みんなの議会

松前町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月3日

松前町の教育行政に不安を!(森定教育長の6年間と今後について!)

聞いた人
梶谷康介 議員
答えた人
町長 石山英雄、教育長 森定勝廣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 梶谷康介

皆さん、おはようございます。行政報告で大雨による被害の概要が説明されたわけですけれども、町民に代わって、1日も早く対応していただきたいと、このように、この場を借りてお願い致します。見れば、秋近しという感じがします。まさに恵まれた天気だなと、このように思っております。桜も散り、紫陽花も盛りを過ぎ、そして今は、盛りが過ぎたとは言いながらムクゲの花が町中あちらこちらに咲き誇っております。結構この花の散った後の始末ってのは大変なんですよね、私もここ1週間ぐらいは毎朝散った花を整理してきたところでございます。それで気がついたんですけどね、ムクゲの花っていうのは咲いたまま散らないんですね、しぼんでって言いますか、花びらを一つ一つ畳んできちっとした形で地上に降りてくると、そんな姿を見ております。国の状況を見ますと、第2次安倍内閣の組閣が急速に進んでおります。そんな中で非常に重要視されているものの一つの中に、教育委員会の制度の話がございます。それがどういう形で国が考えているか、詳細につきましては別にしましても、大事なことと受け止めて現在の大臣を留任という方向に進んでおります。こんな大事な時にですね、松前町の期待して来ていただいた森定教育長が、2期目任期半ばにして退職されるというお話を聞きまして、複雑な思いでおります。本人も自分の人生を考え、熟慮の末決定されたことだとは思いますけれども、最高責任者としての町長がね、この松前町の教育行政を考えた時に、それをどのように受け止めて、そして、教育長とどういうお話をされ、更には教育委員の人事案件も今回上程されておりますけれども、そうした中で松前町の教育行政に心配のない形で対応できる姿を見定めているのかどうかと。そういう観点から今の件に関して、町長のお考えをお尋ね致します。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

梶谷議員から、町長の慰留の考えはなかったのかというふうな通告をいただいておりました。簡潔にご答弁を申し上げたいというふうに思います。平成20年の10月、前田町政下におきまして森定教育長が誕生したわけであります。6年目を迎えております。この間、教育指針条例の下で書道教育やふるさと学習は確実に成果を上げておりまして、また、大きな課題でもございました小中学校の統廃合や松前中学校の改築も順調に進んできているところであります。中学校の改築にあたっては、A、B棟も完成致しまして、C棟の仕上げもいよいよ迎えようとしているところであります。この間の教育長の並々ならぬご苦労に対しましては、心からの感謝の念を持っているところであります。今般、森定教育長から辞意の申し出を受け、私からは中学校改築完成、或いは中学校の統廃合、統合まで何とか見守ってほしいと、職を全うしてほしいということで慰留をしてきましたけども、教育長の意志は本当に固いものがありました。町政や教育行政に停滞や混乱を招くことのないようにと、十分配慮した、熟慮した上での判断であったろうというふうに思っているところであります。このような経緯がありまして、誠に残念ではありますけども、今年7月1日付をもって辞表を受理したところでございます。なお、後任の教育委員につきましては、今定例会にご提案申し上げますので、ご審議の上、議員各位の満場の賛成を切にお願いを申し上げるというふうな心境であります。よろしくお願い申し上げます。

