みんなの議会

松前町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日

地域防災力の対策強化について

聞いた人
沼山雄平 議員
答えた人
町長 石山英雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 沼山雄平

おはようございます。地域防災力の対策強化について、質問させていただきます。今後10年間の松前町総合計画が策定されたところであります。基本構想の中に生活基盤と生命、財産を守る、安全で安心な町として、災害に強いまちづくりがあります。この構想をより具体的に、スピード感を持って進めるために、町長の考え方を伺ってまいりたいと思います。東日本大震災から7年、熊本地震から間もなく2年を迎えようとしています。また、同年2016年8月には北海道、特に道東方面に再上陸を含め3度の台風が上陸し、暴風と豪雨で甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいと思います。被害が大きかった十勝管内では、200年に1度を大きく超える規模の降水量を記録したとの報道もございます。北海道に年間2度、再上陸を含めて3度の台風が上陸したのは、1951年、昭和26年の統計開始以来初めてとの気象報告がされております。地震、津波、台風、大雨による洪水、土砂災害等の自然災害が各地で頻発し、また、線状降水帯が長く留まり、局地的な集中豪雨による災害も多く見受けられます。そして、今年に入ってからも記録的な大雪が相次ぎ、厚沢部町では観測史上最大となる降雪量と積雪量を記録し、函館市も3月2日には統計開始以来最大の累積降雪量を記録しております。他、道内でも音威子府、幌加内、伊達市大滝、空知地方の滝川も観測史上最大の積雪を更新しており、更に山形県肘折、福井県九頭竜、越前市も観測史上最大の積雪を更新しております。こうして、今年に入ってからも観測史上最大の記録更新が相次いでおります。異常気象は加速していると言われておりますが、気象の脅威も増していると受け止めなければなりません。気象変動による政府間パネル、IPCCの第5次報告書では、温暖化については疑う余地なく、21世紀末までにほとんどの地域で極端な降水がより強く、より頻繁となる可能性が非常に高いことが報告されております。更に、気象庁の発表によると、北海道において時間雨量30ミリを超える短時間雨量は、1977年から1986年までの10年間では、年平均17回であったのが、2007年から2016年までの10年間では年平均32回となっており、30年前の1.9倍、約2倍となるなど、近年30ミリ以上の激しい雨の発生回数が増加しているとのことでございます。また、北海道には台風は滅多に来ない、来ても本道上陸の頃には勢力が衰えるということを想定した対策が打たれてきたと言われております。しかし、今後勢力が減退しにくい太平洋側からのルートで北海道に接近上陸する台風の割合が増加すると言われており、将来北海道の一級河川の年最大流域平均雨量は、全国平均を上回る1.1倍から1.3倍以上と予測されているところでございます。先程の2016年8月の度重なる台風がもたらした記録的な大雨は、河川の規模を遙かに超え、国道、市町村道においても多くの被害をもたらし、43箇所の橋りょう被害があり、うち27箇所以上の橋が崩落したと報じられております。また、安全であるべき避難所、ここ公民館ですが、濁流にのまれ、そこに避難していた人達は二次避難を強いられる事態になったり、高齢者施設に浸水したところもありました。こうした近年の災害は、河川や交通インフラ、生活圏の許容範囲を超える傾向が顕著に現れてきていることが認められます。想定を超えた自然災害の猛威の前では、これまでの防災体制、防災力では不十分という現実を突きつけられているわけでございます。ここ数年、全国的にも防災対策の整備、強化を急ぎ、災害に強い町の構築のため、加速度的に取り組まれている状況が見えてきております。町長におかれましては、松前町の防災状況を念頭に置かれ、こうした近年の気候変動の現状にどのような見解を持たれているのか、始めに伺いたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

