みんなの議会

八雲町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月7日

国立病院機構八雲病院への対応

聞いた人
佐藤智子 議員
答えた人
町長 岩村克詔

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 佐藤智子

それでは2つ目の質問に移ります。国立病院機構八雲病院への対応ということで質問をさせていただきます。これも八雲はその病院というものの存在が非常に大きく、病院中心の町づくりということにも繋がることだと思っております。昨年 10 月5日に国立八雲病院を守る住民の会が立ち上げられました。八雲で医療を受け続けたいと望む患者さんとその家族の気持ちに応えようと今も活動を続けております。同年 11 月 26,27 日の2日間に渡って、弁護士さんが八雲にやってきました。北海道2名、東京5名、計7名の弁護士が病院職員や患者さんとその家族、町内関係者など、約 40 人から聴き取り調査を行い、今年2月 26 日には調査報告会が行われました。で、これは 2015年6月に機構本部から基本構想が発表された後の新しい動きになります。その時に弁護士に指摘されたのは5つほどありますけれども、1つは患者の意見表明の権利が侵害されている。障がい者の権利条約には障がい者の療養と生活に係る事項の決定について、当事者の参加と意見表明の権利を保障していますが、実際には患者のところに院長先生が行って、札幌に行くことに決まったからというような言い方をされた。あと、あなたには帯広病院に行ってもらいたい、と言われた人もいると。で、その家族は札幌にしてもらえませんかって言ったら、お金が必要だというふうなことを言われたと。もう一方的に告げられて、反論する余地がなく、意見を言うのも怖かったという意見がございます。2つ目に患者の療養、生活圏の侵害です。移転後も現在の療養環境を維持すると機構は説明しているようですが、廃止・移転後の病院の人員態勢や療養環境については、まだ具体的なものは示されていません。3つ目に、患者の教育権の侵害です。病院が閉鎖になれば養護学校も閉鎖ということが道教委で決定されておりますが、これに関しては用途を変えて今ある養護学校が使えるようにならないかという話もされております。4つ目に病院職員の人間らしく働き生活する権利の侵害になります。雇用の生まれる八雲町を目指していると思いますけれども、それとは逆の雇用破壊に繋がるのではないかと考えます。5つ目は、廃止移転の合理的理由がない。国立病院機構八雲病院は黒字の病院です。札幌・函館に機能充実するのはもう大歓迎です。なんで3つじゃ駄目なんですか。なんで2つに絞らなきゃならないんですか、全部お金ですか。3つあっても然るべきだと思います。北海道は 15 あった国立病院が減らされて6つになっています。しかも八雲は全国的にも非常に重要な医療を行っている誇りある病院です。2つにするのではなく、3つという選択肢を捨てないでいただきたい。で、本当に町長は全く守る会の要求を拒否するということではなくて、本当に真摯に受け止めてくださっています。要請書や署名 9,419 筆を5月上旬に受け取ってくださいました。それから国立病院機構本部の方にも筋ジストロフィーの息子さんを入院させている親御さんと、それから病院職員とで届けに行っています。5月 11 日に 8,593 筆の署名を届けています。八雲で医療を受けたいと望む人たちは少数とは思いますが、その思いは無視できないものと考えます。その署名一筆一筆を受けて、町長はどのようなお気持ちになりましたか。どのような考えをお持ちになったかお伺いいたします。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

佐藤議員の2つ目の質問にお答えいたします。これまで、国立病院機構八雲病院の機能移転に関する事項につきましては、一般質問での答弁や全員協議会において報告をさせていただいております。また、昨年度は、全医労の皆様や国立八雲病院を守る会の皆様との懇談会に出席し、機能移転に対する皆様からのご意見や要望を聞かせていただきました。そして、5月9日には、9,419 筆の住民の声を受け止め、国立病院機構の機能移転計画の見直しの働きかけを求める要望署名の提出を受けたところでございます。病院機能の移転にあたりましては、患者様が安心して適切な医療を受けられることが第一と考えております。そのための患者様やご家族への丁寧な説明や対応などにつきましては、引き続き、国立病院機構へ申入れを行ってまいりたいと考えております。八雲で医療を受けたいと望む患者様へは、町としてどのような支援が可能であるかなど、国立病院機構と協議をし、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 3番 佐藤智子

議長。

議員の質問 3番 佐藤智子

大変、そういう答弁をするのも、町長も苦しいんだろうなっていうふうに思います。私自身も結構苦しい質問だなというふうに思うわけですけれども。実際、その病院に入っている入院患者さん、その家族、そしてそれを見ている職員さん達、その人達の苦しさを受け止めているというか、それを全く無視できない、そうした人達の苦しさも分かるからだと思うんですよね。で、先程の続きになりますけれども、調査の中ではもしものことがあったら遺体となって返すことは出来ないから、骨になって帰ってくることも覚悟してほしいと言われたご家族もあるといいます。ずっと面倒を見ている職員さんの中には 59 年間もこの病院に入っている人達がいると。で、そういう人でも、言葉も喋れないけれども非常に不安で、服を着せようとしても嫌だと言って、服を着ようとしないだとか、そういう抵抗をしながらでも一生懸命生きているんだな、毎日生活をしているんだなというところで、その職員さんはそうしたやっと長年暮らしてきた八雲から離れたらどんなにパニックになるだろうっていうふうに心配をしています。私、国立病院機構本部のエグサさんとお話をしたんですけれども。その人権侵害をしているというふうには考えておりませんと、ちゃんと説明をしていますということでありました。で、要望を受けた時点でも真摯に対応したいということでしたけれども、やはり八雲病院を残すということはちょっと難しいというお答えではありましたし、あとその説明会を住民のために開いてほしいという要望を守る会からも、患者や患者家族からもあるんですけれども、それを開いてはくれないんですかと聞いたら、それも今のところは予定をしておりませんということでありました。で、提出した署名には、町長宛には地域に与える影響の大きさから国立病院機構による町民説明の場を設けるように働きかけること、というのが2項目目にございます。これに関してはやはり、住民向けにそういう場があってほしいなと思うのですけれども。町長、いかがでしょうか。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

この国立病院機構の問題につきましては、当初存続期成会というものがあり、町も議会も一緒に機構本部等々、政治家に対しましても要望活動や存続に対する要望を続けておりました。しかしながら病院機構から、特に以前より筋ジスの患者から札幌移転の要望があるということもあり移転を決めたと、強く話されました。その時点からいろいろ協議会で協議をしながら、さらには議会とも話し合いを進め、跡地利用を考えるということになっております。今の佐藤議員さんのお話でありますけれども、説明会を町として行うことはありません。ただし、これからも国立八雲病院機構に対しまして患者様や家族の皆様、そして地域に与える影響等々も含まれることから、これからも随時協議をしたり、要望活動を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

議員の質問 3番 佐藤智子

議長。

議員の質問 3番 佐藤智子

大変難しい局面に立たれているとは思うんですけれども。このあいだも署名を受け渡しの時に、町長は良い人なのになんですぐに諦めちゃうんだろうねというふうに言われていましたけれども。本当に苦しい立場だとは思います。で、国病は黒字なのに閉じなさいと言われちゃう、そういう切ない状況にいますね。で、お医者さんももう定年退職になるから札幌に行くんだということですけれども。函館の国立病院機構の方には月に1回でも診療に足を運ぶというふうに聞いております。その途中に八雲に寄ってもらうということも可能ではないかな、なんて考えてしまうんですけれども。私も国立病院を守る住民の会の一員ですので、これからも自分自身は諦めないで要請を続けていくつもりでありますが。他の病院の事例を1つ紹介させていただきます。今七飯新病院というのがありまして、社会福祉法人函館厚生院というところが法人として担っております。で、この病院は、前身は国立療養所北海道第一病院というもので、これが国立函館病院へ統廃合されたんですね。で、国立療養所第一病院は閉鎖されてしまったわけです。しかし、その後の地域医療について地元七飯町などから住民への医療の継続、安定的な確保の為に病院を存続してほしいとの要請を受けて、国からの経営委譲により、平成 15年4月1日に新たに七飯新病院としてスタートしております。で、現在療養病床は 150 床というふうになっているということで、引き受けている法人も大変大きな法人であります。函館中央病院、函館五稜郭病院や福祉施設などたくさん経営しているところであります。で、今から諦めないって言っていて諦める、いや、諦めることとは矛盾していないと思います。今八雲の医療を望んでいる人達にとって良い道を探るということが大事だと思うんです。それで、小樽とかもそうなんですけれども、この七飯のように国立病院機構が難しいのであれば他の法人に依頼をして、縮小されたものであっても引き受けてはもらえないだろうかということを町長が先頭に立って要請をするというお考えはないでしょうか。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

佐藤議員ですね、私もそのように感じております。で、確かに病院機能、国立八雲病院機構は移転ということで、札幌と函館に移転をしますけれども。その中で残る方、またはそこの中で社会福祉法人なり、何かで働かれている方もいますので、その辺も含めて跡地利用として今協議をしているところでありますので、ご理解をお願いしたいと思います。

議員の質問 3番 佐藤智子

議長。

議員の質問 3番 佐藤智子

そうしますと、その医療機能を残すということも跡地利用に含めているという解釈でよろしいんですか。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

跡地利用につきましてはまだまだはっきりいたしませんけれども、固定に絞って考えているわけではなくて、全体に広く考えながら、まだまだどんな状況になるのか、さらに機構さんともしっかりとご相談をしがなら要望活動を進めながら決めていきたいと、そういう思いでありますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 3番 佐藤智子

議長。

議員の質問 3番 佐藤智子

ご存知のようにというか、国立病院機構の跡地というのは9万平米あるということで、東京ドームが4万某だということで、東京ドーム2個分の敷地があるということで非常に広大で、そこを一挙に引き受けるとはなかなかそういう事業所も難しいと思うのですけれども。それでですね、縮小されるというのは職員にしても患者家族にしても覚悟はしていると思うんですけれども。機構本部の方にですね、今実際に函館病院と札幌病院の設計関係の入札が今年の3月にあったということで、平面図も作られ始めているということもお聞きしました。そういうものもですね、八雲町は勿論知っておいて然るべきだと思いますし、八雲町民や議会にも知らせていただきたいことであります。そういう進捗状況等も随時情報入手していただきたいですし。あとは、患者さんや患者家族が不安に思っているのは、かなりの距離を移動して病院に入るわけですけれども。その時の移動方法やら補償問題やらいろいろとあると思うのですが、機構本部さんに聞いたらそういう関係の時に同意書はとらないと言っていますけれども、私は同意書が必要だと思いますので。そうしたことも要望していただけないかなと思うのですが、いかがでしょうか。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

議長、町長。

町の答え 町長 岩村克詔(町長は2025年9月まで)

佐藤議員ですね、国立病院の移転の進捗状況につきましては、機構の方から発表があると思います。町の方で説明をするというものには値しないのかなと思います。ただ、これからも機構と連携をしながら患者様や患者様家族、また、残される職員等々もいると聞いておりますので、その辺の対応をしっかりと町としても考え、または議会と町民とも相談をしながら跡地についてもしっかりとやっていきたいという思いでありますので、ご理解をお願いいたします。

議員の質問 3番 佐藤智子

議長。

議員の質問 3番 佐藤智子

存続については、一緒に奇跡を起こしていきましょうというふうにお声をおかけしたいですけれども、2つでなく3つということで、そういう選択肢もあるということを頭においていただきたいと思います。以上で終わります。

出典:八雲町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月7日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる