森町議会 平成23年第2回 9月会議 2011年9月8日
鳥獣被害対策について
- 聞いた人
- 宮本秀逸 議員
- 答えた人
- 町長 佐藤克男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 宮本秀逸
大事なことは何回でも質問せよというお話がございましたので、けさほど議運の方からお聞きしましたら、4回目だそうでございます、この手の質問。少し内容を変えておりますので、どうかご答弁よろしくお願いします。それでは、通告に従いまして、質問をいたします。まず、1点目でございますが、鳥獣被害対策についてでございます。鳥獣、特に野生獣による被害は、農業関係にとどまらず、一般にも、また市街地においても報告されてございます。全国的にも年々その被害額は増大しており、一方ではハンターも高齢化等により減少しており、その対策が急務であることは周知のとおりであります。以下、伺います。1つ、森町における鳥獣被害防止計画はどのようになっていますでしょうか。2点目、今後のさらなるハンター不足の対策も含めて、自治体による被害対策実施隊の設置が必要と思いますが、いかがでございましょう。3点目、設置した場合の処遇はどのように考えられますでしょうか。また、国からの支援についてはどのようなものがございますか。4番目、それが未設置の場合は町の対応はどのように考えておられますでしょうか。以上でございます。
町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)
宮本議員のご質問の特に野生獣による被害について答弁させていただきます。森町における鳥獣被害防止計画はどのようになっているのか、これは計画、対策について2点に分けてご説明をさせていただきます。1点目は、ヒグマ対策でございます。毎年3月初めに森町長を本部長として関係機関により森町ヒグマ被害対策会議を持って被害対策に当たっております。会議の中で森町ヒグマ被害対策要綱をもとに毎年の被害対策計画を確認し、対応しているところであります。2点目は、エゾシカ対策でございます。平成21年6月、新函館農業協同組合森基幹支店、森猟友会、森町によりエゾシカからの農作物被害の防止を目的とした森町鳥獣対策協議会を発足し、森町鳥獣被害防止計画を平成22年度に策定し、対策に当たっております。対策としては、狩猟免許取得、銃器、わなに対する助成、猟友会森支部への助成、電気牧さくの購入を実施しております。次に、今後のさらなるハンター不足の対策を含めて、自治体による被害対策実施隊の設置が必要と思うが、いかがかというご質問でございます。ご質問のハンターについてでありますが、現在猟友会森支部で16名の方に従事していただいております。ただ、議員ご承知のとおりヒグマ被害対策に当たるハンターは限られており、苦慮しているところです。自治体による被害対策実際隊の設置とのことですが、現在猟友会森支部と協議し、業務契約を持って被害対策に当たっていることから、設置に当たっては協議が必要と考えます。次に、設置した場合の処遇はどのように考えられるか、また国からの支援についてはどうなるのかというご質問でございます。現在従事者には、クマ駆除ハンター保険料を助成、出勤賃金1日1万円、平成22年度改正。わな見回り5,000円、捕獲交付金1頭2万円をもって業務契約締結しているところです。設置した場合の処遇のことですが、非常勤嘱託の勤務形態等を考慮した処遇になると考えております。国からの支援については、鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律によります。質問の鳥獣被害対策実施隊に係る市町村負担経費は、特別交付税の交付対象とされておりますが、身分、勤務状態の制約を含んだ条例整備が必要と示されております。なお、有害鳥獣の駆除に要する経費について、平成22年度は183万円に対して93万円の50%が交付税措置されております。最後に、未設置の場合の町の対応はどうなるのか。従事するハンターも限られており、また高齢であることから猟友会と検討しながら対応していく所存でございます。よろしくお願いいたします。
議員の再質問 3番 宮本秀逸
私がこの間4年間、ほとんど毎年この時期にこういった内容の話をさせていただくというのは、町長ご承知のとおりハンターが高齢であると。先般もちょうどハンターの方とお話ししましたけれども、16名例えばハンターがいるとしても、実際にクマに行ける人は本当の数人です。限られております。もちろんその方も50歳以下という人はおりません。最若手が50代、その上は70代と、80代となってくるわけなのです。恐らく技術や知識を身につけるには数年かかるでしょうし、先輩方に学ぶべきことを取得するまでに、そのことを考えますとやはりこれはもう本当に急務なことだと思うのです。あと5年たって、今70代の人たちがすべてやめてしまいます。そうしたときに、そうしたらどうするのだというようなことになったときに、それなら自衛隊に頼むかという話にはなりませんので、これはやはり地元で何とかするぞという部分が本当にここ近々にやらないと、私は絶対に間に合わないと思っているのです。全国的に被害額が200億を超えるそうでございますけれども、実は今回私いろいろ資料をとってみました。これは、農水省とか、それから環境省とか、それから大日本猟友会もとってみました。それぞれの立場で、狩猟に関してはお互いの立場で意見の協調が違うところはあるみたいですけれども、ただ被害額が増大していてハンターが少なくなってきていて、その対策は急務だということは全所やっぱり一致しているのです。ただ、1つネックになっているのが警察の方針が1つあるのです。何年か前に猟銃による事故だとか事件だとかあってから、平成19年ごろからこれ法律が変わってきまして、猟銃を持っている方の講習だとか、更新時のそういった対策が非常に難しくなっている。そうしたら、こんな話が出ております。その講習に行くのに離れ島だと10日もかかるところがあるというのです、全国的には。例えば東京都の何とか島と南のほうにあります。三宅島というのですか、小笠原諸島というのですか、あっちのほうから来ると船便で来るのに何日もかかる。そして、講習を受けて帰るまでに10日もかかるという話です。そして、精神科の鑑定も要るというので、当然町にはない、うちの森町にもありませんけれども。いろんな不都合があって大変だというようなことの中で今やっていて、鉄砲やるの嫌だという方が非常に増えてきている。30年間で37万人減ったそうです。毎年1万人ずつ減っているのです、猟銃やる人が。そうしたら、森町でも恐らくそれぐらいの割合で減ってきていると思うのです。この高齢化です。今回そういったことがあって、国でも重い腰上げて何とかしようというようなことが出てきたみたいですけれども、その改正に当たっての、ちょっと読ませていただきますけれども、なぜしなければならぬかというのは、一つのこういったくだりがございます。改正の必要性のところです。人命を守り、山村及び中山間地等の農林水産業の衰退防止というのがある。山村及び中山間地の人口の減少と高齢化に伴い、北海道と内地との需要の違いはございますけれども、そういった鳥獣が激増し、農業被害が拡大する一方、農業者の営農意欲を減退させ、耕作放棄地を拡大させるなど農林水産業の荒廃を招いている。しかも、農林水産業の荒廃は鳥獣のさらなる増加につながり、それはさらなる農業の被害拡大につながっていくし、農村地域の一層の荒廃という悪循環に陥っていると。また、人間の居住地域へのクマやその他の侵入も頻発しており、人の生命、身体の危険も現実のものとなっていると。森町としましても、この間クマが出たら危険ですから、通報してくださいという書類が挟まれておりました。森町でも森町字三岱、人がもうだれもいなくなります、あそこは。今1軒だけありますけれども。昔はいました、私も住んだことありますから。道路は立派になっていくのですけれども、あそこは100町以上農地があると思うのですが、それが人の住まないところになってしまうのです、実際。私農業関係でございますので、そこら辺が非常に気になるのですけれども、これは全国的な課題だと思っているのです。遊休農地が出てくる。それ何とかしなければならぬといっても、農業をやりたいという人たちがだんだん、だんだん離れていく環境にある。それの一つの発端になるのがやっぱり獣害なのです。だから、あらゆる意味で獣害対策はやらなければならぬというのが私の考えなのです。それもハンターと協力をしてというのは当然のことでございますし、今の現実的な対処でありましょうけれども、それがもう不可能に近くなりつつある。だからこそ、町で独自の実施隊をやる人たちをつくっていただきたいというのが私の考えなのです。これは、恐らく去年もこういった内容のことを申し上げたと思うのですけれども、先ほど町長の答弁にありましたように、今回の資料を見てみますと鳥獣害対策の実施隊を設けているのは全国で66なのだそうです、まだ。北海道においてもたったのまだ21です。21カ所だそうです。21自治体、それぐらい。それに非常に面倒な問題もそれは当然出てくると思います。だけれども、森町はこれだけの農漁業ありますし、人口もありますし、それから家畜がこれだけいるのです。恐らく全道的に圧倒的にやっぱり多い地域だと思うのです、家畜数は。家畜に関しては、非常に大きなBSEから始まりまして宮崎にいろんなことが起きてきましたけれども、一気に広まってしまうという部分がありますので、そんなことも考慮した上でやっていかなければならぬ。それから、食料の自給率だってそうです。農村が閉鎖していけば、今40%だなんて言っていますけれども、これ上がる可能性全くありません。やっぱり農村で普通の農家のサイズが食っていけれるようなものをつくっていかないと、これやっぱり自治体の主導が非常に大きいと思います、そのために。そういう総合的な対策を組んでいかなければならない。その中でこれを実はつくってくださいというのが私の考えなのです。非常に難しい問題もあると思いますけれども、私は職員がやれるか、あるいは非常勤の職員を新たに頼むか、ハンターをさらに養成していくか、いろんなことがあるでしょうけれども、そこはもう一度町長に答弁いただきたいと思うのです。国でもこれ議員立法で今難しい課題については、ここ一、二カ月のうちにこれは改正になると思います。狩猟法からあらゆる面で今のネックになっている部分が解決されていくと思いますので、森町はその先駆を切って、ぜひこれは取り組んでいただきたいと、こんな気持ちでいっぱいですので、現状に、難しい課題に左右されることなく、さあ、やるぞという意気込みを見せてください。
町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)
宮本議員の町で実働部隊をつくってみてはいかがというご質問だったと思うのです。この問題については、非常に私も懸念しておりまして、事あるごとに役場の職員の中でもおまえ、鉄砲やってみぬかというような声をかけたり、自衛隊経験者だとか、それから町民の間でもあなた、自衛隊にいたのだったら、こういうもの、ハンターやってくれないかとか、いろんな声かけるのですけれども、これがなかなかいかない。というのは、生きているものを殺すということについて、現在の我々はそういうものから遠ざかっているものですから、動物、クマやシカを殺すということについて非常に消極的というか、そういうものは得手としないというよりも、嫌なのだということがあります。ある農業従事者の方とお話ししましたら、その方はいよいよ自分のところの農作物がシカにやられるものですから、銃の免許取って、そしてやろうとした。ちょうどシカが出たから撃とうとしたのだけれども、顔を見たらかわいくて、これはもう撃てないと。これは、殺したら今度自分に罰が当たるのではないかと、そういうふうに思って、もういい、好きなだけ食っていけというようなことを言ったという話を聞きました。この中で町もこれから、そうはいってもこれは何とかやっていかなければいけないことだと思っております。しかし、町だけではなくやっぱり農業従事者を、一番被害こうむるのは農業従事者の方たちだと思うのです。農業従事者の方から、次の世代をしょう方がこれは農業の仕事としてハンターもしなければいけないというようなこともやはり啓蒙、啓発活動をしていかなければいけないのではないのかなと、そのように思います。一般の町民に鉄砲を持って、そしてクマ、シカを撃たないかといっても、これはなかなか難しいことだと思います。もし私にやれといっても、どうも私は生きているシカを撃つなんていうのはやっぱりできないのではないかと。もっと違う世代の人はそういうこともできたのかもしれませんけれども、我々の親は鶏でも首を絞めたりなんかしていましたけれども、我々は鶏さえも絞めたこともない。そういう経験がない。そういう人間がすぐさまクマ撃ちをする、シカ撃ちをするということはなかなか難しい。しかし、これはやらなければいけないこと。町としても実施部隊ということを考えてやっていかなければいけない。と同時に、農業従事者の方もご一緒に自分の仕事を守るためにも、こういうことはぜひ農業従事者の間からも増やすということを考えていただきたいなと、そのように思う次第でございます。いずれにしても、町としてはこの実施部隊をつくることに対しては賛成でございますので、これからもそういうやる方に対しては援助等も含めてこれはやっていかなければいけないなと、そのように思っております。以上でございます。
議員の再質問 3番 宮本秀逸
ちょっとだめ押しをさせていただきますけれども、決して私もむやみやたらに殺せとかというようなことではなくて、その対極の考えにいらっしゃる方の立場も理解しようという努めはしているつもりでございますので、町長が今心配されていることは重々わかるような気がいたします。ただ、現実に農家が一番被害が多いというようなことでございますので、それは自主防衛というようなことで取り組みをしていかなければならぬというのはもっともでございますし、近づいてこないような工夫もしなければならぬのです。よく一般紙にも出ますが、山に行ったときにえさになるようなもの絶対に投げてくるなというようなことがございます。私ら農民からの立場からしますと、残渣物がございますけれども、その残渣物は絶対に近づけないような処理をやっぱりやっていかなければならぬと思っているのです。これは、やっぱりもうすべての農民が考えていかなければだめだと思っているのです。それがあるがためにやっぱり近づいてくるというようなことがございます。それで、ぜひ町長も1度はクマに遭遇してみて、これならやっぱりそんな悠長なことは言っていられぬなということになると思うのです。出会い頭の事故に注意してくださいとこの間紙に書いてありました。出会い頭に出てくるのですから。そのときかわいそうだから撃てませんというわけにいかぬのです、これは。シカだって動物園で見ればかわいいです、これは遠くから見れば。目の前にかかってきたら、どうしますか、シカ。大きいですよ、シカなんて。クマだってそうです。200キロもあるようなやつというのは、本当におっかないですから。ぜひ体験なさってください。私の近くにいてしばらくテントでも張っていますと、間違いなく出てきますから。これは、冗談っぽく聞こえるかもしれませんけれども、そういう切羽詰まった問題であるというようなことを自覚してやっていただきたいと、こんなふうに思いますので、決意をもう一度やってください。それで終わります。
町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)
未知との遭遇は知っていましたけれども、クマとの遭遇とか、シカとの遭遇、シカは私すぐそばで見たことがございました。ほとんど馬に近いですね、大きさは。ああいうものがもし人間を見て突っ込んできたら、これはもう本当に怖いものだなと思います。そういう意味において、宮本議員のおっしゃるように町のほうもこれに対しては真剣に取り組んでいかなければいけない。また、どうやったらそういうハンターが増えるのかということも考えていかなければいけない重要な問題だと思います。と同時に、再度申し上げますけれども、農家を営む方も自主防衛ということで、ぜひ銃がだめならわなを設けること。これ私わからない。銃持っている人でないとわなを仕掛けることできないのかもしれませんけれども、わなを仕掛けること、そういうことも資格を取っていただいて、対応してもらいたいなと。そして、クマの出ているところで多くあるのが農業の方の残渣物が捨てられていたというようなことが私の報告にございます。ですから、農業の方にも絶対に残渣物は捨てないようにと。また、土奥深く捨てるようにというようなことも徹底していただきたいと、そのように思う次第でございます。ともにこれは、農業だけではなく山菜をとりに行く方も含めていろんな被害をこうむると思いますので、これについては宮本議員のおっしゃるように私も決意を新たにして、そして対策をしていきたいと、そのように思います。また、いろいろとご相談をさせていただきたいと思います。以上でございます。