森町議会 令和6年第1回 9月会議 2024年9月3日
ホタテ養殖の現状について
- 聞いた人
- 河野文彦 議員
- 答えた人
- 町長 岡嶋康輔
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 河野文彦
通告に従いまして質問させていただきます。1番目、ホタテ養殖の現状についてです。噴火湾のホタテ養殖は1970年代から盛んに行われ、北海道の水産品の主力となっており、日本の食品輸出戦略の主役で輸出食品の首位であります。森町でも養殖事業が盛んに行われ、森漁協、砂原漁協の水揚げ高は噴火湾沿岸の渡島、胆振管内でもトップクラスを誇ります。関連した水産加工業や付随した各種産業も盛んであり、地域経済の一翼を担っていると言えます。ホタテ養殖と言えば耳づり作業や加工貝出荷作業を見かけることが多いと思いますが、採苗、分散、中間育成、耳づり、育成、出荷と2年以上の月日と大変な労力をつぎ込んで行われています。地域経済を支えるホタテ養殖事業ですが、近年では採苗不良、へい死、外来種の付着物、国単位での輸入禁止など多くの困難に直面しております。今年度では、とりわけ採苗不良が深刻であり、森町内の海面でもエリアによっては危機的状況であるとの声が聞かれます。以前も採苗不良が発生した際には、オホーツク海方面より稚貝を購入し、数量を確保してきましたが、今年度の採苗不良は全道的に発生しており、価格高騰や販売を断られるケースも発生しているとのことです。耳づりされる稚貝が極端に減少することは、2年後の水揚げ高が減少することにつながり、母貝が減少することは産卵数減少にもつながり悪循環が発生する可能性が高まります。このような事態を防がなければと考えますので、質問します。1つ目、採苗不良の原因をどのように調査分析したか。2つ目、採苗不良発生時の対策としてどのような準備が必要と考えるか。3つ目、採苗不良発生時に森町として支援が必要と考えるが、いかがか。以上、お願いします。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えします。1点目の調査分析に関しましては、現在試験研究機関による原因究明が行われているところでありますが、全道規模による採苗不良のため原因の特定には時間を要するものと思われます。平成10年頃に噴火湾内で大量の採苗不良が複数回発生した際に、函館水産試験場などによる調査研究が数年にわたり行われたものの、最終的には明確な原因の究明には至りませんでした。その後25年以上が経過し、海洋環境も相当変化していることから、原因究明はより一層複雑かつ困難なものになると推察しております。2点目の対策と準備につきましては、原因が特定されなければ対策を講じることはできませんが、準備としては今シーズン稚貝を一定程度確保できた方の例を参考に挙げますと、前浜での確保を前提に良好、不良にかかわらずタイミングを見計らいながら採苗器を多めに投入したり、丁寧な分散を心がけたりと常日頃から自助努力や経験則によるところが非常に大きいものと考えております。加えて、漁協及び漁業者単位でこれまで取引のあった道内各地の稚貝産地との良好な関係性を保つとともに、従来どおりの仲間内で融通し合える共存共栄の精神に期待しているところであります。3点目の町の支援でありますけれども、ホタテ養殖産業は議員おっしゃるとおり当町の基幹産業であり、地域経済に及ぼす影響は非常に大きいことは重々承知しております。とはいえ、ホタテ養殖漁業者に対しましては、今年の春の出荷に伴い発生した付着物の処理費用について相当額減免している状況にあることから、他産業とのバランスなども十分考慮し、現段階では特段の支援は考えておりません。以上です。
議員の再質問 2番 河野文彦
ホタテの養殖事業、私も本当小学生ぐらいの頃から耳づりのアルバイトなんかして、最後には一緒に沖に出てつるしたり、座布団上げてきたりと、そういうのも体験させてもらって、本当大変な仕事だなというふうに思っていました。そして、今までも大量のへい死であったり、津波でも大きな被害が出ました。本当に多くの困難に立ち向かって何とか今の事業続いているのかなというふうに思っています。私は本当あの津波のときなんて、ちょうど3月だったでしょう。これから出荷する貝もまだいっぱいあったものですから、本当に絡まったロープをクレーンでつるして、それを1つずつ取るのです。もう何かかわいそうで、そういうのを見ていると本当大変な作業だなというふうにいつも感じていました。過去にも採苗不良あったというようなお話で、平成10年頃にも結構発生しているのですね。僕も当時の水産試験場ですか、のレポートなんかを見ていて、結構過去からもあるのだなというふうなのは情報はつかんでいました。ただ、今年はやっぱり全道的にということで過去にはないぐらい悪いらしいです。過去のレポートなんかを読んでいますと、その卵の状態であったりだとか、はたまたエルニーニョだとか、ラニーニャだとかどんどんスケールが大きくなっていって、結果的にやはり先ほど町長おっしゃったように本当の特定にまでは至っていないというのが現状のようです。ただ、これまた不思議なもので、今年度は私の聞いている情報ですと北海道はやっぱり駄目なのですって。オホーツクでも本当に数量ぎりぎりという状態らしいのですけれども、なぜか青森はいいのですって。ただ、その青森のものはこっちに持ってきてもなかなか水が合わないのか、水温が合わないのか、生存率が悪かったり、変形が増えてしまったりというような状態になってしまうというお話を聞いていました。今年私の何件か聞いたお話ですと、例年の2割ほども集まったのかなという状態らしいです。ということは、もうこのつるす量が2割ほどしかない。そのつるしたものからまた一部へい死なんかも出てしまいますので、2年後の収入がもうそれだけ激減です。本当に1割とかになってしまうのではないか。何かひどいところだと耳づり3日で終わってしまうよみたいなところもあるみたいです。そういった中で今まずは稚貝っていいますか、集めるのに大変で本当北海道オホーツク方面遠いですよね、ここから。そっちを走り回って稚貝を集めたり、はたまた青森方面まで行ったりというところで、本当にふだんかかっていない経費が大量にかかっているというようなお話を聞いていました。再質問でそういった形、今年度ふだんは支出しないような経費がもうイレギュラーな形で莫大にかかっているというようなお話を聞きましたので、例えばこういう採苗不良時にエリア外に買い付けにいかなければならないものですから、その辺の経費的なものを何か助成なんかできたら、先ほど質問した発生時の対策としてどのようなこと考えられるかというところで分析はなかなか、原因つかめなかった。発生したときには時期ずらしたり、分散丁寧にというようなお話もいただきましたけれども、結果的に多く買い付けに回らなければならない。そこで経費の増大というのがあるので、例えばこの②番目の部分に着目して、そういった増大した経費の支援というものを今後創設していくことはできないかというところ再質問させていただきたいと思います。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えいたします。議員お話しのとおり私もこの季節柄、浜のいろいろな関係者の方とお話もさせていただきました。事業者に、漁師さんにとっては非常に大変な状況、大変って一言で言い表せないぐらい死活問題になるような状況なのかなというふうに捉えています。その中で青森のほうまで稚貝を取りに行って、やはり持ってくる間にもう全て死んでしまうとか、本当にいろんな話聞かせていただきました。中には活魚車をチャーターというか、借りて青森まで行って、活魚車であれば7割くらい生きて持ってこれたのだみたいな話とかもされていた漁師さんもいらっしゃいました。その中で、町長、やっぱり活魚車って結構高くてみたいな話とかもされていて、議員ご指摘のとおりふだんではかからないような経費が結構かかっているのかなというのは認識として捉えているところであります。先ほどちょっと答弁の中にもありました基本的にはこれの発生時に対する何かしらの支援というものは現時点では検討していないところであるのではありますけれども、全体を通してこの稚貝の不良、採苗不良というところを年間を通して一体どのようなことで総括されたかというところをもう少し情報収集、検討させていただきたいなというのも正直なところでございます。答弁にも先ほどさせていただきましたとおり、調査の結果そういった原因究明がなされるのかどうかというのはまたちょっと分からないところではあるのですけれども、何かしらの対応策というのも出てくる可能性もございますし、もう少し経過を見させていただきたいなというところもあります。やはりこれに関する経費の負担というところ以外にも、先ほどもお話しさせていただきましたとおり付着物の減免等々も段階的に不必要であれば減らしていかなければならない。ずっとそういった負担もし続けるというところではなくて、ある程度様子を見ながら検討していくという方向性も両組合のほうには伝えさせていただきました。しかしながら、様々な環境負荷が先行してどんどん、どんどん発生してくるので、いまだにその辺も通常と変わらず、ずっと付着物の減免も行っているところであります。重ねての答弁とはなりますけれども、少し全体の状況を見させていただきながら、また共済につきましても今回どのような扱い、共済の対応にはなるのかなと思いますけれども、そういったことの結果収入がどのように動いたか等々も含めまして経過を観察させていただければなと思っているところでございます。以上です。
議員の再質問 2番 河野文彦
今ほど町長のお言葉にあったように大変な、本当に死活問題です。再質問ではその経費の部分何とか支援できないかというところで再質問させていただきましたけれども、これ経過を見てというようなお話ですけれども、本当に早い、スピード感を持って何とか支援策を打ち出していただきたいなというのが私の思うところです。なぜかというと、本当に一部やっぱりもう無理だと、もうやっていけないという声が聞こえるのです。ですから、何とか。遠方に快適に行く経費が2年後の収入にどれだけ支援できるかというところは、本当支援できてもそんな大きい額はできないと思うのです。ただ、そういうのは町として金額よりもやっぱり支援しているのだという姿勢を見せることが大事だと思うのです。今ほど付着物の減免というお話はありましたけれども、採苗不良がなくても付着物の減免はしているのです。それは、やっぱり浜の現状が大変だということでこの減免を行ってきたと思うのですけれども、今それに輪をかけて大変な状況になっているのですから、なのでもう一声支援の気持ちを持ってほしいなというふうに思って今ほどの答弁を聞いていました。ちょっと繰り返しになるのですけれども、このやっぱり地域経済を支えている重要な産業の一つというのは、もう皆さん同じ認識かと思うのです。前浜でホタテのある程度の水揚げがあるということは、やっぱり水産加工業者もたくさんあるのです。道内でも有力な業者さん多いのかなというふうに思っていまして、多分一年中ホタテの加工をしているかなというふうに思うぐらい。では、一年中なぜできるのというと、森町は春の時期に水揚げしますけれども、オホーツク方面だとか青森方面から原料を買い付けして工場を回している。やっぱりそれだけ有力な業者さんがあるのは、前浜である程度の水揚げがあるからだと思うのです。私たまたま自宅が森インターの前の通りなものですから、道路がぬれるのですよ、朝方。ぬれているのです。こんなところどうして水っけあるのかなというと、夜な夜なホタテを満載したトラックが高速道路から下りていくのです。それを見ていると、ああ、加工貝入ってきたなというふうによく見ていたのです。やっぱりその前浜の水揚げが減る。例えば業者さんがもう駄目だと、もうできないということで廃業ってなると、やっぱりそういう加工業者さんの投資も減ると思うのですよね、自分たちの工場に。だから、そういったところを防ぐためにも、やっぱり今ある漁業者さんの廃業を防ぐ、そして後継者の方が安心して商売を続けていく、そういった状況を支援していくのも行政の大きな仕事かなというふうに思っています。それで、再々質問として先ほど共済というキーワードも町長の中から出てきました。共済に関しては任意ですので、掛けている方、掛けていない方、いろいろあるみたいです。掛けている年数だとか、その方によって料率が多少変わってくるのですか。私も詳しいところまで分からないのですけれども、やっぱり極端な何かイレギュラーな不良に対しての救済措置といいますか、保険みたいなものですよね、共済って。そういったところを支援できないのかというところを再々質問にしたいと思います。森町としてはほかの産業には本年度の当初予算にもありましたよね、共済支援というのは。同じだと思うのですよ、本当に。そちらの産業も、こちらの今のホタテの話も。そういうところで再々質問として共済に対する支援、これを森町としてできないか。最初の通告文でいいますと、3番目の質問に関連しますか。今後森町として支援必要というところで、私はこの共済という部分に支援して、皆さんしっかり補償を持ってもらうというの大事だと思うのですけれども、その辺町長のお考えをお願いします。
町の答え 町長 岡嶋康輔
お答えいたします。議員ご指摘の共済に関してですけれども、令和3年から4年くらいまで町のほうで皆さんが入れるような、入ってもらえるためのその基礎部分に関して町から支援を行って、現状ではほぼほぼ100%の方が漁業者入っていらっしゃるという状況とのことです。しかしながらというか、共済に入っているその状況によって、やはりどれだけ補償されるかというところがばらつきがある可能性があったりもします。その辺について今のところ、実際これも漁師さんとお話しさせていただいた感じでは、ひとまずは共済のほうで何とかなる可能性もあるのだけれども、またこれが続くようであれば非常に困るという話もされていました。ですから、現状どのような入り方をされているのかとか、さっきここが多分一番大事だと思うのですけれども、議員ご指摘のとおり、いや、もう続けられないと、もうやめてしまわなければならないというようなことは、極力これは何とか我々としても思いとどまってもらうという言い方は何とも微妙な言い方ではあるのですけれども、そこは何とか事業者の確保と継続というところでは頑張っていかなければならないところなのかなと思っています。現状では共済に対しての支援は既に行っているところではありますけれども、もう少し何かできるところ、現状でプラスアルファ何かその共済というところでお力添えできるところがあるのかどうかというところは、両組合のほうとも話をさせていただいて、これも結局のところ経過をちょっと見させていただくというところの話でもあるのですけれども、いただいたご意見を基にその辺も含みながら経過観察のほうはさせていただきたいと思います。そして、北海道全域で駄目だと。この話は森町だけではなく、近隣市町、長万部町の首長、八雲町の首長さんとも鹿部町もそうですけれども、本当に意見交換させていただいております。政策として、この地域の環境になじむそういった種というか稚貝、そういったものを何か開発というか、生み出していく必要があるのではないか、そういった施策も検討していく必要があるのではないかという声がやはり皆さん同じく話されている内容であります。これは森町だけでどうのこうのという話ではありませんので、そういった可能性も含めて現場の方々、近隣市町村と意見交換、情報共有を進めて検討していきたいと考えているところです。以上です。