議員の質問 10番 梶谷康介

辞任の経緯はお聞かせいただいたわけですけれども、現役の立場にある人が引き際を誤れば、世の中に或いは周囲にいろいろな問題、課題を提起するわけでございます。正直な気持ち申し上げますとね、あと任期後半あるんですから、頑張っていただきたいなという希望も持っていたわけですけれども、反面任期半ばで辞めるってことは何かあるのかなと、そんな疑問も正直持ったわけなんですよ。でも、聞くところによりますと、まあ、俗に言う円満退任というような形であるようですから、それはそのように森定教育長の決断だというふうに受け止めておきたいと思います。これからの、今、引き際の話したんですけれどもね、冒頭でムクゲの花の落ちる状態を申し上げましたのは、桜の花の散る姿っていうのは皆さんつぶさに見ておりますから、花びらがひとひらひとひら散っていく、そして、風によっては一斉に花吹雪と言いますか、ああいうような形で散っていく姿、更には椿なんかはね、見てると咲いたままの姿でぽろっとこう首が落ちるように地上に落ちるんですね、ですから、昔の侍武士は椿の花を非常に嫌ったと。今、ムクゲの花の落っこちていく姿をお話したのはね、まさにそういう全てに配慮しながら、自分の身の回りを整理して、そして襟を正してきちっと花びらを畳んで静かに散っていくっていう姿は、まさに森定教育長の姿なのかなと。これは私の考え方で、見方で、皆さんはどう受け止めるかわかりませんけれども、やっぱり人間、引き際ってのは肝心だなと、このような思いでおります。余談はさておきまして、質問の2点目のね、教育指針条例の実践に対しての心配を私、取り上げているんですけれども、松前の教育というのは、この指針条例を基にしながら進められていくものと私は理解しておりますんで、例え教育長が替わったとしても大きな変化はないというふうに思っておりますけれども、かといって全て心配ないわけでないと。平成20年の10月になりますか、12月の定例会でしたね、確か第4定で教育長が就任された時にどんな気持ちで松前にいらしたか、更にはそういう気持ちを松前町の教育行政にどのような形で反映して、そして、その基礎になる教育指針条例の実践にはどんな考え方でというような形で、考え方を聞かせていただいた経緯もございます。そうしたものを基にしながら6年間頑張ってきていただいたわけでございますけれども、はっきり言って、実践の中心であった人が、今言ったように基本になるものがあるにしてもね、やっぱり何かしら不安が付きまとうわけでございます。その中でね、教育長どうですか、今去られる時にこんな話もいかがなものかという、私疑問も持ってるんですけども、でも、一生懸命努力した形はこうだったと、現在はこうで、恐らく申し送り、或いは引き継ぎっていう形でね、次の教育長にバトンタッチされることになると思いますけれども、例えばね、学力の向上、これはもう前々から言われて、しかも全国的なレベルからいくと松前は決して高くないと、そのためにも取り組んだ経緯もありますから。まあ、実際その事業の中身とて知らないわけではありませんけれどもね、あえてこの場で学力の向上に対する取り組みと、これからということ、更には、そうですね、この基本条例の、指針条例の中心になっているのは、やっぱり学校、そして家庭、地域、この三位一体がね、それぞれの役割を持ちながら協力して事を進めていくのが中身だというふうに思っておるんですけども、替わることによって心残り、或いは何かこう心配事でもありませんか。まあ、今まで態勢つくってきてるんだから大丈夫だというようなお話も当然されると思います。更には松前町の、この教育の特色であります書の町づくりに対する考え方も併せてお聞かせいただきたいと思います。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

おはようございます。今回、このような形で一般質問をいただきましたことを大変ありがたく思っております。梶谷議員始め、議会の皆様方のご配慮に、心から感謝を申し上げたいと思います。今、指針条例に関わるお話をいただきました。梶谷議員おっしゃるとおりですね、松前の教育指針条例は、松前の教育を進める上で言わば羅針盤と言いますかね、本当にこうそういった役割を果たしておりまして、私自身20年の10月に着任した時には、既に7月に条例が制定されていたんですけども、条例のあることのありがたさと言いますか、心強さをずっと感じながら今日まで教育行政の仕事をさせていただきました。改めて、今感じているんですけれども、当時の条例制定に関わった方々いらっしゃいます、懇話会を作られて、その中でいろんな議論をされた方々もいますし、それから、最終的には町の議会でですね、満場一致で、全会一致で議会を挙げていただいたという、そういう先見性と言いますか、そういったことに対して改めて敬意を表させていただきたいと思います。今、具体には条例の取り組みについての進捗状況、それからこれから先のことについてお尋ねがありました。現在ですね、条例制定からちょうど6年目が今過ぎまして7年目に入っております。五つの教育指針があるんですけれども、現時点でですね、条例を体現している取り組みとしては三つございまして、一つが「学力向上」、それから「書道教育」、そして「ふるさと学習」と、そういう三つの取り組みで進めさせていただいております。これについては、本当に各学校の教職員の皆様、それから保護者の皆様、それから地域の理解をいただく中でですね、少しずつなんですけども着実に前に進んできてるんじゃないかなと、そんなふうに思っています。今、学力のお話がありました。ご指摘のとおりですね、全国の学力学習状況調査、平成19年度から行われてまして、今年もつい最近結果が出てきたわけなんですけども、現状を申し上げますと、やはり全国との差、小学生中学生共にですね、それはあるのが現実の状態であります。ただ、少しずつですけれども、なかなかいきなり全国にということにはいかないもんですから、教育委員会、それから学力向上対策委員会的にはですね、まずは全道の平均に追いつこうと、それを目標にいろんな取り組みは進めてきております。今年度はですね、小学校についてはほぼ全道平均にまで、平均正答率、4教科の平均正答率が近付いております。恐らく、このままずっと取り組みを進めていくことによって、いずれ全道平均を超えていくと、そういうふうなことが見通せる、本当に今年は良い結果が出ました。ただ、中学校はですね、まだまだいろんな積み重ねの問題もありましてね、まだ全道平均との差があるんですけども、これも小学校が上がっていくことによってですね、やがて中学校もどんどんどんどん全道平均に近付き、やがては全道平均を超すというふうなことが見通せると思います。今現在はですね、ターゲット26という3年間の計画で取り組んできました、24、5、6ですね。それで今年が最終年度になりますんで、次の後継プランをどうするかという話を校長会、それから教頭会も含めてやらしていただいておりまして、年度内には次のターゲット26の後継プラン、恐らく3年計画のプランが策定されると思うんですけども、そういった検討が始まっております。今度はそれに基づいてですね、あとは取り組みを進めていって、いずれは小中学校共に全道平均を超え、そして、全国平均に近付いていくための努力を更に進めていこうと、そういった状況にございます。それから、学校、家庭についての連携の部分はですね、なかなかこう難しい部分が実際あります。学校的にはかなり家庭がやるべきことなども含めて、学校で対応している部分があるんですけども、やはりこれからは学校が頑張ってるっていうことに、呼応するようにですね、やはり保護者、家庭の皆さんも意識をもう少し高めていっていただく必要があるだろうと。そのために、元々教育委員会としては保護者、家庭との関係を作っていかなければならないなと、そんなふうに考えております。それから、もう一つは書の町づくりのお話なんですが、書の町づくりはいろんな観点から行われるんだろうというふうに思ってますけれども、教育委員会的にはですね、小中高を通した書道の一貫教育、これが書の町づくりの核、いわゆるコアになる部分だろうというふうな考え方をしておりまして、小学校は既に特例で進んでいます。それから、高校も特色ある取り組みを進めていますし、さくらまつり期間の書道パフォーマンスについては年々充実されていってると、そういうふうに受け止めています。ただ、一つ課題がありましたのは、小学校と中学校を繋ぐ、高校を繋ぐ中学校の書道教育をどうするかということが、ここ2年程前からいろいろ議論をしてまいりまして、来年4月に中学校が統合になって、新生松前中学校がスタートするわけですけども、それに合わせて、来年4月から中学校においても書道の特例校制度を活用した書道教育をスタートさせます。国への申請は実は8月に決められておりまして、既に国の方に指定申請の手続きを取らせていただいております。結果については、恐らく年明けになるかなっていうふうに思ってるんですけども、中間いろいろやり取りをさせていただいた段階では、大きなネックになるものがないというふうな手応えをいただいておりますし、中学校で書道教育が開設するということになりますと、これは本当に全国初めての取り組みになります。そのことによって、前々から目標値においておりました小学校、中学校、高等学校の書道の一貫教育が、それですぐ実現するわけでないんですけどもね、そういった目標に向けて、ようやっと、いわゆる環境が整ったのかなと、そんなふうに思っておりますので、そういったことも含めてですね、更にまた書の町づくりも含めて進めていっていただければいいのかなと、そんなふうに思っております。

議員の質問 10番 梶谷康介

着々と方向付けをされてきたと、そういうふうに受け止めておきたいと思います、引き継ぎもきちっとされると思いますんで。3番目のね、この課題ですけれども、清水繁教育長から数えて10人ぐらいの歴代の教育長と私接しております。後半の成田、或いは依田教育長時代には、まさにこの積年の課題でありました適正規模、適正配置、ずいぶん議論されましたが、これは私の受け止め方なんですけれどもね、地域の出身の教育長であるがゆえになのかなという気持ちがね、強かったんです。森定教育長就任されてから、担当委員会の中で適正配置、適正配置の議論をした時に、地域に変な繋がりのない森定教育長だからできるんでないか、頑張ってほしいみたいな発言した経緯が、私記憶に残っておるんですよ。その結果、積年の課題でありました適正配置も、松城小に館浜、松前、白神統合しまして、一つの位置付けができたわけです。更には平成27年度からは、新しい校舎の下で松前中学校を中心にした大島中学校統合してね、この姿もできあがりました。心から敬意と感謝申し上げたいと思います。ただ、この統合なされた形の中で、課題がないかって、私はあると思うんですよね。それが森定教育長の時代にどのような位置付けをされて、今後にバトンタッチされるかっていう姿を確認しておきたいなと思ってお尋ねするんですけれども、まず、特に小学校の場合はね、今までですと各学校の校区にきちっと先生方が定住して、おおよそね、全てではないにしてもおおよその先生方が定住しながら、放課後以降でもやはり児童生徒に対する気配りというか、目配りというかそうしたものがなされていたんですけれども、この統合によってね、旧校区のそういう対応が別な機会で私、心配だという疑問を投げ掛けた経緯はありますけれども、その辺はいかがですかね、もう少し時間を経てますから、現実を抑えて、教育長はどのように受け止めておられますか。それと同時にね、そうした関係のお父さんお母さん方、いわゆるPTAとの関連が今までのような形と大差のない、心配のない、できれば良い方向に行ってるんだっていう話であればね、これにこしたことはないんですけれども、その辺をお聞かせいただけませんか。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

統廃合に伴う教員の方々のですね、いわゆる住む場所等々の関係なんですけれども、まずは統合に際しましてはですね、小学校は4小学校の統合を行ったわけですけれども、当然その子ども達と一緒に行っていただく先生を各校から数名ずつ作ってですね、子ども達と一緒に行っていただいて、統合した、統合後の1年っていうのは非常にこう大切な期間ですので、小学校の場合は大きな問題はでませんでしたけども、やはりなかなか馴染めないとかですね、特に統合した間もない頃はですね、低学年のお子さんがいたりしてですね、そういったことは学校から耳にしていました。ただ、一学期が過ぎ、二学期が過ぎ、一年過ぎてみますとですね、今は統合によって何か特別なケアをしなければならないというような、そういう状況はなくなって、そういう意味では非常にこう円滑に学校が回っているかなと、そういうふうに感じています。当然ながら校区、旧校区から新校区に子ども達は変わるわけですけども、住むのは旧校区に住んでおりますので、その部分についてはですね、子ども達と一緒に行っていただく先生、一つ例を出しますと、松前小学校から松城小学校に行ってくださった先生が、松前小学校の校区の住宅に住んでいただいてました。ただ、その先生は一年経ってから異動してしまいましたけれども。あとは例えば白神とか、館浜についてはですね、そういった働きかけはどうですかと、できれば校区の住宅に残っていただいて、そして、地域との繋がりをつけてほしいんですよねっていう話をした学校もありますけども、そこは必ずしも上手くいってなくてですね、白神から松城に行っていただいた先生は、新しい住宅には住みました。ただ、地域と学校を繋ぐコーディネーターっていう役割をお願いしてまして、白神から来た子ども達についていろいろとケアしていただくと、そういうふうな形を取らせていただいています。それから、PTAの方は組織が大きくなりまして、いろんな役員態勢とかも変わってきてるんですけれども、その辺りについては特別何かの支障があるとかっていうことは聞いておりませんでね、PTAの方でいろんな役員会とか、いろんなレクだとか含めましてですね、意思疎通をしっかりと図っていただいていると、そういうふうに考えております。

