みんなの議会

森町議会 平成23年第2回 9月会議 2011年9月8日

東日本大震災による災害廃棄物処理について

聞いた人
前本幸政 議員
答えた人
町長 佐藤克男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 前本幸政

通告に従いまして、一般質問をいたします。東日本大震災による災害廃棄物処理について。3月11日、未曾有の大惨事となった東日本大震災から5カ月を過ぎた現在でも、東京電力福島第一原発事故や被災者の避難生活など、今もなお問題が山積している状況でございます。中でもここにきて災害廃棄物処理についての問題も浮上してきました。今回の震災で出た瓦れきは、岩手県、宮城県、福島県の3県で約2,258万トン、これは環境省による推計でございます。このうち多量の放射性物質が降り注いだと思われるのが230万トンと言われております。ちなみに、岩手県では12年分の廃棄物が一度に発生した量と聞いております。本来災害廃棄物の処理は市町村の仕事であるが、手に負えない場合は県や国を通し、県内外のほかの自治体に処理を委託できるとなっております。環境省は、このうち岩手県と宮城県の瓦れきを全国で分散処理ができないか、計画をされると聞いております。4月に都道府県を通じ、全国の市町村に受け入れを呼びかけ、瓦れきの処理(焼却、破砕、埋め立て)を担うと表明した自治体のリストがある全国版の雑誌に掲載されておりました。ところが、その中に我が森町が破砕処理部門に1日処理量10トンで合計1,600トンの受け入れが可能と記されておりました。6月下旬以降、東京近郊のごみ焼却施設で高濃度の放射性物質が検出されたり、7月に入り汚染された稲わらを食べた牛の肉が全国に流通した問題など、大震災の瓦れきについての処理も安全性を疑問視する声が全国で高まってきています。我が森町は、農業、漁業、加工業など多くの業種で成り立っております。風評被害などいろいろな問題を考えたとき、今後については慎重に考えていかなければならないと思いますが、どうお考えでしょうか。以下、2点についてお聞きいたします。この全国版の雑誌、実はこれなのですが、朝日新聞社出版の全国週刊誌でございまして、8月8日に発行された14ページに記載されております。この雑誌に書かれている内容の経緯と事実について。2、今後国のほうからもいろいろな形で分散処理の提案がなされた場合、森町としての考え方はどのようになっているのでしょうか。以上です。

町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)

前本議員のご質問にお答えさせていただきます。前本議員の東日本大震災による災害廃棄物処理についての質問ですが、3月11日に起こった東日本大震災は未曾有の大被害をもたらし、5カ月過ぎた今でも被災地や復興にめどが立っておりません。中でも大量の瓦れき処理が復興を妨げている状況にあり、国は2014年3月末までに処理することを目標に掲げています。被災地は、何かが目に見えて動くことを求めていて、瓦れきが減ると復興へ進んだという前向きな気持ちになれると言っておりますが、瓦れき処理では福島第一原発事故の放射能汚染が最大の難題となっております。いろいろマスコミで論評がされていて、森町のことも記事になりました。そこで、お答えします。1点目の全国版の雑誌に書かれている内容の経緯と事実についてお答えをします。この全国誌の記事のタイトルは、「「汚染がれき」が拡散する」となっております。その汚染瓦れきの処理の一部を森町が担うと表明したとなっておりますが、森町が汚染瓦れきの一部を処理するという表明をしたことはありません。経緯は、3月11日に大震災が起こり、その後4月13日に渡島振興局より各市町村あてに東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域体制の構築に関する調査、そういう依頼があり、森町としては森町として検討した結果、大量の災害廃棄物を受け入れるためには保管場所の確保、処理方法、処理施設での余力等さまざまな検討、協議が必要なことから、現時点では受け入れできない旨回答し、その後追加の調査はありませんでした。その同じ調査は、渡島振興局より各一般廃棄物中間処理業者、森町においては2社にもされており、森町内の中間処理業者が回答したようです。この回答内容は、処理するではなく、ただ施設の処理能力について回答したと聞いております。この時点では、福島原発の情報がなく、放射能を含まないただの災害瓦れきという認識で回答したものです。記事にもありますが、環境省の担当者は4月時点では岩手県と宮城県の瓦れきで、放射能が問題になると想定していないとコメントしております。この週刊誌の記事は全く事実と相違しております。2点目の今後国のほうからいろいろな形で分散処理の提案がなされた場合、森町としての考え方はということでございますが、被災地の早期の復興を願いつつ、協力を惜しむものではありませんが、事放射能が含まれている可能性がある瓦れきの受け入れについては、町民の安全を守る立場から慎重にならざるを得ません。また、我が森町の基幹産業が風評被害を受けることも懸念しております。今後国が示す安全性について十分検討し、安全が担保された時点で受け入れについて判断してまいりたいと考えております。以上でございます。

議員の質問 5番 前本幸政

大変安堵するようなご答弁で、ありがとうございます。今回の震災の復興につきましては、政権も新しくなりまして今後早期に対応していくものだと思っておるわけでありますけれども、中でも瓦れき処理の特別措置法が決まりました。岩手県のほうでは、先般新聞にも報道されましたけれども、52万3,900トンの県外処理ということを計画しているようでございます。国庫の補助金が95%、残りの5%が地方で見なさいよという中で、その5%につきましても地方交付税が充てられるということで、全額が国の負担となるわけであります。総額1兆円を超すというような予算も聞いております。今聞いているところによりますと、被災地では県外の大手産廃業者が現地にどんどん入りまして、受注の機会をうかがっているとも聞いております。どのような形で県外処理をするのか、今後大変心配するところでございますけれども、我が森町に置きかえて考えた場合、決して町民に不利益の生じない、そういう行動をとっていただきたい。さらなる強いご答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

町の答え 町長 佐藤克男(町長は2012年9月まで)

議員おっしゃるとおり、我が森町は1次産業、2次産業、その1次産業も農業、漁業、そして畜産業で成り立っております。また、2次産業では水産加工、農産品の加工という仕事でございます。事食に関する問題でございます。非常にナイーブな産業を森町は抱えているわけです。もし風評被害が出た場合、大変なことになります。そういう意味において、森町では産業維持のためにもそのような瓦れき、まさに放射能に汚染されたような瓦れきを森町に入れるなんていうことはどんなことがあっても防がなければいけないと、そのように認識しております。以上でございます。

議員の再質問 5番 前本幸政

終わります。

出典:森町議会 平成23年第2回 9月会議 2011年9月8日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる