福島町議会 令和6年度定例会12月会議 2024年12月17日
無形文化伝統芸術について先人の知識・経験(伝承)を未来の宝(継承)に
- 聞いた人
- 藤山大 議員
- 答えた人
- 教育長 小野寺則之、町長 鳴海清春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 藤山大
通告に従い、町長と教育長に一般質問させていただきます。「無形文化伝統芸術について」先人の知識・経験(伝承)を未来の宝(継承)に。文化庁によると演劇・音楽・工芸技術等の無形文化的所産で我が国にとって歴史又は芸術上価値の高いものを「無形文化財」とし、無形文化財は人間の「わざ」そのものであり、わざを体得した個人、集団によって体現されるとしております。重要なものを重要無形文化財に指定し、高度に体現しているものを保持者とし、「各個認定」「統合認定」「保持団体認定」の3方式で認定され、重要無形文化財の保持のため、後継者養成・記録作成・公開への助成、研修事業等を行っております。我が町においても松前神楽は「採物舞」「巫女舞」「湯立神事」「獅子舞」の4種を揃って伝承していることや、神楽には伝承例の少ない「翁舞」があり、松前神楽は国の重要無形民俗文化財に指定されておりますし、白符荒馬踊(白符地区)や福島大神宮祭礼行列の四ヶ散米行列(塩釜地区)や奴行列(日向地区)もあります。そのほかに、松浦地区にはユーモアたっぷりに踊り、大漁・家内安全を祈る七福神舞もありますが、町内文化財の現況は、高齢化により各文化財の伝承者が途絶えつつあり、役場職員が中心となり継承している厳しい状況にあります。現状を踏まえて、教育長、町長に伺います。①伝統・文化を後世に残すために、中学生、高校生と町民の交流をとおして伝統と文化を継承する手法を検討してはどうか。②広く継承者を集めるためにも、町外へ呼びかける手法も検討してみてはどうか。③衣装、道具、機材等の整備財源の問題もありますが、現況を把握されているか、傷んだり古くなった物を修理、買い替える等の支援の考えはあるか。以上、3点について町長、教育長に伺います。
町の答え 教育長 小野寺則之
藤山議員のご質問にお答えします。1点目の児童生徒への学習状況ですが、地域の良さを学ぶ「ふるさと学習(地域課題探求学習)」が、小中学校それぞれの発達段階で行われております。中学校では四ヶ散米行列を7月から4回、学芸員による歴史学習や保存会会員からの演技指導を受けました。10月に開催した学校祭では3年生が衣装をまとって演舞を披露し、来場者から大きな拍手を受け、演舞を実際に体験し興味を抱いてくれたものと感じております。- 12 -また、吉岡小と福島小の合同学習においても、四ヶ散米行列の学習を行った後、保存会会員とともに演舞を行うなど、町の伝統文化に直接触れる活動を行っております。福島商業高校では、令和4年度に福島大神宮宮司を講師に招き、松前神楽についての学習を行っております。また、授業以外では、福島大神宮例大祭山車行列の踊り手や曳き手として参加した生徒が、福島町の伝統文化を目の当たりにしており、今後とも地域の行事や郷土芸能に興味関心を持って参加してくれることを期待しているところです。2点目の町外への呼びかけについてですが、松前神楽保存会では福島町出身で函館市在住の方や、八雲町に在住している方が楽人として研鑽を積んでおられるとお聞きしております。各保存団体から町外の募集について要望がある場合、支援してまいりたいと考えております。3点目の備品の整備についてですが、各保存団体の要望を受け継続的に整備を支援しております。平成28年度には奴行列及び四ヶ散米行列の保存伝承のために、250万円のコミュニティ助成事業を受け、備品整備を支援しております。また、松前神楽についても文化庁の助成を受け、備品整備に努めているところです。令和2年からコロナ禍により3年間活動できない時期もありましたが、保存伝承活動を継続するためにそれまでと変わらず補助金を助成し、備品の修繕や整備をしていただいております。教育委員会といたしましては、今後とも児童生徒に興味関心を持ってもらうよう学習の場の提供や、各保存団体の意向を十分に把握し支援を行うなど、伝統文化の保存継承に努めてまいります。
町の答え 町長 鳴海清春
藤山議員のご質問にお答えいたします。福島町には、先人たちが脈々とつないできた歴史と文化があり、特に、松前神楽や福島大神宮祭礼行列、また、古くから地域で伝承されてきた塩釜地区の四ヶ散米行列、日向地区の奴行列、白符地区の荒馬踊りなど他に誇れる伝統文化があります。しかし、近年は人口減少や過疎化の影響を受けて、伝承が厳しい状況にあり、加えてコロナ禍により演技等の披露が難しくなっているのが現状にあります。このような中、当町においては今年度から小中学校で四ヶ散米行列を授業に取り入れるなどの工夫をしております。また、全国募集で集まった福島商業高校の生徒たちが、福島大神宮例大祭の町内会山車行列の踊り手になるなど、子供たちが伝統芸能に触れる機会が多くなり明るい兆しも見えてきております。町としても、先人たちが繋いできた歴史や文化を絶やすことのないよう、保存会や関係団体と連携を図りながら、必要に応じて全面的に支援してまいります。
