森町議会 令和7年第1回 12月会議 2025年12月10日
森町小中学校における全国学力の低下について
- 聞いた人
- 千葉圭一 議員
- 答えた人
- 教育長 毛利繁和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 千葉圭一
それでは、2つ目の質問をさせていただきます。森町の小中学校における全国学力の低下についてお尋ねいたします。令和7年度4月に実施された全国学力調査の結果が10月に公表されましたが、小学校では過去3年間を比較しますと、令和5年で国語61点、算数51点、令和6年度で国語60点、算数46点、令和7年度で国語57点、算数42点。中学校では、令和5年度、国語70点、算数45点、6年度では国語54点、算数が50点、7年度では国語44点、算数35点となっており、小学校も中学校も年々正答率が低下している状況です。ただ、令和5年度と令和6年度は、分類別に見ると北海道や全国平均を上回る項目もありましたが、7年度はどの項目も北海道や全国平均を下回っていることが分かりました。ただ、全国的に見ても各教科の平均値が下がっている実態はあります。森町教育委員会としての今後の改善方策は、具体的にどのような内容になるのでしょうか。また、全国的な保護者に対する調査では、学校以外での勉強時間が短くなり、スマートフォンやテレビゲームの使用時間が長くなっているそうです。そういう影響は、森町の子供たちにもあるのではないかと思われますが、いかがでしょうか。教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
お答えいたします。全国学力・学習状況調査は、子供たちの優劣を図るものではなく、生きる力の育成を目的とした教育の一側面として学力や学習状況の実態を把握し、今後の指導、改善に生かす目的で行っています。本町としても、結果を子供たちの多面的な成長に結びつける観点で受け止めております。令和7年度調査の本町の結果は、小中学校において北海道及び全国平均を下回る状況でした。各項目を今後の指導改善に生かすべく活用したいと考えております。本町では、児童生徒の学力実態把握について重視し、ほかにも標準学力調査や知能検査を実施しております。対象は、小学校2年生から中学校3年生までとし、一人一人の理解度や経年変化を見詰めています。これらの活用で適切できめ細やかな指導が可能になると考えており、生きる力の育成につなげています。家庭学習やメディア利用の状況についてですが、家庭学習時間は全国や北海道と大きな差はなく、1時間以上学習する生徒の割合は全道平均を上回っています。一方で、ゲームや動画視聴の時間は全国平均より高い状況です。こうした傾向は、学習習慣に影響を及ぼす可能性があり、家庭、学校、地域が連携し、粘り強く改善を図る必要があると考えています。こうした学力や家庭学習についての改善方策の一つは、習熟度別指導やティームティーチングなどのきめ細やかな体制、電子黒板活用などによる双方向事業の推進、指導力向上に向けた研修の充実など、指導の仕方の工夫改善です。いま一つは、学びたいときに場所を選ばず、個別に取り組めるAI型ドリルの活用、自分の学習状況が見える化でき、目標を持ちやすいアプリ、ノート、チェックシートなどの活用による主体的な家庭学習習慣の定着です。今後も学校の自律性を図りながら、これらの策が継続的な取組となるよう支援してまいります。子供たちが将来にわたり自ら学び、成長できるよう取組を進めてまいります。以上です。
議員の再質問 8番 千葉圭一
今の答弁で大分、私のほうとしてはよく分かりました。ただ、もう少しだけ質問させていただきます。森町で出している今後の改善方策として、具体策の中で町全体での取組の推進の一つに、保護者や地域と連携し、先ほど教育長もおっしゃっていましたけれども、子供たちの学びを多面的に支援する体制を整えるという方策がございました。先日、部活動地域移行フォーラムに参加させていただきましたが、頂いた資料の中に北海道の子供の現状として令和6年度全国学力・学習状況調査の結果で「朝食を毎日食べていますか」の質問に対し、「食べている」、「どちらかといえば食べている」と回答している児童生徒の割合は、小学校が92%、中学校89.3%で、どちらも全国より低くなっています。これは、北海道全体の数字ですけれども。また、学習時間では、「学校の授業以外に1日1時間以上勉強していますか」という質問に対しては、先ほど教育長が答えていただいたので、これに対して心配はしていないのですけれども、ちなみに全道の平均は小学校52.4%、中学校では57%で、こちらも全道として見たら低くなっています。逆に、携帯電話とかスマートフォン、SNSや動画視聴を1日2時間以上していると回答した児童生徒は、小学校39.3%、中学校は61.1%と、これは全国より高くなっています。これは、全道平均です。森町では、朝食や学校の授業以外の勉強時間とか携帯電話やスマートフォンの視聴時間等、どのような数字になっているのでしょうか。今突然に質問しても、お手元にデータがなければ、逆に毎年このようなアンケートなど実施して、データの蓄積をして、それを分析して、より具体的な内容で学校単独ではできないけれども、先ほど教育長がおっしゃった保護者とか地域との連携も含めて、そういった保護者との連携を取ることが望ましいと思うのですが、教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
お答えいたします。こうしたデータの蓄積についてなのですが、ただいまの項目、議員おっしゃった項目については、全て全国学力・学習状況調査の中で取っておりますので、当然該当の学年の数値は経年で図っております。ただ、全国学力・学習状況調査については、小学校6年と中学校3年というふうに、小中学校の出口調査になっておりまして、これをその年度も含めて生かすというふうになっております。この朝食の毎日食べているかの数字については、後ほど示させていただきますが、全道、全国平均と比べて決して大きい数字にはなっていないというのが本町の現状になっています。それから、学習時間は先ほど答弁で述べたとおりなのですけれども、確かにメディアに係る時間が長いというのが本町の児童生徒の実態というふうに捉えてはいます。こうしたアンケートの積み重ねというのでしょうか、データの積み重ねによって、既に各学校のほうでその蓄積したデータからどういった学年、あるいはどういった分野で強み、弱みがあるかということを当然把握していまして、それを教職員と共有しているということにはなっております。それが指導に生かされるという形です。議員もすごく懸念されている、ご心配なさっているメディアの活用時間なのですけれども、これはルールを取決めしている自治体も幾つかございますけれども、一番の目的は先行き不透明な時代にあって、自己コントロールできることが最大の目的です。したがって、先ほど答弁の中でも触れたように、各学校で自分の帰ってから家庭での生活時間の使い方について、アプリだとかノートだとかアンケートというのかな、評価票みたいなものを作って、それを自分で振り返ることによって生活を見直すというような取組も全学校で進んでいるところです。これらが最終的には一番、実は議員も集会のときに目にしたような、子供の実態はこうなっていますよというようなデータ等については、チラシ等で配布はしているのですけれども、チラシ等で配布してもなかなか響いていないなという実感もありますので、今各学校で、近年と言ったほうがいいと思うのですけれども、強化しているのは懇談会です。2者懇談、3者懇談と称して、親御さんと学校と、あるいは親御さん、それから子供、学校というような、そういう懇談の中でこういうデータに、個々のデータに触れるということをしております。そういう中で、なかなか一朝一夕に効果がぐんと見えていないのが現状ではありますけれども、粘り強く取り組んでまいりたいと思います。
議員の再々質問 8番 千葉圭一
今後ぜひ、簡単にはいかないと思うのですけれども、粘り強く進めていっていただければと思います。最後になりますけれども、現状の教育現場では、学校の先生方もご苦労なさっていることと思います。何せ3年連続、日本の教員が世界一多忙だと言われているわけですから。それで、子供たちの学習面でお尋ねします。応用力を身につけるのには、基礎をしっかり固めることだと言われています。基礎なくしては、応用力はないというふうな、逆に言えばそういうことになりますね。それについて、教育長はどのように思われているのかなと。今後の改善策として掲げている具体策の一つの小中連携による教科等の系統性、連続性を踏まえた学習指導においてというふうに具体策には書いてありましたけれども、ここの部分でさらなる基礎学習の習得を意識した、もう一歩踏み込んだ指導が必要かと思われますが、教育長の所見をお伺いします。
町の答え 教育長 毛利繁和
お答えします。まず、応用力と基礎のお話をしていただきました。これは、どのように表現するのがいいのか難しいのですけれども、階段方式、組み上げ方式で基礎がまずあって、その上に応用力があるというのが一般的な考え方で多分今まではあったと思うのですけれども、現在は、実はこの境目というのが、行ったり来たりというような、そういう学び方に変化しつつあります。全てがそうではありませんけれども、基礎をしっかり固めて応用に入るという形もありますけれども、応用的な、つまり課題を解決する中で基礎を調べたり習得したりしながら、またその応用と言われる課題の解決に向かうということが以前に比べると学習内容としては多くなっております。ですから、必ずしも基礎が完全にまずあって、その上に応用というよりは課題解決なのですけれども、課題解決をする中で基礎のほうにアクセス、あるいは振り返りというような、そういう形態が増えています。ですので、私もがっちりと基礎を固めるのに、つまり繰り返し学習というやつなのですけれども、そればかりが基礎の習得につながるものではなく、課題解決をする中において基礎的な事項に触れていくというのが非常に重要な力だと思っています。なぜなら、将来子供たちが迎える社会というのは、本当に課題を目の前にしたときに、自分でそのときに調べる力とか、そのことを活用して解決していく力、こういうことが重視されているからです。応用と基礎については、そういう考えを持っています。では、そういうことを踏まえて、小中連携、あるいは幼小中、幼小中高、これらが非常に実現の可能性があるのが森町だと思っています。現に砂原地区では、本当に幼小、あるいは幼中とか幼小中、これらの連携が非常に進んでおりまして、同じような体験活動を一緒に行ったりしているところです。ということは、どのように進めるかという段階において、例えば小学校と中学校の内容が重なっていたりとか、もろもろのことが実は出てくるのがこの教育課程の今の難題と思っています。ですから、そこを整理しながら、あるいは一つの活動を通していろんな教科や分野にわたるような、そんな組替え方を学校の努力で今いろいろしているところというふうに認識しています。最後に、基礎学力というか、基礎学習の習得というお話が出ましたけれども、これは本当に重要なことで、学ぶことの本当に基本的なところは、突き詰めていくとやっぱり子供の意識を学びたいとか調べたいとか知りたいとかも、そこに物すごく依拠している部分がございますので、そういう点も踏まえて、これからの教育活動づくりに学校の先生方といろいろ懇談しながら進めていきたいと思っております。以上です。