議員の質問 10番 梶谷康介

今の件に関しましてね、一つだけ追加でお尋ねしたい件がございます。子ども達の環境、そうしたものへの対応ってのは、非常にこう柔軟だという受け止め方しております。ですから、特別心配はしてないんですけどもね、今まで松城、その他に3校があって、それが一つにまとまった時に、全国的な悩みの一つなんですけども、いじめの現象なんてのは感じられる要素はないですか。もし、それがあるとすればね、当然その対応をお尋ねしなければいけないんですけれど、その辺はいかがですか。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

統合後のいわゆる児童の何て言うんですか、交流と言いますか、円滑に教育活動がいく、いかないっていう話だと思うんですけども、具体にいじめっていうことについてはですね、これ毎年いじめについて、年に3回程調査をします。その中では、統合のことによって何かそういったいじめが発生したとかですね、そういったことは起きておりません。先程申し上げましたとおり、統合時にやはり低学年ですよね、1年生、2年生がどうしてもこう新しい環境、それから大勢の環境に入っていくっていうことが、子どもですから、やっぱりいろんな不安感とかがあってですね、少し足がすくんだというお話は聞いておりますけれども、その部分については、一学期、二学期、三学期と、新しい仲間と一緒に教育活動をする中で解消されていったというふうには理解しておりまして、先程お話があったいじめについてはですね、統合のことも含めて、今、松前町にはそういった実態はないというふうに教育委員会してはおさえております。

議員の質問 10番 梶谷康介

ありがとうございます。四つ目のお尋ね、この文化財関係なんですけれども、常日頃松前には、他にない特異な財産がいっぱいあるんだと、今までの文化財に対する対応って言いますか、考え方って言いますか、どうしても保存管理っていうかね、そういうものが中心になった進め方をしてきたと。教育長とは何かの席で話した時には、やはりこれからはそうした価値ある財産は活かさなければいけない。地域の財産であり、場合によっては教育財産でもあるんだと、そういうようなお話もされた経緯もあります。この件は、私も同感でね、ただ保存管理だけすればいいってことじゃなくて、やっぱり活かしていくべきだという方向でものを進めていただければなという思いで今まで来ましたけれども、これはどうですかね、教育長、申し送りの中ではね、どんな形でバトンタッチ、それはあくまでも自分の考え方だから、新しい人が考えるべきだと、そういう話ならそれで結構ですけども、お考えを聞かせていただきたいと思います。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

松前の文化財についてのお尋ねなんですけれども、私も実は松前との縁をいただくその前の職がですね、道教委の文化財に関わるセクションにおりまして、当時その北海道、北東北の縄文史跡群の世界遺産登録だとか、あといろんな仕事をさしていただいてました。私は、元々文化財の専門家ではないんですけども、ちょっとだけ、そういった文化財法行政をかじらせていただいたという観点から申し上げさせていただきますと、文化財法行政を進めて行く上では、一つは文化財の保護管理というのがまずベースになるんだと思います。それから、もう一つ大事なのがですね、公開活用っていうことなんですよね。ですから、二つが相まって回っていって本当の意味での文化財保護行政が進んでいくというふうに、私も考えております。お話のとおり、松前の場合はですね、本州の町と比べたらまた別なんでしょうけれども、北海道の中では本当に長い歴史を持った町ですから、国指定、道指定、町指定の本当に多種多様な文化財を預かっているわけです。ただ、現在、役場全体も含めてですね、なかなか職員体制が十分かどうかっていう議論はまた別なんでしょうけれども、限られた体制の中でやってきてますので、まだまだやれる部分があるのかなというふうに思うんですけれども、現在の体制の中では、一定の限度のところまでやっていただいているなという感じはしています。ただ、近年、そのいわゆる保存管理の部分につきましてはね、堀廻り地区の環境整備があったり、それから、昨年は重要文化財の法源寺の山門ですか、その修復が行われたり、今年は今もう終わりましたけれども、道指定文化財の徳山大神宮の補修も先般、ようやく終わりました。現在は、昨年史跡に追加指定をされました、神明石切場跡の環境整備に向けた基本設計を今年進めているところです。それから、公開活用についてはですね、これは毎年ずっと行ってきていることなんですけれども、松前城資料館、それから郷土資料館での常設展示でありますとか、それから、少しこうマンネリにちょっとなってきてるかなと思うんですけども、さくらまつりの期間中に行う縄文特別展、それから、最近はふるさと学習の中でですね、ずいぶんと学芸員の方に来ていただきたいという声がかかってきてまして、小学校、中学校に学芸員が出向いて松前屏風のお話をさせていただくとか、いろんな形で、そういった部分の出前授業も含めて取り組んできております。今年は、町政の施行60周年という節目にあたったもんですから、8月31日で終わりましたけれども、蠣崎波響の特別展なども手掛けさせていただいておりまして、本当にこうそういったことも含めてですね、保護管理をやりながら、しっかりと公開活用をしていくと、そういう視点でこれからも文化財保護行政を進めていただければいいと、そんなふうに思っております。

議員の質問 10番 梶谷康介

この文化財の関係でね、もう一つお尋ねしたいのは、結局保存管理っていう面では、かって計画した事業が学芸員が対応できない、健康害してね、対応できない状態で、これペケにした経緯がございますよね。そうしたものを踏まえて学芸員の複数体制ができあがりました。ただ、その保存管理に関してはまさに、二人だから完璧だということではないんですけども、少なくとも一人よりも良い形になったということでは評価してます。これからも恐らくこういう体制は続けていかないと、松前はやっていけないんでないかなという気はしております。ただ、今お話しましたように、活かしていくっていう面から考えますとね、学芸員だけでは対応できないだろうなと。恐らく、その担当課、所管の課の人方が一致協力しながらね、その態勢づくりをしながら考え方をまとめて、誰かがリーダーになって進めていくっていうような形に、私はなっていかなければいけないんでないかなと思ってんです。ただ、前段で言いましたように、次の人が考えればいいんじゃねえかってんであれば、これ話は別ですけども、やっぱり、その辺はせっかくのね、持論ですから、自分はこう考えてる、だからこうしてほしいみたいなものは、ある程度言ってほしいなと思うんですけれども、いかがですか。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

文化財は、いわゆる文化財としての活用だけでなくてですね、実は地域づくりとか町づくりの本当に大きな資源になりうる可能性を持っています。ですから、そういったことも含めてですね、本当に多角的に使っていただければいいのかなっていうふうに思います。私見でもいいですよというお話でしたので、私見で申し上げさせていただきますが、私は松前の文化財の量、それから質を考えると、今学芸員は2人体制ですけれども、やはりもう少しスピードを上げて、そして町づくりやいろんな商工観光なんかと連携しながらやっていくということを考えた時にですね、やはりこう組織機構をもう少し考えていくということも一つの方策ではないかなというように思います。例えば、文化財保護室というのを作ることも一つの方法だと思いますし、或いは町づくりと合わせた、そういった何か機能を持ったセクションを設けるということもですね、一つの方法じゃないかなというように思うんですけども、まあ、その辺りについては、まさに次の方によろしくお願いしたいなと。ただ、私は松前の文化財は、本当に教育的な機能もありますし、地域づくり、町づくりの機能も持っていますんでね、もっともっとこう、本当にこう整備をして、有効活用していただければ本当にありがたいなと、そんなふうに思っています。

議員の質問 10番 梶谷康介

通告の5点目に入らせていただきたいと思います。通告文はね、新教育委員会制度への転換期であり、また、福山城の復元と大事業を抱えているが?と、こうクエスチョンマーク付けて提出したんですけれども、この教育委員会制度に関してはね、私はここで議論するつもりはございません。新体制できた上で、国の方針もきちんと整理された上でこの件は私は触れていきたいんだと、このように思っております。それで、この福山城、松前城と言うんですか、この件に関してはね、やはり我が松前の三大事業って前に言ってましたよね、学校、病院、お城と。そんな中で、その対応の考え方ってのはある程度方向付けはされております。ただ、病院もこれから、更に福山、松前城もこれからという段階で、今までの議論の過程では、或いは当時の責任者の考え方では、あくまでも修復なのか復元なのか、こうした見極めは町民の皆さんに判断資料を提出しながらご意見を聞き、最終的な方向付けをしますよという形で来ているはずなんですよ。それで、町民の皆さんに判断をしていただく機会は、これは簡単にはできませんよね、時間かかりますよ。何事でもそうなんですけどもね、今日、皆さん判断してください、中身はこうですよって言って明日に結論が出るってことはあり得ないんで、だとすれば、着々と進めながら、これは最後の目的に向かわなければいけないという段取りになるんでないかな。そういう流れを考えるとね、今、教育長いみじくもスピードの話しましたけども、遅々として進まないよね、現状は。まあ、いろんな背景には問題、課題があるんでしょう。ただ、この間ね、こういう席で言っていいのかな、前田代議士が松前に見えた時に、この件に触れたんですよ。その時には文科省も文化庁も、それなりの復元の資料は整っているんだと、あとは地元の盛り上がり、気運の盛り上げでしょうという話までしてんですよ。お金なら任しておきなさいと、こんな話までね、言っていいのか悪いのかわかりませんけども、ただ、20億以上のお金かかりますね、国が半分、或いは道が4分の1、町が4分の1、更には多くの篤志家の方々の志をいただいてというような財源対応を考えても、現時点で仮に20億とはじいたって、この世の中の流れ考えるとまだまだ事業費は膨大になっていく、それを考えるとね、いつでもいいってわけじゃないような気がするんだよね。やっぱり、現職代議士もいるし、国との形もできあがってるし、まして国が地元が盛り上がればいつでも対応する、これちょっと言いすぎかもしれませんけどね、そういうニュアンスで私は受け止めたもんですから、だとすれば担当の教育委員会の中心である教育長が、やっぱりリーダーシップをとってね、進め方っていうのは、ある程度スピードアップしてほしいなっという、残念ながらこういうタイミングで教育長が退任されることになったわけですから、だとすれば、やはりこの現状をきちっと新体制に引き継いでね、良い方向に進むようにという願いを持ってるんですけれども、教育長、いかがですか、この辺のお考えは。

町の答え 教育長 森定勝廣(教育長は2014年9月まで)

福山城の復元って言いますか、復興天守の整備についてのお尋ねなんですけども、25年の3月に審議会から答申をいただいております。その中では、町民の意向把握に努めながら、将来的な財政状況なども含めて判断をいただきたいという趣旨の答申をいただきました。25年3月の答申を受けてですね、実は昨年秋口にいわゆる関係団体との意見交換を始めています。ただ、ご承知のとおり、ちょっと昨年はいろんな状況がありましたので、そういうふうな中でですね、お城の話をどんどこどんどこってのはどうかなというようなことがありましてですね、その辺少しセーブがかかったっていう状況はあります。ただ、何団体かとの意見交換は終えてまして、この秋口にですね、一番大きいのは町内会連合会なんですよね、連合会本体と何度かお話はしてるんですけども、本体だけでは全体の考えは伝えられないと、恐らくその単位町内会と少しお話をさせていただくっていうことになっていくのかなとも思っていますが、いずれにしても25年の答申からですね、間もなく2年、来年の3月になっちゃうと2年になりますんでね、年内には連合町内会との意見交換を終えてですね、一定程度の意向把握の整理はできるだろうと、そういうふうに思っています。もう一つは、今、お話ありましたとおり、病院のこともありましょうし、いろんなこれから町が手掛けなければならないいろんな事業がありますから、そういったことも含めて、将来的な財政見通しも含めて判断をされていくということになるだろうというふうに思ってます。ただ、間もなくこの後も総合計画についてのご質問あるようですけれども、やはり総合計画の中との関係とかですね、そういったことも含めた具体的な議論をこれからされていくことになるだろうというふうに思っています。現実的な手法として示されているのは、一つはコンクリート補強と言いますか耐震補強の方法が一つ、それから木造の復元の方法が一つ。復元とか修復の部分についてはですね、いわゆる相当文化庁とかとのやり取りをしてきてまして、かなり最初難しい課題を投げられたんですけども、それ全部クリアしてきてますので、あとはいずれかの判断があって、何らかの判断があって、選ぶ手法、選ぶ時期に応じて具体の取り組みを始めていけることになるのかなというふうに思います。ただ一つですね、文化庁さん、それからいろんな方々がやるんであれば力を貸しますよというようなお話があるっていうことなんですけども、一番大事なのは地元のやっぱり気運の盛り上がりだろうと思います。ですから、例えば整備をするための期成会を起ち上げるとかですね、そして、全て公の財源、補助金、町の財源とかでなくてですね、心ある方々からまたいろんな形で寄附等々も募りながら、気運を高めていく、それから情報をどんどん出していく。そういうふうな中で、本当に具体的に取り組みがスタートできるんでないかなというふうに思っていますので、この部分についてはですね、本当にもう少しこう何か具体的なところまでできなかったかなというところはあるんですが、9月いっぱいまではちょっと無理なので、その辺りはしっかりと次の方に経緯、経過も含めてですね、引き継ぎをさせていただきたいと思っています。

議員の質問 10番 梶谷康介

退任を前にした教育長に気持ちの負担をかけちゃいけないなと言いながら、いろいろな問題、課題を提起して、ある意味ではごめんなさいという気持ちもあります。教育長、6年間を振り返ってみますとね、何点か触れた中でも本当に松前に来て地域のために、特に教育行政のためにね、積年の課題の解決や、更にはこれからの方向付けやら、いろいろご苦労いただいた、そして、一つの芽を作ってくださったということに対しましてはね、私は心から感謝申し上げたいと思います。これからの人生がどういう方向に進まれるか、私には見えてませんけれども、私よりも一回り若いんですからね、教育長、まだまだこれからの人生が健康で、そして明るい、新しい出会いがあるだろうという期待、そういう出会いを祈りながらね、感謝を込めて、質問を終了させていただきたいと思います。長い間、ありがとうございました。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

梶谷議員の一般質問いただいておりまして、前段でも申し上げましたけども、教育指針条例の基での書道教育、或いはふるさと学習、更には小中学校の統廃合、中学校の改築など、本当に森定教育長が取り組まれた功績は大きいものだというふうに思っております。歴史のある松前町の教育の1ページに大きな足跡を残してくれたというふうに思っております。梶谷議員の一般質問の席上ではありますけども、改めてこの6年間のご苦労とご尽力に、松前町民を代表致しまして、感謝とお礼を申し上げたいというふうに思います。今定例会の終了後、9月の17日に予定しておりますけども、森定教育長と一緒に北海道教育委員会を表敬訪問し、この間の道教委のご理解と配慮に対しまして、松前町民を代表致しまして御礼を申し上げてくる予定でいますことを申し添えまして、答弁に変えさせていただきます。

出典:松前町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月3日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる