みんなの議会

森町議会 令和6年第1回 9月会議 2024年9月3日

最低賃金引上げの影響への対応について

聞いた人
野口周治 議員
答えた人
町長 岡嶋康輔

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 野口周治

それでは、お願いします。北海道労働局長は、今年10月から道内の最低賃金を50円引き上げて1,010円とすると告示をしました。物価の高騰が続いて国民の暮らしは厳しくなっている中で最低賃金の引上げは当然のことです。同時に、賃金の引上げがぎりぎりの経営を強いられている中小企業や農林水産業には経営を続けられるかどうかという問題として厳しくのしかかってくることも事実です。その結果、職場が失われるようなことが起きると税収など町財政への影響、また人口動態への影響も心配されます。行政としても人件費の増加として直接的に影響を受けることになるはずです。日本では、多くの中小規模事業者は非常に弱い立場に置かれています。本来はこういった問題に所得の再配分機能などで国が対応し、これら事業者や地方自治体を支えながら賃上げを実現し、経済成長につなげるべきだと考えますが、町長の考えはどうでしょうか。また、本来は国の責任であるとしても、それを待っている間に影響が広がってしまえば取り返しがつかないことになります。緊急対策として、町として事業者を支える方策が必要ではありませんか。お願いします。

町の答え 町長 岡嶋康輔

お答えいたします。北海道最低賃金の引上げにつきましては、8月5日の北海道地方最低賃金審議会において過去最大の引上げ幅で北海道労働局へ答申がなされたところであります。報道等でも伝えられているとおり本改定の背景には、物価高や春闘での賃上げに加え、人手不足により都市部や他県に働き手を奪われまいとする地域間での人材獲得競争が反映されているものと認識しております。最低賃金引上げは、物価高騰による労働者の生活水準向上に寄与する一方、議員ご指摘のとおり企業にとっては経営コストの増加をもたらす可能性があることから、中小企業、小規模事業者の経営は厳しさを増すものと考えます。まずは、国において中小企業等が賃上げしやすい環境を整え、生産性の向上に対する支援の強化や企業間取引における価格転嫁の改善に対応すべきと考えます。また、町独自の緊急的な支援策については現在のところ考えておりませんが、北海道労働局が窓口となっている業務改善助成金などの活用を促し、企業が不安を感じることなく賃上げに取り組めるよう国や北海道の支援策に合わせて対応してまいります。以上です。

議員の質問 6番 野口周治

状況の理解は共通だけれども、町としてのことは特に考えていない。道の施策が使えるものは使ってもらおう、こういう答弁であったと思います。税収、収入が限られている中でできることは少ないという正直な答弁なのかもしれませんが、町の基盤は人であると同時に私はお金の動き、事業であると考えます。ここを支えるためにできることはないのかを考えていくという姿勢こそが必要なのではないでしょうか。どちらも大事です。企業も大事、賃金も大事、それは当たり前のことです。その中で町ができることを工夫していく、考えていく、要請していく、できることは何かないのかを考える必要があると思うのですが、再度お答えをお願いします。

町の答え 町長 岡嶋康輔

お答えいたします。議員お話のとおり中小企業者、小規模企業者、本当に大変な状況というか、私も小さい店舗を経営していた流れで世の中の動きに敏感に、お客様の動向等々で非常に資金繰り等々で大変な思いをしたこともあります。今回の答弁においては、緊急的なというところで何か施策はないのかというお話でしたけれども、答弁としては今のところ緊急的なというところでは考えていないところではありますけれども、従前より中小企業者、そしてまた1次産業の事業者さんにおきましては、様々な観点から支援策等々を打ち出してきているところでございます。基本的にこれまでも、私がこの森町で商売をやり始めた頃はまだ最低賃金600円くらいだったような気がします。その頃から考えますと、当時の人件費等々も考えますと、本当に人件費だけでも現在は総額倍ぐらいに今なっているところでございます。それに加えて社会保険、福利厚生の拡充ですとか様々な法改正もありまして、事業主が抱えるそういった課題、そして大変な状況というのは重々承知しているところであります。それに加えて人手不足ですとか、物価高ですとか、本当に三重苦、四重苦の状況であるというのは認識として持っております。引き続き直接的な支援、例えば今まで商品券ですとか、プレミアム商品券等々を行ってきた、ああいった直接的に消費を喚起するような事業、また創業者支援、付加価値向上を一緒に行っていく、そして市場に出向いて、トップセールスマンという言葉も使わせていただいておりますけれども、そもそも森町の価値を底上げして森町のブランドを売ると。森町の商品が売れやすいようにする等々もこの間行ってまいりました。そのようなことを総合して、統合してこれからも引き続きいろいろな施策は打っていこうと考えているところでありますが、繰り返しの答弁になりますけれども、今回のそのご質問にあるとおり賃上げに対して特別的な、緊急的な処置に関しては今のところ考えておりません。以上です。

議員の再質問 6番 野口周治

町が置かれている立場、苦しい状況と世の中の状況に対する理解として大変正直な答弁なのだと思います。誠実な答弁なのだと思います。ですが、事は世界では物価も賃金も上がっている、日本だけが上がっていない。これまでは日本では物価はそれほど上がっていませんでしたから、その影響は隔離されているように見えていた。だけれども、今例えばニセコに来ればラーメン1杯3,000円、それでもインバウンドで来た人は安いと言って消費をしている。そういうしわが寄ってきている話ではあるのです。それを町がどうこうできる話ではない面は確かにそうですが、少なくとも意識の中に置いて支えられる方法はないかを考え続けてもらわないと困ると思うのです。具体的な論点というよりも、姿勢としてどうなのかというところでもう一度答弁をお願いします。

町の答え 町長 岡嶋康輔

支える姿勢というところでお話いただきました。当然今回のご質問に対する答弁としては、緊急的な支援等々は今のところ考えていないという答弁ではございますけれども、中小企業、そして1次産業を支えていかなければならない。そして、盛り上げて森町を売っていかなければならない。森町の名前を売っていって、森町に所在する全ての事業者さんが自身の商売に対して非常に優位性を持って活動、事業を行える、そういった森町の基盤をつくっていかなければならないというのは、これは一貫して町長就任時から考えているところでございます。本当に大変な状況であるというのは、重々承知しております。しかしながら、直接的な給付というか、そういったものが時に正しいのかどうなのかというのは適宜判断していかなければなりませんし、この間もずっと、先ほどもお話しさせてもらいましたとおり商品券事業を行ってきているところであります。その辺の成果も含めて随時担当課のほうで検証、検討はしていかなければなりませんけれども、姿勢としては本当に支えていかなければならない、その1点に尽きますし、それは今までも今後も変わりないというところは答弁させていただきます。以上です。

出典:森町議会 令和6年第1回 9月会議 2024年9月3日 議事録 PDF(62ページ) 間違いを知らせる