みんなの議会

松前町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月5日

長寿社会を支える地域包括ケアシステムの構築と取り組みについて

聞いた人
沼山雄平 議員
答えた人
町長 石山英雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 沼山雄平

おはようございます。それでは、通告に従いまして、長寿社会を支える地域包括ケアシステムの構築と取り組みについて、質問をさせていただきます。松前町の高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の第7期計画、2018年から2020年度までの計画が策定されております。基本理念にみんなが支えるいきいきとした高齢者のためのまちづくりとあります。その理念を基とした施策展開の考え方に、地域包括ケアシステムの進化、推進があります。この地域包括ケアシステム、これからの松前町の長寿社会を支えるうえでは、大変重要な仕組みであり、誰もが関心を持ち参画し、支えなければならないことと受け止めております。2019年の松前町の高齢化率推計では、48.5%となっており、町民2人に1人が65歳以上ということになります。今後、この割合が益々高くなることは想像できることであります。また、要介護認定率、昨年は20%で、被保険者5人に1人となっております。今後高齢化率の上昇に伴い、要介護認定率の割合も高くなることが予想されます。人生100年時代と言われております今、超高齢化時代の到来とともに、いかに健康寿命延ばし、人生の総仕上げ時において、松前良きところ、満足だったと言われるような町にするか、町長はこの第7期計画の巻頭に、生活満足度の高い町の一つのシステムとして、医療、介護、介護予防、福祉などのサービスを総合的に提供できるような地域包括ケアシステムの構築に向けて、引き続き取り組まれなければならない、こう記されております。この地域包括ケアシステムについて、昨年私ども町内白神から江良方面、60歳代から80歳までの約100名ほどの方に地域包括ケアシステムを知っているか聞きましたところ、知らないと答えた方が9割以上おりました。聞いたことはあるような気はするが、中身までわからない、そう答える方が圧倒的でありました。長寿社会を支える重要な仕組みにあるにも関わらず、また最もこの仕組みを理解すべき年代の方達が、ここまで認知度が低いとは思わなかったわけであります。そこで、基本的なことを伺いますが、この地域包括ケアシステムと地域包括支援センターと混同されている方もおりますので、この地域包括ケアシステムとは何か、また地域包括支援センター、それぞれの役割、違いについて、簡単に説明をお願いしたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

おはようございます。ただ今、沼山議員から一般質問の通告を受けました。1問目ご答弁をさせていただきたいというふうに思います。地域包括ケアシステムとは何か、更には地域包括支援センター、それぞれの役割、違いについてのお尋ねでございます。地域包括ケアシステムとは、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで送れるように、地域内でサポートしあう体制であり、介護や医療、更には住まいや生活支援といった高齢者を支えるサービスを一体的に提供するシステムのことであります。また、地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的として、地域包括ケア実現に向けた中核的な機関だというふうにおさえているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

高齢になっても住み慣れた地域で、そしてできるだけ、1日も長く我が家で過ごしたいと希望する方も非常に多くおります。その意味では、本当に心強い仕組みであると思います。この地域包括支援センターは、2005年、平成17年に地域住民の介護や医療に関する相談窓口として創設が打ち出されております。また、地域包括ケアシステムは、その後2012年、平成24年4月から自治体が地域包括ケアシステム推進の義務を担うとされております、構築が義務化されているわけです。市町村や都道府県が地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じてつくり上げていく必要があると記されております。この地域包括ケアシステム、今後は地域に見合ったケアシステムを構築し、軌道に乗せていくために各自治体が3年ごとの介護保険事業計画の策定実施を行うこととなっています。正に、松前町の高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画第7期計画がそれにあたるわけです。それぞれに相応しい地域包括ケアシステムを2025年までに確立することが目標となっています。この地域包括ケアシステムは、日常生活圏域を単位として想定されておりますが、松前町それぞれの地域に見合った構築のあり方が求められていると思います。そこで伺います。松前町、それぞれの地域に見合った地域包括ケアシステムの構築を、これまでどのような取り組みをされてきたのか、また今後、とりわけ2025年までにどのようなプロセスをもって展開していくのか伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

地域包括ケアシステムにつきましては、正しく議員ご指摘のとおりでありまして、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、構築の実現を目指すとされているところであります。今日までの取り組みでありますけども、平成18年4月1日に地域包括支援センターを役場内に設置致しました。以後、総合窓口としての役割を担ってきているところであります。平成27年5月1日には、処遇困難ケースの課題などを介護支援専門員、保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者など、他職種で検討する地域ケア会議を設置しているところであります。平成30年4月1日には、医療と介護の両方を必要とする高齢者に対する在宅医療と介護サービスの一体的な提供に向けた関係機関の連携推進のための在宅医療、介護連携支援室を地域包括支援センター内に設置して、更に認知症になっても本人の意志が尊重され、できる限り住み慣れた自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるように、在宅医療と介護サービスの一体的な提供に向けた関係者の連携を推進するために、サポート医3名とチーム員4名による認知症初期集中支援チームを結成しているところであります。また、生活支援と致しまして、平成29年度から生活支援コーディネーター業務を社会福祉協議会に委託して、介護予防のための住民主体によるサービスの構築の取り組みを進めており、現在4地区でサロンの活動が始まっているところであります。議員の皆様のご理解をいただき、その運営費に対する助成制度を昨年設けたところであります。地域包括支援センターは、これからの中核的役割を担っており、他に権利擁護に関する業務、ケアマネジメント支援業務、一般介護予防業務、家族介護支援事業などの業務も行っております。平成26年に医療介護総合確保促進法が施行され、地域包括ケアシステムの構築が全国的に進められるようになり、当町においても国の政策と連動し、都度対応をしてまいりましたが、まだまだ初期の段階でもあり、いろいろ模索しながら業務を進めている状況であります。今後は、地域の方と話し合いの機会を設け、松前町に相応しいモデルケースの取り組みを進めるなど、2025年度までに、2025年までの年度ごとの計画目標を設定しながら、一歩一歩体制づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいというふうに思います。

議員の質問 2番 沼山雄平

この地域包括ケアシステムは、専門職だけの取り組みではなく、地域ぐるみの取り組みが不可欠であるとの認識を持っております。厚生労働省では、先進事例が公表されております。しかしながら、それぞれの地域の特性もあることですから、みな同じということにはならないと思いますが、まず地域住民と一緒に考え、住民による具体案をつくり、住民により行動を起こすということであります。この過程は地域が大きくても小さくても、そこは通らなければならない、その先に見守り、支え合う、互助の地域へ一歩踏み出すことができるのではないかと思います。現在行われている見守りネットワーク、様々な機関との連携も大事であります。しかし、もっと大事なのが地域の情報であります。これに勝るものはないと思います。地域の特色を生かし、支え合う地域づくりを離れてはなりませんし、地域コミュニティの維持、活性化とともに取り組まなければならないと思います。また、現在、先程町長おっしゃっておりました地域で行われている、また行われようとしている高齢者及び単身高齢者の見守り、更に健康教室のような集いが地域包括ケアシステムの包括的事業にあたるということになっているようでありますが、こうした集いも地域の協力を得て開催していると思われます。そして、このシステム構築の役割を担い、要となるのが地域包括支援センターと理解しております。ゆえに、地域包括ケアシステムは、地域で常に目配り、気配りしている地域の方々と、地域包括支援センターとの連携作業こそ、このシステムの構築への計画も具体的に進められるのではないかと思われますが、町長の考えをお聞かせいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

全国的には高齢者人口の増加とともに、要介護認定を受ける人も増えつつある一方で、要介護者を支える介護職が不足し、既存の公的サービスだけでは高齢者を支えきれない状況になりつつあるようであります。地域包括ケアシステムは、高齢者が要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで送れるように、地域内でサポートし合う体制でありますので、地域の方々のお力を活用しながら、高齢者を支えていくシステムの構築が最も重要であるというふうに認識しているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

まず、2025年を見据え、何をどうやってどこまで積み上げていくか。やはり具体的な戦略を立てて、一つ一つ積み上げていく。地味なようでありますが、地域に足を運びそれぞれの地域の状況を把握し、地域の人とともに地域発の地域包括ケアシステムの構築を進めるということではないかと考えております。一つ申し上げておきたいのは、この地域包括支援センター、非常に心強い機能を持っております。また、職員も本当によくやってくれている状況は理解しております。一つの相談や報告によって訪問、対話、入院、訪問診療、介護相談、介護認定から生活支援をワンストップで制度の横断的支援が受けられる。そのことは大変心強いことでありますし、多くの高齢者はこうした支援を受けられてきたことと思います。そのことを踏まえたうえでお聞きします。地域包括支援センターもこのような業務を行いながら、なおかつ、今後も業務が多くなることが予想される中で、地域包括ケアシステムの要として、構築と進化、推進への取り組みが果たして可能なのかと思わざるを得ないわけであります。松前町の長寿社会を支える大変大きな役割を担っていると思うからであります。今後職員の増員や、構築チームの設置などを考えているのかどうか伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

地域包括支援センターの行う業務に従事する職員の数は、第1号被保険者の数によって決められておりまして、当町の場合は保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員それぞれ1名が最低限必要となっているところであります。そのために現在保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員の資格を有する保健師の3名を配置しているところであります。ご質問にありましたとおり、地域包括支援センターは、今後益々業務量が増していくであろうと思っているところでありますし、長寿社会を支えるための重要な部門でもあります。職員の増員や構築チームの設置につきましては、基本的には専門職の増員が必要であり、現在保健師、社会福祉士の募集をしているところでありますが、現状は応募がないような状況であります。引き続き職員の採用に向けて努力をしてまいりますし、大きな役割を担うに相応しい体制強化を図ってまいりたいというふうに思っているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

そこで、先程も申し上げましたが、町内会、地域の中にはまだまだ地域包括ケアシステムの認知度が低いという現状にあります。そこを超えなければならないと思います。では、どのように周知していくかであります。そのための一つの例としてでありますが、例えば、これで安心長生き生活とか、いきいき長寿のしおりなど、誰もが理解しやすい、大きく見やすい、大きな安心を与えられるようなパンフレットや冊子を作成してはどうかと思います。また、先進事例などの紹介を含めて、町内会連合会、町内会役員などに参加して、地域包括ケアシステムの構築講座などを開催してみてもどうかなと思います。これは、あくまでも私の一つの考え方でありますが、いろいろな手法はあると思います。周知にあたっては、どのような考えをもたれているのか伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

沼山議員の考え方も、今承知させていただきました。議員から町内の60代から80代の方、100名程度のうち、9割以上の方が地域包括ケアシステムを知らないというふうなご指摘を受けたところであります。地域包括支援センターの業務については、町の広報やホームページ、各種事業の実施などにより周知を図ってきているところでありましたが、地域包括ケアシステムについては、地域包括支援センターの業務と連動するものとの認識から、地域包括ケアシステムに絞っての周知は行ってこなかったものであります。町民の認知度が低い状況でありますので、その周知方法などにつきまして担当課と十分協議してまいりたいというふうに考えているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

まず周知し、理解していただかないと地域と行政の温度差は広がるばかりで、構築、進化にはなかなか結びつかないと思われますので、この周知に関してはしっかり取り組んでいただきたいと思います。高齢化のもう一つの特徴は、孤独であります。高齢化が進むと当然孤独や孤立が増えてくることであります。担当課に調べていただきましたが、過去9年間、平成22年以降、ひとり暮らしの方で自宅で亡くなられた孤独死、または孤独死と思われる件数が13件あったと伺いました。しかし、どんなに見守り、支えがあっても孤独死や孤独死と思われる人生の閉じ方、それを完全に抑えることは難しいことだと思っております。また、その良し悪しや幸不幸など、軽々に口にすべき問題ではないとも思います。本人が望んだ人生の閉じ方かもしれないという可能性も全くないとも言い切れません。重要なことは、亡くなられた方が生前1週間も2週間も誰とも会わないとか、誰も訪問者がいないとか、また亡くなられた後も数日も誰からも気付かれないことであります。更に大事なことは、異変に気付けば救える命もあるかもしれないとのことを念頭に置くということであります。人生の総仕上げ時において、その意志が尊重され、孤独感の軽減ができるよう、また少しでも幸福感を感じていただけるような関わりを、どれだけできたかではないかと思います。イギリスの孤独問題を調査しているジョー・コックスという孤独委員会があります。その委員会の勧告の多くを受け入れ、メイ首相はこのように言われております。多くの人々にとって、孤独は現代の生活の悲しい現実です。私は、その現実に立ち向かい、我々の社会や高齢者や介護者、愛する人を失った人々、そして自分の考えや体験を話したり、分かち合う相手のいない孤独に対して行動を起こしていきたいとして、テリーザ・メイ首相、昨年2018年1月18日に孤独担当大臣のポストを新設したと報じられております。世界的にも大変注目されたニュースだったようであります。メイ首相を動かしたこの委員会では、赤十字社など13の福祉団体と連携し、孤独に対する調査を進めてきたと言うのであります。その結果を基に、委員会では孤独が人の肉体的、精神的健康を損なうと警告し、肥満や1日に15本のたばこを喫煙するよりも有害であるとする啓発活動を実施していたとのことであります。これに対して、日本も対岸の火事ではなく、世界で最も孤独な国の一つとも報じられております。この孤独は、高齢化が進む中でも都市部や、都市部より地方にこそ押し寄せてきていると思われます。孤独は健康にとって有害とは、おおむね理解できるものだと思います。従って、孤独を克服、または軽減することによって健康寿命を延ばすことに繋がると受け止めることができると思います。高齢になると老いることへの不安や病気と闘うこと、配偶者や家族の他界による無力感や孤独感におされることなど、なかなか希望持てない。こうした状況の中で生活されている方も多く存在すると思われます。昨年4月時点で松前町の独居高齢者は777人で、65歳以上の22.1%、5人に1人がひとり暮らしという状況であります。ひとり世帯や単身生活者を孤立させない、生活上の様々な問題に対応する体制が求められるわけであります。地域に根を張った地域包括ケアシステムの進化と充実を加速させることで健康寿命を延ばすことには、独居高齢者対策としても、孤独死の予防対策としても効果は大いに期待できると思います。ぜひ、この地域包括ケアシステムの構築、進化、充実をさせていただきたいと、加速させていただきたいと思います。町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

最初に孤独死、または孤独死と思われる件数の件でありますが、孤独死には明確な定義がなく、法的定義もないとされているところであります。担当課で調べたところ、13件今までありましたが、孤独死と断定したものではなく、ひとり暮らしの方が、自宅でひとりで亡くなられた方の件数でありますので、その点はご理解いただきたいというふうに思っております。孤独死の防止策として、現状では各地区の民生委員の皆様に毎月福祉パトロールという形で高齢者等の見守りや、声かけをしていただいております。また、町内の事業所と連携した見守りの取り組みとして、配達などの訪問時において異変を感じたときに、役場などに速やかに連絡していただく高齢者等見守りネットワークを推進しており、協力事業者として18事業所のご登録をいただいているところであります。また、ボタン一つで急病など緊急事態に通報ができ、月1回安否確認の行う緊急通報システムのための家庭用緊急通報装置の貸し出しを行っているところでもあります。しかしながら、公的なサービスだけでは十分とは言えません。先程も申し上げましたが、地域の方々のお力を活用しながら高齢者を支えていく、見守っていく体制づくりの構築が重要であると思っております。地域包括ケアシステムの構築、進化、充実については、意を持って対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。

議員の質問 2番 沼山雄平

どうか高齢者への尊厳を保持しつつ、寂しい思いをさせない、必ず誰か見ている、誰も見放さない、血の通った高齢者への関わりを地域ぐるみで取り組まなければならないと考えます。顔が見える、声が聞こえる、生活の音が聞こえる、姿が見える、カーテンが開いた、灯りが点いた、夏には窓が開いた、この生活の様子を感じ取れるのは、他でもなく地域の近隣住民であります。見守り、支え合う地域互助、この地域の力を地域包括ケアシステム構築への原動力にしていただきたいし、ここを基礎として、土台として長寿社会を支えていただきたいと思います。次に、認知症対策でありますが、認知症の人は2025年には、日本国内において700万に上ると推計されており、65歳以上の約5人に1人に達すると見込まれています。日常の施策は医療、介護、教育、まちづくりなど多岐にわたります。認知症の人だけでなく、その家族や身近で密接に関わる近隣住民など、周囲で支える人に対する支援も欠かさないと思います。大事なことは、認知症の人が住み慣れた地域で本人の意志を尊重しながらいかに支えていくか。松前町高齢者保健福祉計画には、認知症対策の推進があります。その取り組みの一つに認知症サポーターの養成とあります。この認知症サポーターは、2005年に厚生労働省が創設したボランティア制度で、自治体や企業などで実施する無料講座で、キャラバンメイトによる認知症サポーター養成講座を受講すれば資格が得られるもので、現在その数は全国で1千100万人を超えております。日本の総人口の割合で約9%、1割に届く勢いです。11人に1人が認知症サポーターとなるわけです。認知症を正しく理解し、本人や家族の支えになる認知症サポーターの存在は非常に大きく、今後その活躍が期待されるところであります。そこで伺います、松前町ホームページでは、サポーター養成講座の受講人数が、377人と公表されておりますが、認知症サポーターとなった方々の職業と活動状況を伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

認知症サポーターについてのお尋ねがございました。議員ご指摘のように、認知症サポーターの人数につきましては、認知症サポーター養成講座を受講した町内の方は377名おられます。認知症サポーター養成講座は、郵便局、警察署、役場などの職場単位、民生委員協議会、町内会、婦人会などの団体単位での実施や、一般町民を対象に実施しているところであります。認知症サポーターに期待されていることは、認知症に対して正しく理解し、偏見を持たない。認知症の人や家族に対して温かい目で見守る、近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことを実践する。地域でできることを探し、相互扶助、協力、連携ネットワークをつくる。まちづくりを担う地域のリーダーとしての活躍することであります。サポーターの方には、自らの意志で認知症の方のサポートをしていただいている状況であります。

議員の質問 2番 沼山雄平

今後、こうした認知症サポーターの知識を見守り活動に生かしていくことに期待されるわけでありますが、地域の中でまだまだ認知度も低く、サポーターの知識が存分に発揮し、活躍できる環境にないのではないかと思われます。認知症サポーターの養成とともに、地域のその存在を報せ、活動しやすい環境づくりが大事ではないかと思われます。どのような考えを持たれているのか、伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

お答え申し上げます。認知症サポーター養成の取り組みによりまして、認知症サポーターの人数は、全国割合の9%に及ばないものの、着実に増加をしてきているところであります。しかしながら、その後の取り組みに繋がっていないことが認知度の低い要因であると感じているところであります。高齢化に伴い、認知症の方が増え続ける中、これまでのように介護施設や家族だけでは認知症の方を支えることは困難となり、地域全体で支え合う体制、地域内でのネットワークづくりが重要であると考えているところであります。そのためには、地域内での認知症サポーターの役割が重要であると認識しております。今後も認知症サポーター養成講座を継続していくとともに、養成したサポーターのフォローアップ講座も開催するなどし、サポーターが活動しやすい環境づくりの構築を目指してまいりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

議員の質問 2番 沼山雄平

認知症はやがて、65歳以上の5人に1人に達すると言われています。サポーター制度の周知とともに、地域に安心を与えられるような環境づくりに努めていただきたいと思います。ここまで、地域包括ケアシステム構築と関係性の深い認知症対策について質問させていただきましたが、松前町の長寿社会を支える大変重要な取り組みと思っております。子どもは生まれてから社会に送り出すまで、家庭も学校も社会全体として総力を挙げて育てます。人生の総仕上げ時期においても、社会全体で、地域ぐるみで高齢者を理解し、見守り、支えることに総力を挙げることではないかと思います。また、そのような気運を高められるような取り組みを期待したいと思います。総合計画にも生活満足度の高いまちを目指すとあります。生活満足度も人も世代も変わると価値観も満足の質も変わっていくと思われます。そこには、たゆみない挑戦と価値の追求が求められるわけであります。生活満足度の高いまちとは、到達点ではなく、そこを目指し、挑戦し続ける中にあるものではないかと思われます。地域包括ケアシステムの構築と生活満足度の高いまちとは、切り離すことのできない相互関係にあります。どうか、町長におかれましては、職員の先頭に立ち、生活満足度の高いまちへ、これまでにも増して力強く挑戦していただきたいと思います。町長の意気込みと言いますか、決意をお聞かせいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

松前町総合計画では、目指すまちの将来像を人口減少時代においては、人と人との繋がりや地域と地域の結びつきにより、相互に連携、補完し合うことが大切となります。経済的な豊かさ以外の視点を含めて、町民が真の豊かさを実感できる、将来にわたり住み続けたいと思える、生活満足度の高いまちを目指すとしてきているところで、目指すとしております。正に人と人との繋がりや、地域と地域の結びつきにより、相互に連携、補完し合うことが地域包括ケアシステムの根源だというふうに思っております。生活満足度の高いまちの一つのシステムとして、医療、介護、介護予防、福祉などのサービスを総合的に提供できるような、地域包括ケアシステムの構築に向けて、引き続き取り組んでまいりたいと思っております。町民が笑顔で暮らせる松前町であるために、生活満足度の高いまちを目指し、町民の皆様とともにまちづくりを進めてまいりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げたいと思います。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長の決意を聞かさせていただきました。最後の質問なりますが、町民の約半数が老人クラブ加入対象年齢に達することから、町長には、老人クラブの諸活動に追い風を送っていただきたいとの思いから伺いたいと思います。老人クラブの愛称、呼び名について、町長の見解を伺いたいと思います。老人クラブは町行政と別組織であることから、あくまでも参考意見に留めることを前提で申し上げさせていただきたいと思います。その上で町長の見解をいただきたいと思います。また、私どもも数年後、このクラブの扉の前に立つことになるだろう1人としての立場から申し上げたいと思います。老人とは、65歳以上が老人ということになっているわけであります。人生100年時代と言われる今、65歳過ぎても年齢を感じさせない若さを保持し、社会で活躍されている高齢者はたくさんおります。また、若さを保つための努力を惜しまない人もたくさんおります。良い意味で自分はまだまだ老人ではないという、老人の自覚がない人、多くいると思います。老人クラブの加入にあっては、老人という言葉、響きに違和感、抵抗を感ずる人も少なくないようであります。全国老人クラブ連合会の公式ホームページには、老人クラブの名前のいわれがあります。老人クラブという名称は、英国老人福祉委員会発行「老人クラブ新設と経営の手引き」に由来すると。実際には「いきいきクラブ」や「みどりクラブ」「気楽会」など、様々な名称や愛称が付けられていますと掲載されています。公益財団法人全国老人クラブ連合会には、現在63の都道府県政令指定都市の連合会が加盟されております。その中で、愛称を付けているのは43の連合会で68%、約7割に上っています。ちなみに、北海道老人クラブ連合会は「キタシルバ」、札幌市老人クラブ連合会は「ライラックシニアクラブ」などの愛称が付いています。また、その他の県や市では、「いきいきクラブ青森」「伊達なクラブ仙台」「彩愛クラブ埼玉」「なごやかクラブ名古屋」「桃太郎シニア岡山」などがあります。松前町内においては、19のクラブがありますが、それぞれ愛称は付けられているようです。19のクラブのうち12クラブが老人と付かない愛称を付けられております。全国的にも老人と付かない愛称を付ける動きが広がっているようです。愛称を付ける理由としては、これは他県の調査でありますが、参考のために紹介します。「老人クラブという名称に抵抗を感じる」「老人という名称が入会促進の支障になる」「老人という言葉を使いたくなとか嫌う人がいる」、そして、「長寿を記念するような愛称にした」などが挙げられるようです。昨年、平成30年、松前町の65歳以上の人数は3千532人で、老人クラブ加入人数は758名と伺っております。加入率21.5%、4.6人に1人となっており、新規加入が延びていないのが現状だそうであります。現在は65歳未満の方でもクラブへの加入はできるそうでありますが、その扉もまだまだ重いようであります。松前町老人クラブ連合会もどこかのタイミングで愛称を考えてみても良いのではないかと思っております。平成31年度推計では、65歳以上の人数は3千486名となっておりますが、老人クラブにおかれましては、高齢者の中核として、そして、元気な高齢者として基本理念にあるいきいきとした高齢者へ牽引していただきたいと思っております。町長からは、松前町老人クラブ連合会の愛称についての考え方、新規加入の促進、老人クラブ諸活動に追い風を送っていただきたく、見解をいただき、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

私も今年64歳を迎えます。間もなく老人クラブの仲間入りなるんだというふうに思っております。老人クラブの連合会の名称、更には新規加入の促進策、諸活動の活性化についてのお尋ねでありますが、現在松前町老人クラブ連合会は、松前町社会福祉協議会に事務局を置き、各地区単位老人クラブ活動を推進しておりまして、福祉の向上を図っていただいているところであります。議員おっしゃるとおり、老人という言葉に抵抗を覚える高齢者が増え、老人クラブに加入したがらないことが要因の一つになっているという声も耳にしているところであります。愛称を付ける、付けない、付けるとしたらどういう方法で愛称を決めたらいいのかなどにつきましては、各地区単位老人クラブの意見を十分聞きながら検討すべき内容と考えているところであります。新規加入の促進や、大事なのは活動の活性化だというふうに思っております。町が協力、支援できることを連合会事務局を通じて、追い風になれるように協議をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

出典:松前町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月5日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる

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