みんなの議会

七飯町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月18日

認知症の人に優しいまちづくりの条例

聞いた人
横田有一 議員
答えた人
福祉課長 村山德收

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 横田有一

では、3問目にいきます。3問目、認知症の人に優しいまちづくりの条例をつくりませんか。5人に1人は認知症の人であると医学界や認知症ケア学会では言われており、我々も認知症であると宣言される状況にある。認知症になっても安心安全に暮らせるまちづくりをするのが我々議会と行政の務めであり、認知症の人に優しいまちづくりの条例をぜひつくって- 30 -いただきたいと考えております。そこで、次の点について町長の所見を伺いたい。1、認知症と診断された町民数と人口に対する比率について。できましたら、実際に65歳以上の方の資料もありましたら、一緒にお願いしたいと思います。2、認知症の町民に対する取り組みについて。3、町民に対する啓蒙について。4、SOSネットワークの過去5年間の活動状況について。5、認知症の人に対する虐待件数について。特に、精神的なものと身体的なものに対するそれぞれの件数について。6、ユニバーサルヘルスカバレッジに対する考え方について。よろしくお願いします。

町の答え 福祉課長 村山德收(福祉課長は2023年3月まで)

まず、1点目の認知症と診断された町民数と人口に対する比率についてでございますが、認知症高齢者自立度において自立及び日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立していると判断された方以外の人数でございますが、1,102名。人口に対する比率3.86%でございますので、25人に1人という形になります。65歳以上の人口に対する1,102名の割合でございますが、11.7%。約10人に1人という形でございます。2点目の認知症の町民に対する取り組みでございますが、相談支援体制といたしましては、認知症、地域支援推進員による相談支援及び認知症初期集中支援チームによる認知症の治療等の早期対応を実施しているところでございます。住民活動支援といたしましては、認知症家族の会の活動サポート及び認知症の方、その家族、専門職、地域住民を交え、認知症への理解を深めるとともに情報交換ができる認知症カフェの開設支援を実施しているところでございます。徘徊高齢者への対応といたしまして、徘徊等による行方不明者の早期発見、保護を目的とした高齢者安心ネットワーク事業、及び位置情報専用探知機による探索を行う徘徊高齢者、家族支援サービスを実施しているところでございます。権利擁護事業といたしましては、後見実施期間として市民後見制度の運用をし、認知症の方の法律行為等を支援しているところでございます。3点目の、町民に対する啓蒙についてでございますが、認知症に対する家族や地域の理解を深める事業として、町内会、学童保育の児童を対象とした、認知症サポーター養成講座及び模擬訓練を実施しており、あわせて当該事業活動については、町公式ホームページにも登載し、啓蒙しているところでございます。4点目のSOSネットワークの過去5年の活動状況についてでございますが、平成26年度の登録者は14名、徘徊等による行方不明の捜索9名。平成27年度登録者は23名、捜索ゼロ名。平成28年度の登録者は30名、捜索2名。平成29年度の登録者は36名、捜索3名。平成30年度の登録者は44名、捜索ゼロ名でございます。5点目の、認知症の人に対する虐待件数について。特に精神的なものと身体的なものに対するそれぞれの件数でございますが、平成30年度の認知症の方の虐待件数はゼロ件で、身体的虐待及び精神的虐待ともに発生していないものでございます。6点目のユニバーサルヘルスカバレッジに対する考え方についてでございますが、まずユニバーサルヘルスカバレッジは、全ての人が適切な健康増進、予防、治療、機能回復に対するサービスを支払い可能な費用で受けられる状態のことであり、平成24年12月、国連総会で国際社会共通で取り組むことが採択され、平成28年9月にG7、保健大臣会合が開催された際に認知症の取り組みが言及された神戸宣言が出され、平成29年5月にWHO総会において、認知症に関するグローバルアクションプランが採用されたところでございます。そのグローバルアクションプランにおいて、認知症を重要保健課題とし、リスク軽減、予防、診断治療、介護その他の支援の充実、研究開発推進を掲げているものでございます。町といたしましては、国の認知症施策総合推進戦- 31 -略、新オレンジプランを推進するとともに、世界的に認知症に関する取り組みを実践される中で、今後の我が国のユニバーサルヘルスカバレッジにのっとった認知症施策を注視してまいりたいと考えているものでございます。以上でございます。

議員の質問 1番 横田有一

はい。

議員の質問 1番 横田有一

福祉課長にお願いがあります。最近、徘徊高齢者という言葉は、徘徊という言葉は使わないでくれというのが今の流れですので、そこをよろしくお願いします。七飯のネットワーク、SOSのネットワークなのですけれども、登録者数も大分ふえてきているというのはわかるのですけれども、サポーターの数が少ないから、こういう質問が出たからって焦ってやったのかどうかわからないですけれども、前もってそういう準備をしていたのかわからないですけれども、渡島管内の数字では、かなり七飯町は低いというのが出ているので、ひとつその辺よろしくお願いしたいと思います。認知症の事故ということで、結構、新聞のやつをこう読ませていただくと、大和市の女性の母親が知らぬ間に家を出て、一時行方不明になったのが2年ほど前だったと。そして、暗くなると家に帰るというようなことになり、その後も何度も警察に捜査が出され、本人はアルツハイマー型の認知症でないかということで、SOSネットワークに登録したと。そして、家の目と鼻の先に、小田急線の踏切があって、一番心配は事故だった。認知症の男性が列車にはねられ、鉄道会社が遺族に損害賠償を求め、裁判のニュースを聞いて人ごとでないと思ったというふうなものが出ているのです。これって今、認知症の方がやったら、家族に責任というのがないというのが最高裁の事例であるのです。もうそれはもう、各地元の自治体のほうにその責任がいくというような形になっていっているので、それで認知症の人に優しいまちづくりの条例をつくってくれませんかというのが、この流れであるということでございます。例えば今、先ほど福祉課長からも出た、その神戸宣言によって、神戸のほうの町は、神戸モデルというやつができて、65歳以上の人は自己負担ゼロで医療機関における2段階方式の認知症診断が受診可能になったと。認知症と判断された方は、市が責任賠償保険、最高2億円までの加入する手厚い支援が提供されている。神戸市民は、認知症の方が起こした事故に遭われた場合、見舞金として3,000万を支給している。これ、費用負担を将来世代への先送りすることなく、市民の薄い、広く御負担を賄う仕組みをつくったということで、この神戸モデルというのがあるのですけれども、町のほうもそういうものを考えていかなければ、こうやって確実に認知の方がふえていって、自分の気持ちと関係なくそういうものを起こすということが多々あるような、そういうような流れになってきているということでありまして、これをやることによって、負担が1人頭、1人年間で400円程度の負担増というような形になっていくということであります。そういうものをやはり今から本人とか、本人の家族とかに責任を負わせても、それを払えるということが可能な方もいるだろうけれども、可能でない方もいるし、そういうことがある。それから、そういう認知の方が起こしたものだから、それって家族が払うものでないよというのが最高裁の今回のそういう判決が出たということでありますので、やはりそういうものは地域で守っていかなければだめだ。だから、認知症の方は地域で守るよということで、今回もそのSOSのネットワークとか、そういう事業もやっている- 32 -ということでありますので、やはりそういうものを町側としても若干の負担を町民にお願いしながら進めていくという考え方があるのかどうか、お願いします。

町の答え 福祉課長 村山德收(福祉課長は2023年3月まで)

今、議員の御説明のあった神戸モデル、神戸市認知症の人に優しいまちづくり条例というものが平成30年3月30日に条例としてつくられたと。中では、条例の中身を読まさせていただいたところ、最初に理念条例ということで、市の責務、市民の責務、事業者の責務というところが理念部分で、あとは7条以下が要望及び早期介入、事故の救済要望、治療介護の提供、地域に豊かにしていくことという内容の条例がつくられていると。そして、内容については今、横田議員がおっしゃられたとおり、65歳以上の方が認知症の診断が1段階、2段階、無料で受けれますというところで、あと後最高2億円の損害賠償とか3,000万の損害賠償という形のものでございます。神戸市は400円、市民からいただいているという内容でございますが、これは市民税の均等割に、1人当たり3,500円の均等割に400円プラスして、それを財源にこの条例の、神戸市の条例の診断料を負担するとか、損害保険に加入するであるとかという部分を賄っていると。調べたところ、神戸市のこの条例に係る予算規模については、3億円、年間3億円ということでございます。神戸市の人口が大体154万人、で3億円という形になっております。七飯町のレベルでいうと、七飯町も神戸市から比べると大体2%の人口しかいないというところでございます。それに伴いまして、認知症の方というのも、おおむね同じ割合で考えると、神戸市の2%くらいという形になりますので、そういう形の財源負担という形を、神戸市は3億レベルですが七飯町だとどのくらいになるのか、というところもいろいろと研究していかなければならないのかなと思っております。また、神戸市のほかにも、愛知県とか和歌山県で、理念条例でございますが、認知症の人とともに築く総活躍のまち条例とか、愛知県の設楽町の同じような認知症の人に優しい地域基本条例とか、愛知県の大府市の認知症に対する不安のないまちづくり推進条例という形で、認知症に特化した条例が神戸市つくった後にいろいろと、神戸市の新たな取り組みの内容は入っていませんが理念条例とか、というものが各町で、市で制定されてきているという流れでございます。今回、議員の質問により、このような神戸モデルであるとか、ほかの自治体の条例を目にする機会があったということで、大変有意義でいい、ありがたい質問であったなと思っております。その中で、町といたしましても、今、平成29年の高齢者社会白書において、認知症の人が、先ほど議員がおっしゃられたとおり、65歳以上の認知症の割合が7人に1人だった。これが平成24年、7人に1人であったものが2025年、令和6年になりますが5人に1人になるという推計も白書のほうに掲載されております。七飯町も例外なく、高齢者人口がふえてきていると。そんな中で介護認定を受けている高齢者もふえている。26年度が10人に1.1人くらいの認知症の割合だったものが30年だと10人に1.17人と、微増ですが増加しているのが現実でございます。町民に対する取り組みも先ほど説明いたしましたが、この取り組みについては、今第7期介護保険事業計画に登載した認知症の関連事業進めてまいっております。来年度は、平成、令和2年ですね、第8期介護保険事業計画の策定年度でございますので、またことしの1月に内閣官房と厚生労働省が開催した認知症施策推進のための有識者会議において、認知症施策大綱について事業内容、新規拡充事項について意見交換されているという状況もお聞きしております。国の施策を注視するとともにこれは先ほど1回目で答えたユニバーサルヘルスカバレッジにのっとった国の施策になるのかなと思っておりますので、この国の施策を注視するとともに、来年度の第8期介護保険事業計画の策定時に町の状況、町の今の事業、新オレンジプランの推進状況をいろいろ状況を分析し、既存の事業のほか国の新たな取り組みも拡充、さきほど言ったようにSOS- 33 -ネットワーク事業であるとか、町民に対する周知方法であるとかという部分を含めて、町の策定委員会の中で御審議させていただきたいなと思っているところでございます。また、認知症の虐待についても、今回たまたま30年度はゼロ件でしたが、29年以前は7件であったり、6件であったり、ゼロ件であったりといろいろ件数は浮き沈みはありますが多い年は7件という形になっております。そういった意味では、高齢者虐待防止、高齢者の擁護者に対する支援等に関する法律に基づき、介護施設従事者や医師と高齢者の福祉に関係にある者に早期発見に努めてもらうように周知するとともに、町等に虐待に関する通報や届けがあった場合には、関係機関が連携して、速やかに安全確認や虐待防止を行うなど、早期発見に努めるものと規定されているところでございますので、虐待については家庭内、施設内など、周りから、周りの人から目につきにくい場所で発生するのが虐待でございます。町においても、家族、介護施設従事者等の認知症にかかわる関係者のそういう報告や届け出制度の周知を行い、そういう報告、早期発見できる環境を整えて、町においても関係機関と連携し、そういう情報収集であるとか、いろいろなものを施策を今後も進めていきたいという形でございます。そんな中で、ユニバーサルヘルスカバレッジを必要とする認知症の条例等の取り組みについては、自治体の理念や具体的な施策とあわせて考えていかなければならないものと思っておりますので、新年度の事業であったり来年度以降の8期の計画の中でいかに盛り込んでいけるかというところでございます。その中には、先ほど議員のおっしゃった神戸モデルも含めながら、七飯町にマッチする形でいけるのか、もしくは認知症に限らず、今地域、共生社会の実現に向けた取り組みということで、認知症の方も含めてなのですが、高齢者であったり障害者であったり子供であったりと、町民全員に向けたそういう国の取り組みというのでしょうか、地域共生社会の実現に向けた取り組みというものが、全町民対象に行われております。国のほうでも進められておりますので、その中に認知症の施策の部分も含めていくものがいいものなのか、新たに認知症に特化したものがいいものなのかというところも国の動向を、先進地の条例を調べながら、また新たな施策等、どのように展開されるのか注視しながら、今後も見きわめていきたいと思いますが、先ほども言いましたけれども、質問いただいたことで新たなそういう先進地の事例であったり、国の今の動きであったり、世界の動きというものを気づかせていただいた、気づきをいただいたということには本当にありがたいなと思っておりますので、今後、ちょっと福祉課のほうでもいろいろと、いろいろな先進地、事例見ながら研究してまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いします。以上でございます。

議員の質問 1番 横田有一

長々と、大変いいお話を聞きまして、勉強になりました。ありがとうございます。最後に、先ほどの神戸モデルでやった場合では、市民割が300円、400円で余りますということだったのだけれども、それをただ単純に、そうしたら2%しかないのだからということで、まあ600万というふうな金額という考え方でいいのかどうかというところだけお願いします。

町の答え 福祉課長 村山德收(福祉課長は2023年3月まで)

先ほどの神戸と比較して2%くらいでというところでございますが、七飯町においてもどのような、神戸市モデルで丸々やるのであれば、全く同じものでやるのであれば、いろいろと、この損保に入る人数によってももしかしたら単価が変わってくるのかもしれませんし、ちょっとその辺の詳しい損保の料金であるとか、それもちょっと私今、まだ時間なくて調べていないものでございますので、その費用についてはいろいろと今後もちょっと神戸モデルのほうを研究しながら、果たして600万程度で済むものなのか、それ以下で済むものなのか、はたまたその違う神戸市モデルから波及していいものができたときにはそっちを活用したときにどのくらいの予算規模になるのかというものを全部含めなが- 34 -ら、先ほど長々答弁してしまいましたが、そこにあわせて研究してまいりたいと思っておりますので御理解のほどよろしくお願いします。

議員の質問 1番 横田有一

終わります。

出典:七飯町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月18日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる