みんなの議会

せたな町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月24日

人・農地プランの実質化

聞いた人
横山一康 議員
答えた人
町長 高橋貞光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 横山一康

では質問させていただきたいと思います。本日は人・農地プランの実質化ということで町長のご意見をお伺いしたいと思います。せたな町の基幹産業である農業を取り巻く環境は、農家の高齢化、そして後継者の問題など年々厳しさを増しております。このような状況の中で持続可能な農村を維持していくためには、少なくなる人で誰が農地を守っていくのか。このような人の問題と農地の問題をバラバラに考えるのではなく、一体的に考えていく必要があると思っております。この問題を解決していくために、既に国は平成24年より地域の将来を見据えた話し合いを通し、地域が抱えている後継者の問題、そして農地の問題などを解決するための計画、いわゆる人・農地プランを作成するよう求めております。現在、全国で約1万5,000の地域でこのプランが作成されているようですが、現実は、その要となる地域での話合いが少なく、このプランの形骸化が指摘されております。そのため今年度、国は人・農地プランを実質化するために農地利用のアンケート調査の実施、それに基づいた現況の把握、そして地域での話合いを通じて、それを地図に落とし見える化をして、今後将来5年後、10年後、この地域を誰が担い手となっていくか明確化するよう求めております。国のこの方針を受け、せたな町として人・農地プランの実質化に向けて、今後どのように取り組んでいくおつもりか、町長の所見を以下2点についてお伺いしたいと思います。初めにせたな町では、ほとんどの農家が認定農業者となっております。すなわち農業の担い手として認められております。これは国の実質化の判断基準では、既に実質化されているというふうになっております。しかし今年出された国の方針、農地利用のアンケート調査の実施、それに基づいた現況把握、そして一番大事な地域での話合い、これに沿った形でこのプランを実質化させていく計画があるのでしょうか。2番目にせたな町は中山間地域を含む厳しい土地条件の中で営農をしている農家が数多くを占めています。これらの地域では、後継者の不足、そして担い手の高齢化という問題、早急に対策をとらなければ地域農業の維持が困難になっていくと思われます。これらの地域で先行して、この人・農地プラン実質化に向けて取組を進めていくご計画はあるのでしょうか。以上2点お伺いいたします。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

それでは横山議員の質問にお答えします。議員ご承知のとおり、人・農地プランは、農業者の話合いに基づき地域農業における中心経営体、地域における農業の将来のあり方などを明確にするものとして平成24年から各市町村で作成され、当町では平成24年12月に作成され、平成26年の農地中間管理事業の推進に関する法律制定時に農地バンク事業の円滑な推進を図るための手段として法律上位置付けられました。まず1点目の国の実質化判断基準では、既に実質化しているとなっているが、国の方針に沿った形でプランを実質化させる計画はあるのかというご質問ですが、国の実質化の判断基準は、対象地区内の農地面積の50%以上が中心経営体の現状面積であれば、実質化しているとの判断であることから当町対象地区17地区は、すべて実質化していると判断したところでございます。現在、地域や農協から実質化に向けての要望がないことから実質化の計画はございません。2点目の後継者の不足、担い手の高齢化など、早めに対策をしなければならない地域で人・農地プラン実質化へ向けての取組を進める計画はあるのかという質問ですが、これについては現在、せたな町人・農地プラ」検討会において現状把握をしております。このことでご理解いただきたいと思います。

議員の質問 8番 横山一康

今、町長から既に実質化されているので、これ以上のことはしていかないという旨の答弁をいただきました。私は、それでは今本当にこの厳しい状況の中では大変だと思います。せたな町、今認定農業者になってる方、60代の方もいます。70代の方もいます。80代の方もいます。それはそれで大変意欲のある農家ですので、その方たちにやっていただくというふうなことはもちろん私も賛成なのでありますが、現実問題その方たちが、今後5年後、10年後となりますと年がいってしまう。その時になっていろいろ考えていたのでは遅すぎる。このような問題がありますので、今、国がこのような実質化をしましょう、このようなプランをもう一度地域で立て直しましょう。もちろん実質化していることは、せたな町わかっているんですけど、その実態は、先ほど言いましたようにかなり60代以上の方が担い手となっていますので、本来のところその人達、今後どうなるか非常に不明確なところがありますので、ぜひそこをもう一度お考えできないか、ご答弁願えればと思います。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

お答えいたします。実はこの人・農地プランの実質化ということにつきましては、議員もご承知のように農地バンク事業の円滑な推進を図るということが一つの目的となっております。したがいまして農地バンク事業を利用するためには、これを実質化しておかなければならないということになっております。この部分はせたな町としてはクリアしているということでございます。ただ横山議員が心配しておられます農業者の高齢化による遊休農地ですが、こうした問題についてでございますが、これは私たちとしては、それぞれの地域にしっかりとした中核農家の確保が大事だと思って、そうしたことを目指して農政の推進もしておりますが、いずれにしましても、この計画、人・農地プランの実質化も、もちろんそうでありますが、そうしたことよりも、どのようにして農業を次にしっかりつないでいくかということだと思います。その一つの役割を担っているのが農業委員会ということになりまして、ここでそうした農地の集積や斡旋といったことがしっかり現在のところ行われている状況でございます。町といたしましても農協等としっかり連携を図りながら、そうした状況が発生しないようにこれからもしっかり取り組んでまいりたい。この人・農地プランの検討委員会の中にも農協、それから農業委員会等さまざまな団体がメンバーとなっておりますので、いろいろな角度からいろいろなチャンネルを通じてこうした事案が発生した時には、それぞれしっかりと対応できるものと考えております。いずれにいたしましても、それぞれの地域で、そうした状況が発生したということについては、ぜひお知らせをいただいて、そうした部分の取組をこれからもしっかり進めて参りたいと考えているところでございます。

議員の質問 8番 横山一康

ただいま町長からいただいた答弁では、何か問題があってから対応していく、そのように私は聞こえました。私はもうそのような時代ではないと思います。きちんとどこかが司令塔となって、しっかり計画を立てて先手を打ちながら地域の衰退を止めていく、このような姿勢が非常に大事になってくるものと思っています。その中で私はその一つの材料として、この人・農地プランを使っていけばいいのではないかと思っています。一番大切なことは、地域のことは地域の人達がしっかりと話し合って決める。この姿勢が一番大切なことだと思います。ただ、なかなか農家は隣近所がライバルでもありますから、そのように簡単に話が進みません。ですからこのプランをうまく活用しながら、行政がある程度リーダーシップをとり、このプランには農業委員会が調整役になる、このように謳っておりますので農業委員会が調整役となり、そして農業団体に入っていただいて、きちんとした話合いの場を持つというが、今回私は、せたな町で求められていることと思います。特に私の住むせたな町の瀬棚区大里地域では、ご存じのとおり急傾斜が多く、土地も狭いです。そのような地域が今後、先にこのような厳しい波を受けますので、できればそのような、特に今後厳しくなってくると思われているような地域で先行して、そのような話合いだけでもいいんです。まずそのような音頭を行政が取っていただければ地域の農家も集まりやすい、このうように思いますので、ぜひそこを検討していただきたいと思います。

町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)

お答えいたします。横山議員からは先手を打って対応していくべきではないかというお話でございました。町としては、なかなか具体的な事案が発生していない中で、そうしたプランを立てるということが難しいと考えているところでございますが、ただ地域からそうした要望があれば、これはこの制度をうまく活用をして、農業委員会の皆さんにもその役割をしっかりと果たしていただくことは可能と思っておりますので、それはさせていただきたい。ただ私たちの方から高齢化しているので、どなたかの土地を将来こうして、ああしてというのは中々難しい話だと感じておりますが、地域の中でそうした認識が共有されておられれば、それは可能なことと思いますので、それぞれの地域によってまた多少温度差があると思いますから、そうした地域の事情なども十分考慮させていただいて、取組を進めることができる地域においては、そうしたことも進めてまいりたいと考えておりますことで、ご理解をいただきます。

出典:せたな町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月24日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる