長万部町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月18日
農業振興について
- 聞いた人
- 辻紀樹 議員
- 答えた人
- 町長 木幡正志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 辻紀樹
私は農業振興についてをご質問いたします。本町の農業は、酪農・畜産・畑作を中心に地域経済の振興に寄与してきましたが、年々農業を取り巻く環境は厳しさを増し、特に酪農は社会的要因も加わり、農家戸数は平成23年度31戸、平成27年度24戸、現在の戸数では21戸と大幅に減少しています。その一方で、高性能な搾乳ロボットの導入や、大型トラクターなどの農業機械を導入し、作業効率向上の取り組みをするとともに、飼養頭数の増頭による経営拡大を目指す傾向にあります。今後、大規模農家を目指すためには、担い手の育成・従事時間の短縮、さらには優良草地確保など多くの課題もあります。このことを踏まえ、次の3点についてお伺いします。(1)担い手対策の現状と今後の取り組みは。(2)育成牛の通年預託は農業従事者の大幅な作業の軽減が図られると思うが検討してはどうか。(3)優良草地は酪農の最も重要な生産基盤であり、生産性の高い営農を実践するためにも農地整備事業が必要と思うが。以上、町長の所見をお伺いいたします。〔議員(2番 辻紀樹)自席へ〕
町の答え 町長 木幡正志
農業振興についてご回答申し上げます。本町の農業は高齢化、後継者不足、飼料等の高騰により経営が難しくなり、酪農家戸数が減少し続けているのが現状であります。それでは順次お答えをいたします。(1)「担い手対策」については、現在、人・農地プランを見直しながら農地の流動化や、利用集積による、生産性の向上を行うとともに、クラスター事業の実施により、高性能機械の導入を行い、各農家への支援を行っております。しかし、町内農業の全てにおいて高齢化や後継者が不足しており、担い手不足を解消するべく、新規就農者の受入に係る研修制度や補助制度の検討を行うために関係機関との打合せおよび検討会議等の実施、また、新規就農フェアへの積極的な出展等、担い手の確保のために取り組みを続けてまいります。(2)「育成牛の通年預託」については、規模拡大や作業の軽減が図られることは十分承知しておりますが、育成舎の建設や従業員の確保等、経費もかかることから、農業者への聞き取り等を実施し、農協や関係機関と協議しながら検討してまいります。(3)「農地整備事業」については、自給飼料生産基盤に立脚した畜産経営を確立するため、農地の集積・団地化を促進するとともに、牧草の優良品種を用いるため、道営草地整備事業での起伏修正および暗渠排水等の整備を行い、草地の湿害を解消し、粗飼料自給率の向上・生産コストの低減を図っております。また、現在の整備計画は、令和4年度までの計画となっておりますが、令和5年度以降も優良草地の確保のため、整備計画策定に向けて道と協議を進めてまいります。以上です。〔町長(木幡正志)自席へ〕
議員の再質問 2番 辻紀樹
それでは何点か再質問をさせていただきます。まず、1番の担い手対策の中で、文面の中に新規就農者の受け入れにかかる研修制度や補助金制度の検討を行うために、関係機関との打ち合わせおよび検討会を実施している、という文言があります、これについては、ちょっと僕も勉強不足で申し訳ないんですけども、どのような検討会で、どのような機関が参加しているのか、教えていただけませんか。
町の答え 町長 木幡正志
新規就農事業というのは、毎年フェアもやって、農協さんと関連行政機関などとの協議を進めているんですが。やっぱり受入の仕方の問題が大きな課題になってて、それはひとつとして、例えば農業法人であって、健康保険それから年金制度、福利厚生、全ての条件が整っていないと、新規就農者はやっぱり生活がかかるものだからなかなか手を挙げてこない。一般の農家であれば雇用保険くらいで、あとほとんど自分たちで国保も加入しなきゃいけないということで、非常にそこら辺の整備がきちっと行き届いてないと、新規就農者を受け入れることは難しい世界になってきてる。そのためにはやっぱり農協だとか行政機関がしっかり、そういった法人化を目指すような制度の酪農屋さんを育てていって、そこに新規就農者を迎えるということが最大の懸案の事項になってて。新規就農フェアのブースに尋ねて来てくれる、10人も、去年何人だったかな、来てくれてる。住所も連絡先もちゃんと教えてくれるんだけど、そのあとからの応募の話も全然入って来ない。それはやっぱり、受け入れ側の体制が不備だということがあからさまになっているからだと思っております。そのためにはやっぱり関係機関しっかり連携して、そうした条件を整えていくということが最良の大事な要件だろうと思っておりますので、今後そうしたことも詰めながら新規就農者の確保に努めていきたい、そう思ってます。
議員の再質問 2番 辻紀樹
質問しようと思ったのが、もう答えが出てしまったので。この件についてはそのとおりだと思うんですね。やはり受け手のほうがきちっとしないと。それと何軒かに聞きますと、やっぱり農業関係者の頭の中には、家族経営をするという頭が、そちらのほうに向いてて、考え方が向いています。やっぱりそこら辺を意識改革を求めていかなければ。大型化、大農家を目指す際に、やはり外部からの新しい、若い力を必要とします。そういう意味からもこの部分については、農業者を含めたそういう話し合いを進めていくというのが肝要かと思って。全体に向いている考え方は、僕は町のほうでは間違っていないだろうと思ってます。それでいいと思います。2番目の育成牛の通年預託。これ現在季節で、5月から10月頃まで、町では2牧場で預かっているということになります。町内で通年委託をしている八雲町にお願いして、業者なんですけども、3年ほど前にずっとやってたんですけども、そのひとつが廃業になりました。長万部の委託していた人達は、ほかの委託業者にお願いしたんですけども、なかなかうまくいかないということで、自分で作った人もいます。そういうことを考えると、これは質問で「検討してください」という文面に抑えてるのは、お金のかかる話なものですから、まあ数億円はかかるだろうなと。やはりこれを実施するには農業者の、酪農者の協力または一緒に作っていくんだという意識がなければ、これもまた難しい。そのやり方の方法もいろいろあるとは思うんですが、ここら辺はちょっと難しいなという気はするんですけども、やっぱり受益者、要するに農家それから農協、それに改良普及所、それに共済組合の先生方、こういう人方も含めながら、当然ここで農協や関係機関と協議したいと、しながら検討するということになってますんで、これはぜひ検討していただきたい。いろいろな検討した中で、これに変わるものはあるかもしれません。それはいろいろ現場の人とも話し合えば、英知が出てくるんだと僕は思ってます。そこら辺は町長どうお考えになりますか。
町の答え 町長 木幡正志
預託の話は、今出てくるだけの話、もっと前からいろいろな酪農屋さんと懇談会やった時点でこの預託の話は出てて。できれば300頭ほどの預託をお願いしたいという話だったんだけど、現実に300頭、通年の事業として受けるとしたら、相当な従業員も確保だとか、それからもちろん農地をいわゆる草地を確保して、冬場の餌になる部分の肥料の確保も相当な数になってくる。ということでやるとしたら本当におっしゃるとおり数億円の投資をしながら、そしてこれから農家さんだけでなくて、各関係機関がそろってその事業に参入していかないと、この預託の話については前進が見られないんでないのかな。ただし経営的にきちっとやるとすると、酪農家の皆さんもそれなりに協力していただいて、経営に間に合うような預託の数字を頭数を出してもらわないと前に進んでいけないんでないかな。そんな気がするんで、これからのひとつの課題として、酪農屋さんをこれから減少させるのではなくて、ひとつ増やしていくとなると、これが大きな課題となってくるだろうなと、そんなふうに思ってますので、今後の大きな課題として捉えていきたいと、そう思ってます。
議員の再質問 2番 辻紀樹
それでは3点目、農地整備なんですが、公団のほうに今、令和4年からの引き続き草地整備していきますということなんですけど、これは現状の、今使われている草地の基盤整備のことだと思うんです。それで、行政報告の中にも表明されていますが、大規模な農業生産法人が本町へ参入を受けて現地法人を立ち上げたという報告がありました。長万部の現在の頭数というのは、約2,000頭おります。この近代大型農業生産法人の計画を、僕たちも農業委員会の立場で聞いたことがあります。将来的にですが、同じような2,000頭を目標にしているというお話がされてました。1回に2,000頭規模になるということはないと思うんですが、だとすれば、農地は足りなくなります。遊休農地等もありますけども、優良な草地というのはそんなに長万部の場合は多いわけではありません。ですから、今後どのような事業、補助事業なりどのような事業があるか別にしても、優良農地の造成ですかね、新たに作る。求めていく。という事業は必要になるかと思う。やはり大きな会社ですから、草地、これは求めてくると思うんですが、こういう基盤を整備しながら、大規模農業生産法人と共存・共栄できるような、そしてまた町とすれば、既存の農家を守っていく、そういう使命もあると思いますので、こういうことを踏まえるとやはり草地、これを確保するということは必要だと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
町の答え 町長 木幡正志
大規模な酪農屋さんとのひとつの話の話題で今質問されてるんですが、それとこの農地の整備との関係で一緒に捉えたらちょっと話づらい部分があるんで。ただ今、道営事業で草地の整備をやってる、これは答弁のとおり令和5年からやりますよという話なってるんだけど。今使われてない遊休農地、今の現状では草地として使えないという場所が相当数出てきてる。これをやるとしたらこれやっぱり国の力でやらないと、道の力だけではできないということが、今までの流れの中でわかってきているんで、やはりそれをもっと解消してやるとしたら、国営でやるような、国営災害農地の対応を検討を考えていかないと、長万部の遊休農地の再生は不可能と、そう思ってますので。今後必要な農地の推計が出てきた場合については、やはり国や道のほうの事業を使って前に進まないと、なかなか整備は不可能かなとそんなことを考えております。なお、大型酪農家の品質というのは、今まだ緒に就いたばかりで、全く規模、それから農地の集積をどの程度やってるのかということも含めて、今後報告があって、また酪農屋さんの今使ってる農地とバッティングしないような形でやらないと、既存の酪農屋さんが一生懸命やってるんだけど、その農地を剥がされてしまったら、頭数減らすしかないわけだから、拡大に向けた酪農屋さんの基盤はこれは潰していけない、そういうことを踏まえて整理していかないと、農地改良もなかなか難しいのかなと。ただ、道営の草地改良については、令和5年度も引き続いてやりながら、そういった遊休農地の今度やる場合には、国営で災害農地対策でやらないと前に進めない、そう思ってますのでそこら辺はしっかりと捉えてやっていきたい、そう思ってます。