議員の質問 1番 藤山大
まずはじめに、役場職員の方々には業務多忙の中、無形文化財保護のために継承していただき、誠にありがとうございます。今後、地域各町内会で人が減っている中で、各町内会で継承していくのはベストではありますが、現状はそうではありません。町として地域全体を支えていき、協力・継承をしていただけるようお願いしたいと思います。無形文化伝統芸術について福島町には大きく分けると松前神楽は国の重要無形文化財に指定されており、多くの場で披露・演舞されております。白符荒馬踊(白符地区)でもここ数年、コロナの影響を受けて数年披露・演舞する場が減ってきております。白符地区でも小学生・中学生が中心となって、「さっさっさっ」の掛け声とともに演舞を行っておりました。昔では白符小学校の生徒が中心となって演舞をしておりましたが、白符小学校の閉校とともに継承者が減っている状況であります。福島大神宮祭礼行列の神輿も中学生・高校生が中心となって町内を家内安全を祈りながら巡回しており- 13 -ましたが、今では少子化の影響で見る場もなくなっている現状です。町長の住んでいる地区、四ヶ散米舞においても少子化の影響を受けて役場職員や消防職員の力を借りながら継承されている現状です。四ヶ散米舞のルーツを探っていくと、今の言葉ではコンプライアンスに引っかかりますのでざっくりと言うと、「やっ」の掛け声とともに小学校高学年から地域の発展を祈り、町内で演舞を行っておりました。副町長の住んでいる地区(日向地区)では奴行列もありますし、ルーツを探っていくとざっくりではありますが、殿様の道具を運ぶ人、参勤交代で「ほー」という掛け声で歩くといったことになります。ここ数年では、ほとんど七福神は見る陰もありません。私の記憶の中では福島町のイベントで歩行者天国で見て以来以降、見た記憶がございません。伝承者も継承者もいるのか分からない現状です。課長クラスや議員さんくらいの年齢までは見たことはあると思いますが、それ以外の年齢の方は見たこともなければ聞いたこともありません。披露・演舞していければとイベント当時の演舞を継承して披露の場をしてもらえればと思います。まずは、松前神楽、神輿、白符荒馬、四ヶ散米舞、奴行列、松浦地区の七福神の認識と現状、課題は人材不足だと思いますが、教育長の今の現状と認識をお伺いしたいと思います。
町の答え 教育長 小野寺則之
ありがとうございます。各団体それぞれ少子化といいますか、人口減少が伴って演者が少なくなっているというのは皆さんご承知のことと思います。例えば、荒馬についてですけども、実は今回四ヶ散米を中学校でやるという時に、白符の荒馬の保存会の方々に声かけて、荒馬教えてもらえませんか、できませんかということでお願いした経緯があるんです。ですけども、荒馬の保存会の方が「いやいや、もう教えれない」と「やれない」ということで急遽、四ヶ散米の学習をするということになってしまいました。我々としても色んな町内で色んな伝統芸能があるわけなんですけども、そのなかでも無くなりそうなというか本当に危惧されているようなところも学習してもらいたいなというところはあったんですけども、保存団体の方々がそういう風なご意向というか、だったものですから、非常に厳しいなということで、これはあくまでも保存団体がやはり主役でありまして、町としてはそれをいかに支援していくかということなんだと思うんです。それで、例えば、明治時代に行われていた、わかんないですけど郷土芸が今まで残っているかというと、無くなったものもあるでしょうし、続けられてきているものもあると思うんですよ。私の町内会も山車をやめてしまったり、非常に残念な気持ちはあるんですけども、これは人口減少だったり担い手だったり時の流れで致し方無いところはあるんだなという風には思うんですけども、でも、今私達が福島町にせっかくいるわけですから、子ども達にはいくらかでも地域の伝統芸能文化を伝えたい、残したい、感じてもらいたいということで今年から本格的に小学校・中学校・高校の学習活動にその郷土芸能を取り入れてきております。今後ともこの活動を継続して、福島町の伝統文化をできるだけ後世に残していくという取り組みをしていきたいという風に考えております。
議員の質問 1番 藤山大
ありがとうございます。①の伝統文化を後世に残すために中学生・高校生と町民の交流の場として伝統と文化を継承する手法は検討してみてはという点ですが、答弁書に書かれているとおり、要は今回学校祭において披露されてまして、大変素晴らしい演技だったと思うのですが、私も見に行きましたが大変感動しました。昔では男性のみが演舞を行っておりましたが、学校祭では女性の方も演舞をされておりました。福島町では女相撲といったイベントがあって、本来であれば女性が土俵の上に上がることは許されないことという伝統はあります。今後ですが、その男女間のルール的なもの、要は本来であれば四ヶ散米舞は小学校高学年から演舞を行うという形式ではあるんですが、その辺のルール変更は今の現状ですから、女性の方も- 14 -演舞できるのかどうなのか、その辺のルールはどうされるのかその辺も伺うのと、今回、中学生が披露する場が学校祭という場ではありましたが、今後そろそろ置き換えるとして祭礼行列で披露といった手法に切り替えてみればと思うんですが、その辺も中学生の意見は伺いたいと思います。それと、高校生の部分で今回11月27日に行われた福島町中高生議会で多くの観覧を受けて、同接200人以上観覧していたと、町民の関心は結構非常に高いものがありました。その中で1つだけ、誰もがハッピーな福島町を実現するために働き方改革(アルバイト編)に少しクローズアップしていきたいと思います。福島町の現状としては、働きたい人を有効活用できない。働きたい人はいるけども募集していない。課題は労働力を有効活用・・・・・・・・。
議員の質問 1番 藤山大
今の説明したその部分もクローズアップしていったら、要はアルバイト先が現状「ない」というのであれば、今回高校生の主張の中でそういう風なものがあれば、お互い winwin になるのであれば、要は四ヶ散米なり奴、これをアルバイト感覚で伝統を学ぶといった手法も考えてみてはと思うのですが、その辺はやはりせっかく来てもらって、僕もその場で確認した時に歴史・文化について興味ありますかという時に挙手でお願いした時に、大半の人が手を挙げてくださっていました。これは興味があるという風に僕は思ったんですよね。そうであれば、今のたまたまそういう風な部分で働く場所がないというのであれば、走りのスタートの段階で、要は今後それがお金じゃないと思うのですが、もし考えているのであれば、その辺も金銭も発生しながらでも伝承していただけれるような形を取っていただければと思うのですが、その辺について教育長に再度確認したいと思います。
町の答え 教育長 小野寺則之
まず1点目の女性の参加ですけども、女だけの相撲大会が鳴海町長が千代の富士親方に掛け合って、女性も土俵に上がるというお祭りをイベントを作ったというのをお聞きして私すごく感動しておりまして、おっしゃるようにこのジェンダーレスの時代なので、できれば私も男女の区別なくやってもらいたいんですけども、やはり相撲みたいな格式とか各団体のご意向もあると思いますので、その団体の方々にご意見をお伺いしながら、女生徒の参加についても促していくというか平等に参加してもらえればなという風には思っているところです。もう一つは、今回その学校祭でやりましたけれども、その先には議員おっしゃるように、僕も9月の例大祭で中学生が踊ってほしいなという風に思っております。その際には、是非その保存会の団体の奴行列も四ヶ散米舞もそうなんですけども、ぜひ中学生・高校生に声をかけていただきたく、こっちから高校生・中学生からなかなか行くというのは難しいものですから、ぜひ声をかけていただければ有難いなという風に思っています。3点目のアルバイトということなんですけども、まさに今回、神社のリヤカー引く係と巫女さんを高校生がやってまして、さらに先ほど答弁申し上げましたように、踊り手・曳き手という形で、それはお金貰っているかどうかはちょっと私わからないですけども、そういう形で参加しております。そういうわけで、本当にそのアルバイトというか地域のために役に立ちたいと高校生思っているんですね。ですからそういう生徒に、是非こういうことをやってみないかという働きかけを、ぜひ各団体・町民の皆さまにお願いしたいなという風に思っているところです。- 15 -議員も芸能保存団体の事務局というか団体に所属されていると思いますので、是非お声がけいただければ有難いなという風に思います。よろしくお願いします。
議員の質問 1番 藤山大
