せたな町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月10日
新型コロナウイルス感染症に関連しました差別や偏見等を防止する町の取り組みについて
- 聞いた人
- 横山一康 議員
- 答えた人
- 町長 高橋貞光、教育長 小板橋司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 横山一康
それでは新型コロナウイルス感染症に関連しました差別や偏見等を防止する町の取り組みについてお伺いしたいと思います。新型コロナウイルス感染症に関連した差別や誹謗中傷が各地で起こっております。感染者が病との戦いに併せ精神的にも深刻な被害を受ける事例も報告されています。また医療従事者や介護従事者などの最前線で対処する方への偏見も報告されております。このような差別や偏見は不安や不信を招き、体調不良でも受診しない、検査しないという行動に繋がり感染拡大にも繋がる悪い影響を与えるものと考えられます。このところ檜山管内でも感染者が急増傾向にあります。特にお隣の奥尻町ではクラスターが発生し、町民の皆様には心より、お見舞い申し上げます。感染の第3波の収束が見えない中、誰もが新型コロナウイルスに感染するリスクがあります。差別や偏見は感染の2次被害です。ですからたとえ感染しても、しっかりと療養し回復した後には、これまでどおりの社会生活が送れるよう、差別や偏見を許さないといった明確なメッセージを私は出す必要があると思います。そこで今後、町として差別や偏見に対してどう取り組んでいくのか以下の点についてお伺いいたします。1番、町民の皆さんへ人権への配慮の観点から差別や偏見等を防止する取り組みについて、どのように行っていくのか具体的にお伺いします。2番、人権への配慮、差別や偏見等を防止するには、子供の頃からの教育が極めて重要だと考えます。学校での教育はどの様に進めているのか、また今後どの様に取り進めていくのかお伺いいたしたいと思います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
それでは横山議員の質問にお答えします。新型コロナウイルス感染症に関連し、感染者やその家族、濃厚接触者、医療従事者等への偏見や差別、誹謗中傷やいじめなど不当な扱いを受けるという問題が全国的に起きておりますが、当町においてはこのような事例は現在のところ聞いておりません。感染症は誰もが感染しうることや誰もが気づかないうちに感染させてしまう可能性があることを認識し、感染に対して生じた偏見や誹謗中傷などが、さらに病気を生み出すなど負の連鎖を招かないようにしなければなりません。また偏見や誹謗中傷を恐れ、症状を隠したり、病院を受診しないなど感染拡大を防ぐ対策の障害となることも憂慮しなければならないと考えております。現在、町の対応としましては、このような事態を招かぬよう感染防止対策と有益な情報については、定期的に防災無線や町ホームページへの掲載により、町民皆様へ周知を徹底しているところでございます。また本日、12月10日付けの連絡員で各ご家庭へ改めて町民の皆様へのお願いとして明確なメッセージを伝達し、偏見や誹謗中傷などの注意喚起を強く図っているところでございます。以上です。
町の答え 教育長 小板橋司
それでは2点目のご質問にお答えいたします。人権への配慮、差別や偏見を防止するには、議員がおっしゃるとおり子供の頃からの教育が重要だと考えております。新型コロナウイルス感染症に関連した差別や偏見等の防止については、8月下旬に文部科学大臣より児童生徒、教員をはじめ学校関係者、保護者あてにメッセージの送付があり、学校を通して周知をしております。最近におきましては、11月30日に檜山管内で10歳未満男児の感染が公表されたほか、感染者が多数確認され集団感染が発生するなど感染が拡大していることから、12月1日に町教育委員会として学校を通して保護者の皆様へ、感染した個人や学校を特定して広めたり、感染した人と同じ職場の人や医療従事者の方、その家族に疑いを向けたりするなど差別や偏見、誹謗中傷などにつながる言葉や行動を知ったときには決して同調せず、そのようなことが起きないようご協力をお願いする旨のメッセージを送付し、町ホームページにも掲載しております。また各学校におきましては全校集会や学級指導の際に、授業においては道徳などの時間に差別、偏見、いじめが生じることのないよう仲間を大切にするという雰囲気を醸成していく指導を行っております。特に最近は、感染者が多数出ている状況であることから機会あるごとに指導を行っております。今後についても、誰かを傷つけるような言葉や行動はせず、相手の立場になって思いやりをもって行動していくことを徹底し、児童生徒、保護者、学校、行政が一体となって、差別、偏見、いじめが生じることがないよう、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
議員の再質問 8番 横山一康
それでは再質問させていただきます。ただいま教育長から学校での取り組みについてお伺いいたしました。私も子供がまだ小学校にいるものですから、学校からの配布物に注意して目を通しています。非常に学校の取り組み、学校だよりなんかにもきちんと校長先生、学級の先生が、いじめや差別、偏見に関して書いてくださっているので、非常に私は安心して今子供を通わせております。そういう取り組みを一つの学校だけじゃなくて、きっと全ての学校で行っていることだと思うんですが、教育委員会として、さらに周知して差別、偏見を持たない子供たちに育てていってほしいというふうに、心より願っています。そのことがこれからせたな町を預かっていく、支えていく子供達の大きな力になってくるものと思いますので、このコロナ禍という災いを何とかいい方向に向けていく努力を教育委員会としてしっかりやっていただきたいというふうに思います。また、せたな町では先ほど町長からも答弁あったように、比較的早い段階から誹謗中傷、差別など人権に配慮した取り組みがなされていたものと思います。また管内での急速な感染拡大が始まった先月以降からは、先ほど町長の答弁にありましたように、ホームページですとか、防災無線、またチラシも町長名、教育長名で配付していただき、町民の皆さんへ差別、偏見防止の注意喚起をしていることは大変迅速な対応だと思っております。ただ全国の事例を報道等で見てみますと、医療従事者の子供が学校や保育園へ来ることを拒否される。また消毒液やパーテーションなど感染リスクを下げる取り組みをしていないお店に苦情の電話をかける、さらには都会から帰省した子供がいる家庭に、もし感染者が出たらおまえが責任を取れ、などと脅すなど、さまざまな偏見、差別の事例が報告されているのも事実です。これらは未知のウイルスに対する恐れや不安が感染者や感染症と係わる人への処罰感情となって表れたもので、このような差別や偏見は感染症対策をより困難にするために、現に防止しなければならないと思います。恐れるべきはウイルスであって人ではない。このことを町と共有していきたいというふうに思います。差別や偏見を防止しようとするメッセージは、町や教育現場の皆さんのおかげで、ある程度、町民の皆さんへ浸透してきているものと思います。ただこれだけ感染が今拡大しております。せたな町でも感染者が出ることも予想されております。感染しても周囲は温かく回復を見守る、感染しても完治すればこれまでどおりの社会生活が送れる、せたな町はこのような町でなければいけません。そのためには今までやっているメッセージより、さらに強いメッセージ、町民へ向けたメッセージが必要だと私は考えますが町長はどうお考えになるでしょうか。ご質問させていただきます。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
お答えいたします。現在、コロナ禍の状況の中で町民の皆さん、大変落ちついた行動を取っていらっしゃっているというふうに認識をしております。そうした状況、今のような現状をこれからも維持できるように注視してまいりたいと思っております。いずれにしましても、もし心配されるような状況が見られた場合には、迅速な対応をしていくということになるというふうに思いますが、今のとこそうした町民の皆さんがしっかりと落ち着いた状況でおられるということに安心をしているところでございます。
町の答え 教育長 小板橋司
人権に関することにつきましては、このたびのコロナにかかわらず、これまでも各学校においては、そのような指導をされてきたところでございますけども、このようなコロナという状況におきまして、全校集会、授業において取り上げて、そのような指導を各学校においてやってるところでありますけども、今後につきましては、現在の文部科学省のほうでも新型コロナウイルス差別、偏見をなくそうプロジェクトとして、子供達が感染症に対する不安から陥りやすい差別や偏見などについて考えるきっかけとなるような、啓発動画や関連資料を作成しています。また先日、北海道教育委員会におきましては、今後、学校での感染症対策について解説する動画を道教委のホームページのほうにも掲載する旨の記事がありました。今後につきましては、それらを活用しまして、さらなるそういう指導を引き続きやっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の再々質問 8番 横山一康
それでは再々質問をさせていただきます。先ほど町長の答弁では、偏見や差別が見られた場合には迅速な対応をしていく、町民の落ちついた行動をできるだけ注視するというふうにお答えになりました。私は偏見、差別が見られてから対応したのでは、なかなかその人に与えた傷は癒やされないのではないかと思います。ですから何度も申しておりますが、さらに強いメッセージ、人権への配慮に関心のある自治体などでは、差別や偏見を許さない宣言ですとか、さらに進んだ自治体では、差別を許さない条例まで作っているところも私は確認しております。せたな町はやはりそのような差別や偏見を絶対に許さない、このようなメッセージをしっかり出していくことがこれからのまちづくりでも非常に大切になると思いますので、宣言ですとか、そういうことはお考えになってるかどうか、お聞きして質問を終えたいと思います。
町の答え 町長 高橋貞光(町長は2025年10月まで)
お答えいたします。先ほど申し上げましたように、これからも繰り返しこうした状況をなくすために、防災無線やメッセージ文などで、町民に対しては繰り返し周知をして注意喚起を図ってまいらなければならないというふうに思っておりまして、そういう行動を取ってまいりたいと思います。今のところ条例の制定ということについては考えておりませんが、今後の状況に応じて対応をしてまいりたいと、町民のそうした温かい行動というものを期待しているところでございます。