みんなの議会

せたな町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日

あわび種苗施設を今後どのように活用して行くのか

聞いた人
桝田道廣 議員
答えた人
町長 高橋貞光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 桝田道廣

先に通告してありました件について質問させていただきます。あわび種苗施設を今後どのように活用して行くのかということで質問をさせていただきます。昭和51年からあわびの供給を開始した旧大成町水産種苗育成センターは、当時の需要の高まりもあり、平成9年には国の補助を活用し現在の形の施設への建て替えがなされています。しかし平成15年以降、道の補助事業の打ち切りとともに環境は激変し、あわび漁業の衰退が危惧される事態となりました。その中で平成17年度より種苗生産から中間育成に事業を転換することとなり現在に至っておりますが、需要は年々減少し続け、平成28年秋からは町外出荷も取りやめ、現在町内出荷分のみとなっています。また一方では年々ナマコの需要の高まりを受け、平成17年度よりナマコ種苗の栽培試験事業を開始し、町内前浜に放流することで漁業従事者の所得の向上に繋がることから種苗増産の要望が高まり、その栽培数も年々増加し、今年は80万個の生産を見込んでいます。しかし中間種苗育成センターは、あわびの育成を目的として国の補助金を利用した施設であり、あわび以外の種を生産することに厳しい制約があります。したがって現在あわびの需要が少ない、またナマコの需要が多いという理由での用途変更が簡単にはできないそうです。適化法による補助金返還の縛りが取れるまであと約20年ほどあるということですが、それまではあわびの育成を続ける必要があり、ナマコの生産も試験栽培という位置付けでしか生産を続ける方法がありません。旧大成町時代、あわび種苗育成センターは特別会計の中で事業を展開できたと聞いていますが、今後交付税が削減する中、負担を軽減し、事業を継続するためにはあわびに特化することなく、あわびを含めたナマコやウニなど他の魚種も生産できるよう施設の用途変更を行う必要があると思いますが、町長の考えをお聞きします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

それでは桝田議員のご質問にお答えします。水産種苗育成センターの現状につきましては、私も議員の認識と同じくするものでございます。あわび種苗については、ピーク時の平成11年度には9,900万円の売払いがありましたが、年々町内外の需要が減少したことにより、平成30年度には648万円まで売払いが落ち込んでおります。今後においても長く種苗センターとしての役割を維持していくためには、収支の改善を図る必要があることから、施設の目的外使用の手続きについて、現在北海道と協議中でございます。最終的には、国に施設の目的外使用をするための長期利用財産処分承認申請をし、承認が得られれば、あわび以外の魚種の生産、売払いは可能となることから、この手続きについては北海道と今後も協議をしながら取り進めてまいりたいと考えているところでございます。

議員の再質問 2番 桝田道廣

再質問をさせていただきます。今、町長から大変、前向きな答弁をいただきましたが、重ねてお伺いしたいと思います。合併当初、約50万個の供給をしていましたが、平成30年度のあわび供給数は4万個、令和元年度は2万7,000個と1万3,000個も少なくなり、来年以降3年間は管内への供給が見込めるとはいえ、今後の数量増加は見込めない状態です。その理由は、平成28年度で町外への供給を止めたことが、大きな要因でありますが、一方で国民宿舎あわび山荘閉館問題も大きな要因だと思います。山荘へあわびを年間1万数千個納入していた町内事業者は、山荘が閉館されるという事態になり、事業を断念、事業を辞めることで、わっためがして大成で行われる、餅と一緒にまかれるあわびも供給できなくなり、イベント関係者は今後を大変心配しているなど、国民宿舎あわび山荘の問題は、あわび種苗センターの供給数を減らしたばかりでなく、地元経済に大きな影響をもたらしたと私は思っておりますが、この件につきましては今回の質問の趣旨とは違うものですので、答弁は要りません。さて町長は、今年度の執行方針の中で水産種苗センターについて、あわび種苗育成のほか、町内の業者から要望の強いナマコの種苗生産と供給を行うことで、前浜資源の維持、増大を図り、漁業者の経営安定に向けた支援に努めてまいりますと述べておられます。今後、イカやマス、鮭などの水揚げが減少し、町内の漁業者の高齢化が進む中では、少しでも安定した収入を得ることのできるあわび、ナマコ、ウニなどの支援はしっかりと続けてもらいたいと思います。そのためにも支援に必要な中核施設としての水産種苗センターは重要になってきます。先ほども言いましたが、交付税が削減される中で、令和元年度のあわび出荷量、45ミリ、2,700個、50ミリ、2万個、計2万2,700個、金額にして約648万ですか。対して維持管理費など約3,800万の経費がかかり、その差は約10倍以上の開きがあります。今後3年間は、管内へ4万個の供給が見込まれるようですが、その後、現在と同じ状態が続けば立ち行かなくなる可能性があります。用途変更は大変難しい問題だと聞いておりますが、さまざまな魚種の育成ができるようにすることで、町内支援分とは別に、町外などに供給し少しでも負担を減らさなければ、今後の維持は難しいと思います。先ほど町長から大変前向きな答弁をいただきましたが、この件について、重ねてお伺いしたいと思います。また施設の維持管理と同様に、大変重要なことは人材の育成だと考えます。現在2名の職員とアルバイトの方々で作業を行っておりますが、今後も事業を継続していくためには、これまでの経験と技術を時代の職員に繋いでいかなければなりません。そのために幅広い世代の人材を配置すべきと考えますが、町長の考えをお伺いします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

お答えいたします。このあわび種苗の需要の減少につきましては、社会情勢の変化等によりまして、こういう状況に陥っているところでございます。こうした種苗センターの維持を引き続きしていくためには、収支の改善ということについては、しっかりと取り組んでいかなければならないと考えているところでございまして、そのためにも目的外使用をするための長期利用財産処分、この申請して、ぜひ承認をしていただくように引き続き努力をしてまいりたいと思います。また人材の育成というお話でございますが、この職員の育成につきましては、これまで同様、北海道栽培漁業振興公社のご指導いただきながら業務に支障の出ることのないように考えてまいりたいと思います。

議員の再質問 2番 桝田道廣

これからの人材のことですけれども、今おられる方が55歳と50幾つということで非常に年齢的に近いと。退職されたあと1年、2年で経験技術が伝承されるというものではないということは施設の方からもお伺いしております。そういう意味で、何かと大変なことだろうと思うんです。ですから、できるだけ若い方もその中に一緒に仕事をさせていただいて、技術を繋いで、今後も種苗センター続けられるように、お願いしたいと思います。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

そのようにさせていただきます。

出典:せたな町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月16日 議事録 PDF(74ページ) 間違いを知らせる