先ほどの高校生の件で、要は今回主張の中でも働く場所がないという部分で、お金ではないですけども、もし伝統文化を学ぶ場があるのであれば双方 winwin な関係築けるように、今後は高校生等にも声かけて広くとっていただきたいなと思います。2点目は、継承者を集めるために町外に呼び掛ける。これは答弁書に書かれているとおり、僕もこれはもっと幅広くというわけじゃないですけど、もっと強化していく必要も、これだけ人数も減ってきていますので、その辺は町外についてもっと呼び掛けていただければと思います。3点目の、衣装・道具・機材等の整備財源の問題ですが、ここについては今回僕も今年携わって、ちょっと演者として回ったんですが、鋏箱等も傷んできてますし、台笠もやはりぐらつきも発生します。衣装も現状としたら揃ってはいるんですが、昔あって今ないものというのは、たまたま僕も着た火の用心というような腰にかける衣装の一部が無くなっているというか、本当に何もない状況になっていました。要は、靴であれば昔の先人は草履で回って歩いて、僕も草履の時代もありました。草履で回って歩いていました。今ではやはり時代の流れとともに、草履ではなくて新しい靴に変わったりとかもしています。その辺もありますので、修理の方は衣装点検等を行いながら、今後は保存していただければなと思いますので、その辺についても最後に3点目の部分をお伺いしたいと思います。
町の答え 教育長 小野寺則之
答弁にも書かせていただきましたけども、各団体の意向を要望を十分に把握して支援してまいりたいと、そのように考えております。
議員の質問 1番 藤山大
最後の方を町長に伺っていきたいと思います。四ヶ散米と奴、各年度毎に交互に今行っているのが現状です。人が集まれば、できれば両方毎年見られる形を作っていただければと思います。町民の方もそれを望まれていますので、お願いしたいと思います。それだけではないですが、衣装・道具・機材等の整備、人材の確保、無形文化財の先人の知恵・知識・経験・伝承を未来に継承していただけるよう後世に残していただけるよう総括的に町長の方に伺って終わりたいと思います。
町の答え 町長 鳴海清春
ありがとうございます。文化財そのものは、福島町の長い歴史の中で生まれ、育まれ、そして、地域によっては地域が大事に見守ってきたという形で今日まで守られ伝えられてきた貴重な町民的な財産でございますので、そこのところについては我々としてはしっかり守っていきたいなと思っています。ただ、やはり少子高齢化の中で、特に少子化ですね、子ども達が地域で少なくなっているという状況の中で、なかなかその担い手がいないと。これは文化財だけでなくて、社会全体が担い手不足に至っているのかなと。そのなかで、どう我々が工夫して次の時代につないでいくかということは大切なことだと思っていますし、私は特に四ヶ散米、塩釜の伝統文化、私も当時を思い出しますと四ヶ散米・奴も含めてだいぶ停滞した時期がございます。それを溝部議長含めて保存会の方々が立ち上げて継承しようということで地域だけにこだわらなくて、例えば塩釜からまちの方に移り住んだ人方も含めて、学生も含めて中心になって何年かぶりに演技を披露した時に、窓から見ていたおばあちゃんが本当に涙を流して感動したというものを私も覚えておりますし、そういった地域にとっては本当に大切なものであり、その披露を見ること- 16 -がその人にとっては生きがいにもつながるのかなという思いがしていますので、そういったところを我々としてはしっかりとつなげれるように、まずは保存会なりそういった方々の協力を仰ぎながら町としてもしっかりそこはつないでいかなければならないという思いがありますので、何が我々にできるのかということになろうかと思いますけども、なるべくそういった今、そういった面が小学生・中学生まして今回全国から来た高校生も含めて新しい局面を迎えつつあるのかなと思っていますので、厳しい状況の中でも我々がやれることというのは色んな事があるんだと思っていますので、それを皆さんと工夫をしながら地域とも相談しながら、是非、祭りになったら年に1回くらい、しっかり四ヶ散米・奴・荒馬も含めて披露できる体制を整えていきたいと思いますし、伝承というのはやはり人から人につながっていくものが伝承でありますので、まずその人をつくり育てていかなければならないのかなと思っていますので、そういったものを全体の協力を得ながら、しっかりやれるようなことを我々として出来る事をしっかり全面的に協力していきたい。そのように思っているところであります。
議員の質問 1番 藤山大
最後に抜けている部分だけ、七福神、本当にここ30年くらい見たことないですけど、その辺の継承者・伝承者はいるのかどうなのか。町長の記憶の中で見た記憶ってあって、いつ見たかその記憶と、伝承者・継承者についているのか、いないのかだけ確認して終わりたいと思います。
町の答え 教育長 小野寺則之
先達て町政懇談会がありまして、松浦の会館に行きましたら七福神の写真が飾られておりまして、たぶん15年ぐらい前の写真だと思うんですけれども、でも、現在はやれる人がいなくなってきているという風には、その町内会長さんがおっしゃっていました。