森町議会 令和2年第1回 3月会議 2020年3月4日
気候非常事態宣言について
- 聞いた人
- 宮本秀逸 議員
- 答えた人
- 町長 梶谷惠造
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 10番 宮本秀逸
通告に従いまして質問させていただきます。気候非常事態宣言について。国際的な温暖化対策の枠組みであるパリ協定は、産業革命前と比べて世界の平均気温の上昇を2度未満、できれば1.5度未満に抑える目標を掲げています。しかし、2020年のパリ協定運用開始を前に温暖化対策の遅れによって1.5度未満はおろか、2度未満の目標達成も危ぶまれています。一方、世界ではこれまで経験したことがないような記録的な熱波や豪雨、ハリケーンといった異常気象が相次いでいます。例えば昨夏、猛烈な熱波が欧州各地を襲い、パリでは7月に観測史上最高の42.6度を記録しました。グリーンランドでは、8月のある一日だけで125億トンという記録的な氷が解けたと言われております。これからの極端な気象に地球温暖化が影響しているのは間違いないと言われております。このままでいくと2100年頃には世界の平均気温は4.8度程度上昇し、気象の様々な局面に変化が現れる可能性が指摘されています。昨年12月、ドイツの環境NGOが2018年に異常気象による被害を最も受けたのは日本であると発表しました。西日本豪雨や台風の頻発は、まだ記憶に鮮明にあります。温暖化防止へ直ちに行動を起こさなければ取り返しのつかない事態に陥り、人類の生存が脅かされるという危機感が気候非常事態宣言を後押しして、2019年代には世界で1,000以上の自治体が表明しております。日本においては、取組が始まったばかりであります。海洋に囲まれた我が国も既に温暖化の影響が顕著であります。森町の基幹産業である漁業、農業にも様々な形で現れてきております。それは、2次、3次産業にも関連していきます。国内の各自治体に遅れを取らないように森町は率先してこの気候非常事態宣言を行い、温暖化防止への具体的な取組を始めるべきだと思います。梶谷町長の所見と決断を伺います。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
お答えします。地球温暖化は、温室効果ガス、主に二酸化炭素が増え過ぎて、地球に熱がたまり、気温が上昇する現象としています。これにより地球全体の気候が変化し、世界各地で異常気象が発生しています。日本においても猛暑、台風、集中豪雨、洪水などの気象災害による痛ましい被害が毎年のように発生している状況です。当町におきましても異常気象による気候災害が発生した場合は、町民の方々の生活や産業への影響は大きなものであると認識をしております。町の各施設では、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき森町地球温暖化対策実行計画を策定し、森町役場などの事務及び事業により排出される温室効果ガスの削減のため、令和3年度までに二酸化炭素の排出量を基準年度、平成28年度と比較して5%削減することを目標としています。直近の平成30年度の調査では、基準年度である平成28年度と比べますと3.5%の削減となっております。さて、ご提案の気候非常事態宣言についてですが、議員も理解されているように、具体的に二酸化炭素の削減に取り組むことが重要と考えておりますので、これまで同様これに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
議員の質問 10番 宮本秀逸
もう既にいろんな面で取り組んでおるというようなことを含めての答弁だったというふうに思います。気候非常事態宣言、まだ耳新しい方もいらっしゃるかもしれませんけれども、先ほど申し上げましたように、世界においては非常に進んだ状況にございます。日本においては、こういった名称でやっているところが調べましたところ12町ございます。昨年の9月以降なのですけれども、長崎県の壱岐市を最初としまして、今までに12町が宣言を行いました。私たちが恐らく想像する以上に大変な状況にこれからなっていくであろうということは、様々な資料とかいろんなその関係のトップの方々からのご意見を聞いていると、まさしくそうだろうというふうに思うわけでございますし、昨夜もちょうどテレビでやっておりましたけれども、ブリが北海道沿岸に非常に近づいてきたと。以前に比べて大変多くなったということで、これを何としても商業化しなければならぬというその取組を報道しておりました。そして、これはいくと、先般も報道されておりましたけれども、将来的には太平洋岸から昆布が完璧になくなるであろうと。現在渡島半島も大変な昆布の産地になっておりますし、それから日高、それから根室方面というふうにあるわけでございますけれども、それが完璧に消滅するであろうと。近い将来ですけれども。そんなこともささやかれています。そして、私たちの産業、農業、漁業も完璧にその影響を受けているという状況でございます。これ何とかしなければならぬというようなことで、先ほど町長は二酸化炭素の削減についてこれだけ町としても頑張っていますというお話をされました。だけれども、それだけの町が今全国的にやろうとしていることは事実でありますし、恐らく今年から来年にかけてはラッシュ的に各町が非常事態宣言をするであろうというふうに言われております。北海道では、残念ながらまだ一町も宣言しているところはございません。だからこそ農業、水産業に頼っているこの森町が先んじてそういった宣言をやって、北海道庁に訴えて、世界中に訴えていくという道筋をやっぱり取っていかなければならぬだろうと、私はこんなふうに思うのです。役場の前にも非核平和の町の宣言と、それから交通安全の町宣言というふうなポールが2つ立っておりますけれども、今はこの非常事態宣言をして、この恵まれた環境を、最低の被害に抑えていこうという努力が目に見える形で世間に訴えていくということが必要だろうと思いますので、私はやはりこの非常事態宣言をやっていただくべきだろうと、こんなふうに思うのですけれども、いかがですか。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再質問にお答えいたします。二酸化炭素の削減、それから地球温暖化に対しては普通の我々が思っている以上に非常に深刻な状態であると、そういうふうに考えるのは、私も考えております。そういう中で、世界中から環境に対するいろんなニュースが入ってくるたびにこれは何とかせねばならぬなと思っている一人でございます。本当に町としてはいろんな、今公用車を替えるときには本当にハイブリット車に替える、それから数年前には全町の防犯灯をLEDに替えました。これも大きな二酸化炭素の削減強化につながっていると、そのように思っております。そしてまた、いち早く私も、森林環境譲与税もそうなのですが、まず山の木、町有林、国有林が非常に、老朽化ではなくて、伐期をもう過ぎていると。伐期過ぎると、二酸化炭素の吸収率ががくっと落ちるのです。これを改善するための取組として、今年の4月から開業いたします。北の森づくり専門学院、それの実習体制を渡島、檜山、こっちの道南に持ってこようということで、担当課とともに努力して、実習フィールドの一つ、窓口となりました。そういう学校で直接、学校も来る、そしてまた森林に、林業に対する就農者ともなる可能性も高いものですから、そういう方々を増やすことで山の二酸化炭素の吸収を増やしていく。そしてまた、もう一点は海のほうのいろんな負荷を減らそうということで、担当、水産課のほうでもいろいろと漁業協同組合と協議しながら、海に対するあまりよろしくない付着物の投棄ですとか、そういうものを極力なくするようにということで取り組んでおります。一番大きいのは、やっぱり海の負荷を減らすことが温暖化には非常に一番効果があるのかなと思うことから、これについては渡島海域の漁業協同組合の会議やその他の噴火湾内の胆振方面についても話をしながら取り組んでいるところです。具体的なところはどんどん、どんどんやれるところからお話をして、取り進めております。宣言ですけれども、とにかくのろしを、旗を振って、その旗の下にみんなでやろうという、それも確かに大事ですけれども、割とそういうことをやりますと、ただそれだけにとどまって、具体的な、ではみんなが動くかというと、割かしそうではないような感じがいたします。今北海道ではどこも宣言をしている市、町がないので、目立かもしれませんけれども、そういうことではなく、ふだんから二酸化炭素を排出しないように温暖化防止に取り組む町として名前をはせていったほうが私はより玄人なのかなというふうな感じがするところです。宣言をしないということで議員、ご理解されないかもしれませんけれども、これからも温暖化対策については積極的に取り組んでまいりたいということを申し上げて、再質問の答弁とさせていただきます。以上です。
議員の質問 10番 宮本秀逸
ありがとうございました。森町としてはこれだけのことをやっているのだというお話もまた具体的に頂きましたし、本当にそれすごいことだなと思いますし、それはぜひこれからも続けて伸ばしてやっていただきたいと、こんなふうに思います。私は、全く考えが逆でありまして、やっぱり人様に宣言をしますとやらざるを得ないというようなことになってこようと思うのです。それは、やっぱり先に答えを出して、それにどうやって近づけていくかということだと思うのです。できない理由を探してもこれはどうしようもありませんから、私はやっぱり先にうちの町はこうやりますということを高らかに、これは全町民に向かって町長に訴えていただきたいと。役場の中でやっているのはそれ誰も、悪いけれども、町の人たち知らないかもしれません、これ。やっぱり全ての住民を巻き込んでいくというのが非常に大切なことだと思いますし、北海道においては道民でしょうし、日本においては国民でしょうし、そういった人たちがその気にならない限りは自治体だけが頑張ってもこれはまず私はある程度限度があるのではないかと、こんなふうに思うのです。非常に有名な、今スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんという17歳の方がいらっしゃいますね。あれだけ一生懸命地球温暖化に対して提言を起こされております。見事にトランプ大統領はそれをけなされたわけですけれども、そしてパリ協定から脱退されましたけれども、残念ながらアメリカにおいてはニューヨーク市はこれ非常事態宣言やったのです。そんな、一番高いビル、エンパイアステートビルも今改修やっているそうなのです。温暖化に対してどうやったらビルとして貢献ができるかと、ニューヨークとして貢献ができるかということをやっているそうです。これは、そういった大都市もそうですし、それから各いろんな企業さんもそうですし、団体もそうですし、個人にあってもやはり宣言を行うというのが今、ブームと言っては失礼ですけれども、そういう時代状況にあるというふうに、この間のいろんな資料を調べておりましたら、そういった話のほうに実はなってまいります。そして、去る2月11日に私ども姫川町内会で敬老会的な事業やったわけでございますけれども、そのときに講師の方、町内会の方が講師になってやるわけですけれども、強調されたのがやはりこの問題だったのです。温暖化に対して何もやっていないのではないかみたいな厳しいご批判を受けまして、その話が話題になりまして、ちっちゃな町内会ですけれども、みんながそういったことを話題にするような状況なのです。そういったことがつい先日ありました。2月11日です。それだけ一般的な興味も出ている時代でございますから、これは私やはり宣言をすべきだと。別に目立ちたいからではないのです。のろしを誰かが上げていかなければいけないというその先導役を、これやっぱり梶谷町長に握っていただきたいと、こんなふうに思うのです。そして、私たちが考えている温暖化対策と称するもの以外にも一般の方々はそれぞれの知恵があるかもしれませんので、そういった知恵を引き出していくというのもこれ行政の仕事であるし、やっぱり町長の裁量であろうと、こんなふうに私思うのです。そういった意味で、声高らかに、大きな声で今後やっぱりこの宣言をやっていただいて、森町の役場の真ん前ででっかい看板を上げていただきたい、こんなふうに私思うのです。そうしないと、なかなか一般の方には通じていきません、町長、絶対に。私はそう思っているのですけれども、いかがですか。もう一度お答えください。
町の答え 町長 梶谷惠造(町長は2020年9月まで)
再々質問にお答えいたします。本当に宮本議員も自らいろんなことで地域のそういう温暖化対策の必要性を取って、皆さんに取り組まれているということは大変敬意を表したいと、そのように思います。そしてまた、私も今年も町内あちらこちらの新年会で歩かせていただきながらお話しするのは、森町は非常に皆さんのおかげで温暖化対策をやってもらっていると。というのは、ごみの分別処理に対しては非常に丁寧に各町内会、きちんと整理していただいています。それに対する感謝の気持ちも含めて、町ではごみステーションを無償として譲渡していると、そういうことで、町の中は非常に改善されて、きれいになっているのなと。それに対する、ごみを捨てない、それでもまだごみを捨てる方が中にはおるのですけれども、不法投棄がおるのですけれども、それは昨日申し上げました担当課のほうからの取組で監視カメラの増床ですとか、そういうもので警察とも協力して取り締まっていきたいと思っています。そういう一人一人が小さな、ごみを捨てない。それからきちんとリサイクルをすると、そのことだけで大きな環境に対する影響、負荷の低減につながると。それは、各町内会で本当に私褒めてまいりました。ですから、これからも皆さんに続けていただきたいと思っていますし、町のみんながそういう気持ちでやると、本当に二酸化炭素の低減につながっていくと、そういうふうに思います。そういう中でも時にグレタ・トゥーンベリさんのように大きな声を世界に向けて発信することも大事なときもございます。時に応じて、宣言ではないですけれども、駒ケ岳のてっぺんから叫んでみたいなと、そういうような感じでおりますので、ぜひご理解いただきたいと思います。以上です。