森町議会 平成28年第1回 3月会議 2016年3月3日
②、学校を核とした地方創生について
- 聞いた人
- 松田兼宗 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造、教育長 香田隆、副町長 片野滋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 14番 松田兼宗
それでは、次の質問をさせていただきます。学校を核とした地方創生についてということで質問させていただきます。近年学校を核とした地方創生という事例が散見されるようになってきました。森町においては、雇用支援、交流人口の増大、結婚、出産、子育て、安全、安心な暮らしに関する4つの基本目標を実現させるまち・ひと・しごと創生総合戦略がこの2月に作成されました。しかし、交流人口の増大の項目で、交流人口の捉え方が森町を訪れる滞在時間がごくわずかでしかない物販、イベント、観光などに重点を置いたものになっています。一方、森町を訪れる目的が通学という場合は3年間という長期間にわたることに着目するならば、1999年4月に総合学科に転換し、平成27年度の生徒数が293人、うち町外から18%ですが、52名の方がいらっしゃいます。そして、さらに教職員が38名となっている道立の森高等学校そのものが交流人口の増大に大きく寄与していることに気がつくべきなのだと、私はそう思います。そこで、質問させていただきます。総合戦略の中の交流人口に通学という捉え方を取り入れ、町外からの通学の増大を図る考えはないか。その施策は何が考えられるか。2つ目に、森町で学校を核とした地方創生の事業を展開すべきだと考えるが、いかがでしょうか。3つ目に、総合戦略における教育委員会の役割と事業は一体何なのか。4つ目に、森高等学校への入学者増、1学年3間口維持のためのさらなる支援措置は何が考えられるのか。5つ目に、特に入学者が多い鹿部町からの無料通学バスの運行が必要であるという指摘があるが、それについての考えを伺いたい。最後に、また町外からの就学者の経済的効果を検証してみてはいかがかということでお聞きしたいと思います。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
松田議員の質問にお答えします。1点目、2点目、6点目につきましては私から答弁させていただき、残りの部分につきましては教育長より答弁させていただきます。その中で続けてよろしいですか、1、2、6一緒に私が答弁させていただいて。わかりました。ありがとうございます。それでは、1点目ですが、町外からの通学の増大を図る施策については、森町まち・ひと・しごと創生総合戦略策定推進委員会の中で具体的な議論とならなかったことから、事前の登録に至りませんでした。単に通学手段の支援による交流人口の増大について総合戦略に盛り込む考えはありませんが、地域と連携した特色ある教育活動を支援することにより町内外から森高校に通学する学生を集めることは施策の一つとして考えられます。今後策定推進委員会において総合戦略の改定を進める中で、森高校との連携事業について議論がなされた際には効果的な施策について検討してまいりたいと考えております。2点目ですが、学校を核とした地方創生の取り組みについては、町全体で地域の将来を担う子供たちを育成するとともに、地域コミュニティの活性化が図られることから、地域への愛着を育む事業など全国的にさまざまな取り組みがなされているところであります。町としましては、引き続き森高等学校振興会を通じて、森高校が取り組む事業に対する支援を継続してまいります。また、新たな事業展開につきましては、今後先進事例を参考にしながら検討を進めてまいりたいと思っております。6点目ですが、森高校に通う学生が森町にもたらす効果は、町外からの就学者の経済的効果に限らないと認識しております。町に高校があることで在学中の3年間を森町で過ごすこととなり、若年層の人口推移や町のにぎわいの創出に貢献します。また、森町で高等教育を受けることができることの意義や多感な時期を森町で過ごすことで抱く地域に対する愛着や誇りといった定量的な評価が難しい効果もあります。そのことを踏まえ、効果の検証につきましては経済的な指標に限らず総合的な観点から効果を測定することで、より有益な活用が可能となるよう実施について検討してまいりたいと思います。私からは以上です。
町の答え 教育長 香田隆(教育長は2017年3月まで)
松田議員のご質問にお答えをいたします。3点目のご質問ですが、教育委員会の役割といたしましては、地域社会を担うことのできる個性豊かで有能な人材の育成が求められているというふうに考えております。そのためには子供たちが安心して教育を受けることができ、また保護者が安心して通学させることのできる環境をつくること、そして生涯学習社会の中で学んだことを生かしていけることが大切であるというふうに考えております。事業といたしましては、総合戦略にもありますように、結婚、出産、子育ての希望をかなえるための支援を充実させようとすることから、平成28年度におきましては幼稚園の保護者からの要望などから預かり保育の延長を実施し、さらには小学生の修学旅行費を助成しようと考えております。今後も子育てをしている保護者のニーズを踏まえた支援のあり方について町部局と協議を進めていきたいというふうに考えております。4点目のご質問ですが、平成26年度では森、砂原両中学校卒業生136名に対し、森高校進学者は65名となっております。これは全体の48%になります。また、鹿部中学校においては、卒業生39名に対し森高校進学者6名で15%となっております。これから入学者の増加を目指すためには、中学生が進学を希望する魅力のある高校づくりをどのように進めていくのかを森高校と協議した中で、町として支援できるものを考えてまいりたいというふうに考えております。その場合は、森高等学校振興会で検討することが大変重要であるというふうに考えております。5点目のご質問ですけれども、現在森高校には293名の生徒が在籍しております。内訳は、町内の通学者が241名、鹿部町が32名、七飯町が14名、八雲町4名、その他が2名となっております。鹿部町からの無料通学バス運行の要望については、森高校に確認いたしましたところ保護者からの要望は示されていないということでありました。これらのことから、今のところ無料バスの運行は考えておりません。以上でございます。
議員の再質問 14番 松田兼宗
まず、交流人口の問題なのですが、実はこの出したやつの一番下に交流人口って一体何なのだという話で記入しておきましたけれども、どういうわけか総合戦略における交流人口というのは、最初に述べたように観光とかイベント、物販に絞られるわけです。交流人口の中に通勤、通学の部分も全部そういうのが含まれるのだという認識も私自身もそこまでは余り認識していなかったわけですけれども、たまたまそういう鹿部、森高校のバス運行の問題があったときにいろいろ調べていて、なるほどなと思って、いかにこの森の町に森高等学校が道立なのだけれども、当初は私自身も道立だから関係ないという認識持っていました。何で道立なのに、町営でもないのに援助とかする必要があるのというふうに率直な意見というか、感想を持っていたわけです。だけれども、森高校の今の300人の生徒3年間いるということの、町長は先ほど経済効果は調べないという言い方していますけれども、それは別にいいのですが、買い物ですよね。それとか森高校に通うということは、町外の森以外から来る子供たちというのは、それだけ森の町に愛着を持つということなのだと思います。それをどうやって大事にしていって、将来的に卒業してから森の町に就職なり、そういうふうな人材にもなり得るわけです。そういうものに目がいかなかった。さらに、今の森高校の、たまたま今日入試やっていますけれども、80名の3間口をどうしても維持したいという考えがあるみたいで、それについても本当に維持していけるのかということを実は調べてみたわけです。向こう15年間の推移がわかるわけです、生まれているわけですから。鹿部町も含めて、森の町も含めて。それがどうもその数字を見ると、私が推計を出してみたのですが、その中では15年後には明らかに50人程度しか入学者がいなくなるだろうなと思っています。それは森の町民に生まれている子供たちの中です。その可能性があるわけです。とすれば、高校はなくならないだろうとは思います、15年後にも。ただ、間口がそれだけ減って、1学年50名、今の人数からいうと半分に減る。150名に減るということなのです。その減少する部分の影響というのは、相当なものだろうなと。さらに、高校の校長と話をしたときに、森の高校というのは特殊で、アルバイトしている子が多いというわけです。森の場合は、漁業においてはホタテのミミヅリとか、畑ではカボチャとかいろんな部分がその時期、時期によってアルバイトがたくさんあります。それの需要というか、労働力として当てにされているということなのです。とすれば、150名減るわけです。産業が15年後森の町が今の漁業なり、農業なりが続いているという前提に立っていますけれども、その影響は甚大だろうなと。とすれば、そのときになったときではもう遅い。今からどれだけ、人口はそれだけしかいなくなるというのはもうはっきりしているわけですから。とすれば、ほかからどうやって人を引っ張ってこれるのかということなのです。それが森高校の場合は持ってこれるわけです、ほかから。だから、先ほど教育長もおっしゃっているように、学校の魅力をどうやってつくるのかということなのだと思います。それは、当然高校本来のどうするかというのに任せざるを得ないのですが、先ほど高校の振興会でしたっけ、で話をしていくという話ししていますけれども、私は町としてのかかわり方としてはそれではなくて、むしろ教対協の中に、教対協はどうせ小学校、中学校しか対象にしていないのですよね。その中に組み入れた中で、その辺規則的にちょっと問題があるのかもしれないのだけれども、その辺のことを検討できないのだろうか。その中で森の町と高校との教育上のいろんなつながりというのが持ってこれるわけですよね、その中に入っていただければ。だから、そのことも含めてどうなのかなというふうにまずその辺聞きたいのですが、とにかく早目早目の手を打たなければ間に合わなくなるということで、その辺を再度。総合戦略に組み込む、先ほど町長の答弁の中ではそれを考慮しなければならないという言い方したと思っているのですが、とすればどういう形で、今後検証していくわけですよね、総合戦略の。だから、その中でどういう形で組み入れることが可能なのかをちょっとお話をしていただければいいのかなと思います。その2点だけ再質問ということでお願いします。
町の答え 副町長 片野滋(副町長は2016年6月まで)
私から答弁させていただきたいと思います。総合戦略の中で先ほど町長からいろいろご答弁させていただきましたけれども、先ほど松田議員がおっしゃいましたとおり、随分そこまでいろいろ考えているのだなと私も大変感心しております。子供たちのアルバイトという状況まで出てきましたけれども、でもそこは私できれば今の森高校の問題は産業部分から捉えるよりも、やはり教育の観点から町はしっかりと考えていく。それを今の総合戦略の中にどのように反映させるかという方向からきちっと考えていったほうがよろしいのかと思います。それから、教育長もこの後答弁されると思いますけれども、教対協の話もございましたけれども、やはり教対協というのは義務教育にかかわる部分で、小学校、中学校の子供たちの教育をどのようにするかという観点から進めておると理解しておりますので、道立高校であるという立場の森高校に対する支援というのは、振興会という一つの組織の中でこれまで行ってきておりますので、私は考えるのであればここから考えてあげたいなと思います。教育長からも魅力のある学校づくりという答弁もございました。私は本当にそのとおりであって、それが可能なのが今の森高校だと私はむしろそう思うのです、総合学科であるという。ここの魅力をどうやって出していくか。そして、今子供たちが求めている勉強したいのだ、これを勉強したいという部分をきちっと学校の中でも捉え、そしてまた振興会の中でもそれをどう支援していくかということをこれから本当にきっちりと話を進めた中で今後の対応というもの、それをできたものを町のほうの総合戦略の中にも生かしていければと、私はこのように考えております。以上でございます。
町の答え 教育長 香田隆(教育長は2017年3月まで)
それでは、私のほうからも、ちょっと重複する部分もあると思いますけれども、ご答弁をさせていただきます。まず、基本的には私も松田議員さんと同じように森高校の魅力をいかに上げるかということが最終的な森高校の価値を高めていく、そういう形になるものだろうというふうに思っていますし、先般森高校の入学式に行きましたら森高校の関係の方々がいらっしゃって、教員の方ではないのですけれども、町の方ですけれども、やっぱり森高校に生徒を集めるにはもっともっと学校のあり方をみんなで考えなければだめだなというお話をその方もされていました。ですから、私はそのときもぜひ振興会の中でみんなで議論していきましょうというお話はさせていただきましたけれども、それを今この時期にやっていかないと、松田議員は森高校は残るのだろうというふうにお話ししていましたけれども、僕は逆にそれを本当にやっていかないと森高校は将来どうなるのかなという心配をしています。ですから、本当に町のために森高校が残るその意義、価値、そういうものをもう一回考えていく必要があるのかなというふうに思っています。それと、もう一点、教対協との関係ですけれども、先ほど副町長もおっしゃってくれましたけれども、今のところ義務教育ということでやっていますので、今の組織に道立高校の先生たちに入ってくださいということはなかなか私たちのほうからも言いづらい部分があります。ただ、1つ、さっきの特別支援の関係も含めてなのですけれども、幼稚園、小学校、中学校、そして今実は高校ともそういう連携がとれつつある一つの教育の流れがあるものですから、何かその辺を一つの手がかりにしながら、森高校の先生たちと義務教育の先生たちともいろんな話をしながら、それの連携をつけていければいいなというふうに思っております。以上です。
議員の再質問 14番 松田兼宗
最後に1点だけ、この数字の押さえ方なのですが、この前出した人口ビジョンでしたっけ、その中でも押さえているところなのですが、これだけ確認しておいてほしいことがあるのです。27年度の数字を使っていないのです、実は。それは、人口減少の問題、それは見るとはっきりわかるのですが、27年度の森高の入学者、さらに鹿部からの森高の入学者が極端に減っています。さらに、27年度の子供の数ががたっと減っているわけです。がたっというか、森高に来る人が。森の生徒がです。それはどこに行っているかと、全部函館に行ってしまっているわけです。それは、鹿部にも行って、鹿部の教育委員会の課長とも話をしたときも言っているのですが、森に向いていないという言い方します、鹿部の町民自体が。それは鹿部だけではなく、実は森の子供たちもそうなのです。だから、先ほど教育長がおっしゃっているように、高校自体の魅力をどう高めるのか。そうやって函館に流れる一番の理由というのは進学だと思うわけです、やっぱり。実際今サテライトなり、そういう塾の代ゼミでしたっけ、その辺のサテライトをやっています。もっと今の中学生、入学するだろう中学生にそのことを宣伝することによって、森高に入っても進学ちゃんとできるのだということをPRしていくことが大事なのかなと。そして、お願いというか、先ほど言いましたように27年度、最新のデータを見てください。明らかに出生数から何からがたっと落ちます。それが将来的に15年後どうなるかなのです。だから、そのお願いというか、その辺は数字は見ていないと思うのですが、その辺を考えた場合にますます森高校に対する支援というのが大事なのだと思うので、最後に町長にその辺、支援していかなければと言っているのだけれども、再度その辺答弁していただければと思います。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
最後に私からのということでお答えいたします。副町長も森高振興会の会長として、いろいろと手だてを尽くしながら今取り組んでおります。教育長も言っているように、高校の魅力を上げることが大事で、それについては道立高校であっても町としては支援をしていく考えでございます。もちろんこれからも子供が少子化になってくると当然高校の存続そのものも危ぶまれる時期も危惧されるところでございますので、町のまた義務教育の延長としても、それからいろんな経済効果のプラスになる部分としても考えていきたい、そのように思っております。これからも振興会を通じながら、今後の生徒のニーズ、そういったものも当然踏まえなければ、ピントのずれた施策をしても恐らく増えることというのはないと思いますので、その辺から含めていろいろと手だてを尽くしていきたい、そのように思っております。以上です。