福島町議会 令和元年度定例会12月会議 2019年12月11日
津軽海峡沿岸の藻場の増設と養殖昆布の将来性について
- 聞いた人
- 小鹿昭義 議員
- 答えた人
- 町長 鳴海清春、産業課長 川合力哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 小鹿昭義
町長に質問します。質問事項は、津軽海峡沿岸の藻場の増設と養殖昆布の将来性についてです。津軽海峡沿岸の海藻の生える「藻場」が、この25年間で4割程度減っていると昨年3月に函館市水産産学連携交流会等で北海道の委託を受けて藻場の調査を行ったエコニクス(札幌)が発表し、函館市恵山地区から松前町までの津軽海峡沿岸において「磯焼け」が顕著に現われていると報告されています。福島町沿岸においても、ウニによる食圧や時化、それに伴う砂等の要因において、藻場の減少が発生しているとの漁業者の声もあります。それらの対策について、当町としても昨年あたりから、道の補助を頂きながら藻場造成を進めているものの、未だその原因や確たる対策が確立されているとは言えないと感じます。当町として、今後、前浜の資源確保を目的とした藻場の造成と対応について、どのように考えているのか伺いたい。また、近年、養殖昆布の生産に対して海水温の上昇が要因なのか、8月頃の最終収穫時期になると養殖昆布に繊維状の藻と思われるものが付着して、生産効率や品質に影響が出ています。その原因と対策について、当町として、関係研究機関や漁業者との話し合いがどの様にされ、生産者に情報がどのように提供されているのか併せて伺いたいです。
町の答え 町長 鳴海清春
小鹿議員のご質問に、お答えいたします。まず、1点目の前浜資源を目的とした藻場の造成についてですが、町ではこれまでも北海道事業及び町単独事業の中で、地先型増殖造成などの事業を実施し、藻場の造成に努めてきているところです。なお、当町の磯焼けの主な原因として考えられる要因の一つに、キタムラサキウニ等の食害がありますが、蝦夷バフンウニの放流及びキタムラサキウニの移殖放流等により生息密度が過密になったことが原因と考えられております。このような状況を踏まえ、令和2年度から新たに北海道が事業主体となり、白符地区及び宮歌地区で藻場礁の造成を2カ年事業で実施する計画をしてございます。また、漁業協同組合が水産多面的機能対策発揮事業として、福島及び吉岡両地区において、コンブやワカメ漁場の回復を図る目的で、キタムラサキウニの密度管理の適正化と多年草で利用されていない海藻類の駆除をチェーン曳きで実施しております。次に、2点目の養殖コンブに付着している繊維状の藻は、ヒドロゾアと呼ばれる生物で海水温の上昇とともに養殖コンブ等に付着し、水揚げ作業のときにブラシなどで除去しており、対応に苦慮していることは承知してございます。現段階では、有効な対策はありませんが、養殖コンブ漁業者が適時工夫を施し、収穫時期を海水温が上昇するお盆前に早めるなどの対策を行っている状況にございます。今年度の養殖昆布の水揚げ高は、過去最高の8億円を突破しており、藻による特段の影響は出ていないものと思慮しており、現時点では特段の対策を検討しておりませんが、今後、地球温暖化の影響により更なる海水温の上昇が懸念されておりますので、状況等を注視しながら必要があれば関係機関と連携しながら対応してまいりたいと考えております。
議員の質問 8番 小鹿昭義
海藻類の駆除をチェーンなどで曳きということですが、この効果は何かあったのでしょうか。
町の答え 産業課長 川合力哉(産業課長は2021年3月まで)
チェーン曳きで岩盤の表面の雑海藻を清掃する事業は、かなり以前から色んな各地で行われております。多年草が生えている所は、昆布、ワカメなどの種苗が付着しませんので、その表面を綺麗にすることによって、昆布だったり、ワカメだったりがウニ・アワビの餌となる所になります。
議員の質問 8番 小鹿昭義
藻場礁の設置に対する今後の効果及び検証はどうなっているんでしょうか。
町の答え 産業課長 川合力哉(産業課長は2021年3月まで)
藻場礁を北海道が施工した場合、その効果を追跡調査しなければならないことになっておりますので、漁業協同組合が主体となりますけれども、その効果の調査は行っていきます。
議員の質問 8番 小鹿昭義
昆布に毛の生えている対策について、有効な対策が無いとありますが、今年、過去最高となっている水揚高を揚げている組合に対して、自然環境が刻々と変化している中で、未だ具体的な施策がないとうのはおかしいのではないでしょうか。
町の答え 産業課長 川合力哉(産業課長は2021年3月まで)
昆布に付く、一般的に福島町では毛と言ってますけども、以前から付着するものでして、漁業者の方は工夫して、早めにお盆前までに水揚げするように努めているところです。それと、北海道の水産試験場なんかでも、各地でそういう事例がありますので、これは水温が15度以上になってくると付きやすくなりますので、水産試験場などでは水温の観測をするようにというぐらいの指導しか行っていない状況です。
議員の質問 8番 小鹿昭義
分かりました。