようにお聞きしてます。で、その最後の決裁をもらえるまでは、1回目の入札条件等を整備したものは、ちょっと違っていた。つまり、そこまで積み上げるうえで協力をしてもらっていたり、親の代に牧場を作った時にお世話になった業者さんの意見なんかもいろいろ入れてですね、いわゆる町外の業者さんが入れる余地を残した入札条件を準備していたというふうにお聞きしております。で、そのことが最終決裁へ移った段階でですね、これだけ 10 億を超える事業が町外に発注されるというのは非常に勿体ないので、町内になるべく仕事がくるような条件に整備出来ないのかという事で決済が下りなかったというふうにお聞きしておりますけれども。ここまでの理解は間違いないですか。言葉の使い方はちょっと違うかもしれませんけれども。まずちょっと、ここまで確認。

町の答え 農林課参事 森太郎(農林課参事は2018年3月まで)

議長、農林課参事。

町の答え 農林課参事 森太郎(農林課参事は2018年3月まで)

三澤議員のご質問にお答えします。クラスター事業の件に関しまして、先にお答えしようと思います。今回のクラスターの決裁は全てクラスター協議会の内部での決裁となっております。ですので、入札の執行に関する部分につきましても、クラスター協議会の会長は農協の支店長でございますので、庁内の決裁というのはとっていなかったということでございますので。その辺はそういう事実であるということをご理解いただきたいと思っております。

町の答え 農林課長 加藤貴久

議長、農林課長。

町の答え 農林課長 加藤貴久

制度資金の設計の方のお話しにお答えしたいと思います。三澤議員ご指摘のとおり、町内の金融機関に預けていた部分は、私どもも町長の方から答弁申し上げた通りの認識をしておりますけれども。農業にはいろいろな政策が用意されているけれども、商工や水産には無かったという部分の補填という形で、各団体と協議して始まった制度という部分はその通りだろうと思います。ただ、その部分が農業にもそういう部分があってもいいのではないかという制度設計の組み立てにつきましては、まだ少し時間がかかるのかなというふうには認識をしております。議員もご指摘のとおり合併農協の部分で、今融資の審査だとかいろいろな部分を考えた時に、勿論窓口は基幹支店とやらせていただいておりますが、本店さんとの協議という部分でも、もう少し時間がかかるのかなというふうには担当としては思っておりますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。

議員の質問 9番 三澤公雄

議長。

議員の質問 9番 三澤公雄

ちょっとクラスターのところだけ確認しようと思ったんですけれども、その前段の部分までちょっとお話がいったので、またちょっと2つ平行な話になってしまいまして、聞いている方も分かり辛くなったのかなと思いますけれども。まずは、そういった制度的な知識の使い方に関しては、僕一議員のアイディアですので、思いのところだけを受け取ってもらって、そして、そこの部分をさらに力強くさせるために、ちょっとクラスター事業のところの掘り起こしをと思って質問を作ったわけですけれども。今、参事の答えの中で、常任委員会の方では提案の最終決裁を町長に持っていった段階で、学林ファームさんが持って行った提案が入札直前のところで駄目になったというふうに僕は理解をしていたんですけれども。そういうことではなかったですか。

町の答え 農林課参事 森太郎(農林課参事は2018年3月まで)

議長、農林課参事。

町の答え 農林課参事 森太郎(農林課参事は2018年3月まで)

常任委員会でのご説明が誤解を招いたのかもしれませんが、決裁はあくまでも協議会の内部での決裁というふうになっております。経過からいきますと、決裁をして公告をした後に、町長なり副町長の目に留まって、これではいけないのではないかというご指摘をもらったといったことが事実でございます。

議員の質問 9番 三澤公雄

議長。

議員の質問 9番 三澤公雄

そう、そのご指摘のところ。すみません、ご指摘は受けたんですよね、町長・副町長の方から。で、これすごくもっともだと。町長は立派なことをしたという声を聞いております。僕も取材をいろいろなところに行きましたけれども、よくぞこれを八雲の事業にしたと。僕自身はそう思っていました。でも、実際に学林ファームのこのクラスター事業が、今回こういった不幸な芽が出てしまった。そのことに、僕この質問にも何も非のない事業者、運がなかったねで済まされるのかもしれませんけれども。これが予定通り、予定調和で上手くいってですよ、入札した業者さんで上手くいくことが本当にごくごく大きい、万が一も何もなく出来たなら、町長よくやったと。これ八雲の事業にして大成功だという事になるでしょう。なりますよね。つまり、上手くいった時は俺のもので、上手くいかなかった時は、こう先頭に出てこないというところに勿体ないなと。こういう理詰めではなくて、情に訴えるところしかないんですけれども。つまりですね、今回不幸な結果、それを何とか修復しようとして、2番手の入札さんに今仕事を引き受けてもらって、順調に今仕事が進んでいると。それを見守っていくということも行政にとっては大切かもしれませんが、この前段階、上手くいかなかった事に対しても、これは俺のあの時の判断は間違っていなかったと思うんだけれども、こういったことに関して、もし貴方たちの力で融資等が見つからない場合は、町の方でも用意していますよというような発信シグナル、公式の場面でもちゃんとそれが感じられるようにですね、用意しておくというようなことを、是非、ご発言願いたいなと思いまして、質問に組み入れたわけです。非常に無理筋かもしれませんけれども、成功した時は俺の手柄だけれども、上手くいかなかった時は影に引っ込んでしまうというのであれば、残念だと思うんです。是非、そこのところを鑑みて、ご意見を伺いたいと思います。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

三澤議員にお答えいたします。確かにですね、私は基本的にはクラスター事業もそうでありますけれども、町内の仕事は町内業者でやっていただいて、その後はまた事業として成功していただきたいというのは、基本的な考え方は当選当初、4年も前から基本的にはずっとそうやってきた一人であります。今回の事業に対しましても、なるべく地元の業者にチャンスを与えてほしいという思いは、議員の皆様も同じ思いだと思いますけれども、私も同じ思いできました。ただ、今三澤議員から成功した、失敗したという話がありますけれども。私の考え方としては、まだまだクラスター事業はスタートに立って、今建物が進んでいるということでありますので。この事業が、建物を建てることが完成ではありませんので、これからきちっとこの地域で、先進的な農業を今の学林ファームの皆さんがしっかりと経営されて、また地域にも貢献出来ることが私は成功だという思いがありますので。先ほども水産、または商工と、農業にもということでありますので、農業に対しましても、私もこの八雲、この地域は農業がなければ発展できない地域と、しっかりと私も思っておりますので。これからもクラスター事業、この学林ファームさんだけの仕事ではありませんけれども、一次産業に対しては町をあげて支援をしていきたいと、そういう思いであります。ただ、議会の皆さんにも理解を得ながら、またご相談をさせていただいて、いろんな支援策を考えてまいりたい。そういう思いでありますので、ご理解をいただきたいと思います。

議員の質問 9番 三澤公雄

議長。

議員の質問 9番 三澤公雄

一つ一つ、起きた変化にいちいち対応するのではなく、大局に立ってですね、最後まで見守るよという安心感も農業者にとっては非常に心強いものがあります。つまり、諦めない限り負けはないわけで、そういった町長がどんどん町長らしくなっているんだなという思いで答弁を聞きましたけれどもね。当事者にとってみれば、いわゆる前払いしてやってもらった仕事と、やってもらえなかった仕事の部分の資金繰りというものが今、当面彼らにとっては非常に億を超える金ですので。だからそれに対して、今の金融機関にとっては借主を探しているような状況もありますので、彼らにとって資金繰りというのはそんなに難しくないという意見を言う方もいらっしゃいます。私も彼らの力は存分に認めていますから、泣き言をいうような人たちではないのかなと。だから逆に泣き言が言えなくて、表には出さない。でも実は、本当にどうやって手立てをしようかといっているのかもしれない。それは腹の内までは分かりません。そこまでの人間付き合いはありませんから。だから、今回クラスターに限った応援ではなくですね、基幹支店に対して、額はまあ、やはり商工で1億 6,000 万なんですから、それに準じたぐらいの金額を想定してですね、いわゆる農協、つまり農業者の集団の方に知恵を出していろんな使い道があるよと。そういったものが担保できる資金なんだよというようなものを用意していただければ、今回のそれが、第一号がクラスターに一部いくかもしれませんし、また、先ほど言った延払いの制度の部分の復活になるかもしれませんし、それは分かりませんけれどもね。目に見える形で一つ、また農協を拠り所にした昔のというか、本来の八雲の農業人のスタイルに戻っていってもらう。今、農協が非常に、これは農協の問題なんですよ。心が離れているという、それをまた陰ながら岩村町長が支えたというのも、また後々いい話になるんじゃないかなと。ちょっとその辺、欲深く考えたわけですけれども。一つ、いろんな手立てがあるということも分かっていますし、可能性を秘めた農業であります。いろんな支援があるかと思いますが、今ここで提案したことも少し頭に入れてですね、目に見える形の施策の1つとして是非実行してもらいたいと思います。今日は質問をこれで終わります。ありがとうございました。

出典:八雲町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる