長万部町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月16日
台風や高潮による越波被害に関わる対策について
- 聞いた人
- 北川佳嗣 議員
- 答えた人
- 町長 木幡正志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 北川佳嗣
私は、台風や高潮による越波被害に関わる対策について、ご質問いたします。今夏、北海道広域にわたり甚大な被害をもたらした台風10号は、本町においても各地域で大きな爪痕を残しました。8月30日夜半に本町を通過した台風10号は、海岸部におきましては、特に大町地区において、高波が防波堤を乗り越え国道5号線のバイパスを横断し、後背地にある住宅地や商業施設にまで達しております。夜半の暗闇の中での出来事でしたが、夜が明けて被害の状況が明らかになるにつれ、沿岸の町道や住宅地・商店や事業所が、海水によって運ばれてきた海岸のゴミや砂によって埋め尽くされている状況が露見いたしました。これらの被害は、ひとえに海岸の防波堤が堆積した砂や漂着した流木等により覆われ、本来の機能が損なわれているために、数年ごとに引き起こされる現象と推察されます。そこで、これらの被害を未然に防止するための本町の防災・減災対策の施策はどのような状況か、また、国や道の関係機関への要望や陳情はどのような状況になっているのかお伺いいたします。〔議員(1番 北川佳嗣)自席へ〕
町の答え 町長 木幡正志
まず答弁に入ります前に、8月30日の台風で被害に遭われた皆様には、お見舞いを申し上げたいと思います。それではお答えをさせていただきます。本町の海岸に漂着するゴミについては、例年、海浜地の管理者である北海道に撤去の要望を行っているところでありますが、予算上の制約もあり実施規模が限られている状況となっております。また、国道5号線バイパス沿いの消防庁舎付近から町立病院付近の海岸は、砂の堆積により防波堤との高低差がない状況となっておりますが、本町と類似した海岸を持つ道内の自治体で砂の除去を行ったところ、高波発生時に漂流物が堤防に衝突し跳ね上がり、付近の建物に被害が生じるという事例が発生しております。このことから、北海道への要望にあたっては、堤防の嵩上げも含め慎重に対応するとともに、新年度の漂着ゴミの処理については、国の補助事業を活用した本町の直営事業での実施も検討しているところであります。以上です。〔町長(木幡正志)自席へ〕
議員の質問 1番 北川佳嗣
只今の答弁対して2~3ご質問をいたします。北海道は海岸保全基本計画というのを策定しておりまして、これは北海道沿岸をいくつかのエリアに分けて、それらのエリア毎に特徴を抽出し対策を講じようということであります。先ほどの答弁にありました中で、本町と類似した海岸をもつ道内の自治体で砂の除去を行ったところ、高潮発生時に漂流物が堤防に衝突し跳ね上がり付近の建物に被害が生じるという事例が発生した、となっておりますが、これは具体的にどのあたりのことか把握をしてらっしゃいますか。
町の答え 町長 木幡正志
2年位前に照会かけた時に、オホーツク管内という話で、写真もいただいております。今、函館建設管理部の方からの情報としてよせております。
議員の質問 1番 北川佳嗣
今、答弁でオホーツク方面ということですけれども、先ほど申し上げました海岸保全基本計画の中では、北見沿岸部、根室沿岸部、十勝釧路沿岸部、胆振日高沿岸部、長万部が入る渡島東沿岸部、渡島南沿岸部、後志檜山沿岸部、石狩沿岸部、天塩沿岸部、こういうふうにエリア分けをしております。そんな中で、オホーツクの方でこういう高波によって漂着物が跳ね上がって建物に被害が生じたということでありますが、それぞれの海岸によって特徴が違いますし、その海岸の擁する後背部の地形も違ってまいりますし、それでこういう事例があったからといって、おしなべて全てこういう対策をするとこんなような被害が出るということでためらうというのは、これはなかなかにわかに納得できない事だと思いますがいかがでしょうか。
町の答え 町長 木幡正志
決してためらってはおりません。毎年、提案をしてやっておりますけども。長万部の今の防波堤のありようなんですが、まず、長万部大橋からちょうど竹林木材のカーブのあたりまで、あそこまでがちょうどバイパス道路と被ってる。浜側のガードレールから浜側は、これ歩道でなくて防波堤になってる。そしてバイパスの道路は、道路と山側の歩道が開発が管理する5号線になっている。ここが非常に難しいところで。今回の8月30日の台風で、例えば道路に砂が上がったものは開発が処理した。ガードレールの内側、海岸線の縁のところについては、ゴミが散乱したままになっていた。以前、倒木があって通行止めが2日間あった時は、ガードレールから抜けて道路に流木が上がった。今はもう函館建設管理部、前の土木現業所、ここがその箇所に網を張って細かなゴミが国道の方に入らないようにした。これが道の方の直轄の仕事で、今回もゴミの処理について申し入れたら、ちょっと待ってくれと、今やるからと言うことで、再三話ししたんだけど1週間以上経ってからごみの撤去が始まった。海岸線の防波堤であり、国道5号線という両方の観点からやっていて、そして我々はその申し入れ、嵩上げから、砂の撤去の話まで申し入れしているのは、あくまでも旧土木現業所の時代からの毎年要望として上げてお願いをしているところでありますが、今回、高波高潮警報の発生と併せて、その砂が舞い上がって、国道の方に大量の砂が堆積された。次の日いち早く開発局が来て、砂の撤去が行われたところが、堤防の方については全く処理されないで残ったということが今回の事情なんで。長万部の事情としては、防波堤が先に出来て、その後にバイパスが出来たと。これが構造物の今の変化。そして管理のあり方が違ってきているという事をご理解をしていただければなと思いますし、我々も今後ともこの堤防の嵩上げ、そしてまた砂を全面的に取ったらいいのか、例えば1メートル50取る事によって、頭の部分を砂取りすることによって、そうした悲惨な事故が発生しないのかということも含めて、今後、函館建設管理部の方に毎年のように申し入れを続けていきたい、そう思っております。
議員の質問 1番 北川佳嗣
今ご答弁ありました堤防の嵩上げの件については、新幹線を核としたまちづくり計画も進めていかなければなりませんので、その景観上の問題やら環境への影響やらということも考えながら対応していかなければならないと思うんですが。そもそもちょうど1番ひどいのが中浜の斜路、ふれあい大橋の交差点、それから消防署のところの交差点まで、多分500メートルくらいなんですけど、もうほとんど堤防の頂点と砂とが同じ高さになっていて、スロープで海岸まで繋がってる状態になってまして、植物も繁茂してるんです。ですからやはりこれは取り除かなければ、また同じような高波高潮だけだったらいいんですけど、もし津波がきた場合には、もっとひどい被害が出るんじゃないかというふうに思います。平成23年3月11日、歴史に刻まれるような東北の甚大な津波被害がありました。これを受けて、道は翌年の平成24年6月に北海道地域防災計画の一部修正というのを行っているんです。その中で、津波を大きく2つのカテゴリーに分けて、最大クラスの津波をL2、それからこれはもう多分防波堤が機能するとかしないとかいうレベルの波じゃなくて、これに対しては住民避難を軸とした総合的な対策。ですからこれは避難訓練ですとか、避難路の整備というのがやっぱり重要になってくると思うんですが。今一番問題なのは、この次の、最大クラスのこのL2クラスの津波に比べて発生頻度が高く、津波高は低いものの大きな被害をもたらすL1津波。L1津波に対しては、海岸保全施設等の整備をメインとした対応を進めることとした。つまり、やっぱり3・11を境に日本の国は変わったんですよ。それは国も道も国民もみんな認識を新たにしたので、要望も、今までの要望と、受け取る側も多少受け止め方が違ってくるのではないかと思うんですが。先ほど申し上げた、L1クラスのような津波に対しては、防護ラインという意味において、防波堤というのは一丁目一番地な訳です。やはりだから掘り下げて、ある程度の高さ、先ほど言ったカテゴリーの中で、長万部町は渡島東沿岸というふうに区分けされておりまして、その中でも八雲海岸から長万部海岸の間は、設計津波水位が3メートルと設定されております。それで堤防の高さというのを約4.4メートルというふうに規定しているようですが。今の状態ではほとんどゼロですから。これをやはりある程度掘らなければ、津波なり高波の防災ということにはならいと思うんですがいかがでしょうか。
町の答え 町長 木幡正志
道の規定の話で、確かに3・11の時にも津波が長万部にも襲来して、事故も被害も被ったんだけども。現実的に今、そこを全部4メートル掘り下げた段階で、海岸線というのがどんどんどんどん波際が近くなってきている現状が今見られるんだけども。特に旭浜もテトラポットブロックを積んだら、波打ち際がなくなった。どんどんどんどん波が押し寄せてくる。平常でも波がつくような状況になってきている。これはやっぱりひとつの、今までの海岸の状況と違ってきているんだなと思っておりました。砂で斜路になってるところなんですが、これ解釈が相当ありまして。波が上がってきた時に、砂だから浸透して強い波にならないという、そういう解釈も実は以前オホーツクの施設改修にあたっての協議の段階でそういう話も出て。現実にあそこの現場歩いてみると、あそこだけが波打ち際が非常に遠い。遠くなってる。南部陣屋川の河口にくるほど波の波打ち際が近くなってる。こういう現状を、現場見てよく分かるんだけども。ただやっぱりそこは今の状況がいいと思ってはいないんで、ぜひ一つ、今後そうしたご意見もいただいて、そしてまた交渉しながらできるだけ安全な防波堤にしていかなきゃいけないし、住宅や商店が被害を被るようなそんな状況にはしておけないと思っておりますので、ぜひこれはいただいたご意見も参考に入れながら、今後交渉してまいりたいなとそう思っております。