せたな町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月17日
地方創生総合戦略これまでの評価と今後の方向性について
- 聞いた人
- 横山一康 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 横山一康
地方創生総合戦略これまでの評価と今後の方向性について町長にお伺いしたいと思います。まち・ひと・しごと創生総合戦略、いわゆる地方創生総合戦略は急激な人口減少や超高齢化という我が町が直面する大きな課題に対して各自治体が地域の特色を活かした自律的、持続的なまちづくりを目指す戦略であります。せたな町でも2015年度に第1次の計画を策定し、その取り組みを基に2020年度には第2次計画が策定され今年度中で計画期間が終了いたします。この計画では、せたな町人口ビジョンを踏まえ①雇用、産業対策、②人材確保対策、③結婚、出産、子育て支援、④地域連携の基本目標が示され、仕事が人を呼び、人が仕事を呼び込む好循環を作り出し地方へ新たな人の流れを生み出す施策が具体的に展開されています。せたな町人口ビジョンによると町では2040年の人口目標を5,270人としています。この数字は国立社会保障の人口問題研究所の推計を665人以上上回る積極的な計画となっています。しかし現状を見ると今年8月末の人口は6,791人と町が目標とする人口ビジョンの推計を下回りつつあります。このことは、これまで実施してきた施策や計画に何らかの問題があるのではないかと推測できるのではないでしょうか。今年度は計画の最終年度です。この計画の詳細な評価が必要だと考えます。以下の点について町の考え方をお伺いいたします。①10年間の地方創生総合戦略について現時点の総括を伺いいたします。②各施策の評価はいつ、どのように行うのかお伺いいたします。③今後の人口減少対策はどのように行うのか具体策をお伺いいたします。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
横山議員のご質問にお答えいたします。1点目の10年間の地方創生総合戦略について現時点の総括につきましてですが、現在、計画最終年度の途中ということで最終的な総括とはなりませんが、人口は目標を若干下回る状況であり、人口ピラミッドも高齢者が多く労働力世代や子育て世代が著しく少ない状況になっており危惧をしているところでございます。これに伴いまして出生数も令和5年度で21名、少子高齢化の流れを緩めるには至っていない状況であることから次期計画に向け、コロナ禍を経験した生活様式の変化や町民の新たなニーズに対応すべく作業を行っている状況でございます。主な施策の現時点の状況ですが、産業においては、農家戸数は目標より減少しておりますが、農業法人の増やナマコの水揚金額の増、新規起業者が増加傾向に転じているほか、再生可能エネルギーの関連企業が町内に事業所を構えたり、民間事業所による外国人労働者の雇用が進むなど好転している部分もあります。また新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ各種保健施策や観光関連入込客数については徐々に回復傾向となっているところでございます。その他、住民生活の基盤となるインフラ関連施策においては、ほぼ目標どおりの進捗率となっております。2点目の各施策の評価はいつ、どのように行うのかということでございますが、毎年、各施策ごとに実績をまとめて要因分析をし、創生有識者会議にて内容の検証をしていただいております。最終的な評価につきましては次期計画の策定時に継続の可否、制度の変更や新規創出という形で次に引き継がれることとなります。3点目の今後の人口減少対策に対する具体策につきましてですが、来年度から計画期間を迎える第3次創生総合戦略にて、高齢者の健康寿命を伸ばすための健康診査の受診率の向上や健康相談の充実をはじめ、子育て支援の強化など安心して生活ができる基盤つくり、また地域おこし協力隊や外国人材の確保、定住、それにGX推進など若者の住みやすい環境作りを進め人口減少の鈍化を目指してまいりますことでご理解をいただきたい思います。
議員の再質問 5番 横山一康
それでは再質問をさせていただきます。これ私、議員になってから随分温めてた質問なんです。議員になったときからこの人口減少というのはもうとっくの前に始まってることなんです。ここをしっかり手を打っていかなきゃいけないというそういう思いも私非常に強く持ってますので、町長の今の総括、現時点での総括ということで私、現時点ということで町長の今のお考え、見解というのを本日お聞きしたかったんですが、先ほどの答弁の中では、まだ計画途中ですので明確な総括はできないというような答弁でしたので、ここについては私は非常に残念だなというふうに思います。この問題もう我が国は何十年も抱えてる問題、そしてそのフロントランナーで今せたな町が走ってるわけなんです。1番こういう人口減少とか激しいところですので、ここはやはり私、町長としてしっかりとした認識、問題意識というものを持って町政を進めていただきたいなというふうに非常に感じております。そこで2番目の質問に入りたいと思いますが、町長本日、ビジョンの人口推計のやつって持ってきていただいてるでしょうか。持ってきてないですか。町の人口ビジョンの人口推計、もし資料があればそれ見ながらお話しできればなと思うんですが、今回の地方創生総合戦略の肝は出生率の上昇につながっていく政策、あともう一方、社会増をもたらす政策この両方に取り組むことが必要だということでこの戦略が練られていると私は分析しているんです。ですが第2次の計画やっている5年間、町民児童課に人口の推移を調べていただきました。大体、年間200名前後の人口が減っていっているというような結果でした。この地方創生総合戦略、非常にしっかりとして、まとめてあって、このとおりに施策が進められ事業が実施されていくと人口はこのように減っていかなくなるはずなんですが、思った以上に効果が上がっていないというのが現実なんではないでしょうか。先ほど町長は、産業政策のところ農家戸数も若干は減ってるけど、法人化や基盤整備してるんで大丈夫なんじゃないかと、このようなご見解を申しておりました。この総合戦略よくよく読んでみますと、特に農林水産業のところですが、経営の組織化、生産の拡大や効率化、基盤整備、担い手対策こういうことが打ち出されています。これについては、私せたな町に来て20数年経つんですが、もう20数年前からずっと課題として挙げられてることなんです。それで町のこのような計画だけでなくて、産業団体、特に農協の地域振興計画なんか見ても、コントラですよね、農業生産の支援組織、こういうものを増やしていったらいい、こういうものに力入れたい、このようなこと書いてあるんですが、なかなか実際に出来上がった事は見受けられません。このようにいろいろな立派な施策、事業が書いてあるんですが、本当にそれが効果的に機能して産業対策になって、それが人口減少を少しでも緩めているのかというような視点に立つと、このような施策事業一つ一つが必ずしも機能しているというような状況ではないというふうに私は見えるんです。もう一つ大事なところ、出生率向上の取組のところなんですが、これも給食の無償化ですとか、医療費高校生まで出す、妊産婦の交通費の助成、こういうものをやっていただいてます。ただこの地方創生総合戦略の2次計画見てみますと、非常に大事な数値目標として年少人口の割合というのがあるんです。0歳から14歳までの15歳未満人口ということで、これ目標8.35%、令和5年度です。2023年度、目標だったものが、これも町民児童課に調べていただきましたら、実は2023年度、令和5年度で7.3%ということで非常に子供が生まれにくい状況で、しかも目標値を1ポイントも下回ってるというような状況になっています。このような出生率の対策、あと社会増を目指す対策、打ってはいるけどそれが機能してないっていうようなことがこのような数値、私がちょっと調べただけでも出てきてますので、これやはり次第3次も町長今お作りになるとおっしゃってますので、この施策、あと各事業もっと細かい事業です。なぜこれが人口減少を止めるとは言いませんよ。緩めるような効果が出ていないのかというようなところで、やはり根本的なところから立ち返って第3次の計画を立てていただきたいとこのように私は思うのですが、その辺りについて町長はどうお考えになるかご見解をお伺いしたいと思います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
人口減少につきましては、これは推計でも見てのとおり全国的な傾向ということで、2030年あるいは2045年、50年かなりの人口が減少するというふうに推計をされているところでございます。そうした中で町としても、これをできるだけ鈍化をさせると、維持をするということは、これは今の人口の年齢構成から言いまして、これは無理というふうに議員もご理解いただけるものというふうに思いますが、これを鈍化をさせるということについては、これから取り組む必要があるというふうに今思ってこれまでも取り組んできているところでございます。ただ対策を打って5年、10年で効果が出るということを必ずしもを期待できるものではございません。例えば出生率につきましても、この手前といいますか、手前には若者の定住という問題がございますし、さらには結婚、そうしたことも重要な要素になってまいります。様々そうしたことで子育ても含めて対策を打ってきたところでございますが、もう少し時間がかかるものというふうに判断をしているところでございます。ただ合わせて生活ができることが1番大事だということでございますので、議員言われるように産業振興につきましてもこれまで様々な手を打ってきたところでございます。こうした全体的な取り組みが今後効果を表してくるというふうに期待をしております。ただ今回の今年で計画が終わりますので、こうしたこと今までの検証をしながら今後さらに必要な部分については手を打っていきたいというふうに考えておりますことでご理解いただきたいと思います。
議員の再質問 5番 横山一康
何というんですかね、ちょっと私もコメントに困るんですけど。この地方創生総合戦略、これ10年やってるんです。第1次計画はもう10年前に始まってるんです。2016年からでしたか、始まってるんです。それでもう2期目の5年が今終わろうとしてるんです。今町長、5年、10年ではなかなか効果が出ないというふうにおっしゃいましたけど、もう5年、10年前からやってるんです。いろいろな施策を頭と予算を使いながら。やってるけど私冒頭で申しましたとおり、この計画、人口減少できるだけ鈍化させていくというようなのが1番施策の肝なんで、そこが予想より予想を上回るペースで進んでるということは、今までやってきたことが効果的ではないんじゃないかというような私は認識でいるんです。ただ町長はその効果が出るのは5年後10年後だからもう少しゆっくり、じっくり見ていただきたいというような見解だったと思うんで、そこは私と全く見解が違いますので、もう既に5年、10年やってるんですから本当は効果が出なきゃいけない。この効果が出てないということは、出てないって言ったらちょっと言い過ぎなんですけど大変申し訳ありませんでした。効果が今一つ見えてこないというようなことになりますと、今までやってきた施策、事業というものをしっかりと見直していく、しっかりと検証していくという姿勢がまず必要だと思いますので、そこはまず注文を今回していきたいと思います。この3次計画に向けて町長をトップとして有識者会議もありますし、各担当課が本当に知恵を絞って次の計画に向けて心のこもった実効性のある計画を立てていただきたいということを提案しておきます。それで再々質問に入らせていただきますが、地方創生総合戦略を見ると総合戦略の11ページに四角で囲ってあるんです。せたな町の目標人口ということで、これが1番大事な目標だと思うんです。2010年9,590人だったものを、2040年には5,270人ぐらいまで、なるべく鈍化させていくよというふうなことです。これ年少人口、生産年齢人口、老年人口と3つの区分で5,270人の内訳が書いてあるんです。それで年少人口のところ600人以上、2040年、目指しますよと言ってるんですが、これ町民児童課からいただいた資料によりますと2023年でもう既に519名と、2040年の目標を81名ですか下回る結果になってるんです。600人を切ったのはいつかと見てみますと、もう2020年には子供の人口です。15歳未満の子供の人口598人ということですから、2040年には600人維持しなきゃいけないのを、2040年から比べて20年も前にもうこの数値を切ってるっていうような状況なんです。こういうことだけ見ても、かなりこれ危機感をここにいる私たち皆さんは認識しなきゃいけないと思うんですよね。そういう中で一つ一つの仕事、事業をやっていかなきゃいけないと思うんです。それで今私は総合戦略の11ページを見てお話ししてますけど、9ページもし持ってらっしゃったら見ていただきたいと思うんですけど、これ将来人口の推計グラフというのが出てるんです。グラフ3本線が書いてあるんですけど、青い線は国が試算した計画、オレンジ色の線は、せたな町がシミュレーションした計画、黄色の線、これもせたな町の1番野心的な計画の線なんです。せたな町は国の計画よりも、もっともっと鈍化させるんだよというような積極的な計画を描いてるんです。このグラフを見ると2025年までは国も町も同じポイントなんです。大体7,000人前後6,900人とか、それくらいで同じなんですけど、これからの5年が町の計画、国の計画と少しずつ差が開いていくんです。町は緩やかに鈍化させていく、国は一直線に人口減少が進んでいく、こうはさせないよというのが町の計画なんです。できるだけ鈍化させていく、このような計画で町は立てています。ただ今のところ、もう国の計画どおりに町の人口は減っていってます。この5年が勝負だと思います。この5年、真剣に人口減少対策、取り組まなかったら国の計画どおりに町はしぼんでいきます。そうさせていいんでしょうか。私はそうしたくないです。ですから次3次計画を立てるときには、このことをしっかり認識していただいて実効性のある3次計画を立てていっていただきたい。このことを非常に強く願うものであります。人口問題というのは1番大きいところなんです。人がいなくなると労働力も足りない、インフラも維持していくことが大変、税収も上がらない、負の循環が始まっていきますので、この人口減少問題にしっかりと本気で向かっていく次の計画を立てていただきたいと強く願うんでありますが、この現実を見て町長どう思うか。もう1点は3次計画しっかりした検証のもとで建てていただけるかどうかということをお聞きしたいと思います
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
少子化傾向が続いているという状況でございますが、これにつきましては、先ほど申し上げましたように大変深刻に受け止めているということを申し上げました。現在国の推計値から議員のお手元にある町のシミュレーション1、それからシミュレーション2というのがございますが、シミュレーション1については、クリアをして2までは届いてないというような状況にあろうかというふうに思います。こういった状況をしっかり精査をさせていただいて、人口減少の鈍化を少しでもそういう方向に持っていくための様々な施策というものもこれから町のほうとしても考えていかなければならないというふうに思います。ただ町において若者が定住をするということにつきましては、企業ももちろんあるんですが、それを受け入れる受皿という問題が当然出てまいります。したがいまして、そういった産業の振興も含めながら力強い経済対策を進めていかなければならないというふうに思っているところでございます。3次の計画につきましてしっかりその辺も考えながら作ってまいりたいというふうに考えているところでございます。