おはようございます。ただ今、沼山議員から、多発する自然災害に対する町長の現状認識はいかがかというふうなお尋ねをいただきました。お答えを申し上げたいというふうに思います。お尋ねのように、全国的に多発する自然災害として、平成23年3月の東日本大震災、それから平成28年の4月の熊本地方の大地震、更には北海道内では、平成28年8月の台風上陸による十勝、日高、オホーツク管内など、暴風雨と豪雨による各地の川の氾濫、橋の流失、農作物の被害、JRや道路など、交通網が被害を、大きな被害を受けたところであります。このように、最近頻繁に発生しております地震は、火災、建物の倒壊や津波を、また台風は洪水や崖崩れなどを引き起こして、一瞬にして多くの建物や財産、生命を奪ってしまうところであります。当町のこれまでの防災対策と致しましては、防災行政無線や避難路の整備、津波や土砂災害のハザードマップの作成、保存食セットなどの備蓄品の確保、町主催の防災訓練の実施、各町内会主催の防災訓練への支援などを行っておりますが、昨年2月に北海道が発表致しました日本海沿岸の津波浸水想定区域によりますと、松前町役場庁舎を含め、町内沿岸部のほとんどが浸水想定区域に入り、町民の生命を守ることを最優先と致しまして、総合的な津波対策などを確立しなければならないというふうに考えているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長におかれましては、気候変動による自然の猛威から町民の生命、財産を守るという強い信念で、災害に強い町の構築のため、力を注いでいただきたいと思うわけであります。そこででありますが、現在多くの自治体が防災力向上のために防災のスペシャリストを育成しようと動き出しております。そして、着目されているのが防災士であります。防災士とは、町長もご存じのことと思いますが、このように記されております。自助、共助、協働の原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識、技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人ということであります。更には、この自助、共助、協働を原則として、かつ公助との連携充実、社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待されているとのことでございます。その認証者数は、本年1月で14万人を超えており、北海道でも3千人を超えております。近いうちに15万人を超える勢いです。その多くは、行政機関関係者であったり、消防関係、郵政関係、教職員、町内会役員、町内会防災担当者、学生と様々であります。近年、防災士は、地域防災力強化に貢献すると注目を集めており、自治体による地域防災力向上の取り組みの一つとして位置付けられているところでございます。また、道では防災に対する心構えなどを多くの方に知っていただくため、ボランティアによる地域の防災活動に取り組んでいただいたり、災害時には地域の防災リーダーとして活躍いただく、北海道地域防災マスターの育成に取り組まれています。この道南の市町村の認定、登録数、参考まで申し上げますと、函館市26名、北斗市39名、10名以上の町では七飯町15、森町50、長万部町38、また檜山では厚沢部町の16名となっており、防災対策への意識が高いことが伺えます。では、松前町はと言いますと、今のところは1人であります。防災担当の葛西氏であります。そこで町長に伺います、松前町23地域町内会あるわけですが、まず1町内会に1人の防災士、または地域防災マスターを置くという計画を立てるべきではないかと思いますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

ただ今の沼山議員から、渡島管内、更には檜山の防災士、更には防災マスターの状況について説明がありました。まずもって防災士や防災マスターにつきましては、火災が発生した場合に、その被害が、災害が発生した場合に、その被害が大きければ大きいほど、役場や消防、自衛隊などの公的な支援が遅れるという現実に対応するために、この公的機関が機能を発揮するまでの間、避難誘導、救助、避難所の運営などにあたり、町内会やボランティアと協働して活動を行い、また平時には防災意識の啓発や防災訓練の実施などの役割も担い、防災士や防災マスターの必要性は、沼山議員と同様の考えを持っているところであります。一般質問の通告書にもあるとおり、自主防災組織の構築と合わせて担い手確保の課題はありますけども、これから各町内会といろいろ協議をしていきたいというふうに考えているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長には、防災士、または防災マスターの必要性を理解していただけたものと思います。先程述べたように、防災士の件でありますが、防災士の資格取得にはお金がかかるわけでありますが、防災士の、多くの自治体は助成金を交付するという傾向が増加しているようです。松前町においても、地域防災力向上のために防災士の資格取得を奨励され、民間の方で今後取得された方に助成金を交付するという形を考えても良いのではないかと思いますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

防災士の資格取得に対する助成金の交付はいかがというふうなお尋ねでございます。先般、先程も申しましたけども、防災士の必要性につきましては、答弁したとおりであります。資格を有するためには、今議員お尋ねのとおり、研修講座の受講、更には資格取得試験の合格、実技講習、登録申請、資格審査の手順などを踏んで防災士の資格を取得することになるわけであります。防災士の必要性は認識するものの、助成金の交付については今年度の当初予算編成において、公債費の増や地方交付税の減によりまして一般財源が不足するため、財政調整基金を3億5千万を支消しながら、非常に厳しい状況の中での要請、予算編成したところであります。今後の中期的な財政状況を見極めながら、十分検討し、判断すべきであるというふうに考えております。この防災士の採用につきましては、十分前向きに考えてまいりたいというふうに考えているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

今後、個人で地域の防災の役に立ちたいと資格取得されてる方がいるかもしれません、ぜひ検討していただきたいと思います。松前町23地域町内会、それぞれの地域の地形条件も異なり、住まいの条件においても河川の周辺であったり、海岸の近くであったり、海抜の低い場所であったり、土砂崩れが心配される場所であったり、高いところに住んでいる、様々であるように、町民の防災に対する受け止め方や意識も様々であります。町民の防災意識を高めるためにも、きめ細かな防災体制の充実を図るべきではないかと思います。それは、今述べさせていただいたように、防災士や地域防災マスターを各町内会に置き、その上で地域防災組織の構築を目指すべきではないかと思うわけであります。それは、既存の自主防災組織と同じカテゴリーでありますが、発展的組織強化と受け止めていただいても良いかと思います。更に、それぞれの地域の防災担当者で構成する、仮称でありますが防災協議会の創設を計画し、進めていただきたいと強く思うわけであります。町民の防災意識の啓発はもとより、町の広域的災害発生時にあっては全ての防災体制を機能させるには、行政だけでは限界があると思われます。そうした中にあって、地域の防災組織の存在は町の防災能力の強化に繋がることは明らかであります。また、これまでも火災消火活動、災害時の救援、捜索活動にも尽力されている地元消防団の役割も大変大きいと思います。しかし、全国的には、1950年代には消防団員数200万人にのぼっていたということでありますが、昨年4月時点では85万人に留まり、半分以下に減少している状況にあります。団員の定数割りが進み、定数の見直しを行っている自治体も出てきている現状にあります。松前町においても条例定数135名のところ、124名と定数に満たない状況にあります。更に、全国的にもこれまで消防団の主ななり手だった自営業の団員が減る一方、平日昼間の活動が困難なサラリーマンの割合が増えている状況で、1975年に26%、26.5%だったサラリーマンの比率は2017年4月には73.4%まで上昇しており、実に7割以上がサラリーマンで占めていることになります。日中の戦力確保が急務と言われるゆえんであります。総務省消防庁の担当者は、これまでどおり自営業の若者を増やすのは限界とも言われております。こうした全国的な流れは松前町においても押し寄せてきていると思われます。なればこそ、地域の実情を知悉している地域の中の多様な人材の参画こそ、地域力を生かすときに適うものではないかと思うわけであります。この地域防災組織にあっては、それぞれの地域、民間の中に様々な人材がいると思われます。先程申し上げました防災士でありますが、松前町内の郵便局7局中5局の局長が防災士の資格を有しております。また、女性の視点を生かし、防災のあり方も重要視されていることから、地域の女性の力も借りるべきであります。それぞれの地域に防災士はじめ防災マスター、消防OB、役場OBだったり、医療関係者、介護関係、建設関係、電気工事関係、栄養士、調理師、そして若い人。様々人材がいると思います。こうした人材を発掘し、地域防災組織をつくることは地域のコミュニティの維持、活性化にも繋がる、そのことは内閣府地区防災計画ガイドラインにも示されているとおりであります。これは、防災対策に留まらず、町内会諸活動においても一層の厚みのあるものになるのではないかと思われます。仮称防災協議会にあっては、防災担当者が常にスキルアップを図るということであります。防災意識や感覚は常に磨かなければさび付き、鈍くなってしまうからです。年に1、2度防災の専門家を招き、研修を行っていくことも必要でないかと思います。今、述べさせていただように、地域防災力の向上、強化には地域防災組織の構築、防災協議会の創設を積極的に、また急ぎ進めるべきではないかと思いますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

地域防災組織の構築、防災協議会の創設を急ぐべきであるというふうな質問でございます。自主防災組織というものは、自分達の地域は自分達で守るという地域住民の連携に基づき結成される組織だというふうに思っております。沼山議員の必要性と役割につきましては、全く同調するものであります。前段の防災士の必要性と同様でありまして、大規模災害が発生した場合に、公的機関が機能を発揮するまでの間、避難誘導、救助、避難所の運営などにあたるもので、それぞれの地域で共助による防災活動を展開し、お互いの生命や財産を守るための組織として防災士と同様に、この自主防災組織も重要なものだというふうに考えているところであります。コミュニティ、防災、地域防災の防災力を向上させるためにも、地域の活性化のためにも必要だというふうに思っております。前向きに考えてまいりたいというふうに思っているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長とは同じような認識でいるということでございます。更に申しますと、こうした体制が整うことによって、広域的災害時においては、行政防災担当者と地域防災組織との連携と協働で、避難所開設時においても避難所運営の骨格へと移行できるかと思われます。地域防災力から避難所運営の体制基盤ができてくるわけであります。東日本大震災、阪神淡路大震災等を見ても、行政機関も被災していたところもありました。市町村役場、消防、警察、病院も被災していたところもありました。当然のことながら職員も被災しているわけであります。更に道路も寸断され、陸上の移動は困難を極めたわけであります。ゆえに、行政による初動対応ができないケースも見受けられました。発災直後、その場にいた住民同士で避難し、身を寄せ合い励まし合い、助け合い、寒さをしのぎ救助を待った。そうしたとき、必然的に住民同士の自助、共助、協働の営みができていたことが推察できるわけであります。震災直後、絆とか繋がるとか寄り添うという言葉をよく耳にするようになりましたが、それは自助、共助、協働の中にこそ脈打っていると思います。阪神淡路大震災の神戸市内において、生き埋めや閉じ込められた人の救助者に関する調査結果では、助かった人の9割が自助と共助によるもので、自力と家族や隣人住民に救出されていたことが報告されております。震災を含め、これまでの自然災害の教訓からも学び、生かすことはたくさんあります。防災対策、ここまでやるかというほどやっても過ぎることはありません。将来の気候変動に備えたインフラ整備には、国、道など所管がありますが、長い時間が必要となることが考えられます。それとは反対に今から始められることがあります。今からできることに手を付けるべきであります。各地域に自助、共助、協働の軸となる防災リーダーを置き、地域に防災組織を構築することこそ極めて有効であり、現実的と思います。町長の考えが先程よりも少し心が動き、前向きに、更に前向きに考えていただけたのであれば、もう一度答弁をお願いしたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

今からできることを早急にというふうな質問だというふうに思っております。自主防災組織を構築する場合におきましては、新たに結成するのではなく、既存の組織を活用する方法で町内会の組織の中に設けることがより現実的であると考えているところでありまして、それが今できる、早急にできる体制づくりだというふうに思っているところであります。いずれに致しましても、町内会の協力と理解が必要不可欠でありますから、町内会と協議をしていきたいというふうに考えております。それから、防災協議会の創設につきましては、自主防災組織の構築の状況を十分踏まえまして、前向きに検討し、実現に向けたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいというふうに思っております。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長からは非常に前向きな答弁をいただきました。ぜひ町内会連合会、町内会長の皆さんと協議を重ねていただきたいと思います。その際、当然のことでありますが、豊岡地区や建石地区などの高い地域に、河川の氾濫とか津波といっても対象にならない地域があることですから、その地域の防災のあり方、その地域の最善の防災を目指し考える必要があると思います。まずは、地域に防災リーダー、防災を本格的に意識する人が増えれば、その分防災から町民の生命、財産を守ることに繋がると思います。町長はじめ、総務課及び総務課防災担当者の防災に対する強い気持ちがあれば、町内会連合会、町内会長さんの皆さんに必ず伝わると思います。どうか、地域防災力の対策強化へ前進していただきたいと思います。次に、防災用ドローンの導入、運用の計画について伺います。ドローンの実用は、2014、5年あたりから急速な広がりを見せております。観光動画や空撮、農薬散布、最近は物を運ぶ、届けること。Wi-FiやGPSの登載など、様々な用途の運用にも期待されているところでございます。とりわけ防災ドローンの運用計画についてでありますが、小型無人飛行機ドローンは、防災対策の一つとして期待が高まっています。災害状況の早期把握、人が立ち入れないような危険な場所、道路など寸断されたり立入困難な場所の確認、高い建物、海洋、山岳、更に捜索活動、救助活動への利活用も期待されるところであります。松前町の防災対策の一層の強化のためにも、防災ドローン活用に向けて取り組むべきかと思いますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

防災ドローンの運用に向けての考え方はというふうなお尋ねでございます。消防、防災分野におけるドローンの活用につきましては、総務省、消防庁より先進事例として示されているところであります。例えば建物、林野火災発生時の拡大状況や部隊展開状況の確認などの火災対応、更には山間部や水難救助における要救助者捜索の救助活動、更には救助活動に関する周辺状況の把握、情報の収集、更には大規模災害時、これは地震、風水害などにおける被害状況の把握の広域的災害対応の、この4点が示されているところであります。平成28年の熊本地震、平成29年の九州北部豪雨等における捜索救助活動において、運用された他、既に複数の自治体での運用が行われている状況にあるようであります。このような背景を踏まえまして、今後消防本部、市町村、都道府県の防災部局等の関係機関において、ドローンの需要の増大が見込まれている状況にあります。松前町におきましても、山間部での行方不明者の捜索や災害時の状況把握などで活用できるものだというふうに考えております。ドローンの設置は急務だというふうに思っているところであります。このドローンの活用につきましては、消防、防災分野のみならず、様々な分野で活用ができますので、防災担当者の総務課を中心と致しまして、関係各課、更には松前消防署の署員に、職員により活用方法などを十分協議しながら、導入に向けて検討したいというふうに考えているところであります。急務だというふうに認識をしているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

ありがとうございます。ただ今の答弁では、国内の災害現場にあっては既にドローンは活用されている旨の答弁をいただきました。導入に向けて検討したいとの町長の考えを示していただいたものと思います。また、ドローン操縦にあっては、通常の飛行と違って、災害現場等の緊迫した中での操縦飛行も考えられます。安全かつ安定した操縦ができる技能を身につける必要があると思いますので、こうした人材もしっかりと育てていただきたいと思います。最後になりますが、防災対策の強化として避けて通れないのが役場庁舎、移転改築計画であります。松前町総合計画に関する調査特別委員会でも様々議論されました。報告済となったのが次のとおりです。災害対策として、庁舎移転改築については町民の理解が重要であり、現在の庁舎周辺に居住する町民から様々な意見も予想されるところでありますが、津波浸水想定区域内にあるため、高台に移転する必要があります。財政的な課題もありましょうが、方向を示すべきでありますとの報告済となったところであります。町民の中にも不安視する声がたくさんあることは事実であります。役場庁舎にあっては、これまで大きな災害に見舞われなかったのは、大変幸運だったと、私自身はそう思っております。海抜6メートル、大松前川の護岸に覆い被さるように建っており、津波や河川の氾濫の影響受ける可能性が非常に高く、行政庁舎として、防災上、危機管理上、大きな災害に耐えられる高い安全性が担保されなければならないと思います。更に近年の気候変動、異常気象、想定を超える自然災害も危険度を増してくると受け止めなければならないと思います。ひとたび庁舎に被害が及ぶようなことがあれば、行政業務、住民サービスの停止、または低下は避けられないと思います。しかも、初動対応はもとより、救助、救援の遅れにも繋がりかねないわけであります。町長におかれましては、町民の生活、生命、財産を守る、災害に強い町を担う防災拠点であることに力点を置かれ、大局的観点に立って役場庁舎の移転、改築計画への考えを町民に示すべきではないかと思いますが、町長の考えをお示しいただきたいと思います。

町の答え 町長 石山英雄(町長は2024年3月まで)

防災対策の拠点となる役場庁舎につきましては、昨年2月、北海道が発表致しました津波浸水想定区域にあることから、防災機能を強化するために、この平成30年度からの総合計画に庁舎の移転、改築を登載したところであります。昨年5月から6月にかけまして、町内14箇所で開催致しました津波ハザードマップの地域説明会では、出席された町民から役場が浸水区域に入っていると、災害対応の要となる役場が一番危険な場所にあると、建て替えを検討しないのか、などの意見もあったところであります。役場の防災機能を心配する数多くの意見をちょうだいしたところであります。役場庁舎の移転、改築につきましては、本当に防災対策の拠点となる施設でありますので、総合計画の基本構想であります生活基盤と生命、財産を守る安全で安心な町、そして災害に強いまちづくりを目指すためにも、財政的には大変厳しい状況には変わりはありませんけども、今後の中長期的な財政の状況の推移を見ながら進めていきたいというふうに考えているところであります。

議員の質問 2番 沼山雄平

町長からは、中長期的な財政状況の推移を見ながら進めていきたい旨のお考えを示していただきました。以上で質問は終わりますが、町長には、このたびの私の質問全般に対し、概ね理解を示してくださり、前向きな答弁をいただいたものと思います、心から感謝申し上げます。どうか、地域防災力の対策強化に向けて加速していただくことを念願し、質問終わります、ありがとうございました。

出典:松前町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日 議事録 PDF(120ページ) 間違いを知らせる