八雲町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日
教職員の労働実態は、どう把握されているか
- 聞いた人
- 佐藤智子 議員
- 答えた人
- 教育長 田中了治、学校教育課参事 本庄伯幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
一つ目の質問を行います。教職員の労働実態は、どう把握されているか。教職員の長時間労働が、社会問題になっています。直近の「過労死白書」で、教職員の約8割が「業務に関するストレスや悩み」を抱えるとともに、教員増を求めているといいます。2019 年には、労働時間の把握が使用者(行政、校長)の法律上の強い義務となるといいます。教育委員会等が、教職員の勤務時間の把握と健康管理の責任ある立場に立たされることになるのだと思います。当町における教職員の働き方を実態を踏まえて、どう見ているのかお伺いいたします。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
佐藤議員の一つ目のご質問に、お答えいたします。今日、学校を取り巻く課題は複雑化し、子どもや保護者、地域の学校に対する期待や教育的ニーズも多様化の一途をたどっている状況にあると受け止めております。平成 28 年度に北海道教育委員会が実施した「教職員の時間外勤務等に係る実態調査」において、小学校で 23.4%、中学校では 46.9%の教員が、週 60 時間以上勤務しているという結果が出ております。そのような中、国は「働き方改革」のもと、中央教育審議会において、教員が本来担うべき業務に専念できる環境の整備を図るための「教員の働き方改革の中間まとめ」を発表し、北海道教育委員会でも国に追随し、「北海道アクション・プラン」を策定いたしました。こうした状況下にあって、八雲町の多くの学校においても深夜まで明かりが消えることがなく、教職員の時間外勤務が常態化しているという実態もありましたことから、教職員の健康への影響などを危惧し、働く環境を改善する取組の実行が急務と捉えたところであります。このようなことから、八雲町教育委員会では、教職員の働き方の改善に向けた取組に関して必要なことを整理するとともに、改善の方向を示した「教職員の働き方の改善にかかる取組プラン」を、本年4月に策定し、各学校に取り組みの推進を指示してまいりました。この取組プランでは、教職員の長時間勤務の縮減を図るために、業務の平準化や部活動の活動時間の改善、退庁時間や定時退庁日の制定、長期休業中の学校閉庁日の制定などを具体的に示しております。また、取り組みの実態把握につきましては、各学校に取組状況のアンケートを年2回実施することとし、その状況を整理して、必要に応じた指導を行っております。このアンケートは本年6月に1回目を行いましたが、おおむね各学校では取組プランに沿って教職員の長時間勤務の縮減を進めている段階だと把握しております。以上です。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
八雲町では長時間勤務改善に向けてプラン通りに進んでいるということでありますが。先ほども言いましたように、個々人でかなり差があるのではないかと思うんですね。で、その先生自身は、本当に家に帰っても仕事にならないというか、学校にいるうちに自分の目指すべき業務をこなしたいという思いで学校に残って仕事をしているとは思うんですけれども。健康状態の面で、それでいいのかということがあると思いますので。先ほど言いました、2019 年には労働時間の把握が必要になってくるということですが、これは国の方で指示されないと、八雲町でどうするこうするということにはならないと思いますけれども。タイムカードを使用するとか、そういう情報とかお考えとかは、今の時点ではどうでしょうか。
町の答え 学校教育課参事 本庄伯幸(学校教育課参事は2019年3月まで)
議長、学校教育課参事。
町の答え 学校教育課参事 本庄伯幸(学校教育課参事は2019年3月まで)
今、お話にありました教職員の勤務時間の客観的な把握の方法についてでございますが、議員がおっしゃられたように、今後、タイムカードというお話も国の方からは出てくることは考えられますが、現在のところそういったところは当町では導入しておりませんので、国の動向を見ながら考えていかなければならない事かなというふうには思っております。ただ、これが客観的な把握ということに繋がるかどうか分かりませんが、各学校では従前までも出勤簿というものを整備して、必ず先生が出勤した時間に時間と印鑑を捺すというような、出勤簿というので出勤時間の把握は整備されていたんですが、この取り組みプランを始めてから、ごく少数ではありますが、中に退勤簿というものを整備して退勤時間も管理職が把握できるような体制をとっている学校も出始めておりますので。こういったことについては、町としても他の学校にも情報提供をしてまいりたいと思いますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
そうした取り組みが、今後も進められていくこととは思いますけれども。具体的に個々人の月の残業時間等ですね、把握していくとなると、なかなか管理職も大変だと思うんですね。で、新聞報道等にありますけれども、教頭先生や校長先生も長時間勤務の状況にさらされているということがあると報道されています。その点は、特に教頭先生などは長期休暇の間も学校に出る時間が多いということで、過重労働になる面があると思うんですが、その辺は教育委員会として是正する手立てというものは持っているんでしょうか。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
この教員の働き方改革、いわゆる縮減ということに向けて、道教委の方では様々な調査を行ってその分析をして、様々な対策を打ち出しているという実態にありまして。このことについて、一番の時間外勤務を強いられているのが教頭先生というふうにして押さえております。こうしたことから、管内の教育長会議におきましても、道教委に対して、縮減に向けた取り組みで情報収集は必要なことではあるだろうけれども、その度に教頭先生がそれらを調査して報告するという業務をやっていることになりますので。そうしたことについては配慮してほしいというふうな要請は強く打ちだしているところです。また、いろいろこの取り組みをしてきた中で、最終的な課題として残されているのは、部活動の活動時間の改善が難しいという、そういう状況に至っております。そうした中で、今年の3月、国のスポーツ省から運動部活動のあり方に関する総合的なガイドラインというものが策定されまして、これに基づいて、北海道でも北海道の部活動の在り方に関する方針というのを策定いたしました。この二つを受けまして、八雲町教育委員会といたしましても、現在、八雲町立学校に係る部活動の方針という策定案を作っているところでありまして、今後、校長会等に示して、これを一つの方針として学校に出していきたいと。そうしたことと並行して、例えば、中体連に向けた集中的な練習時間の確保などについては弾力的に扱うとしても、日常的な練習時間だとか対外遠征などに抜本的に改善を図る必要があると考えておりますけれども。例えば、八雲町だけが部活動の時間を設定したとか、あるいは対外遠征などの縮小等を打ち出したとしましても、管内的に足並みが揃わないとなかなか不公平感が生じるということなどから、これらも教育局に対して強い申し入れをしまして、現在、教育局からは中体連の本部に対して管内全体を通して改善を図るように、そうした支持もされている状況にあります。こうしたことで、管内的に部活動の在り方、中学校が中心になりますけれども、足並みを揃えて改善が図られたならば、顧問となる教員の負担軽減が大きく図られると、そういうふうに考えておりまして、今、こうした取り組みを強めているところです。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
そうした中にですね、部活動指導員、非常勤公務員ということで、そういう立場の教員。顧問の教員と連携した指導ということで、そういうのもスポーツ庁のガイドラインの中に含まれていると思いますが。これも、管内とのバランスとかなんかあると思いますが、部活動指導員の導入についてはどのようにお考えでしょうか。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
八雲町の中学生の生徒数も、年々減少の傾向にあるということで。これまで行ってきていた部活動が、成り立たないという状況の学校も出てきております。そうした中で各学校に対しては、一つの部活動を無くすことによって、また新たなものを立ち上げるとか安易に数を増やすということではなくてですね、学校地域と十分話し合った中で、適正な部活動の加除を設定してほしいと。原則としては、複数顧問体制で進めてほしいということを強く述べております。そうした状況下にあって、先般も、中学校の方から小学生の希望を取った時に、新たな部活動を望む声が強いとか、現在進めている部活動ももう休部中になっているというふうないろいろ相談を受けておりますけれども。今述べたようなことを基本として、学校体制をとってほしいということと。また、外部指導者につきましても、今、多くの方は少年団の活動に協力していただいておりますけれども、学校の部活動に入って、という制度もありますことから、今後はこうした方々が学校に入って教員の負担軽減にもなりますし、そうした部活動の担当をしていただけるかどうかということについては、今後人材も含めて研究していく必要があると考えておりますし、また、そうした場合にはもちろん顧問の先生方にも強く指導はしておりますけれども、指導する際の重点事項と言いますか、そうしたことについても十分理解、納得していただかなければならないということで、そうした準備も必要になってこようかと思っております。今後、検討していく材料だというふうにして捉えております。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
是非、前向きに検討していただければと思います。で、こうした過重労働ということで、教員増を全国的には求めているという事ですけれども。当町においては、教員の不足があるとか不足等を感じているとかっていうようなお話は、ありますでしょうか。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
私も教員の経験があるんですけれども。我々が教員の頃から見たら、はるかに多くの先生が学校に配置されております。八雲においても、本来の数の教員プラス相当数の教員が配置されている状況にあります。先ほど、議員さんから過労死白書ですか、約8割の先生がストレス、悩みを感じているというお話がありましたけれども。例えば、先般も私の住宅の裏がすぐ八雲小学校なものですから、いつも 22 時のスポーツニュースを見たら一回りするんです。たまたま 22 時になっても消えていなかったので、翌朝、学校の方に問い合わせたら、次の日が参観日でその準備でちょっと時間を要したということでありました。この参観日であるとか、学校内研修会、公開研究に向けた教材研究授業準備には多くの時間を要しますので、遅くまで学校に残るという状況はやむを得ないかなというふうにしても考えております。ただ、我々の場合は、授業者が経験の浅い先生であった時は、先輩教師として指導案の書き方、板書の仕方、さらには模擬授業などに先輩教師が指導にあたったりと、連日遅くまで学校に残ることもありましたけれども、誰も苦痛だとか負担だというふうな思いはなく、逆にやり終えた達成感だとか成就感を味わったような気がします。しかしながら、8割の先生がストレスを抱えている、悩みを抱えているという報告だということで。私が見るからにも、教員とて人間であって、人が人を教える立場にある人間であるけれども、決して完全な人間はいないと、そのように思いますし。今、この少子化の中で育った子供たちに社会集団の規律を身に付けさせる難しさであるとか、あるいは保護者の価値観の多様さに対応する苦労であるとか。さらには、教員集団の同僚性といいますか、それに馴染めない先生もおります。こうしたストレスとなる要因は、数多くあると考えられますし、今年度を見ても保護者とのトラブルが生じたということで数件対応した状況がありましたけれども。現在のこうした教育環境にある中で、教師としての資質、あるいは品格を醸成するというのは、やはり研修にしかないだろうというふうにして考えておりますので。今後も、教師としての資質、品格を醸成する、あるいは、日々子供たちの前で健康で授業が出来るという、そういう資質を醸成するための研修の機会の提供であるとか、教育委員会からもそうした支援に努めていく必要があると感じているところです。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
充実した学校教育を進めておられると思いますし、この間、私も落部小学校の食育フォーラムというので給食を試食したり、授業参観をしたりして、本当に少人数でも医療的ケア児なんかにも教師がついて支援していたり、特別支援の先生も充実させていたりというふうに感じました。で、よりいっそう学校内のいじめですとか、また、教員の授業研究に時間をさけるように、さらに教職員を増やすという要請も必要になってくるのではないかなと思います。で、そういうところで、その教職員をもって増やしてくださいというような要請を、道や道教委や国の方に対して発言していくというような取り組みというのは、なされているのでしょうか。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
先般、教育局の方で来年の教職員の人事異動に関する協議がありまして、その場でも強く、現在配置されている環境については引き続き置いていただきたいと。あるいは、新たな方法で加配の先生を是非配置して欲しいという希望は、強く述べているところです。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。
議員の質問 3番 佐藤智子
これだけ政府の方でも教師の長時間労働は是正すべきだという勧告を出しているところですから、今後も注視していきたいものです。で、議会の方にもそういう先生方の、出せるものであれば先生方のアンケート結果であるとか、その残業時間のデータであるとか、そういうものも折に触れて議会にも提出していただきたいと思いますが。そのことだけ、最後にお答え願えたらと思います。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
議長、教育長。
町の答え 教育長 田中了治(教育長は2020年3月まで)
先ほど答弁をいたしました教育委員会から各学校に通知した内容について、年2回調査しておりまして、6月にまとめたものがありますので、この資料は提出できるかと思いますので、後ほどお渡しいたします。
議員の質問 3番 佐藤智子
議長。